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結局はバランス良く、食べ過ぎ飲み過ぎに注意する、、、そんな当たり前の食生活をするということでしょう。。。
■野菜と鶏ささみを食べればOKと思ってない!?
男性が勘違いしがちな「ヘルシー」の基準
笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
肉のつく場所が変わってきたり、階段が億劫になったり、お酒が残りやすくなったり…と体に起きる変化に、「年をとったせいだ」とひとり密かに気がめいったことはないだろうか?でも、実はそれが悪しき習慣の積み重ねによるもので、今ならまだ取り返しがつくステージにいるとしたらどうだろう。実際、そうしたケースも少なくない。2014年は「まだまだ自分はいける!!」という自信と共に歩める年になるよう、ヘルシーな習慣について改めて考えてみたい。
“ヘルシーな生活”をしていても
「結果」を見ない人が多すぎる
そもそも、ヘルシーとは一体なんだろうか。健康的な、という意味であるはずだから、食に関していえば、結局のところ、偏りなくバランスよく食べることが基本だろう。となると、野菜を食べていればヘルシーといえるだろうか。野菜を食べない人にとって、野菜を食べることはヘルシーな行為になる。でも、野菜しか食べない人がさらに意識をして野菜を食べるという行為は、また違う意味を持つように思う。
最近、エッジのきいた3人の経営者から三者三様の“独自の健康法(食)”についての話を聞く機会があった。ひとりは「冷えは免疫力を下げるから、生のものは絶対摂らない」と言い、ひとりは「ビタミンと酵素を効率的に摂るために加熱したものは絶対に摂らない」と言い、ひとりは「○○(某牛丼チェーン店)で1日2食食べる以外は間食も酒も摂らない」と教えてくれた。
何かの道を極めた人というのは、自分が決めたことを貫く姿勢がすごいな…と思いつつ、3人の食生活を足して3で割ったくらいのバランスが一番良いのかも、と思わないでもない。でも、3人ともに共通している「定期的(週に一度以上)に体重計にのっている」「食べ過ぎない」「飲みすぎない」は確実にヘルシーな習慣である。もちろん、それができたら苦労しないよ…という声もあるはず。
でも、上記の習慣に限らず、せっかく体のために何かしているのに、結果を見ない人は意外と多い。彼らが自らの健康法が正しいと言い切るには、「健康診断の結果が良い」というデータや「疲れにくい」「集中力が途切れない」などの実感が伴う結果があってのこと。
クライアントから「大量のサプリを飲んでいる」「朝は絶対に食べない」などと言われたとき、いろいろ思うことはあるが、まずは「それによって何か良くなったような実感はありますか?それをしないと明らかに感じが違いますか?」と確認するようにしている。そして、そう聞いたときの「え?いやー、わかんないな」という答えほど、もったいない…と思うことはない。
誰だって、本来は伸び率が低いところに多額の投資はしないだろう。せっかくの努力は、結果が出ることに注ぎ込んだ方が良い。それ以前に、せっかく投資しているのであれば、結果を見た方が良い。良い習慣をとりいれることと同じくらい、“実は結果が出ていなかった習慣”の断捨離を行うことは大事なのだ。中には「もう何年も毎日飲んでいるからわからない」という人も少なくない。そういうときには、1週間ほどお酒を絶ってみたときの体感で判断しても良いだろう。
食生活の善し悪しがチェックできる
健康診断で見るべき項目は?
