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悪夢は繰り返される、、、自らの武力行使を止めない限りは、、、紛争は当事者にとってはみなそれぞれの正義。。。

■米国:旅客機内で爆破未遂 拘束の男、アルカイダと関連も

 【ワシントン古本陽荘】25日、米中西部ミシガン州のデトロイト上空で着陸する直前のオランダ・アムステルダム発デトロイト行きのノースウエスト航空253便の機内で小規模な爆発があった。搭乗していたナイジェリア人の男が爆発物を持ち込み、着陸直前に爆破を試みた可能性が高く、米政府はテロ未遂事件とみて捜査を始めた。男は国際テロ組織「アルカイダ」との関連を自供しており、米連邦捜査局(FBI)など捜査当局が男の身柄を拘束して事情を聴いている。

 情報は錯綜(さくそう)しているが、25日のクリスマスを狙った組織的な航空機爆破テロ未遂だった可能性がある。

 同機は、米東部時間の25日正午ごろ(日本時間26日午前2時ごろ)、278人の乗客を乗せてデトロイト空港に無事着陸した。やけどを負った乗客がおり、病院で治療を受けている。乗客に取り押さえられた容疑者本人も、足にやけどを負った模様だ。

 米下院国土安全保障委員会のピーター・キング議員(共和)がフォックス・テレビなどに語ったところによると、容疑者は「アブドルムタラブ」という名の23歳のナイジェリア人。ナイジェリアからアムステルダム経由でデトロイトに向かっていた。キング議員は「テロ組織との関係があるのは明らかであり、深刻な事態だ」と語った。

 ABCテレビによると、容疑者は「アルカイダの指示で米国内での爆破を試みた」と供述しているが、捜査当局はアルカイダとの関連を確認できていないという。CNNテレビは、爆発物はイエメンで調達されたものと報じた。

 米政府高官はCNNテレビなどに「ホワイトハウスはテロ攻撃を試みたものと見ている」と語った。爆破事件に関する情報はハワイで休暇中のオバマ大統領にも伝えられ、大統領は「航空機による移動の安全性を高めるため、あらゆる措置を取るように」と指示した。

[毎日新聞]


■9・11の悪夢再び 危機一髪だったデルタ・ノースウエスト便

 【ニューヨーク=松尾理也】クリスマスの当日、米国に米中枢同時テロ(9・11)の悪夢がよみがえった。デトロイト空港に着陸直前のデルタ航空ノースウエスト253便で起きた爆破テロ未遂事件は、「米本土でのテロ」の懸念が、決して過去のものとはなっていない現実をまざまざと浮かび上がらせた。

 25日午前11時すぎ。目的地のデトロイト空港に向け降下を始めた機内に突然、破裂音が響き渡った。「ポンとはじけるような音」「花火のようだった」(乗客の証言)。同時に、ウマル・ファルーク・アブドルムタラブ容疑者がいた左列の窓側座席の一角から閃光(せんこう)が走り、煙が上がった。周辺の乗客はパニックとなった。

 そのとき、ちょうど反対側にあたる右列の窓側に座っていた1人の男性が中央列の座席を飛び越え、容疑者に飛びかかった。

 「男性は容疑者を引きずり出し、制圧した。混乱は10〜15分続いた」(同)。

 容疑者はアフガニスタンに関する言葉を叫んでいたとの証言もある。消火器や毛布で火は消され、253便はパトカーや消防車が待ちかまえるなか、無事に着陸した。

 「大変な事態になっていてもおかしくなかった。本物の危機だった」

 当局から説明を受けた米下院国土安全保障委員会のキング議員はこう話す。

 逮捕された同容疑者は23歳。米メディアによると、ロンドンの大学で工学を学んでいる。米国内での宗教関係のセミナーに出席するとの理由で、ビザの発給を受けた。当局の調べに対し「米本土上空で航空機を爆破するよう国際テロ組織アルカーイダから指示を受けた。イエメンで爆発物と使用に関する指示を受け取った」と話しているという。

 だが、供述内容に疑問を抱く向きもある。現在のアルカーイダは、厳密な指揮系統をもつ固定された組織というよりは、過激思想によって結ばれた緩やかなネットワークとしての性格が強い。同容疑者がテロリスト=殉教者としての「名声にあこがれて」、アルカーイダとのつながりを持ち出している可能性も排除しきれない。

 米メディアによると、同容疑者の名前は当局のデータベースに入っており、テロ組織との関係は把握されていたものの、危険人物として「搭乗拒否者」には指定されていなかったという。同容疑者について、当局は「第一級のアルカーイダ工作員というわけではない」との見方で一致している。そのことはまた、テロの脅威の幅広い拡散を示してもいる。

 同容疑者が、どうやって空港での検査をくぐり抜けたのかも謎が残る。所持していた爆発物は、粉末と液体を混合させて爆発させる仕組みで、キング議員によると「洗練されており、これまでに当局が目にしたことがない」という種類だった。

