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いつまで続けるのかこの本末転倒状況、、、死刑を廃止し、恩赦のない真の終身刑の法制化を。。。

■うなずく被告 拳でひざ打つ遺族 警官射殺に無期判決

 裁判所は死刑ではなく、無期懲役を選択した−。昨年5月、愛知県長久手町で起きた立てこもり発砲事件。名古屋地裁で17日開かれた判決公判で、裁判長が読み上げる主文にうなずく大林久人被告(52)。身勝手な被告の犯行で息子を失い、「極刑を」と求めていた父親は、判決文の読み上げが終わった瞬間、拳をひざに打ちつけた。死刑を回避しつつ重い刑事責任を指摘した裁判長の酌量と非難の言葉は、被告の心にどう響いたのか。

 「被告人を無期懲役に処する」。伊藤納裁判長のひときわ大きな声が、法廷に響いた。死刑じゃない−。極刑を求める遺族の失望を表すような空気が傍聴席を覆った。

 その瞬間、大林被告は微動だにしなかった。「主文は以上です」と告げられると、小さく2、3度うなずいた。

 肩まで伸びて乱れ気味の長髪に、紺色のシャツ、ジーンズ姿。背中を丸め、何かにおびえるような表情。約1年半前に元妻を人質に約29時間も立てこもり、2人の警察官らに発砲して社会を震撼(しんかん)させた面影はない。

 「殺すつもりはなかった」。大林被告は公判で、繰り返し殺意を否認し、「取り返しのつかないことをした」と、反省の気持ちを訴え続けた。

 検察は「国家への挑戦行為だ」と極刑を求めた。だが判決は「人命軽視の姿勢が甚だしく、銃犯罪の恐ろしさを国民に感じさせた」と被告を指弾する一方で、「反省しつつあり、犯罪性向が根深いとはいえない」と更生に望みをつないだ。

 言い渡し後、大林被告は傍聴席を振り返って、無言で一礼した。

 死亡した林一歩警部の父千代和さん(53)と母真美子さん(52)は、傍聴席の最前列に並んで座り、判決を聞いた。

 大林久人被告が入廷しても、2人は正面の裁判官席を見たまま。

 「被告の起こした犯罪は死刑に匹敵する」と、判決を前に報道各社にコメントを寄せていた千代和さん。冒頭に無期懲役とする主文が読み上げられると、一度うつむき、再び前を見据えて裁判長の朗読を聞いた。

 目を閉じがちだった真美子さんは、遺族の陳述が紹介されると、時折ハンカチを目にあて、涙をぬぐっていた。

 判決文の最後が読み上げられると、千代和さんは下を向き、無念そうに右手で一回ひざをたたいた。

[中日新聞]

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Posted by nob : 2008年12月17日 23:33