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信じるところをあきらめないで継続する、、、意志あるところに途は開ける。。。

■イノベーターは悩むものである

イノベーションのプロセスにおいて悩みはつきない。かつてロザベス・モス・カンター教授は「途中では、何もかもが失敗に思える」という「カンターの法則」を生み出した。これにめげてはいけない。乗り越えるためのヒントを紹介したい。

「信念を持ちつづけなさい」。これは私が、信頼の危機に瀕しているクライアントにかけた言葉である。彼はこの夏の間、机上の計画では有望に見える成長事業について、方策をいろいろと検討していた。しかし、ありがちなことだが、分析すればするほど彼は疑いを持つようになっていった。自分の分析を上級役員に説明すればするほど、多くの質問を受けるはめになり、成功への疑念を抱かれるようになってしまったのだ。

 これまで実践したことがない何かに取り組んでいるときには、入念な分析をすればするほど、そのプロジェクトを「進めるべきではない」理由が明らかになるだろう。これは当然のことだ。市場の需要の正当性は立証できないのだ。専門家が技術上の仮説を受け入れなかったり、パートナー企業との議論が行き詰まるなど、信頼の危機を生み自信の喪失を招く種は常にある。ハーバードのロザベス・モス・カンター教授はそうした現象を数多く目にして、「カンターの法則」を生み出した――「途中では、何もかもが失敗に思える」。最初に新しい構想が浮かんだときが、興奮の頂点である。だがそのアイデアを詳しく検証すればするほど、目の前に横たわる課題が次々と見えてくる。悩めるイノベーターに、次の言葉を贈りたい。

イノベーターには、溢れんばかりの信念が必要だ。

 大きなアイデアに取り組んでいる、という自分の直観を信頼するのだ。自分をただ無条件に信じるということではない。たとえば私は、成功したイノベーションに見られるパターンに関する根拠ある研究と、自分が現場で得た経験を組み合せ、簡単なチェックリストをつくった。あるアイデアにどれほど可能性があるかを判断するときに、このチェックリストを活用している。特に、そのアイデアの背景に良いストーリーがあるかどうかに注意を払う。アイデアの根拠となるストーリーは、たとえ反論の余地があっても必ずなくてはならない。

オフィスの外に出ない限り、アイデアの良し悪しはわからない。

 これは私の確信である。多くの企業では、幹部に昇進する要件は「正しくある」ということだ。したがって上昇志向の強い役員たちは、物事を進める前に、計画からあらゆるリスクを取り除きたがる。だがイノベーションは学術的作業ではない。モデルは役に立つが、イノベーションは行動によって決まるものだ。

優れたイノベーターは、気分の浮き沈みが激しいときがある。

 自分たちが世界を変えようとしている理由を一息に語ったかと思うと、次の日には、考えると夜も眠れなくなったという3つのリスクについて語り、重大な仮説を検証する実験方法について詳しく説明しだす。

行動によってのみ、真実を得ることができる。

 分析によって真実を得ることはできない。もしイノベーションの意思決定を分析だけに基づいて行うならば、それまでに実践されなかったことはしないだろう。あなたがしようとしていることは、物事の漸進的な改善にすぎない可能性がある。だがもし本当に破壊的イノベーションを望むのならば――常識を打ち破り、飛躍的に成長する事業を創造しようとするのならば、そこには信念がなければならない。どんなに分析してみても、それが挑戦に値する真に革新的なことなのかは証明されない。

 信念を持ち続けよう。そして何かをやってみることだ。克服できない課題もいくつかあるかもしれない。だが、さらに大きなチャンスへとつながる何かを学ぶことになるかもしれない。結局はエジソンの言うとおりである。天才は、1%のひらめきと99%の努力である。まずは汗をかくことから始めよう。

原文:A Few Ideas for Beleaguered Innovators November 17, 2011

[HARVARD BUSINESS REVIEW ]

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Posted by nob : 2013年04月19日 10:57