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政府にも自治体にも経済の論理ばかりが蔓延る。。。

■東京・築地市場移転:豊洲土壌汚染、封じ込め可能 都専門家会議が最終報告

 東京・築地市場の移転が予定されている豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、東京都の専門家会議(座長・平田健正和歌山大教授)は26日、地下2メートルまでの土壌をすべて入れ替えるなどの対策で、健康や生鮮食品への影響は抑えられるとの最終報告書を都に提出した。都が推進する豊洲移転を事実上後押しする内容になった。

 移転予定地は過去に東京ガスが都市ガスを製造した場所で、土壌や地下水に残留する有害物質のベンゼンやシアン化合物が気化して健康被害を起こしたり、生鮮食品を汚染する危険が指摘されていた。

 報告書は▽予定地周囲を遮水性の板で囲い汚染物質の移動を防ぐ▽地下2メートルまでの土壌をすべて入れ替え、地下2メートル超の汚染土壌も環境基準以下に処理する▽地下水を環境基準以下に浄化する--などを提言。これらの対策で健康、食品への影響を抑えられると結論づけた。

 専門家会議は07年5月から計9回開催。同10月に地下水から環境基準を大幅に上回るベンゼンが見つかったため、都が予定地の約4100地点を調査。このうち1地点から基準の4万3000倍のベンゼンが検出された。しかし全体だと、基準を超えた割合は▽土壌でベンゼン0・8%、シアン化合物2・2%▽地下水でベンゼン13・6%、シアン化合物23・4%--となり、報告書は「全域に高濃度汚染が広がっているわけではない」と指摘した。

 都は8月にも、汚染を除去する具体的な工法や費用などを盛り込んだ対策計画をまとめる方針だ。【市川明代】

 ◇意見、質問264通

 専門家会議の約200人分の傍聴席は、築地市場で働く移転反対派の仲卸業者や環境団体のメンバーらでいっぱいになった。

 会議終了後、委員と傍聴者との質疑応答が2時間にわたって続けられ、傍聴者は「都がしっかり対策を実施するか、専門家会議はそこまで責任を持つべきだ」と指摘。仲卸業者も「私たちの後ろには消費者がいる。移転ありきで決められた対策では怖い」と疑問の声を上げた。

 都は会議前に専門家会議の報告書案をホームページで公開。「地震で液状化しても絶対大丈夫といえるのか」「汚染土壌はどこで処分するのか」などメールやファクスなどで264通の意見や質問が寄せられたが、多くは報告書や移転計画を疑問視する内容だった。

[毎日新聞]

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Posted by nob : 2008年07月27日 10:39