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実際のところはどうなのでしょう。。。

■イラン大統領選:現職再選 デモ拡大 地方5都市、暴動の可能性も

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選の開票結果を巡り、改革派ムサビ元首相の支持者らが15日にテヘランで強行した大規模デモで、参加者1人が当局側の発砲で死亡、数人が負傷した。抗議行動は中部イスファハンなど少なくとも地方5都市に波及し、暴動に発展した可能性がある。

 AP通信によると、改革派支持者がテヘラン市内の革命防衛隊関連施設になだれ込もうとしたところ、発砲されたという。

 抗議行動は▽南部シラーズ▽北東部マシャド▽北西部タブリーズ▽中西部ケルマンシャー▽中部イスファハンに飛び火したが、暴動の規模や負傷者などは不明。一方、今回の大統領選で破れたカルビ元国会議長は15日、ムサビ氏と行動を共にする意向をウェブ上で表明。「共通の敵」アフマディネジャド政権に対し共闘して「大統領選の再実施」を求める方針だ。

 こうした動きを受け、最高指導者ハメネイ師から今回選挙の適法性を「検証」するよう求められた護憲評議会は、早急に結論を出す意向という。

 ◇ムサビ氏核に動員力

 【テヘラン春日孝之】イラン大統領選を巡る抗議デモは、イスラム革命(79年)以来最大の反政府運動に発展した。改革派ハタミ前大統領時代の99年夏、民主化を求める数万人規模の学生中心のデモが起きたが、今回は一般市民が原動力になった点で決定的に異なる。

 今回のデモは、アフマディネジャド大統領の「圧勝」に対し、ムサビ氏が「不正」を理由に「静かな抗議」を呼び掛けて起きた。テヘラン中心部は人波で埋め尽くされ、「100万人規模」と報じるメディアもある。

 99年7月のデモは、改革派系新聞の発行停止が契機だった。学生中心のデモはテヘランで1万人規模に達し、地方都市にも波及。治安部隊との衝突で死者も出た。

 当時のハタミ大統領は暴動6日目、混乱拡大を恐れてデモ参加者を「烏合(うごう)の衆」と非難。改革派運動が挫折する転機になった。革命防衛隊がテヘランを包囲しハタミ政権に圧力をかけたと言われる。

 今回はムサビ氏という運動の「核」が存在し、反大統領感情と、選挙での「不正」を確信する正当性が同氏の支持者を駆り立てている。通信手段の発達で、いつでもデモに大動員できる点も99年当時とは大きく異なり、当局への圧力は強い。

 ムサビ氏は反政府運動を優位に主導できる立場にあるが、今のところ支持者に「冷静な抗議」を求めている。

 治安当局は従来「国民の側に立つ」と強調しており、武力行使は困難だ。当面は民兵組織バシジが警官隊に代わって矢面に立つ状況が増えそうだ。

[毎日新聞]

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Posted by nob : 2009年06月16日 22:12