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■「テロとの戦い」は「誤り」、英外相がブッシュ米政権を批判
【1月16日 AFP】英国のデービット・ミリバンド(David Miliband)外相は15日、「テロとの戦い」という概念について「誤りだった」と言明し、退任目前のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領の外交政策を厳しく批判した。
インド・ムンバイ(Mumbai)を訪問中のミリバンド外相は、ムンバイ同時襲撃事件の標的となった市内のホテルで、「英政府はここ数年、『テロとの戦い』という考え方も言葉も使用していない。この概念が、誤解を招くもので、誤っているからだ」と語った。
ミリバンド外相は、「テロとの戦い」という言葉は「われわれが直面している脅威の重大さをとらえた」点では成功したが、一方で「国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とその指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)に体現された、国際的で統一された敵がいるとの印象を与えてしまった」と指摘。
しかし実際には、「テロは破壊的な作戦に過ぎず、組織やイデオロギーではない」と述べた。
また、「テロ集団を統一されたものとみなして、穏健派と過激派、善と悪というように線引きをすればするほど、ほとんど共通点を持たない集団の統一を目論んでいる勢力の思うつぼだ」とも語った。(c)AFP
[AFPBBNEWS]
■英外相「対テロ戦は誤り」 ブッシュ時代に決別
【ロンドン15日共同】インド西部ムンバイを訪問したミリバンド英外相は15日、「対テロ戦争」という概念の使用は、国際テロ組織アルカイダなどを利することになり「誤解を招き、誤りである」と言明した。
「対テロ戦争」を掲げたブッシュ米政権の最も緊密な同盟国として、イラクやアフガニスタンでともに戦った英国の外相の公式発言としては極めて異例。ブッシュ時代との決別を印象づけた。
外相は、昨年テロに見舞われたタージマハルホテルで演説。「英政府はこの2年『対テロ戦争』という考え方も言葉も使っていない」と指摘し、理由として「アルカイダという統一された敵がいる印象を与えるが、現実には暴力的過激主義は多様だ」と説明した。
さらに、善悪二元論的な考え方は、各地の多様な問題を「イスラム教徒の世界的抑圧」とひとくくりにするアルカイダの思うつぼだと述べた。
[47NEWS]
Posted by nob : 2009年01月17日 22:24