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まずは良かった。。。
■福島の住民 内部被ばく低く 2万4000人、99%非検出
東大の早野龍五教授(物理学)のグループは10日、福島第1原発事故による内部被ばくを福島県民約2万4000人を中心に調べた結果、99%に当たる人が検出限界値以下だったことを明らかにした。県内で実施する食品の放射性物質検査が有効に働いた結果とみられる。早野教授は「県民に健康上問題がある内部被ばくはないと確信した」と説明した。
グループは2011年10月〜12年11月、福島県内の4〜93歳の男女約2万4000人のほか、茨城県民約7500人を対象にホールボディーカウンターで被ばく線量を調べた。
全受診者の99%に当たる人が検出限界値以下で、内部被ばくの量は土壌汚染の程度に比例するというチェルノブイリ事故で得られた予測値(福島、郡山両市は年5ミリシーベルト)を大きく下回った。
三春町の小中学生の検査でも、検出限界値を超えた子はゼロだった。町内の全児童、生徒を対象にしていて、偏りのない初の内部被ばくデータに当たる。
65歳以上の高齢者4人が受診者の中で最も高い値を示したが、いずれも1ミリシーベルト程度だった。
県内では原発事故後、食品の放射性物質検査が徹底して行われ、国の基準(1キログラム当たり100ベクレル)以下の物しか流通せず、県民の口に入らない。グループは検査の積み重ねで県民が安全性の高い食品を食べ、内部被ばくの低減につながった可能性があるとみている。
早野教授は福島県庁で記者会見し「市場に出回る食品による内部被ばくは皆無だった。ただ、高度に汚染された食品も限定的にはあり、今後も食品検査を続けてほしい」と話した。
調査結果は11日刊行の日本学士院紀要英文誌(オンライン版)に掲載される。
[河北新聞社]
■東日本大震災:福島第1原発事故 福島の小中生1383人、セシウム検出されず−−内部被ばく調査
福島第1原発から西約50キロの福島県三春町の小中学生1383人を対象にしたホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく調査で、放射性セシウムが検出されなかったと、早野龍五・東京大教授(物理学)らの研究チームが10日発表した。調査対象は、この地域の全小中学生の95%にあたる。
WBCによる任意の調査は、被ばくに関心が高く、食事にも気をつけている人らに対象者が偏る可能性が指摘されている。今回は12年9〜11月に登校した子ども全員を対象にしており、被験者の食生活や行動パターンに偏りがない状態で内部被ばくが低いことを示した初の結果という。
また、チームは4〜93歳の福島県民など約3万人についても、WBCで内部被ばくを測定。12年3〜11月の調査で体内からセシウム137が検出されたのは1%にとどまった。
国連原子放射線影響科学委員会の88年の報告では、チェルノブイリ原発事故後、土壌汚染の程度に比例して内部被ばくも高まるとされていたが、今回は、その関連性が確認されなかった。
早野教授は「市場流通している食品は検査を受けており汚染度が低く、内部被ばくのリスクはかなり低い。研究者が積極的に海外へ発信することで、誤解や偏見をなくし、国内の不安解消にもつなげたい」と話した。【斎藤有香】
[毎日新聞]
Posted by nob : 2013年04月11日 10:12