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■トヨタのハイブリッド車、350万トンCO2を抑制効果
トヨタ自動車は7日、ガソリンエンジンと電気モーターを併用したハイブリッド車(HV)を世界で初めて量産してから10年で、二酸化炭素の排出量を約350万トン抑制する効果があったとの試算を明らかにした。ニューヨーク市のブルームバーグ市長がタクシーをHVに切り替える方針を表明するなど環境意識が世界規模で高まっており、トヨタは得意のHVで攻勢を強める方針だ。
トヨタがHVによる環境効果を数値化したのは初めて。初代プリウスを発売した97年12月から、今年4月末までにトヨタが販売したHV(商用車を除く8車種)の累計台数のうち、廃車にならずに市場に残っている台数を推計。二酸化炭素の排出量に平均的な走行距離を掛け合わせ、同じ車両サイズのガソリンエンジン車だった場合と比べた。HVによる抑制分の約350万トンは東京ドーム1500個分相当という。
トヨタは今年5月、レクサスブランドの旗艦車種LSにハイブリッドシステムを搭載した新型車を投入、HVの累計販売台数が100万台を突破した。トヨタは商用車を含めて現在12あるHVの車種を順次拡大し、10年代初頭にも年間100万台の販売を目指す。
〔朝日新聞〕
■温暖化対策:WWFがサミット8カ国の成績表 日本は4位
国際環境保護団体「世界自然保護基金」(WWF)は、地球温暖化問題が焦点の主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)に出席する8カ国の温暖化対策を評価した「気候成績表」を発表した。日本はドイツ、フランス、英国に次ぎ4位。
成績表は、温室効果ガスの削減実績、国民1人当たりの同ガスの排出量、エネルギー効率、国内対策など12項目について検討し、総合的に評価した結果を点数化した。議長国ドイツが最優秀で面目を保ち、京都議定書の基準年(90年)より排出量を減らしているフランス、英国と続いた。日本は産業分野でのエネルギー効率などではトップだが、基準年から排出量が増えている上、強制的な削減措置と長期的な削減目標がないことが響いて低い評価だった。
最下位は排出量を大幅に増やし、政府レベルでの国内対策もあまりない米国。(ワシントン共同)
〔毎日新聞〕
Posted by nob : 2007年06月08日 08:57