« JR東日本元気だね、、、中央線も高架工事中だし。。。 | メイン | 原発と再処理はまったく次元の異なること。。。 »

自販機に頼る個人事業者は大打撃。。。

■タスポ低迷 27・5%

手続き煩雑、普及遅れ

 たばこの自動販売機で成人識別に使うICカード「タスポ」が県内で導入されてから1か月余り。発行枚数は開始時より約1万3000枚増えたが、発行率は27・5%と低迷したままだ。手続きの煩雑さが普及を遅らせる要因とみられ、コンビニエンスストアなどでの購入者が増加している。

 日本たばこ協会によると、5月27日現在で、県内の推定喫煙者数は16万5496人。タスポの発行枚数は4万5481枚にとどまっている。自販機台数は3370台で、うち92・5%にあたる3116台がタスポに対応している。

 タスポの発行は無料だが、申し込みは、書類に住所や氏名などを記入し、免許証や健康保険証などの本人確認書類に顔写真を添え、郵送。手元に届くには約2週間かかる。高知市朝倉横町の会社員男性(30)は「タスポがなくてもコンビニで買えるし、わざわざ作ろうとは思わない」と話す。

 高知市中心部に店舗を構えるコンビニでは、1日平均100箱の売り上げが、200〜300箱に増加した。これまで少なかった中年男性の来客が増えたといい、男性店長(46)は「たばこと一緒に缶コーヒーやお好み焼きなども買ってもらえる」と相乗効果を喜ぶ。

 一方、県内のスーパーやホテルに自販機を置く同市内のたばこ店では、自販機での売り上げがこれまでの約3割に減少。夫(59)と店を経営する女性(52)は「たばこを詰めようと自販機を開けても、賞味期限のチェックだけで終わることもある」と嘆く。

 日本たばこ協会は、2月に行った調査で、「たばこの購入に自販機を利用する割合が80%以上」の人が、喫煙者全体の36・2%と推計。県では5万9910人で、該当人数を分母にした場合の発行率は75・9%になると分析している。このため、協会の担当者は「自販機の常時利用者数から見れば、それほど低い普及率とは思っていない」と話している。

[読売新聞]


■店やホテル、買えない客のために・・・ タスポ 貸します

協会「やめて」JT「問題ない」

 「タスポお貸しします」。たばこ自動販売機に成人認証を行うICカード「タスポ」が導入された中四国、九州で、カードを客に貸し出す店やホテルが出始めた。申し込み手続きの煩雑さからタスポの普及率が伸びない中、自販機でたばこを買えない客に配慮した“苦肉の策”。タスポ発行元の日本たばこ協会(東京)は貸与を禁じているが、同協会加盟のメーカー、JTは「貸す時に相手が成人かどうかがわかるので問題ない」としており、認識の違いも浮き彫りに。1日から近畿で、7月には全国で運用が始まるが、貸し出しの是非が論議を呼びそうだ。

 5月に導入された小松島市にある居酒屋では、店先の自販機の側面に「タスポお貸しします」と書いた紙を張った。

 導入後、月50万〜60万円あった売り上げは6万〜10万円に激減。電気代などの経費を引くと、利益は月数千円しかないといい、男性店長(62)は「売り上げが落ちたので、JTの営業マンから指南された。身分証明書などの提示は求めないが、未成年には貸さない」と釈明する。

 3月導入の宮崎市内のリゾートホテルでは、客の申し出があれば、フロントで従業員のカードを貸している。支配人は「貸与が禁じられているのは知っているが、お客さんの要望には応えたい」と話す。

 こうした動きについて日本たばこ協会は弱り顔だ。「タスポの趣旨に反している。未成年者喫煙防止法に抵触する恐れがあり、やめてほしい」と訴える。

 一方で「問題ない」と主張するのはJT側。「タスポの普及率が伸び悩み、個人商店は死活問題になっている。年齢を確認した上で貸し出すのは対面販売と何ら変わりないはず」(IR広報部)と反論している。

     ◇

 タスポは3月から宮崎、鹿児島両県で始まり、現在23道県で導入。だが、同協会によると、普及率(4月27日現在)は全国平均で11・09%と低迷している。

[読売新聞]

ここから続き

Posted by nob : 2008年06月04日 23:59