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私達には時代錯誤に映っても、彼等の意識においては、まさにまだ今が戦時中なのです。。。

■北朝鮮:女スパイも人の子 ターゲット愛し工作失敗 韓国が摘発

 【ソウル中島哲夫】脱北者を装って韓国に亡命し、複数の軍人に近づいて得た情報などを北朝鮮に送っていた国家安全保衛部所属の女スパイ(34)が摘発され、愛人関係にあった韓国陸軍大尉(27)とともに27日、起訴された。検察、警察、軍情報機関、国家情報院の合同捜査本部の発表を聯合ニュースが伝えた。

 この女スパイはウォン・ジョンファ容疑者。偽装交際するうち本気で愛してしまった大尉を誘い、一緒に北朝鮮に渡るのを目標に、まず日本の永住権を得るため訪日し日本人男性と3回見合いしたという。愛人がスパイと知った大尉から自首を勧められ、迷っているうちに、3年前から内偵していた捜査当局に2人とも逮捕された。

 同ニュースによると、ウォン容疑者は15歳の時、工作員を養成する特殊部隊に配属されたが3年後に負傷し除隊。しかし再び工作員の道に引き込まれ、中国での脱北者送還・韓国人拉致、韓国人との同居、出産、中国朝鮮族男性との結婚など複雑な過程を経て、01年に脱北者を装って韓国入りした。

 脱北者収容施設での教育の後、韓国軍部隊を回って北朝鮮に関する講演を五十数回も行い、愛人となった大尉のほか少佐など数人とも交際していた。

 ウォン容疑者は北朝鮮側から毒薬、毒針を受け取り、韓国情報要員の殺害指令を受けたが、知り合った相手を殺せなかったと自供。97年に亡命した黄長〓(ファンジャンヨプ)元朝鮮労働党書記の所在確認にも失敗した。重要情報を握って日本に渡った脱北女性の追跡も指示されていたという。

[毎日新聞]


■北の女工作員、二重スパイだった 「韓国侵入」将軍様が指示

 【ソウル=水沼啓子】韓国検察は28日、脱北者を装った北朝鮮の女性スパイが実は、韓国情報機関に北朝鮮の情報を提供したこともある二重スパイだったと明らかにした。また、同日付の韓国紙「文化日報」は、北朝鮮の金正日総書記が脱北者の中に工作員を潜入させるよう直接、指示していたと報じた。

 検察によると、27日に逮捕され、国家保安法違反罪で起訴された元(ウォン)正花(ジョンファ)被告(34)は2003年と翌年、情報収集を目的に近づいた韓国情報機関の男性要員2人から、北朝鮮の機密情報を入手し提供すれば毎月500万ウォン(約50万円)の報酬を出すと持ちかけられた。元正花被告はこれに応じた。

 ただ、提供した情報は上司の承認を得たものだったという。同被告は男性要員2人を殺害するよう命じられたものの、“深い関係”にあり実行しなかった。同被告の実父や継父も北朝鮮の国家安全保衛部(秘密警察)所属の工作員だった。実父は1974年に韓国に潜入したが、射殺されたという。

 一方、文化日報によると、2000年3月21日の労働党中央委員会で「金総書記から『脱北者の中に工作員を侵入させろ』という指示があり、国家安全保衛部をはじめ対南工作の関係部署による脱北者を利用した対南スパイ工作が始められた」という。

 韓国統一省によると、今年6月末現在、韓国への脱北者は約1万4000人。元正花被告は01年10月に中国経由で韓国に渡り、翌月に韓国の情報機関「国家情報院」に脱北者だと申告した。その後、韓国の情報・捜査機関による身元、経歴調査を受けたが、工作員であることに気づかれず、02年1月、脱北者の韓国定住を支援する施設「ハナ院」に入所した。約8週間教育を受け退所し、韓国人としての生活を始めた。

 同被告は今年7月までに、韓国政府から支援金など計9090万ウォン(約900万円)を受けており、結果的にスパイ活動の資金になった。

 今回の事件では、10年間続いた親北政権下で緩んだ韓国の対北意識が露呈された。この10年間で韓国で捕まったスパイは、同被告を含めて2人だけだという。北朝鮮工作員が韓国の情報機関の監視網をすり抜け、軍などで堂々とスパイ活動を続けられた背景には、脱北者が増え続けている状況下で、明らかな犯罪行為がない限り監視が難しいという現状がある。

 これまでの親北政権が北との関係に気を使い過ぎ、対南工作活動への監視を怠ったためという批判もある。

 李明博政権が誕生し、今後は工作員の摘発が増えるという見方もある。

[産経新聞/29日追加]


■北のスパイ容疑者、韓国軍内に50人 当局が内偵捜査中

 【ソウル=水沼啓子】脱北者を装った北朝鮮の女工作員事件で明らかになった韓国軍内部への北のスパイ浸透。韓国軍内で北朝鮮体制の称賛などの活動をしている左翼勢力は約170人にのぼり、軍内部に潜入して機密情報を流出させた疑いのあるスパイ容疑者は約50人おり、計約100件のスパイ容疑事件を軍保安当局が現在、内偵捜査していることが明らかになった。30日付韓国紙「東亜日報」が報じた。

 軍のスパイ容疑者らは、韓国検察が国家保安法違反罪で起訴した北の女工作員、元正花被告(34)のように、北朝鮮国家安全保衛部の指令を受けて脱北者を偽装して韓国に潜入したり、韓国に長期間にわたって潜伏してきた北の工作員に取り込まれて、対南工作活動を助けている者もいるという。

 スパイ容疑者の中には、今回の工作員事件のように、将校や副士官などの現役幹部も一部含まれていると、軍保安当局は把握している。軍の情報筋は、「この10年間の対北融和政策で、北に対する監視網が緩み、軍を狙ったスパイ活動が活発になった。軍当局は、関係機関と協力して、すでに確認されたスパイ容疑者たちの動向の把握とさらなる容疑者のあぶり出しに力を入れている」と話した。

[産経新聞/30日追加]

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Posted by nob : 2008年08月28日 23:13