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■ゴア氏 温暖化対策訴え、熱弁5時間 米議会で証言
温暖化防止を説く映画「不都合な真実」でアカデミー賞を受けたゴア米前副大統領(58)が21日、米上下両院の公聴会で相次いで証言し、「地球は(病気で)熱が出ている」と、議会側に温暖化対策の実施を強く求めた。ゴア氏が米議会に姿を見せたのは、副大統領として最後の公務を務めた01年1月以来6年ぶり。公聴会での証言は計約5時間に及んだ。
ゴア氏は二酸化炭素を「地球温暖化汚染物質」と呼び、「二酸化炭素の排出量をただちに現状凍結させ、50年までに90%削減する必要がある」と指摘。「京都議定書が悪霊に取りつかれてしまっていることは、私も十分理解している。われわれには、より強力な国際条約が必要だ」とし、同議定書後の新たな条約の締結へ向けた努力と、温暖化防止を図る法令の制定を議会側に求めた。
ただ、温暖化対策に懐疑的な共和党保守派との議論は、かみ合わない場面もしばしば。バートン下院議員(テキサス州)に「温暖化の科学は一様ではない」と突っ込まれると、「あなたの赤ちゃんが熱を出し、医者が治療が要ると言ったとき、あなたは『SF小説を読んだら問題はないといっている』とは言わないでしょう」と比喩(ひゆ)を交えて答えた。
公聴会出席を、米メディアは08年大統領選への思惑も指摘しつつ伝えた。CNNの最新世論調査(9~11日実施)で、ゴア氏は次期大統領にふさわしい人物として、民主党の中ではヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員に次ぎ、依然3番目の支持を集めている。
〔朝日新聞〕
Posted by nob : 2007年03月22日 23:58