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嘉田さん、今は周囲の雑言にかまけず淡々とひたすらに信念の途を、、、正義はなかなか勝てないけれども決して負けはしない。。。

■未来分党 正式に発表

 嘉田由紀子滋賀県知事は28日、小沢一郎衆院議員と大津市内で記者会見し、日本未来の党の「分党」を正式に発表した上で、「本当に申し訳なく、心からおわびいたします」などとした共同声明を公表した。

 未来の党を名称変更した「生活の党」所属となった小沢氏は、嘉田氏と今後も協力する考えを強調した。

 会見には生活の党の森裕子代表も同席した。同党は小沢氏ら旧「国民の生活が第一」の衆参両院議員計15人で構成される。来年1月26日に党大会を開く予定だ。嘉田氏は28日に政治団体「日本未来の党」を総務相に届け出た。嘉田氏が代表、阿部知子衆院議員が共同代表となった。

[読売新聞]


■社説:未来はや分裂 国民への詐欺的行為だ

 これは1票を投じた有権者に対する詐欺的な行為である。結党からわずか1カ月。日本未来の党が衆院選が終わった途端に分裂した。

 党は小沢一郎氏ら旧「国民の生活が第一」系議員が引き継ぐ形となり、党名を「生活の党」に変更する。一方、代表だった嘉田由紀子滋賀県知事は「未来」の名称を引き継ぐというが、国会議員は阿部知子氏のみで政党要件を満たさず政治団体扱いとなる。実態は嘉田氏らが追い出された格好だ。

 しょせん小沢氏と嘉田氏は水と油だったといえばそれまでだ。だが、あまりにも醜悪な分裂劇だった。

 発端は嘉田氏が自身と阿部氏を共同代表とする意向を示したのに対し、小沢氏系議員が小沢氏の共同代表就任を求め猛反発したことだ。

 民主党を離党し、旧生活を結成したものの支持率低迷が続いていた小沢氏らにとって、嘉田氏を代表とする新党への衣替えは、小沢氏のマイナスイメージを隠す狙いがあったはずだ。ところが衆院選で「嘉田効果」は乏しく、議席が激減すると一転して嘉田氏に不満が爆発する−−。要するに嘉田氏はお飾りに過ぎず、実態は「小沢党」だったことをあからさまに認めたようなものだ。

 手続きを急いだのは、政党交付金の額が1月1日時点の国会議員数などに応じて決まる事情以外に考えられまい。8億円以上になるとみられる交付金は小沢氏側が手にする。

 だが、惨敗とはいえ比例代表で未来が獲得したのは約340万票に上る。まさか選挙後、直ちに分裂すると思って投票した人はいないだろう。「水と油」と分かっていても、「卒原発」を掲げてきた嘉田氏が代表だから投票した人もいるだろう。にもかかわらず、なぜ大敗したのかの反省もなく、勝手に分裂した揚げ句に交付金=税金だけは手にするというのだ。いくらルールに基づいた手続きとはいえ、大きな疑問を抱く。

 小沢氏らにとって「卒原発」の訴えも衆院選をしのぐための単なる道具だったのではないかとさえ疑う。一方、「小沢氏を使いこなす」と言っていた嘉田氏もまったく力不足だったということだ。自民党政権の復活で原発政策の見直しが急ピッチで進もうとしている中、今回の内輪もめは脱原発への機運もそぐ可能性がある。その責任も大きい。

 それにしても小沢氏は一体、何度、政党を作っては壊すのだろう。

 政党は自らの権力闘争の道具であっていいはずがない。政治家が生き残るための選挙互助会であっていいはずもない。衆院選での未来の敗北は有権者の多くがとっくにそれに愛想を尽かしている証明でもある。まずそれに気づいた方がいい。

[毎日新聞]

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Posted by nob : 2012年12月29日 09:06