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確実な需要にさらに供給は拡大するでしょう。。。
■増える「レンタル収納スペース」 自宅感覚、24時間いつでも
衣料や家具などの生活用品を一時的に保管する「レンタル収納スペース」を利用する人が増えている。街中の好立地で24時間365日荷物の出し入れができる施設も多く、自宅のクローゼットと同じ感覚で使えるのが魅力だ。都心回帰の流れを追い風に業者の出店ペースも加速している。(海老沢類)
日常品も
外国大使館などが並ぶ東京・南麻布の一角。いわゆる“倉庫”のイメージとはかけ離れたおしゃれな看板が立つ。
三井物産の子会社「ストレージプラス」(東京)が2月に開設したレンタル収納スペースの1号店だ。マンションの1階部分を改装した施設内には広さ0・7坪~1・3坪ほどの収納スペースが41室。月1万6000円台から借りられる。長期間使用しない季節物だけでなく日常的に使う自転車やゴルフバッグを保管する人も多い。
渡辺貴衡(たかひで)社長は「週末の買い物や、ゴルフに行く途中に気軽に立ち寄って荷物が出し入れできる。自宅のクローゼット感覚で利用してもらっている」と話す。契約者はICタグを使って24時間365日施設に自由に出入りし、荷物を出し入れできる。女性1人でも出し入れができるように監視カメラも設置した。子育て世代の主婦から50代以上の男女まで客層は幅広く、順番待ちが出る人気ぶりだ。
「アメリカではすでに2兆円産業。首都圏の市場規模も今後10年で10倍の3000億円にまで拡大する」と渡辺社長。首都圏のコンビニエンスストアやショッピングセンターの屋上部分などを中心に、今後5年間で100店にまで増やす計画という。
快適演出
ピードモント(東京)が首都圏を中心に展開するレンタル収納スペース「キュラーズ」。名古屋市の新栄店は、地上8階建てのビルに約900スペースを備える大型店だ。1階には収納ボックスなどを置いたショールームを開設。「きめ細かなサービスを提供する」(マーケティング部)ため、午前10時から午後5時までは「収納コンシェルジュ」が常駐し、契約事務のほか収納方法の相談にも応じる。
快適さを演出するために工夫を凝らしているのはライゼ(大阪)だ。今年1月、神奈川県内の店舗に脱臭効果のあるイオン発生装置を取り付けたほか、近く東京都内に新設する店舗には、ジャズなどの音楽を常時流すスピーカーを設置するという。
大手倉庫業者も出店攻勢を加速させている。
寺田倉庫(東京)は昨年9月、東京・学芸大学駅近くの住宅街に24時間荷物の出し入れが可能な「セルフストレージ」の1号店を出店した。「夜間営業へのお客さまの要望が強かった」と同社。今後年間5、6店のペースで出店する計画だ。
自己責任
こうしたレンタル収納スペースは保管場所の賃貸契約に基づくもので、荷物にカビや破損などが生じた場合は原則として利用者の自己責任。倉庫業法に基づき倉庫業者が荷物の保管責任までを負うヨウナトランクルームとは契約内容が異なる。マタ、定期的な荷物の検品作業が必要なトランクルームとは違い、レンタルスペースは比較的低コストで運営できることもあり、高架下の有効活用を狙う鉄道会社など参入の動きは活発だ。
「都心回帰」の流れも市場拡大を後押しする。首都圏などでレンタルスペースを運営する押入れ産業(東京)の吉田得生常務は「1人当たりの住居スペースが少ない都心部に移れば、郊外の家では収納できていた物も置けなくなる。居住地に近い場所で日々使う物を一時的に保管するニーズは高まっている」と話している。
〔産経新聞〕
Posted by nob : 2007年06月14日 15:19