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周到かつ非道な確信犯のイスラエル、、、事態ここに至るには双方の経緯が、、、武力行使は新たな悲しみと憎しみを生むばかり、、、唯一の道共存のためひたすら対話を。。。

■ガザ停戦案、協議入りへ…エジプトが仲介

 【ニューヨーク=白川義和】エジプトのアブデルアジズ国連大使は7日、同国が示したパレスチナ自治区ガザ紛争の停戦調停案について、イスラエルとパレスチナ自治政府、イスラム原理主義組織ハマスの「実務者レベルの代表団」が8日までにカイロに入り、協議を始めるとの見通しを明らかにした。国連本部で記者団に語った。

 ただ、エジプトのアブルゲイト外相は、イスラエルとハマスが直接協議することはないだろうと述べ、エジプトが仲介役になることを示唆した。

[読売新聞]


■イスラエル:ガザ侵攻 エジプトが仲介 停戦案にイスラエル理解

 【エルサレム前田英司】エジプトのアブデルアジズ国連大使は7日、パレスチナ自治区ガザ地区での軍事衝突を巡り、当事者のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマス、それにパレスチナ自治政府の3者をカイロに招き、エジプトが停戦の仲介に当たると発表した。エジプトは3者と個別に協議し、同国とフランスがまとめた停戦案の細部を詰める。事態収拾に向けた動きがようやく本格化してきた。

 AP通信によると、大使は記者団に「(協議では)前向きな動きがなければならない。つまり停戦だ」と語った。イスラエルは仏・エジプトの停戦案を「大筋で理解できる」(首相府報道官)と評価しており、国防省高官を8日、カイロに派遣する。パレスチナ自治政府からはアッバス議長が9日に到着する。ハマスの対応は不明だが、幹部の一人はイスラエルのメディアに「48時間以内の停戦実現も可能だ」と楽観的な見通しを示した。

 AFP通信によると、12月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は702人に達した。うち220人以上が子供とみられる。

[毎日新聞]


■イスラエル軍ガザ攻撃を再開、安保理協議は難航

【1月8日 AFP】イスラエル軍は8日未明、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を再開し、南部の武器輸送用とみられるトンネルを空爆した。また、南部最大の都市ハンユニス(Khan Yunis)付近やガザ地区北部でも、空爆が報告されている。南部にイスラエル軍の戦車部隊が進攻しているとの目撃証言もある。

 パレスチナ民間防衛担官によると、7-8日の夜間だけでガザ地区内で40か所が空爆され、多くが南部ラファ(Rafah)近郊に集中しているという。停戦を目指す外交交渉が続けられている中、パレスチナ医療関係筋による死者数はこれまでのところ死者は702人、負傷者は3100人となった。

■一時停戦、物資求め通りに人あふれる

 イスラエル軍は7日、人道支援を目的にガザ市(Gaza City)周辺への砲撃と空爆を3時間停止。イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)もロケット弾攻撃を停止した。

 攻撃が停止されると、食料や燃料を求める人々や車が市内の通りにあふれた。パン店の前には長い行列ができ、パンはすぐに売り切れた。援助団体はトラック数十台に食料や燃料を積載してガザ地区内に搬入した。しかし、戦闘はすぐに再開された。

■外交交渉は難航

 こうした中、イスラエル治安閣議は同日、エフド・バラク(Ehud Barak)国防相に対し、ガザ攻撃の強化を承認した。一方でイスラエルは、エジプトが提案している停戦案をめぐって8日にカイロ(Cairo)で開かれる会合に、バラク国防相の側近を特使として送ることも決めた。

 米ニューヨーク(New York)の国連安全保障理事会(UN Security Council)では、停戦案をめぐる議論が紛糾。リビアが提出しアラブ諸国が支持する「イスラエル側の即時停戦」を求める停戦決議案採択と、フランスが提出し英仏が支持する「即時に永続性のある停戦」を求める議長声明案とをめぐって意見が対立し、8日も協議を継続することとなった。

■高まる人道危機

 戦闘が長期化する中、世界銀行(World Bank)は7日、電気と燃料の不足からガザ地区北部にある下水ポンプが稼働しておらず、またイスラエル軍の空爆で汚水槽の壁に負担がかかっていることから、数万人が汚水に漬かる危険性があることを明らかにした。

 また、バチカン(Vatican)のローマ法王庁・正義と平和評議会委員長のレナート・マルティーノ(Renato Martino)枢機卿はガザ地区の状況を「巨大な強制収容所にますます似てきた」と評した。これについてイスラエルは7日、「ハマスのプロパガンダに基づいた発言だ」と批判している。(c)AFP

[AFP BB NEWS]


■ガザ侵攻:停戦交渉が本格化 イスラエル高官、カイロに

 【エルサレム高橋宗男】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区侵攻を巡り、イスラエルの国防省高官が8日、カイロ入りし、停戦を仲介するエジプト当局と個別協議を開始。事態収拾に向けた動きが本格化した。一方、停戦の動きとは別にイスラエル軍は7日夜以降、ガザ南部のエジプト境界への空爆を強化し、AFP通信によると、先月27日の空爆開始後のパレスチナ人死者は763人に達した。