ビジネスマンが健康診断の結果でチェックするのであれば、まず見てほしいのが血糖値に関係するHbA1c。空腹時血糖は直前や前日の食事内容などに左右されることがあるが、HbA1cは過去1~2ヵ月の血糖値の平均的推移を示すので、「前の晩遅くまで食べていたから」なんて言い訳が通用しない。つまり、日頃の食生活への成績表。正常値内にあっても、高めだったら今こそ気のつけ時だ。
というのも、痛風のような顕著な性差は見られなかったものが、ここ数年、女性よりも男性の糖尿病患者数が如実に増えてきた。その原因がどこにあるかといえば、やはり肥満。やせ願望が強い女性に対し、男性30代以上の肥満率は3割を越えているのだ。ぽっこり出たお腹が自分のスタンダードになってないだろうか。「かっこよかった自分」ではなく「かっこいい自分」がスタンダードになっても良いのではないだろうか。
自分が肥満傾向にあるかどうかをチェックするために、もうひとつみてほしいのは中性脂肪。中性脂肪が高いというと「脂肪」という言葉から「脂質の摂りすぎに気をつけよう」と思われがちだが、気をつけるべきは、天丼のごはんの部分であったり、ステーキセットについてくるマッシュポテトだったりする。つまり、原因は炭水化物の摂りすぎにある。
摂りすぎた糖質は使いきれずにグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵される。だから中性脂肪を減らしたかったら、まずは糖質を減らすこと。こういう人が揚げ物を避けて、他のタンパク質と比較すると糖質を多く含む豆腐や納豆などを頻繁にとれば、改善には向かいにくい。いつもと同じメニューを食べていたとしても、注文時から「ごはん少なめで」ということができたら、その積み重ねは大きい。
鶏ささみ肉、ノンオイルドレッシングに
頼り切った食生活の落とし穴
また、運動習慣のある人に特に多い「鶏ささみ肉はヘルシーである」という説も注意。各お肉に含まれる栄養を見比べてみると、それぞれに良い部分がある。たとえば、牛肉はつい不足しがちな亜鉛や鉄が豊富だし、豚肉はビタミンB群が豊富で、疲労回復効果も高い。鶏ささみ肉のヘルシーさは、低カロリー、低脂質高タンパクのイメージが強く、筋力アップのために大量のタンパク質を摂るような場合には他の選択肢がなかなか見つからないこともあるだろう。でも、通常の生活でささみ肉ばかり摂っているのはヘルシーとは言い難い。
ちなみに、脂肪を燃焼するために必要なL-カルニチンの含有量が多い順に、羊(ラム)肉→牛肉→豚肉→鶏肉、となる。ただ、鶏肉が低カロリーなのは事実なので、夜遅い時間に食べるのであれば鶏肉にする、などタイミングで決めるのもありだ。また、和牛とオージービーフを比べた際、味で見れば和牛に軍配が上がりがちだが、オージービーフの方が低脂肪、かつ、L-カルニチンが多く含まれる。
そして、気をつけてほしいのはノンオイルドレッシング。ふつうのものより体に良さそうだが、ノンオイルドレッシングの方が糖分が多くなっていることが多々ある。脂質を抑える分、味わいを出すためにいろいろ加えざるをえないのかもしれない。せっかく野菜をたっぷり摂ったのに、そこでも糖質をたっぷり摂った、なんてことになったら悲しいではないか。いつも言うことだが、毎日良かれと思って摂っているものほど、中身をよくチェックしよう。
自分のやり方を貫きがちな男性こそ
「ヘルシー」を見直そう
女性がいろんなお店にいったり、いろんな情報から気に入った部分を選び取るのと比べれば、男性は、比較的、自分が決めたやり方、食べ方を貫きやすい。だからこそ、その選択が間違っていたときには、ヘルシーさとは正反対の方向にいってしまいがちだ。健やかな心身のためには栄養バランスが命だとすれば、極端な食事法に危険がないとは言い切れない。まずは健康診断というひとつの成績表を目安に、自分のヘルシー度をはかり、自身のヘルシー習慣を見直してみてほしい。
とはいえ、フリーランスなどで定期的に健康診断を受けてない人も少なくない。そんなときに目安となるのは、“顔色”。かくいう私も、以前、「疲れを見せないのも仕事のうち。いつも顔色よくいるようにしなさい」と母にたしなめられたことがある。栄養士という仕事柄、顔色が悪いのは絶対的マイナスポイントだ。でも、栄養士に限らず、顔色が悪いことで得する職業もなかなかないだろう。冬は寒さからどうしても顔色が悪くなりがち。自分が選び取った習慣が本当にヘルシーかどうか…毎朝鏡にうつる自分の顔が答えを教えてくれているはずだ。
心に決めたことは、逃げ道を作らないように宣言してしまってもいい。というわけで、私もこの場を借りて、休肝日を作ること、英語でカウンセリングができるようになることを誓います。あなたが心に決めたことが、これからの日々にたくさんの笑顔をもたらすものとなりますように。
[DIAMOND online]
Posted by nob : 2014年01月07日 10:32