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先達の失敗にこそ、多くの学びがある、、、的を射たコラムからの抜粋です。。。
忘れてならないのは、先輩の起業例に学ぶことだ。
成功も失敗も、多くのことは先達が経験済み。実践に勝るものはない。
それを知ったからといって失敗しないとは限らないが、自覚して始めるのと、まったく頭にないのとでは、いざとなったときに大きな差が出ることも考えられる。
ただ、成功例はもちろんだが、失敗例から学べることも多いはずということで、どこかに敗軍の将が語っている例はないかと探してみた。だが、シニア起業に限らず、起業全般でも失敗例の紹介は見つけることができなかった。成功は語りやすいが、自ら失敗は語りたくないもの。失敗者というレッテルを貼られるのもいやだろうから当然だ。
こうして、失敗という貴重な体験談はほとんど表に出ることはない。考えてみれば、もったいないことである。
とはいえ、取材では、たくさんの反省点を聞くことができる。そんな中から、定年後の起業で陥りがちな点を「起業の心得」として最後にまとめてみた。もちろん、私自身の経験も加えてあるので参考にして欲しい。
1. 元の会社や人脈は、思ったほど役に立たない。当てにしていると、肩透かしにあうことが多い。独立してからできた人脈のほうが、よほど役に立つ。
2. 他人への過剰な期待や依存をしない。一人でやれることを基本にする。仲間と起業して、結局、袂を分かつ例は多い。妻を無給の助手にすることもご法度。妻には妻の人生もやりたいこともある。
3. 見栄やかっこつけの過剰な投資はしない。オフィスは本当に必要か。会社の登記は自宅でもできる。固定費をできるだけ少なくして、利益率を上げることが重要。
4. “儲かること”に流れない。定年後の起業はローリスク・ローリターンで長く続けることを目指す。収入以外の満足感をどこに見つけるかを考える。
5. 得意分野を生かす。すでに成熟した業界でも、オリジナリティを発揮することでチャンスは生まれる。創意工夫が大事。
6. 家族への説明責任を果たす。特に、妻の理解なしにはできないと知る。プライベートな時間を大切にして、ワークライフバランスを考えた働き方をする。
7. 昔の会社や肩書きは忘れる。いつまでも背負っていると、かえって覚悟がないと思われて損。
8. 急がず、休まず、あわてず、あきらめず、着実に。石の上にも3年。会社も人も急には育たない。
9. これからはWebサイト、ブログ、メールマガジンなどのIT関連の基礎知識と活用は必須。PRの手段として活用を図ること。
(松本すみ子=アリア/シニアライフアドバイザー)
[日経BP/SECOND STAGEより抜粋]
Posted by nob : 2009年02月02日 16:19