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幸せはいつも自らの内から生まれてくる。。。

■あなたが幸せを感じない4つの理由
選択しない、愛さない、感謝しない

瀬戸和信
テクノロジーマーケティング専門家

2013年の世界幸福度報告書(World Happiness Report)が発表されました。日本は43位。毎日、身を削りながら働いて、昇進して、年収とともに生活水準が上がっても、どこか幸せを感じられないときがあります。なぜ幸せを感じることができないのでしょうか?

私は30代になってから、強く幸せを意識するようになりましたが、劣等感の塊みたいな自分を嫌になるときがあります。だから、以下に幸せを感じない理由をまとめました。幸せを感じない理由がわかれば、幸せを感じる自分をいつでも取り戻せると思ったからです。

幸せを感じない理由その1:比較するから

視野が狭いとこんな感情に襲われることがあります。「彼のほうが俺より幸せな人生を送っているのではないか?」。そう、他人との比較です。

たとえば、あなたは年収が低いから幸せを感じない、ということはありません。1000万円、3000万円、5000万円稼いでいたとしても、満足できない人はいます。あなたは年収を上げたいのではなく、他人と比較して高ければそれでいいのです。生活水準が上がっても、他人も同じように上がっているなら、豊かさに関係なく幸せを感じないのです。

昔、私は中国に住んでいました。私はそこで豊かさを感じました。おカネは稼げていなかったのですが、私よりも生活に不自由な人たちの生々しい光景を見たからです。日本に帰ってきてからは、豊かさを感じなくなりました。なぜなら周りも私と同じような生活水準だからです。この感覚から学んだことは、私がいかに他人との比較によって気分を決定していたかということでした。

人は違って当たり前。他人は他人、あなたはあなた。一卵性双生児でさえ、外見や能力、考え方も違うということを忘れてはいけません。特に私みたいな劣等感の塊みたいな人間は。

幸せを感じない理由その2:選択しないから

私の友達には、やりたくもない仕事をしている人がいます。報酬がいいからです。私なんかよりはるかに高い報酬を得ているのですが、実はまったく幸せそうじゃありません。逆に私のことをすごくうらやましいと言うのです。なぜここまで心に格差があるのでしょうか? 自ら選択する機会が少ないからです。実は本人も認めています。

たとえばテクノロジーサービスの導入を決断した企業の担当者は、労力を費やした自分のプロジェクトを失敗したと思いたくありません。当然ですよね。だから無意識にこのプロジェクトは正しい選択だった、成功した、と自分に言い聞かせる心理が働きます。自ら選択し、決断したのですから、自分を正当化するおなじみの心理です。

子育ての例です。私は息子のご機嫌をとるために、彼が大好きなおもちゃを目の前にちらつかせ、無理やり遊ばせようとしたことがありました。一瞬、手に取って遊ぶのですが、すぐにおもちゃに対する興味を失ってしまいました。今度は、2つのおもちゃを目の前に置き、彼に選択権を与えました。彼は悩んだ末、片方のおもちゃを手に取ると、長い時間そのおもちゃと遊んでいました。

他人から押し付けられるのと、自ら選択して何かに取り組むとは、月と蛍のように大きく違います。

幸せを感じない理由その3:愛さないから

愛する人に認められたい気持ちは誰もが持っています。私も強く家族に認められたいと心から思っています。

仕事で成功しても人を愛していないと何か物足りず、心の能力が低下してしまいます。そして死ぬ間際にこんなせりふを言うのです「俺は成功して大金を手に入れたけど、結局、俺の人生は何だったんだ?」。最愛の人を思い、愛することは、幸せを感じるいちばんの近道だと信じてます。幸せを感じる上位10%は恋をしていたときだそうです(参照元:エド・ディーナーとマーティン・セリグマンの調査)。

幸せを感じない理由その4:今に感謝しないから

きっとあなたは“今”に感謝しないから幸せを感じることができません。こう思うのは2つの理由があります。ひとつは、『いのちをいただく』(西日本新聞社)という本があります。本のソムリエ清水克衛さんのブログから教えてもらいました。すごく文字が少ないのですが、内容はすごく深いのです。「XXのいのちを私のいのちにさせていただきます、いただきます」と食材に感謝することを端的に説いています。いのちが支え合って循環していることがわかります。いのちの大切さがわかります。そして今を生きていることに感謝せずにはいられなくなります。

2つ目は、この質問でした。あなたも真剣に考えてみてください。参照元が思い出せないので原文と少し変わっているかもしれませんが、こんな感じの質問です。

質問:悪魔がやってきてあなたに言いました。「おまえのすべてを奪ってやる! ただし、ひとつだけ残してやる、明朝までに考えておけ」

さて、あなたは何を残してほしいと思いましたか? カネですか? 愛する人ですか? それとも、いのちですか?

あなたが幸せを感じられないのなら、それはきっと“今”に感謝していないからです。

[東洋経済ONLINE]

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Posted by nob : 2014年03月05日 17:03