 エジプトの仲介はフランスと共同でまとめた停戦案を基にしており、アブルゲイト外相は協議に先立ち「2~3日以内に暫定停戦は可能」との見通しを示した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」によると、イスラエル側は停戦案の修正を要求。(1)「暫定停戦」を「恒久停戦」にする(2)ガザ・エジプト境界監視に米軍などを展開させる--との内容に変えるよう求めたという。9日にはパレスチナ自治政府のアッバス議長がカイロ入りし、協議を行う。もう一方の当事者であるイスラム原理主義組織ハマスとの協議日程は明らかになっていない。

 イスラエル軍は7日に続き8日も人道物資搬入のため3時間、ガザ地区への攻撃を中断したが、オルメルト首相は当面の間、作戦を継続する意向を明らかにした。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は8日、ガザ地区内での活動を停止すると発表した。ガザ市南部では8日、対戦車砲による攻撃でイスラエル兵1人が死亡し、イスラエル側の死者は市民3人を含む計11人となった。

[毎日新聞]


■不透明な停戦協議の行方—ガザ侵攻

ハマスも前向きに検討か

焦点は武器密輸トンネル

 【カイロ8日鈴木眞吉】エジプトのムバラク大統領が6日夜に提案した、イスラエルとパレスチナのイスラム根本主義過激派組織ハマスとの停戦案が、昨年 12月27日から始まった双方の戦闘停止に向け、一筋の光として浮上した。米国もイスラエルもパレスチナ自治政府も基本的に支持、ハマスはまだはっきりしないものの、一部報道では前向きに検討の姿勢にあるという。停戦への機運が高まったとの報道も目につく。エジプトの首都カイロで、停戦協議が始まる。

 エジプトのアルアハラム政治戦略研究所のアブデル・モネム・サイード・アリ所長は、「オバマ次期米大統領が政権を担うまでに停戦が実現すると思う」との楽観的な見解を表明した。

 その理由は、イスラエル側は地上戦突入で、民間人の死傷者が増え、国際社会からの批判に抗し切れなくなること、戦果の大きいうちに終結させたほうが国内世論の支持を得やすいことなど。ハマス側は、今後の運動継続を考え、できるだけ人材と武器を温存しておきたいことにある。

 ただ、双方の思惑が合致して停戦が実現するかどうかは不明だ。その第一は、イスラエル側が、これだけ大規模な作戦を行った真の意図は、ロケット弾発射阻止とともに、密輸トンネルなどを通じてハマスに渡る武器・弾薬・ロケット弾の搬入を阻止し、ハマスの軍事力を極力抑えたいことにある。ことにその主要経路である、ガザ南部ラファの無数の武器密輸トンネルを完全に破壊し、再び構築させないよう、国際部隊の派遣を停戦発効の条件にしているからだ。

 これは、ハマスを軍事的に敗北させ、反イスラエル闘争を封じ込めることを狙ったもので、ハマスとしては受け入れは困難だ。

[世界日報]


■ガザ停戦交渉:境界管理が焦点 ハマスの武器密輸阻止巡り

 【エルサレム前田英司、高橋宗男】パレスチナ自治区ガザ地区の軍事衝突は、当事者のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマス、それにパレスチナ自治政府がエジプトの仲介の呼びかけに応じたことで、具体的な停戦条件を巡る攻防が本格化する。イスラエルが要求する、ハマス武器密輸阻止のためのガザ・エジプト境界の管理のあり方が、最大の課題となりそうだ。

 ◆イスラエル

 政府は停戦案を巡るカイロでの協議に、国防省高官を派遣。イスラエル紙ハーレツは、政府が停戦の条件として、境界一帯の管理を最重視していると指摘する。イスラエル軍は7日夜、境界の地下に掘られたトンネルを狙った攻撃を強めたが、停戦の流れが固まる前に最大限、密輸基盤を破壊しようとの思惑が透けて見える。

 密輸経路の根絶はハマスを弱体化させ、ロケット弾攻撃の阻止にもつながる、と政府は見る。エジプト側への国際部隊の配置のほか、境界一帯に水路を建設したり、コンクリート壁を地中深く埋め、ガザ・エジプト間を遮断する案も検討されているという。

 政府は有利な停戦条件を引き出すため、ガザ攻撃を継続して圧力を強めるとみられる。

 ◆ハマス、自治政府

 ハマスの最大の要求はガザの封鎖解除だ。イスラエル軍による先月27日以来の攻撃は、封鎖下で疲弊した住民に追い打ちをかけ、ハマス自体も大きな打撃を受けた。攻撃に耐え抜き、検問所を再開させることで「勝利」を言いはやす思惑だ。

 ただ、レバノンのハマス幹部オマダン氏は、境界での国際部隊配置案について、「外国軍のガザ展開は『占領者』が代わるだけであり、応じられない」と強調。また、イスラエルの要求する恒久的な停戦は抵抗闘争の放棄だと見なす。

