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彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.28
■都知事選:細川氏出馬表明「原発は国の存亡に関わる問題」
猪瀬直樹氏の辞職に伴う東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護熙(もりひろ)元首相(76)は14日午後、「私も都知事選に立候補する決断をした。日本のさまざまな問題、特に原発の問題は国の存亡に関わる問題だ」と述べ、都知事選への出馬を表明した。東京都内のホテルであった小泉純一郎元首相との会談後、記者団に語った。小泉氏も会談後、記者団に「原発の問題で共感できる。細川氏を強力に支援していきたい」と述べ、細川氏を全面的に支援する考えを示した。細川、小泉の両元首相の脱原発での連携で、原発政策が争点として急浮上し、安倍晋三首相の政権運営にも影響しそうだ。
会談は約50分行われた。小泉氏は記者団に「原発ゼロで日本は発展できる。それが細川氏を支援する最大の理由だ」と説明。「原発問題は都政と関係ないと言うが、東京が原発なしにやっていけるという姿をみせれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分刺激を与える」とも述べた。さらに「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」と強調。支援の方法については「演説会や会合に出て支持を訴える」と語った。
細川氏は15日にも出馬の記者会見を開く。細川氏は政党の推薦を受けず無所属で立候補する意向を固めている。民主党は推薦などを出さずに、実質的に支援する意向だ。
ただ、細川氏は1998年に政界を引退して15年以上経過している。このため、陣営内には知名度が高い小泉氏との連携は不可欠との声があった。今回の会談で小泉氏が支援を明言したことで、出馬を決断した。
都知事選には、舛添要一元厚生労働相(65)▽前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)▽元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)▽発明家のドクター・中松氏(85)らが出馬する意向を表明している。【光田宗義、阿部亮介】
[毎日新聞]
■細川護熙元首相が都知事選出馬を表明 小泉純一郎氏が支援
細川護熙(もりひろ)元首相が1月14日、都知事選に出馬することを表明した。同じく元首相の小泉純一郎氏と同日、都内のホテルで会談したあとで記者団に話した。細川氏は都知事選で掲げる「脱原発」などの公約を説明し、小泉氏は支持する考えを示したという。時事ドットコムは次のように報じている。
細川氏は、「脱原発」を重要争点に据えて出馬する考えを伝え、同じく脱原発を唱えている小泉氏に支援を要請。小泉氏は応じる考えを示した。小泉氏は会談後、記者団に「細川さんのために私も積極的に頑張る」と述べた。
(時事ドットコム「細川氏が出馬表明=小泉氏は支援-都知事選」2014/01/14 13:15)
都知事選は1月23日告示、2月9日に投開票される。今のところ、自民党が支援する舛添要一元厚生労働相、共産・社民両党が推薦する日弁連前会長の宇都宮健児氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏らが出馬する意向を示している。
ニコニコ生放送の収録動画によると、二人が記者団に話した主な内容は以下の通り。
細川護熙元首相
「(小泉氏とは昨年の)10月21日にお目にかかったんですが、それから久しぶりに今日お目にかかって、今度の都知事選の問題もそうですが、国の抱えている全般に関して忌憚のない話をしました。示唆に富んだお話をいただいて、私も今度の都知事選に立候補するという決断を致しました。
ついては、是非、小泉元総理の強力なご支援をお願いしたいと申し上げて『よし、自分もやるから』という話を頂いたので本当に心強く思ってます。(決断した最大の理由は)今の日本の様々な問題、特に原発の問題について国の存亡に関わる問題だと思っているからです」
小泉純一郎元首相
「昨年10月にお会いしまして、『この国の形をどうするか?』と、特に原発の問題で共感できるところがたくさんあったものですから、今回、細川さんが都知事選挙に立候補する決意を固めたという話を伺いまして、心から敬意を表したい。そして私も喜んで積極的に、細川さん当選のために頑張るということをお伝えしました。
(具体的には)演説会やさまざまな会合があると思いますから、そういう場に私も出て良ければ出て、細川支持を訴えます。『原発は都政とは関係ない』という人もいますけど、私が一番重視しているのは『原発どうするか?』です。
私が細川氏を支持する最大の理由は『原発がなくても日本は発展できる』というところです。東京が原発なしでもやっていけるという姿を見せれば、必ず国を変えることができる。国政にも十分に影響を与えるだろうと。だから、細川さんが当選できるように頑張ります」
[ハフィントンポスト]
■都知事選は原発の是非を問う選挙になった!
