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進退は任せるものでなく、自ら決するもの。。。
■北の湖理事長が理事会に進退一任
日本相撲協会の北の湖理事長(55=元横綱)が、大麻騒動の責任を取って自身の進退を理事会に一任することが濃厚になった。精密検査でも平幕露鵬(28=大嶽)と十両白露山(26=北の湖)の検体から大麻の陽性反応が出たことを受け、同協会は8日に東京・両国国技館で臨時理事会などを開催。別機関での追加検査と処分保留を主張し続ける同理事長に対し、理事会はNOを突き付け、両関取とともに白露山の師匠でもある同理事長の処分を決めるとみられる。
北の湖理事長が覚悟を決めたようだ。この日、東京・墨田区の北の湖部屋で熟考した同理事長は、協会幹部の1人に「オレは腹をくくった。後はよろしく頼む」と伝えたという。8日の臨時理事会で「進退伺」を出し、退陣要求を受けても拒否はしないことが濃厚になった。
6日の年寄会臨時総会で「8日午前に理事会を開催し、大麻問題に関する処分を決めてほしい」の意見が集約され、要望書が協会執行部に提出された。要望通りに理事会開催が決定。この日、ある理事は「処分は何らかの形で出るはず。(議決権のある9人の)理事は一門の代表として出席するんだから」と話した。「本人たちは否定している。もう1回、違うところで調べてほしい。それまで処分は決めたくない」とする理事長案に無条件で賛成する理事は、皆無とみられる。
処分は師匠も対象になる。弟子の起こした(立件されていない)不祥事の責任を取らせる場合、減俸とするケースが多い。ただ、露鵬の師匠大嶽親方(元関脇貴闘力)はともかく、北の湖理事長には、弟子の白露山をかばうあまりに騒動を大きくした協会トップとしての責任の取り方も求められる。別の理事は「あれだけ騒がれているんだから、そういう意見は出るでしょう。でも、(具体的に)こちらから言うことはないけどね」と、辞任要求が出てくることもほのめかした。
日増しに厳しくなる状況を受け、同理事長の周囲は「いったん理事長職を休養して、時間をかけて将来的に復帰するかどうか考えればいい」と進言していた。だが、同理事長は以前から「自分はこの地位に固執していない」と話しており、理事会の判断にすべてを託すもようだ。
仮に退陣となった場合、同協会では初めて、理事長が任期途中に退陣するという事態になる。理事会後、全年寄、日本国籍の大関以上の力士、立行司で構成される評議員会が開催。協会の重要事項について理事長の諮問を受けて評議する機関だが、最高決定機関である理事会の決定は、評議員会でも受け入られることは確実。理事会がどんな結論を出すか注目される。
[日刊スポーツ]
Posted by nob : 2008年09月08日 16:20