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■待ちかねた“離婚予備軍” 新制度 年金分割相談3万件

 今月スタートした離婚時の夫婦の厚生年金分割制度について、3月までの半年間に社会保険庁に寄せられた相談件数が3万件を超えたことが19日、分かった。4月に入り、全国の社会保険事務所に年金分割を請求した人もおり、制度開始を待っていた「離婚予備軍」の存在が浮き彫りになった。

 社会保険庁は、昨年10月から年金分割のための情報提供を開始。3月までに、全国の社会保険事務所などに来所し、相談した人は、男性は3408人だったが、女性は1万3421人で4倍に上った。電話相談も含めると、相談件数は男女合わせて3万1696件。また、分割した場合の年金見込額などを請求した人は8046人だったが、そのうち86%が女性だった。

 大阪社会保険事務局によると、相談内容は「離婚すると、自分の年金はいくらか」などが主だが、制度の内容を誤解している人も多かったという。

 年金分割制度は今月以降の離婚からで、分割対象は婚姻期間の厚生年金だけ。基礎年金や企業年金は対象外で、分割する場合は、夫と妻の婚姻期間の厚生年金を合わせた額の50%を上限に、夫婦の合意か裁判で決める。来年4月以降の婚姻期間については、会社員の配偶者が専業主婦など第3号被保険者だった場合、第3号期間分だけは自動的に折半される。

 離婚件数は、年金分割制度が決定した平成15年以降減少に転じ、17年推定は26万2000件。第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト、永浜利広氏の試算では、分割制度導入を待っていた「離婚予備軍」は4万2000件にも及ぶ。

 ただ社会保険労務士の今村世津子氏は「年金が分割されても少額の人が多い。安直に離婚を考えないで」と警告を発している。

〔産経新聞〕

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Posted by nob : 2007年04月20日 17:24