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なるほど。。。
■ミサイル:米中ロに事前通報、韓国には連絡なし
北朝鮮が5日の長距離ミサイル発射に先立ち、米国、中国、ロシアに発射事実を事前通報していたことが分かった。韓国の国家情報院は6日、国会情報委員会の委員らと非公開懇談会を開き、事前通報の事実を報告した。
出席委員によると、北朝鮮はロケット発射当日、米中ロに「大体何時以降に発射する」と通知していたとみられるという。これは北朝鮮が国際海事機関(IMO)などに予告した発射時期(4月4-8日)よりはるかに具体的な時間を示したものだったという。しかし、同委員は「韓国は北朝鮮から発射時期の通報を受けておらず、米国を通じて伝え聞いたとみられる」と語った。
安全保障当局の関係者は「北朝鮮が米国にロケット発射時期を事前通報したのは前例がないことだ。今回の発射目的が米国との直接交渉で政治的、経済的代価を得ることにあることを隠さなかった格好だ」と指摘した。国策シンクタンクの研究員は「隠し立てするものはないということを示し、ロケット打ち上げがミサイルではなく、平和的な衛星だという点を強調する意図があるのではないか」と話した。
安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者
[朝鮮日報]
■ミサイル:北朝鮮の次の手は?
98年の状況と徹底比較
今回の北朝鮮による長距離ミサイルに転用可能なロケット(北朝鮮は人工衛星と主張)発射事態は、11年前の1998年8月、北朝鮮がテポドン1号を発射したときの状況と表面的には似た点が多い。このため、北朝鮮は今後の事態解決手続きでも、「ペリー・プロセス」に代表される当時の解決法、すなわちミサイルを媒介としての米国との「ビッグディール」を望んでいるようだ。しかし、政治的、軍事的環境は当時とは異なるため、米国が北朝鮮の思い通りに動くことはないとの見方も多い。
◆北朝鮮、「第2のペリー・プロセス」はあり得るか
北朝鮮の状況を98年と比較すると、内部の結束が必要だという点が似ている。98年には数十万人から数百万人が餓死した、いわゆる「苦難の行軍」が末期を迎えた時期だった。今年は慢性的な経済難、食糧難に加え、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康異常も重なっている。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)博士は「98年には金正日政権の公式発足に向け、今年は後継体制を固めるために内部の結束が必要となっている」と指摘した。
ロケットの発射が失敗に終わった点も共通している。今回のロケットはテポドン1号の約2倍飛んだが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)並みの能力を証明することには失敗した。しかし、98年当時のテポドン1号の技術は米国の予想を超えており、ショックを受けた米国は北朝鮮との直接交渉を急いだ。結果的に、米国を交渉テーブルに引き出す効果を上げたことになる。米国が今回も北朝鮮との対話を模索せざるを得なくなったとの観測が出ているのも、こうした理由からだ。北朝鮮が06年に核実験を行っている点が、米国を交渉テーブルに引き出す要因として作用するとの見方もある。
南柱洪(ナム・ジュホン)京畿大教授(政治学)は「北朝鮮は第1次ミサイル危機の際の『ペリー・プロセス』を再現させることを夢見ている」と指摘した。米クリントン政権のペリー北朝鮮政策調整官は当時、99年5月の訪朝に続き、北朝鮮のミサイル発射中止と米国の対北朝鮮経済制裁解除、長期的には米朝関係の正常化までを視野に入れた「ペリー・プロセス」を示した。その後、00年のオルブライト元国務長官の訪朝を経て、北朝鮮はミサイルの発射猶予を宣言し、米国はその代価として、毎年10億ドル以上の支援を行う「ビッグディール」が妥結直前まで行った。結局米国の政権交代で取引は白紙化されたが、北朝鮮にとっては依然として最善のシナリオだと言える。
任敏赫(イム・ミンヒョク)記者
[朝鮮日報]
Posted by nob : 2009年04月07日 23:18