« 間接方式は然れども、、、それ以前にこれは教育の構造改革という次元の問題。。。 | メイン | 新型なのだから。。。 »

自国の経済格差の是正もおぼつかないのに。。。

■G20、世界経済の不均衡是正へ政策協調で一致

[ピッツバーグ 25日 ロイター] 米ピッツバーグで開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)は25日、持続力ある回復を確実にするまで景気刺激策を継続するとともに、世界経済の不均衡是正に向けて政策の協調・相互監視などに各国が取り組むことを表明した共同声明を採択した。

 金融危機の再発防止に向け、「金融情勢の改善と景気回復」を前提に、銀行の自己資本比率規制の強化を2012年末までに段階実施することで一致した。新興市場国の経済的な影響力が増すなか、G20は今後、国際的な経済協力を議論する中心的なフォーラムとして、定例開催することも決まった。

 <金融・経済危機は大きく後退、出口戦略は時期尚早>

 金融サミットに出席した首脳らは、金融サミット開催のきっかけになった世界的な金融・経済危機が、これまでの各国の協調や政策努力などにより、大きく後退した点を強調。議長を務めたオバマ米大統領は「われわれが実施した大胆で協調した行動によって数百万の雇用が救われ、創出された。われわれは、危機が発展途上国に波及するのを食い止めた」と成果を口にした。

 世界経済に底打ち感こそ出始めたものの、先行きの持続的な回復に自信が持てないのも各国の共通認識だ。会議では、回復が確実なものになるまで景気刺激策を継続することが不可欠との見解を共有。これまで各国が景気刺激のために行ってきた「例外的な措置」からの出口戦略について「早過ぎる解除を避ける」(ブラウン英首相)、「世界の危機は終わっていない。いかなる国も景気対策をやめるべきではない」(ブラジルのルラ大統領)とし、出口戦略の議論こそ継続するものの、実行段階にはほど遠い状況にあることも鮮明となった。

 <不均衡是正に政策を相互監視、鳩山首相「経済を内需振興に転換」>

 世界経済の持続的な成長の実現に向けて、米国が提案していた世界経済に存在する不均衡の是正に取り組む方針でも一致。「財政・金融政策などを持続可能で均衡ある成長と整合的とする」ために協調するとし、具体的には「強固で持続可能かつ均衡ある成長のための枠組み」を立ち上げ、各国の政策を相互監視するプロセスを11月までにスタートさせる。

 中国など輸出大国の内需拡大、米国の財務削減や貯蓄率向上などが求められることになるが、オバマ米大統領は今回の合意形成を「持続成長のための大きなステップ」と評価。ブラウン英首相は「国際経済管理の新時代の幕開け」と表現した。

 鳩山由紀夫首相は「今まで以上に消費を刺激する施策を大胆に行わなければならない。内需振興に思い切って政策を転換させていく」とし、鳩山政権が打ち出している「子ども手当」やガソリン税の暫定税率廃止などで内需拡大を図っていく考えをあらためて表明した。

 <自己資本規制強化、景気回復前提に2012年末までに>

 一方の重要テーマとなった金融監督・規制の強化については、声明において「危機以前に見られた過度なリスクテイクに戻ることは許されない」と強い決意を表明。デリバティブ(金融派生商品)や格付機関、ヘッジファンドに対する規制強化のほか、銀行に対して資本の増強や質の向上などを要請した。

 このうち見直しが検討されている銀行の自己資本比率規制では、資本充実のための新たなルールを2010年末までに策定するとし、実施について「2012年末までを目標に、金融情勢が改善し景気回復が確実になった時点で段階的に行われることとなろう」とタイミングを明記した。

 また、金融機関の報酬制限については「報酬政策・慣行の改革は、金融安定の増進のため必須」と位置づけ、1)複数年に渡るボーナス保証を避ける、2)報酬政策・体系に開示義務を課す――などを指摘した金融安定理事会(FSB)の勧告を支持した。 

 <G20サミットを定例化、新興国の影響力を反映>

 G20首脳は同会合を国際的な経済協力を議論する中心的なフォーラムと位置づけることでも合意し、世界的な金融・経済危機への対応を目的に始まったG20サミットが定例化される。今後は2010年6月にカナダ、同11月に韓国で開き、2011年にはフランスで開催する。

 新興市場国の存在感の高まりを反映したものだが、ブルッキングス研究所のシニアフェロー、コリン・ブラッドフォード氏は「国際政治上、重要な国・地域を加える象徴的な動きだ。国際経済協力、多国間決定プロセス、国際協調の新たな枠組みの構築だ」と評価した。

[ロイター]

ここから続き

Posted by nob : 2009年09月26日 22:52