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実際に行動する人々に敬意。。。
■避難所でも「ご近所力」 食材持ち寄り浜汁 中越沖地震
新潟県中越地方を襲った中越沖地震から5日。各地の避難所に身を寄せる住民はピーク時の1万2000人から21日朝時点で4分の1近くに減ったものの、依然、厳しい生活が続く。そんな中で、少しでも快適な生活を送ってもらおうと工夫をこらす避難所がある。日ごろ鍛えた「地域力」が、避難所暮らしを支えている。
「食べて力を付けて。またひと頑張りしよう」
魚介類をふんだんに入れた特製の「浜汁」を配りながら、避難民に声をかける。柏崎市沿岸部の荒浜コミュニティセンターは被災から2日間、地域で持ち寄った食材で自活した。炊き出しに使う食材の補充に、漁に出たこともあった。「日頃の連携が、避難所生活にそのまま反映された」と地元漁協の芝野一志さん(44)は誇らしげ。
18日には他の地区に先駆けて、臨時の風呂場もこしらえた。漁協から容量約500リットルの漁槽をトラックで運び込み、くみ上げた地下水を大釜でわかした。久しぶりに入浴した子どもたちから歓声が上がった。
西山町の避難所となった市立内郷小学校では、ある夫婦のアイデアが省力化につながった。
体育館のトイレで流す水を、数百メートル離れたプールから数時間おきにバケツリレーで運んでいた。作業の中心だった伊比悦子さん(48)の苦労を見ていた大工の夫、誠之さん(35)が農業用くみ上げポンプを使うことを発案。プールから十数メートル、ホースを延ばして校内に引き込み、バケツをすぐに台車に乗せられるようにした。
中越地震で市内で最も大きな被害が出た山あいの北条地区は昨秋、災害対策本部を独自に設置。21ある集落ごとの町内会長を責任者に、情報を集約する体制を作っていた。今回も地震直後、「○○地区、人身異常なし」などと、報告をもとに情報をすばやく張り出した。「スムーズにできた」と本部長の江尻東磨さん(66)は胸を張る。
一方、市中心部では難しさもある。
被害が多かった市街地の中心的な避難所となった柏崎小学校。テレビなどの設備のほか、赤十字の救護チームが常駐するなどスタッフの充実度が高かった。一方で、「避難民以外の住民からも相談が集中し、対応にてんやわんや」とスタッフはぼやく。「風呂に入る順番でもめる人がいた」など、避難民同士の摩擦も生じている。
新興住宅地を抱える避難所では、「町内会としてできることはない」とある町内会長は言う。避難所を使った住民は1割にも満たないとみる。避難所にいた男性(59)は「被害が少ないせいもあるが、避難所を避ける人は多い」。
避難所の責任者は自衛隊の炊き出しが始まる前夜、「私たちも人の手を借りているだけではだめ。みんなで手伝いましょう」と呼びかけたという。
〔朝日新聞〕
■全国からボランティアが被災地入り 震災後最初の週末
中越沖地震が起きてから初の週末となる21日、大勢のボランティアが、被害が大きかった柏崎市や刈羽村に向かった。
柏崎市両田尻では、小雨が降り続く中、東京や県内などから駆けつけた8人が、倒壊した農機具小屋から瓦を下ろしていた。
〔朝日新聞〕
Posted by nob : 2007年07月21日 21:33