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政府として取り組むべき課題。。。

■「国民全体の問題」=「赤ちゃんポスト」検証会議座長が会見−熊本

 「赤ちゃんポスト」に関する最終報告書を公表した検証会議の座長を務める柏女霊峰・淑徳大教授は26日、記者会見し、「全国から預け入れがあるなど、国民全体の問題。県や市だけで取り組むような問題ではない」と話し、国が主導して妊婦の抱える問題ついて検討する必要性を訴えた。

 柏女教授は、ポストの利用状況について、「やむを得ない事情による利用もある一方、『(出産を)なかったことにしたい』などと、(母親の)倫理観を疑うような例もあった」と話し、運用の難しさをにじませた。

 慈恵病院にポスト設置を許可した熊本市の幸山政史市長は、「多くの命が救われたとの総括で、正直ほっとしている」とした上で、「利用されない方が望ましいという考えに変わりはない」と述べた。

 また、慈恵病院は「報告書によく目を通した上で、与えられた課題などを含めて十分な検討をし、対応していきたい」とコメントした。

[時事通信]


■「ゆりかご」慈恵病院理事長ら一問一答

 「最終報告の提言が施策として実行されるよう望みます」。「こうのとりのゆりかご」を運営する慈恵病院の蓮田太二理事長と田尻由貴子看護部長は28日の記者会見で国に要望した。記者との主な一問一答は次の通り。

  ――9月末までに51人が預けられたことをどう思うか

  蓮田理事長 日本で一カ所しかないことが一番の原因。私たちがやったことの意義があると思っている。

  ――親の都合で預け入れられた子どもの将来はどうすればいいだろうか

  蓮田理事長 預けられた赤ちゃんはすべて乳児院で育てられる。そこで2年ほど過ごし、児童養護施設で18歳まで育てられる。相談があって養子縁組すると、子供たちの目の輝きが違う。子供の福祉、幸せを考えた場合、愛情が深い家庭で育ててほしい。事前に相談があればできるが、預け入れられた場合はできない。それが大きな悩みだ。

  ――親の身元が分かった39人の中で、7人が親元に帰ったことをどう思うか

  田尻部長 数ではない。その子供の人生を大きく左右するところなので、ほんとうに良かった。

  ――同様の施設は他にもあるべきだと思うか。検証会議は預け入れるだけの機関なら容認できないと指摘した

  蓮田理事長 ほかにもないことには、命が救われない。相談を兼ね備えることが非常に大事だと感じている。

  ――親の中には児童相談所に相談していたのにゆりかごに預け入れた例が複数あるそうだが

  田尻部長 親は名前を名乗りたくない。提言のように匿名で相談できるあり方を検討してほしい。慈恵病院も相談は匿名だ。

[朝日新聞/29日追加]

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Posted by nob : 2009年11月26日 23:11