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今後の検証と制度改正に期待。。。

■【足利事件】釈放の菅家さん「真犯人を絶対に許さない」

 「今日は本当にありがとうございます。釈放になりうれしく思っています」。逮捕から17年余り。服役していた千葉刑務所から釈放された菅家利和さんは、千葉市内で開かれた記者会見で、失われた時間を振り返りながら、一語一語を噛み締めるように喜びを語った。一方で、逮捕した栃木県警の刑事や起訴した検察官らに対しては「間違ったでは済まない。絶対に許さない」と怒りを込めた。

 短い髪に眼鏡をかけた菅家さん。逮捕時に比べてしわが増えた顔に、長すぎた刑務所での日々が刻まれる。かけつけた支援者から「おめでとう」と声をかけられながら会見場に入ってきた菅家さんの表情は、明るく穏やかだった。

 「一生懸命頑張ってきました。弁護団や支援してくださった皆さんのおかげです」と現在の思いを語り始め、無実を信じながら服役中に亡くなった両親には「(自分が捕まり)辛かったと思います。墓参りに行きたい」と述べた。

 再鑑定でDNA型が菅家さんと一致しなかったとの報告を、弁護団から受けた際には、同部屋の受刑者から「良かった、良かった」と声をかけられ握手したという。

 捜査当局に対する思いについて話題が移ると、表情は一変した。「当時、私は急に犯人にされ、17年間ずっと我慢してきた。当時の刑事、検察官には、私や両親、世間の人に謝ってほしい。絶対に許すことはできない」と強い口調で非難。「刑事たちの責めがものすごかった。早く話して楽になれといわれた。やっていないと訴えたが、受け入れてもらえなかった」と当時の取り調べを振り返った。

 また、事件がすでに時効を迎えていることに対して、「真犯人を絶対に許さない。時効があってはならない」と語気を強め、「冤罪(えんざい)を訴える人たちの支援活動をしていきたい」と今後の抱負を語った。会見の途中、支援者から花束を渡される場面もあり、少し照れた様子で感謝の言葉を口にした。

 菅家さんは午後3時45分過ぎ、服役していた千葉刑務所の正門から、弁護団とともにワゴン車で出てきた。後部座席の菅家さんは窓を開け、集まった支援者らに手を振りながら笑顔で通り過ぎていった。

 集まった支援者の一人、石井進さん(70)は「感無量で胸がいっぱい。17年は長かった。菅家さんとじっくり話したい」と話していた。

[産経新聞]


■笑顔の菅家さん「一からやり直したい」…釈放から一夜

 4歳の女児が誘拐・殺害された「足利事件」で、無期懲役刑の執行が停止された菅家利和さん(62)が5日午前、釈放から一夜明けて、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「気持ちがすごく明るいです。刑務所の中とは空が全然違う」と笑顔で心境を語った。

 釈放された当日は夜遅くまでテレビなどに出演し、ホテルに着いたのは深夜になったという。コーヒーを飲み過ぎてしまったこともあり、1時間ほどの睡眠時間で会見に臨んだ。

 これからの予定について聞かれた菅家さんは、「両親のお墓参りに行って、『心配かけたね』といいたい」と、故郷の足利に思いをはせた。

 「こんなことになっていなかったら、幼稚園の送迎バスの運転手を続けていたと思います」と失った歳月の重みを表した菅家さん。「自分は事件に関係ない。再審開始になって一からやり直したい」と締めくくった。

 菅家さんが申し立てた再審請求の即時抗告審では、新たに実施されたDNA鑑定に対する意見書の提出期限が12日となっている。当初の鑑定結果を誤りとした本田克也・筑波大教授(弁護側推薦)の鑑定結果について、検察側は、「検査方法に疑問があり、信用できない」と指摘しており、4日に提出したものとは別に意見書を提出するとしている。弁護側は「当初の鑑定は誤りだった」とする意見書を提出する予定で、本田教授ら鑑定人の証人尋問も東京高裁に求める考えだ。

 この日の会見で佐藤博史弁護士は、「短期間のうちに再審開始決定を出すのではなく、なぜ菅家さんが虚偽の自白をし、それを見抜けなかったのかを検証していくべきだ」と訴えた。

[読売新聞/5日追加]

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Posted by nob : 2009年06月04日 23:46