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言わずもがな。。。(泣・呆・汗)

■原発汚染水 産廃用、貯水能力に疑問

 地下貯水槽からの汚染水漏れが相次ぐ東京電力福島第1原発で、1号貯水槽でも新たに土壌への漏洩が見つかった。漏洩のたびに貯水槽への信頼性が低下している状況だが、そもそも、同貯水槽は産業廃棄物の処理に使われる技術といい、汚染水をためる十分な能力を備えていたかについて、疑問が生じ始めている。

 地下貯水槽を手がけたのは前田建設工業(東京)で、仕様は東電が作成した。地面に掘られた穴の上に、粘土質のシート1枚と、ポリエチレンシート2枚を重ねて漏水を防ぐ構造になっている。粘土質のシートは水分を含むことで膨張し、水を通さなくなる仕組みで、ポリエチレンシートは厚さ1・5ミリの丈夫な素材だという。

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 使用前には、シートに穴があいていないかを電流を流して調査。建設後も貯水槽に真水をためて、漏水を調べる検査を最大で2週間実施した。

 だが、実際は3カ所の貯水槽で漏洩が見つかった。「地下貯水槽の信頼性がなくなっていることは否定しない」。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理もそう認めざるを得なかった。

 汚染水はどこから漏れているのか。東電は当初、漏洩を検知するために設置された「漏洩検知孔」を原因の一つとして挙げていた。漏洩検知孔はポリエチレンシートからの漏洩を検知するために設置されたパイプ状だが、東電は検知孔が貯水槽上部で2枚のポリエチレンシートを貫通している点に注目。汚染水を入れた重さでシートが伸び、生じた隙間から汚染水が入り込んだ可能性があるとした。

 しかし、1号槽では水位が半分程度しかない時点で漏洩が見つかった。少なくとも1号に関しては、貯水槽の上部から水が入ったとは考えにくい状況だ。

 もう一つの可能性は、ポリエチレンシートの接合部からの漏洩だ。貯水槽を覆うような大きなシートがないため、ポリエチレンシートは複数のシートを熱で圧着して作られており、接合が不十分な場所から漏洩した可能性があるという。

 貯水槽に、そもそも水をためる十分な能力がなかった可能性も浮上している。

 東電などによると、地下貯水槽の構造は産業廃棄物を保管する際、雨水が地中に染み出ないように使われる技術だ。貯水が目的ではなく、前田建設も同様の施設を貯水目的で建設したのは今回が初めてという。(原子力取材班)

[産経新聞]


■福島第1原発 地下貯水槽の汚染水2万3600トン移送へ

 福島第1原発の地下貯水槽から放射能汚染水が相次いで漏れた問題で、東京電力は10日、貯水槽で保管する計2万3600トンの汚染水を地上タンクに移し替える方針を明らかにした。14日に始め、6月中に終えるとしている

 漏えいがあったのは1〜7号の全7基のうち1〜3号の3基。1、2号の計7100トンを既存のタンクに移し、さらにタンク19基を増設し、3号のほか、6号の計1万6500トンを移送する。6号は現時点で異常は見られないが、7基中3基で漏れた事態を重視し、移送を決めた。

 地上タンクの空き容量は現時点で約2万9200トン。1〜3、6号の総量は計約2万3600トンで余裕はあと約5600トンにとどまる。原発には1日400トンの地下水が流れ込み、タンクを早急に増設しないと処理計画が破綻する。東電は「(流入量と収容量の)バランスは何とかやっていける」との見通しを示す。

 移送を終える6月までは、貯水槽での保管が続き、漏えいが拡大する可能性がある。東電は1、2号で止水シートの間にたまった汚染水をポンプで貯水槽内に戻す。貯水槽周辺などの地面30カ所に穴を開けて放射性物質の濃度を調べ、汚染の広がりを監視する。

 広瀬直己社長は10日、福島復興本社のあるJヴィレッジ(福島県楢葉、広野町)で記者会見し、「心配を掛けて申し訳ない。全社を挙げて対処する」と謝罪した。

[河北日報]

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Posted by nob : 2013年04月11日 08:46