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まったく同感です。。。

■特集ワイド:原発の呪縛・日本よ! 科学史家・吉岡斉さん

 <この国はどこへ行こうとしているのか>
 ◇「脱」叫びから具体論へ−−吉岡斉さん(59)

 福岡市の中心部からバスに揺られて1時間。九州大・伊都キャンパスのバウムクーヘン形の建物に吉岡さんの研究室はある。総選挙の投開票から1週間足らず。戦後の原発政策を見つめてきた科学史家に「自民大勝」という結果の感想を尋ねると、うつむきかげんにつぶやいた。

 「わからんですね」

 何が、と重ねて問うと「国民の意思です。自民中心の政権になれば、原発政策のベクトルが元に戻る可能性が高いことは明白なのに」。

 自民党は民主党などの原発ゼロ政策を「無責任」と批判し「再稼働は3年以内に是非を判断」「10年以内に持続可能な電源構成を決める」と掲げた。選挙に臨んだ12党中、脱原発に最も消極的なのは明白だったが、選挙戦の焦点は経済対策に移り、毎日新聞の世論調査で原発を争点に挙げた人はわずか7%だった。

 「自民党が『原発依存しなくてもよい社会を目指す』と予防線を張ったこともあり、争点としての優先度が下がってしまった。民主党政権下でエネルギー政策が変わり始めたところだったのに、またしても、霞が関の官僚たちが政治家にうるさく言われずに原発を推進・維持できる方向に進みかねません」。まさか、そんなことを国民が積極的に望んだというのか。

 「『主権者』として判断した有権者がどれだけいたのでしょうか。エネルギー政策は国家の根幹に関わる極めて重大な問題。その選択は、目先の関心を重視する『生活者』の観点からではなく、日本の将来像を第一に考える主権者としてなすべきです。もし国民がそこまで切実に悩まなかったのだとしたら……」

 安倍晋三首相は22日、地元・山口県で「新設については新しい政府、与党で決めたい」と語り、原発政策の方針転換を示唆した。連立政権に向けた公明党との協議では「可能な限り依存度を減らす」と合意したものの、不透明感は残る。

 「徐々にだとは思いますが、眠っていたはずの新設計画が目を覚ますかもしれない。その一つが、安倍氏の地元にある(枝野幸男前経済産業相が白紙撤回を明言した)上関原発でしょう」

 「そもそも原発は『実力のない技術』なんですよ」

[毎日新聞]

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Posted by nob : 2012年12月29日 09:00