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
14日正午、細川護煕、小泉純一郎両元首相が会談。ここで細川氏は都知事選への出馬の決意を伝え、小泉氏の支援を要請。小泉氏はその決意を歓迎し、全面的な支援を約束した。
両氏は会談後、報道機関の質問に答えて会談内容を明らかにした。細川氏は出馬の決意を公に表明し、小泉氏は全面的支援の意向を明言した。
これによって、23日に告示される東京都知事選挙が、国政の課題、特に原発の是非を最大の争点にして争われることが確定的となった。
細川氏が都知事選出馬を決め
小泉氏が支援を決めた最大の理由
細川氏は都知事選立候補の最大の理由を問われてこう述べた。
「今の日本のさまざまな問題、特に原発などについて、非常に私なりに国の存亡に関わる問題だという危機感を持っているからだ」
要するに、細川氏は原発問題を「国の存亡に関わる問題」と規定し、知事選の最大の争点とする認識を明らかにした。
これに対して小泉氏はこの都知事選の性格をいかにも小泉流で明確に規定した。
「(この都知事選挙は)『原発ゼロでも日本は発展できる』というグループと、『原発なくして日本は発展できない』というグループの争いだ。私は『原発ゼロで日本は発展できる』という考えに立っている。それが私の細川さんを応援する最大の理由だ」
すなわち小泉氏は、この都知事選が原発の是非を問う選挙になると断定しているのだ。
約7割が「原発の在り方争点化」に賛成
もはや是非を問うことは避けられない
これに対して安倍晋三首相は外遊先のモザンビークで記者団にこう語った。
「エネルギー政策は東京都だけでなく、国民みんなの課題だ。都知事としての課題もバランスよく議論されるべきだ」
これは日本時間13日未明の発言である。14日の両元首相の会談を強く意識し、それを牽制する狙いと受け取られる。
安倍首相は、原発の是非が、都知事選の突出した争点となることを恐れているのだろう。
しかし、この首相発言も逆に原発問題の争点化に拍車をかけている。
12日と13日に実施されたANNの世論調査によると、都知事選で「原子力発電の在り方」が争点になってもよいとした人が、何とほぼ7割に達した。もはや争点化を回避できないどころか、それに異論を唱える人は「議論を封じて原発を推進する人」と見なされかねない状況となった。
細川出馬、小泉支援が明確になった今は、一段とその傾向は強まっているに違いない。
この上、都知事選の第一声で両者がマイクを握れば、この選挙が原発の是非を問う実質的な都民投票になることが避けられなくなった。「何となく再稼働」はもうあり得ないのだ。
一体、政府が「エネルギー基本計画」案で、原発を「基盤となる重要なベース電源」と規定している以上、都の経済や生活、あるいはオリンピックを議論するには、その基盤の是非を問うのは当然のこと。都政の課題を問う議論を相撲に例えれば、どんな相撲をとるかという以前にその土俵をどうするかという問題であろう。
この際、原発推進派は堂々とこの争点化を受け入れ、原発の必要性を掲げて都知事選に臨む他はない。
細川、小泉両氏の「本気」を
覆すことのできる人はいない
細川、小泉両氏には、原発を容認してきた「世代の責任」への痛切な思いがある。単に1人の世代人としてではなく、トップの政治指導者として容認、推進してきた反省と後悔を共有している。その深さは同じく「世代の責任」を感じる私などとは比べものにならないだろう。
2人をよく知る私から見て、捨て身の決意で“最後の仕事”に挑む彼らの「本気」を覆すことのできる人がいるはずはない。
[DIAMOND online]
Posted by nob : 2014年01月15日 15:49