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企業経営発想の転換とそれに伴う根源的構造改革が迫られる時。。。

■トヨタ、1500億円営業赤字に

 トヨタ自動車は22日、平成21年3月期の連結業績予想(米国会計基準)を下方修正し、本業のもうけを示す営業損益が従来予想の6000億円の黒字から、1500億円の赤字に転落する、と発表した。トヨタが営業段階で赤字となるのは決算数値の公表を始めた昭和16年3月期以来、初めて。同時に世界各地での追加減産計画も公表。今期の減産台数は100万台を超える見通しになった。

 売上高は23兆円から21兆5000億円、最終利益は5500億円から500億円にそれぞれ減額。米国発の金融危機に端を発した世界的な自動車販売の低迷と急激な円高進行が経営を直撃。営業利益予想を1兆円も引き下げ、「トヨタショック」と呼ばれた11月6日の下方修正からわずか1カ月半で大幅な再下方修正に追い込まれるという異例の事態となった。

 同日、同社名古屋オフィス(名古屋市中村区)で会見した渡辺捷昭(かつあき)社長は「世界は激変している。(トヨタを)取り巻く環境は厳しく、かつてない緊急事態に直面している」と苦渋の表情で語った。

 同社は11月に緊急収益改善委員会を発足させ、今年度は約1300億円に上る収益改善の上積みが見込まれる。しかし日を追って自動車販売が悪化しているため販売減により5700億円、為替差損で2000億円と11月以降、計7500億円のマイナス要因が追加。当初6000億円としていた営業利益見通しは一転、1500億円の営業損失に転落する。

 配当については「現時点で(年間配当の減配)は決めかねている」(渡辺社長)と明言を避けた。

 また、新たな減産計画も公表。来年1月以降は、世界各地の工場にある計75の全ラインのうち日本国内をはじめ、米国、ロシア、英国など16ラインで従来の昼夜2交代制から昼間のみの稼働にする。トヨタはすでに今期中に95万台減産することを打ち出しているため、今回の追加で、総減産台数は100万台を超える見通しだ。

 通期業績の下方修正とともに、今年(1〜12月)のグループを含めた世界販売・生産実績見通しを発表。販売は前年比4%減の896万台、生産は同3%減の923万台と、10年ぶりに前年を下回る見込みだ。来年については「先行きが不透明」(渡辺社長)と語り、発表を見送った。

[産経新聞]

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Posted by nob : 2008年12月22日 22:38