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子供には何の罪もないのだけれど、、、いたしかたない措置。。。

■カルデロンさん両親 午後帰国へ

 不法滞在のため強制退去処分を受けた埼玉県蕨市のフィリピン人カルデロンさん夫婦が十三日、帰国する。日本生まれの長女のり子さん(13)は同日朝、両親の最後の見送りを受けて中学校へ通学。その後早退して、両親とともに成田空港に向かった。

 中学校から午前十一時前に帰宅したのり子さんは正午すぎ、父親のアランさん(36)と母親のサラさん(38)と一緒に自宅を出た。三人とも泣きはらし、のり子さんとサラさんはハンカチを握りしめていた。自宅前でアランさんは同僚と抱き合い、「ありがとう」。アランさんは前夜、のり子さんに「頑張って」と励ましたといい、JR西川口駅に向かう道の途中で「地域の皆さんが応援してくれて感謝しています」と話した。

 前日の十二日昼にはのり子さんと両親はJR蕨駅前で、これまで支援をしてくれた市民に感謝するカード約六百枚を配った。

 パソコンで手作りしたカードには「たくさんのご協力ありがとうございます」などと書かれ、裏面は、のり子さんが中学校の校庭で一人で泣いているイラスト入り。支援者ら数人と駅前に立ったのり子さんは「両親と離れる寂しさを表現したが、蕨や全国の人の支援があったからここまで来られた。心からの感謝を伝えたい」と話し、一人一人に深々とおじぎして手渡した。

 アランさんも「一番つらい時に日本人の皆さんが支えてくれた」と握手して回り、市民から励ましの言葉も掛けられた。

 アランさんとサラさんは他人名義のパスポートで来日、一九九五年にのり子さんを出産した。二〇〇六年に一家の不法滞在が発覚し、強制退去処分を受け、昨年九月に最高裁で処分が確定した。

 三人での特別在留許可を求めていたが、東京入国管理局は今年三月、のり子さんだけに許可を決定。両親の仮放免が四月十四日まで延長されていた。


[東京新聞]

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Posted by nob : 2009年04月13日 23:31