« 言われなければ何もしない体質、、、いかにあらゆる方面からの圧力をかけ続けるか。。。 | メイン | 運命は、、、 »

まさに、、、全く無関係な人の人生が簡単に狂ってしまう、、、それが無知や偏見の恐ろしいところ。。。

■「イスラム教徒に質問:9・11事件以降、どれくらい人生に変化があった?」


世界中を震撼させた、2001年の9・11事件(アメリカ同時多発テロ事件)。

特にその直後は、ムスリム(イスラム教徒)を見ただけで怖いと感じるなど、偏見や迫害されるケースも少なくなかったようです。

海外掲示板で、「ムスリムに質問、9・11事件以来、どれくらい自分の人生が変わりましたか?」

こういった質問が投稿され、実際にどんな影響があったかイスラム教徒たちが回答していました。


アメリカにもかなり多くのイスラム教徒(ムスリム)がいますが、大きなインパクトを与えた9・11のテロ事件は、その重大性から全く関係のないイスラム教のイメージを大きく変えることにもなり、差別や偏見から生活に支障が出た人も少なくなかったようです。

9・11事件以後の生活の変化について、海外掲示板に寄せられていた回答を、抜粋してご紹介します。

●うちの親父はシリア人だけど、9・11事件の後はメキシコ人だと言いだした。

●どこから始めたらいいのだろう。9・11事件が起きたとき、僕はオハイオ州の小さな町で、まだ高校生だった。そのときは英語が全く話せなかった。言えたのは「はい、先生」と「元気ですか」くらい。学校が終わりバスで帰ろうと廊下を歩いていたら、2人の男子が近づいてきて、「おい、お前、聞いたか?」(その時は何を言われているのか全くわかってなかった)と言われ、「え?ノー」とだけ答えた。するとひとりが「お前のおじさんがツインタワーを爆破したんだよ」と言って笑った。そのとき僕は彼らがジョークを言って笑ったのだと思って、失礼になってはいけないと一緒になって笑った。すると彼らはそれをからかわれているのだと受け止め、ひとりが僕を小突いた。僕は小柄だったのでよろめいたけど、何もわからず、それでも笑っていた。するとひとりがナイフを取り出した。そこでようやく僕はことの重大さに気づいた。ずるがしこく彼らの後ろを指で差して「先生だ!」と叫び、彼らが振り向いた瞬間、ナイフを持っている方の股間を蹴り上げ、もうひとりの男子にパンチを食らわせた。彼らがうめいている間に校長室に逃げ込んだ。ふたりは翌日退学となった。あとから両親が校長に話し、警察がふたりに事情を尋ねて、ようやく彼らが何を言っていたかを知った。

●お気に入りだったファラフェル(ソラマメから作ったコロッケのような中東の食べ物)のレストランが倒産した。

●イスラム教徒じゃないけど、知り合いのイスラム教徒の女の子は事件が起きたとき、8歳か9歳だった。虫も殺せないような子なのに、学校の友達はみんな彼女をテロリストとか呼んでひどい扱いをした。キリスト教徒たちを恥ずかしく思った。

●特に何も変わってない。特筆するなら、みんなが急に僕の宗教について質問し始めたことかな。間違った認識をしているときは教えてあげている。脅されたとかそういうのはないよ。

●誰が真の友人で、誰がそうでないかというのがわかる。一般的なイスラム教徒の生活としてはかなり困難になった。どこに行くにも目で追われる感じだ。9・11事件のあとに家族旅行をして、全部で17人だけれど、全員が同じ空港に違う時間に到着して、別々にセキュリティチェックをした。17人中14人はさらに綿密なセキュリティチェックを受けた。3人は選ばれなかったけど、この3人は肌の色が薄くてイスラム教徒に見えなかった。

●私の名字はフセイン。だから最低だった。
7年生(中学生)のとき、脅しの手紙がよくロッカーに入っていた。最初の2通はあまり害のないものだったけど、その後どんどん攻撃的なものにエスカレートしていった。ガラスの破片がロッカーに入っていて、メモに「お前が寝ている間にこれで殺す」と書かれていた。学校の責任者はすぐ対処し、FBIに連絡をした。FBIは学校中の全員の指紋を採った。生徒も職員も全員だった。私のロッカーについている指紋もすべて調べ、セキュリティカメラを何度も見直した。何ヶ月もの間、警察は私を家から学校まで送り、家の前でも見張っていた。そのときほど孤独を感じたことはない。その2、3ヶ月はひどい状態だった。9年生のとき、家族と外国へ行くことがあったけど、両親と別の部屋でチェックされ、下着姿にされ、今でもトラウマになっている。アメリカに帰ってくるときは、母と姉がヘッドスカーフを巻いていたので、乗客たちにじろじろと見られた。ひとりの男性は「自分の国へ帰れ」とも叫んだ。笑えることに、うちの父はアメリカ陸軍に30年間務めていた。