 一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長は、国連安保理への出席やアラブ諸国の歴訪など外交面で事態収拾を図る姿をアピールしてきた。議長は07年6月以来、ハマスにガザを支配されているが、イスラエル軍の攻撃に乗じて覇権を奪還する意図を否定する。

 自治政府幹部は「議長は早期の停戦を実現してパレスチナの分断を解消し、次の議長選と評議会(国会に相当)選挙につなげたい考えだ」と解説した。

 ◆エジプト

 停戦案を提示したムバラク・エジプト大統領はハマスに対し、「停戦の実現にはロケット弾攻撃の停止が不可欠だ」と説得を続けている。その最大の理由は、パレスチナ自治区の分断が固定化することへの懸念だ。

 米国のボルトン前国連大使は最近、「ガザをエジプトに、ヨルダン川西岸をヨルダンに戻す」とのパレスチナ分断策を提唱した。ハマスはエジプトのライバル・イランと関係が深く、国内の「野党勢力」ムスリム同胞団の流れをくむ。そのハマスが支配するガザをエジプトが抱え込むことは「悪夢」と言える。

 エジプトにとって、停戦の仲介は第1段階にすぎず、アッバス議長の出身母体ファタハとハマスの和解をどう実現させるかに真の関心がある。

[毎日新聞]


■【ガザ侵攻】ロケット弾攻撃、停戦交渉にも影響

 【エルサレム=黒沢潤】レバノン南部からイスラエル北部を狙ったロケット弾攻撃は、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム原理主義組織ハマスと交戦を続けているイスラエル軍に大きな衝撃を与えている。ロケット弾攻撃の背後に控える組織の正体は不明だが、こうした攻撃が続けば、イスラエルは「二正面作戦」を迫られる可能性もある。エジプト政府が軸になって進めるイスラエル軍とハマスの停戦にも、暗い影を落としかねない。

 ロイター通信によると、今回のミサイル攻撃で、イスラエル北部のリゾート都市、ナハリヤなど数カ所の街で、2人以上が負傷した。ナハリヤの市長は「すべての子供を学校に避難させ、それ以外は各家庭のシェルター内に滞在させる方針だ」と強調した。

 今回の攻撃は、ハマスとイスラエル軍の停戦を前に、軍事力の観点からは圧倒的に不利に立たされているハマスを支援する“援護射撃”であるのは間違いない。「南北からの挟み撃ち」(英民間放送局、スカイニュース)作戦が、イスラエル政府に与える心理的打撃は決して小さくなく、ハマスにすれば、エジプトでの8日からの停戦交渉を有利に進められるという点でも大きな意味を持つ。

 攻撃の背後にいる組織の正体は今のところ不明だ。

 レバノンにはイスラム教シーア派組織、ヒズボラ(神の党)のほか、ハマスの関係組織など、反イスラエルの諸勢力が存在する。2007年には、レバノン内部のパレスチナ人勢力が、2発のロケット弾をイスラエルに撃ち込んだ。ただ、今回の攻撃の主体がヒズボラであった場合、問題は深刻化する。

 ヒズボラは06年夏、イスラエルと約1カ月にわたって激戦を展開した。ヒズボラ側にも約1100人の死者を出したものの、イスラエルに対して4000発ものロケット弾を撃ち込んだほか、イスラエル兵士ら約160人を殺害、イスラエルのオルメルト政権の弱体化を引き出した。

 ヒズボラはハマスと同じく、学校や病院を作るなど、社会福祉・教育にも力を入れており、貧困層からの人気が特に高い。06年のイスラエル軍との交戦後も、約3万発のロケット弾を所持していると指摘されるなど、軍事部門はハマスよりも強大だ。ハマスとともに、イランを“後ろ盾”としており、イスラエルは今後、「違ったゲーム」(英メディア)を強いられることになりかねない。

 ロイター通信によれば、イスラエル軍は北部地域での警戒を強めているが、ハマスとの対決に集中したい同国軍にとって、現時点ではレバノン南部にまで戦線を拡大したくないのが本音だ。今後、状況を慎重に見極めるとみられるが、ガザでの攻撃増強がレバノンからさらなる攻撃を招きかねず、これまで以上の民間人の犠牲者が出ることが予想されるガザ市街地への侵攻作戦にも「ブレーキ」がかかる可能性がある。

 今回のロケット弾攻撃は、エジプト提案の停戦の行方にも冷水を浴びせている。

 エジプトのアブデルアジズ国連大使は7日、「(交渉では)前進がなければならない。つまり停戦だ」と語り、パレスチナ自治政府も、2日以内の停戦が可能だとの見方を示していた。だが、今回のレバノンからの攻撃により、圧倒的に劣勢に立たされていたハマスが、心理的にも勢いを盛り返すのは確実とみられ、停戦交渉では、イスラエル側が到底応じられない強硬な停戦条件を突き付けてくる可能性もある。

[産経新聞]

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Posted by nob : 2009年01月09日 11:28