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末端まで直接届ける基準での緊急食料支援の実施を。。。
■「北朝鮮で数百万人餓死の可能性」-国連が警告
国連世界食糧計画(WFP)は23日、北朝鮮で数百万人の国民が餓死する可能性があると警告した。一方これまで北朝鮮に食糧支援を行ってきた韓国政府は23日、北朝鮮からの食糧支援以来への対応を決めかねているという。WFPによると北朝鮮で270万人近くの国民が10月に食糧が尽きる状況に直面するという。
北朝鮮は同国2,300万人の国民を養うのに、これまで韓国を初めとする諸外国に食糧支援を要請してきた。これまで北朝鮮では餓えによって200万人近くの人々が死亡してきたといわれている。2007年に壊滅的な洪水に襲われて以来、北朝鮮の食糧不足はさらに深刻化した。
WFPは現在生じている北朝鮮の食料不足は特に都会に在住する低所得世帯を直撃すると警告した。現在北朝鮮都心部では食料価格が高騰する中、産業活動が低水準で推移しており、雇用率・食糧配給率が低迷している。
北朝鮮が韓国李明博政権との敵対的関係を深めるにつれ、食糧不足問題が深刻になってきた。8月にはWFPが韓国政府に対し、北朝鮮国民を救済するため緊急食糧支援を行うべきだと警告したが、韓国政府はこれにまだ応えていない。韓国政府によると食糧支援を送るには世論を深く考慮する必要があり、北朝鮮核軍縮問題のみと関連させて考えることができないという。
韓国はこれまで北朝鮮への第一の食糧支援国であった。しかし7月に韓国人女性が北朝鮮に観光に訪れ北朝鮮兵士に銃殺されたのを受け、韓国国内での北朝鮮に対する世論が冷たくなっていた。また北朝鮮も、韓国李明博政権が北朝鮮に対する外交における強硬路線をとっていることを受け、韓国からの直接の食糧支援を以前拒絶していた。北朝鮮は先週も韓国政府に対し、同国の北朝鮮に対する外交政策に強く反対し、今後両国間のあらゆる関係を遮断する可能性もあると警告していた。なお、22日韓国政府は同国が北朝鮮に対して「強硬路線」を取っているとの見方を否定し、「偏見、先入観によるものだ」としている。
[IBTimes]
■[社説]北朝鮮、また「苦難の行軍」で住民を飢餓に追い込むのか
北朝鮮も秋の収穫真っ盛りの時期だが、住民たちは収獲の喜びを味わうことができない。北朝鮮人権団体「良き友」によると、党が「収穫した穀物のうち3〜5ヵ月分だけを農民に分配し、残りは軍糧米として納めよ」と指示したためだ。
世界食糧計画(WFP)は23日、「国際社会の緊急支援がなければ、咸境北道(ハムギョンプクト)と両江道(ヤンガンド)全域、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の一部地域の食糧難が、『人道主義的非常事態』に進むだろう」と明らかにした。WFPは5月にも、同地域の53の郡を調査した結果、「慢性的食糧難」の段階を越えて、「深刻な食糧・生計危機」に陥っているとし、緊急支援を呼びかけている。WFP基準で、「人道主義的非常事態」は、「深刻な食糧・生計危機」よりも深刻な飢餓状態だ。
来月半ばには、米政府の北朝鮮に対する支援食糧50万トンのうち10万トンが到着するが、悪化に突き進む食糧危機は、なかなか解消されそうにない。そのうえ他の国々も、国際金融危機で、対外援助の削減の動きを見せている。北朝鮮は、米国のテロ支援国家指定リストから削除されたが、それだけで食糧難が解決される状況ではないのだ。
北朝鮮当局は、今より食糧難が深刻だったいわゆる「苦難の行軍」の時期(95〜97年)も耐えたとして、「自力更正」を住民たちに繰り返し求めているが、住民の心がその時とは違うという事実を知るべきだ。当時は、ほとんど皆が餓死の危機に追い込まれたが、今は食糧を持つ住民と持たない住民に分かれ、葛藤が深まっている。さらに、市場で富を蓄積したいわゆる「ドンチュ」たちが食糧を独占し、コメ価格の暴騰をあおいでおり、特権階層は、「苦難の行軍」に備えて、食糧の買いだめをしているという。
道は一つだけだ。核廃棄の2段階措置である核計画検証の約束を誠実に履行することで、国際社会の反北朝鮮世論を和らげ、米国および韓国との関係を改善することだ。北朝鮮は、「南北関係の全面的な遮断を含む重大決断」を云々し、韓国政府に10・4南北首脳合意を無条件で履行しろと迫っているが、これも核検証が完了してこそ論議できることなのだ。
[読売新聞]
Posted by nob : 2008年10月24日 22:57