●オサマと言う名字の子に会ったことがある。彼は苦労してるだろうな。

●僕はインド人で、そのとき8歳だった。理解して欲しいのは、全ての茶色い人種はみんな同じように扱われること。なぜなら怒っている人間は、いったい誰が誰であるかを確認する気がないから。僕にはライアンというとても良い友達がいた。母親同士も仲良かった。ある日、ライアンを2度と見ることがなくなった。数年経ってから母親に聞いたことだけど、9・11事件のあとに友達と一緒にいた僕を迎えにきたとき、ライアンの母親が急にテロリストだとかひどいことを言い出し、引き下がらない僕の母親はライアンの母親の無知さを指摘し、平手打ちしたそうだ。そして何も言わずに僕を連れ出した。数年経って偶然彼女に会うことがあり、向こうは親切にしようとしたけれど、うちの母親は取り合わなかった。

●えっとイスラム教徒だけじゃないよ。茶色の人種はそれぞれに影響が出てる。

●ニューヨークでシク教徒(インドの宗教)がイスラム教徒と間違えられ、運賃を払ってもらえなかったり、殴られたりしたという記事をよく読んだ。

●最初の被害者がシク教徒だったよ。

●それは本当だ。オレはメキシコ人だが、事件の日にスーパーに行ったら、今までにないクレイジーな視線を浴びた。

●知り合いにイスラム教徒ではないインド人がいるが、彼は9・11事件のときはタワーから舞い散る粉塵から逃げたほどで、給料のいい仕事にもついていたが、2002年に話をしたら、こんなにじろじろ見られた経験はないという1年だったと語っていた。一晩で全てが変わってしまったそうだ。これはタトゥー入りの裸で走り回っても、誰も振り向かないようなニューヨークの話だ。

●入国ビザを得るのが、イスラム教徒にとってはさらに困難になった。友人のひとりはオサマの息子と同じ名前だったことから、パスポートにスタンプを押してもらえなかった。そんな例はたくさんあるんじゃないかな。

●シク教徒だけど、僕の人生は変わった。通りで知らない奴が僕をオサマと呼んだり、どこに行っても怪しい目で見られるようになった。学校や警察で違いをわかってもらうため、かなり説明をする必要があった。シク教徒をわかってもらうためのカードを、レストランや飛行機の座席に置いたりしている。
以下がいくつかの事実である。
1:「僕じゃないよヤツらだよ」と言っているわけではなく、自分をシク教徒アメリカ人として認めてもらいたい。
2:アメリカで、ターバンを巻いている99%はシク教アメリカ人である。
3:9・11のテロ事件を起こした犯人の中に、ターバンを巻いていたりヒゲを生やしていた者はいない。
4:シク教徒のターバンは、色がコーディネートされていてスタイリッシュである。

●パリに住んでいたアラブ人だけど、9・11事件の直後にアメリカに2ヶ月ほど滞在することになっていた。言うまでもなくチェックポイントでは全て止められ、飛行機の中でも調べられた。MP3プレイヤーを指さして「それは何のため?」とか「なんで持っているんだ?」とかバカな質問をされた。ホストファミリーと一緒になったら、そこからもつらい2ヶ月だった。しょっちゅう愚かな質問をされた。「どうしてアメリカを嫌ってるんだ?」「どうして我々を殺すんだ?」僕は14歳だったのに。

●ツインタワーが倒壊した年、私と親友は高校生になったばかりだった。親友は100%茶色というわけじゃなかったけど、それでもみんな彼女に典型的な侮辱の言葉を投げていた。特に「テロリスト」はクラスメートたちのお気に入りのフレーズだったと思う。数ヶ月して、さらに思い込みがひどいものになり、あるとき先生がコピーを取りに行ってる間に「自分の国へ帰れ」と、みんなで大声で言い始めた。私はネイティブ・アメリカンだったので、それに対してヒステリックに笑い、彼らに「お前らも自分の国へ帰れ」と言ってやったら2度と邪魔されることはなくなった。

●オサマと言う名前の知り合いがいるが、すごい良い奴だ。大勢の連中が彼にひどいことを言うが、彼は自分でボケたりしてうまく交わしてる。だがきっと心の奥底では傷ついているに違いない。

●そう言えばアドルフという名前の子もいなくなったな。

●自分は50%シリア人、50%レバノン人で、9・11事件後は、もうそれはそれはたくさんの憎しみと無知によるエピソードがあるよ。イスラム教徒じゃないけどアラブ人に見えるから。9・11事件のときは4年生だった。ミシガン州のディアボーンという町に住んでいた。ディアボーンはアラブ人やイスラム教徒の人口がもっとも高いところで、6年生の終わりに南へ引っ越して、100%白人の学校に通い始めた。うちの父は違法移民で、僕がアメリカ人を殺しにやってきた言っていたと、女の子2人にウソをつかれたことから退学になりかけた。父に謝罪されたけど、これ以上ない惨めな気持ちになった。その時に9・11事件が自分の人生を生涯変えてしまったんだと思った。

こういった問題があることは想像ついても、やはり実体験を聞くとその影響の大きさが伝わってきます。

全く無関係な人の人生が、簡単に狂ってしまうのが無知や偏見の恐ろしいところです。

[らばQ]

ここから続き

Posted by nob : 2012年04月30日 06:57