 2001年の米中枢同時テロ以外、アルカーイダによる米本土へのテロは封じ込められてきた。だが、ここにきて、米社会にはテロへの懸念がじわりと高まりつつある。今年9月には、ニューヨークでテロを計画したとしてアフガン系の若者が逮捕され、11月にテキサス州の陸軍基地で起こった銃乱射事件では、容疑者とイスラム過激思想との関連が指摘された。

 国土安全保障省は今のところ、現在5段階の上から2番目に設定されているテロ警戒レベルの引き上げは考えていない、としている。その一方で、空港などでの検査をより厳重にする方針も明らかにしており、年末年始の旅行客などで混雑する米国の空には大きな影響が出そうだ。

[産経新聞]


■米機爆破未遂容疑者は銀行幹部の子息 消息筋語る

(CNN) 25日の米航空機爆破テロ未遂事件で拘束されたナイジェリア人のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)は26日、米捜査当局から刑事訴追された。同容疑者がナイジェリアの銀行幹部の子息で、英国に留学した後ドバイに移り住んだことが、家族や消息筋の発言で分かった。

アブドゥルムタラブ容疑者の実家があるナイジェリア中北部カドゥナの消息筋によると、同容疑者はユニバーシティ・カレッジ・オブ・ロンドンで学位を取得した。同大の関係者は、同容疑者とみられる人物が2005年9月─昨年6月まで機械工学科に在籍していたことを確認している。

カドゥナの消息筋はまた、同容疑者の父アルハジ・ウマル・ムタラブ氏がナイジェリアの有力銀行の1つ、ファースト・バンクの会長を先日退任したことを明らかにした。

家族の関係筋によると、同容疑者は英国留学後、2つ目の学位を求めてドバイに移ったが、イエメンに行くと家族に伝え、「イスラムの道」を志していることを示唆した。同容疑者は英国からナイジェリアに帰国後、エジプトの首都カイロもしくはサウジアラビアへの留学を希望していたが、不審な人々との交流を恐れた家族が反対したため、ドバイ留学を決めていた。

父親はイエメンに行くとの同容疑者の連絡を受け、治安当局やナイジェリアの首都アブジャにある米大使館に対し、息子が「ある種の聖戦(ジハード)」に参加する可能性があるとの情報を提供していた。同容疑者のイエメン行きについて、家族の同意や支持は一切なかったとされる。

アブドゥルムタラブ容疑者がロンドン市内で最後に住んでいたのは、高級住宅街にあるアパートであることが判明している。警察のテロ対策捜査官らはこの日、同容疑者が住んでいたとみられるマンスフィールド通りの建物を捜索した。

米政権関係筋によると、同容疑者は昨年6月、ロンドン市内の米大使館から、複数年有効、複数回入国可能な観光ビザの発給を受けた。この当時、同容疑者へのビザ発給差し止めにつながる情報はなかった。

[CNN/27日追加]


■NW航空機爆破未遂のナイジェリア人を訴追、アルカイダから訓練か

【12月27日 AFP】(写真追加)米捜査当局は26日、前日発生したノースウエスト航空(Northwest Airlines)機の爆破未遂事件で拘束していたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)を訴追した。同日、米司法省が発表した。

 アブドルムタラブ容疑者は、乗客279人、乗員11人を乗せてオランダ・アムステルダム(Amsterdam)から、米デトロイト(Detroit)に向かっていたノースウエスト航空(Northwest Airlines)のA330型機を爆破しようとした疑いが持たれている。

 容疑者は着陸直後に逮捕され、治療のためアンアーバー(Ann Arbor)のミシガン大学メディカルセンター(University of Michigan Medical Center)に収容された。

■アルカイダから訓練か

 米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)は爆破装置の一部と見られる注射器を押収した。FBIの分析で爆破装置にペンタエリトリトール(pentaerythritol、PETN)という爆発性の高い物質が含まれていたことも明らかになった。

 米国のメディアが伝えた捜査関係者の話によると、アブドルムタラブ容疑者は注射器に入った化学物質に、脚にテープで巻き付けていた粉末を混ぜ、機体を爆破しようとしたと供述しているという。また米ABC NewsとNBCは別の捜査関係者の話として、同容疑者が今回の事件のために国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)からイエメンで訓練を受けたと供述したと報じた。

■父親はナイジェリアの実業家

 容疑者がナイジェリアのラゴス(Lagos)とアムステルダムの空港のチェックをどのようにすり抜けて、機内に危険物を持ち込んだのかが焦点となっている。オランダ当局は同容疑者が有効な米国のビザを所持していたと発表した。

 容疑者はナイジェリアの裕福な実業家・銀行家のウマルムタラブ(Umaru Mutallab)氏の息子。ナイジェリア紙ディス・デイ(This Day)は、ウマルムタラブ氏は息子が過激な宗教思想に傾倒したことをひどく心配し、今年半ばに米当局に連絡していたと報じた。

 ナイジェリア当局は事件の本格的な捜査を始めた。英国の警察も、アブドルムタラブ容疑者が2005~2008年にロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(University College London、UCL)で機械工学を学んでいたころ住んでいたとみられるロンドン(London)のオックスフォードサーカス(Oxford Circus)の高級マンションなど数か所を捜索した。

[AFPBBNEWS/27日追加]

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Posted by nob : 2009年12月26日 23:33