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まさに北朝鮮の思うつぼ。。。
■日本、近く妥協決断か=米が中国歩み寄り−安保理の対北交渉
【ニューヨーク9日時事】北朝鮮の弾道ミサイル発射をめぐる国連安保理交渉で、米国が中国に歩み寄る形で議長声明の素案を提示したことで、新決議を強く主張する国は日本だけとなった。だが、政府内には以前から「議長声明受け入れやむなし」の悲観論も存在しており、日本にとって今回の動きは揚げた旗を降ろす契機となり得る。
河村建夫官房長官は8日(日本時間)の記者会見で、「議長声明であれ何であれ、対北制裁決議が生かされるならば、日本としても国際的に一致した形で出せるものを求めていく」と声明容認とも取れる発言を行った。高須幸雄大使らが国連で新決議採択を目指し懸命の交渉に当たっていたさなかだけに、政府は火消しに躍起となった。
しかし、決議が高いハードルであることは、北朝鮮がミサイル発射に先立ち、国際宇宙条約に加盟するなど「人工衛星打ち上げ」の体裁を整えた時点から指摘されていた。
日本は発射について、ミサイル関連活動の停止を北朝鮮に義務付けた既存の対北制裁決議に違反しており、非難すべきだと主張。これに対し中国は、平和的宇宙利用は決議違反に当たらず、懸念表明で十分として対立。日本が安保理で、米国の十分な支援を受けずに中国と対決すれば、拒否権を持つ中国が有利に交渉を進めるのは明白だ。
その米国は素案提示により、今回の交渉に関して日本と距離を置く姿勢を明らかにした。今後は日本政府内で、米国に同調する形で矛を収めるべきだとの議論が浮上しても不思議ではない。(了)
[時事通信]
■米が議長声明案提示 北ミサイル 常任理と日本協議中国も大筋で同意
【ニューヨーク=加藤美喜】北朝鮮のミサイル発射問題で、国連安全保障理事会の常任理事国五カ国と日本は九日夜(日本時間十日午前)、国連本部で大使級協議を再開した。複数の安保理筋によると、米国が格下の議長声明案を提示し、中国も大筋で同意したもようだ。日本はあらためて新たな対北決議の必要性を強調したが、これまで共同歩調を取ってきた米国が議長声明容認の姿勢に転じたことで、流れは大きく変化。日本は六カ国の中で孤立した形となり、苦境に立たされた。
九日夜の協議は約三十分で終了。米国のライス国連大使は「実りのある協議だった」と短く述べ、他の常任理事国の大使は無言で会場を後にした。最後に出てきた高須幸雄国連大使は「発射は明確な決議違反であり、安保理として断固たる強い反応が必要。決議が最適と考える」との日本の立場を強調。しかし、合意には至らず、「何の実りがあったのか」と報道陣に問われると「その質問は受け入れられない」と声を荒らげる場面もあった。
一方、同日、ニューヨークに到着した伊藤信太郎外務副大臣は、ロシア、米国、中国の国連大使らと相次いで個別会談。今回の発射は、弾道ミサイル関連活動停止を規定した二〇〇六年の安保理決議一七一八に違反しており、「決議違反を看過すれば安保理決議の重要性や正当性、効果に疑問符が付く」と主張。新決議が必要との日本の立場を訴えた。
ロシア、中国は日本の立場に一定の理解を示したものの、決議に同意するとの回答は得られなかったという。
安保理筋によると、米国は「一七一八違反」の認定は堅持する方針という。日本は今後、議長声明案を受け入れるかどうかの選択を迫られる。六カ国は早ければ十一日にも協議を再開する予定。
[東京新聞]
Posted by nob : 2009年04月10日 23:47