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まったく同感です。。。
■STAP・さっさと身内を切り捨てる日本の冷たい研究所
松田扶美
私はまったくの素人で、小保方博士の研究の、あるいは発表過程のどこのミスがあったのか余り感心すらない。しかしわかることはある。それは、今の段階でも、日本と、スイスあるいは欧州先進国との大きな違いがあるということだ。
もし、理研が、こちらの研究所で彼女がこちらので仕事をしていたなら、上司も職員も全員で調べに協力し、完全に「誤り」が証明されるまで味方になっているだろう。その研究員が男性でも、高齢だとしても同じだ。
味方と言う意味は、身内の欠点をごまかすのではなく、内部で不正を極め、しかし、最後まで人間、同僚として付き合ってくれるだろうと言うことだ。
メディアに対しても、統一した見解がでるまで彼女を弱いところもあった人間としてでもリスペクトし、一緒に励ましてくれるだろう。同僚なのだから。それに当事者は弁護士や専門的な心のケアがすぐ得られる。
もし、最終的に彼女の失敗や、もっと悪い方向に行ってもそれ相応の判定がでるまで付き合ってくれるだろう。そしてその謝罪にも心情的に近くにいてくれるだろう。
そこが違う。
海外で仕事をしていて失敗しない人は少ないだろう。しかしこちらでは、失敗しても何度かはチャンスがある。私も、日本だったらすぐ捨てられていただろうと思うことが何度もあった。しかし、こちらの先進国ではマイノリティーでも、守って応援してくれる勇気のある人が必ずでてくる。温かさ感じる。
その体質の違いを例にすれば、日本のテニスなどの応援の仕方にも見える。
日本がデビスカップでカナダと試合したとき、負けることがわかっていてもカナダチームは選手と一体一身で呼吸し、最後まで励ます。いろいろ工夫をし、楽しく真剣に声を掛ける。応援することが自分も試合することだ。皆が参加する気質だ。
日本人の応援はただ結果だけ拍手して、白々しい。「負けた」「勝った」それだけが大事だ。勝てば嬉しいが結局は単なる傍観者だ。選手と自分の役割はまったくかけ離れていて、「戦う人」と「観る人」に分かれる。
今回のSTAP論文の研究も、少しの疑惑でギブアップして、切捨て、偉い人がでてきて叱る。責任を取らせる 冷たいもんだ。親心なんてこんなものか。周りの体裁が一番大事な肝っ玉が小さい同僚だ。
会社や、国の名を守る為には、有能な技術者も平気で切り捨ててきた日本だ。その結果は歴然としている。将来に結果がでるし、でている。それだけでなく、理研の国際的な信頼も失うだろう。それは小保方氏の失敗が原因ではなく、日本の研究チームの体質によるだろう。
小保方博士の研究や、卒論の最終的な結論がでるまで、なぜ記者会見なんかさせるのだろう。冷たい日本人がいる。冷たい日本だ。
[newsdig]
■小保方さんをタレント扱い マスコミの罪と早大の赤っ恥
数々の疑惑が“確信”へと変わり、理化学研究所が会見で謝罪する事態にまで追い込まれた小保方晴子さん(30)のSTAP論文騒動。
ここにきてマスコミは連日のように疑惑を報じ、「理研は疑問に正面から答えよ」と、社説で批判した新聞もあったが、一体、どの口が言っているのか。
論文が脚光を浴びるや、新聞・テレビは一斉に小保方さんをヒロインに仕立て、「リケジョの星」と祭り上げた。
象徴的だったのが1月30日に小保方さんの母校・早大が開いた会見だ。指導教員だった常田聡教授に対し、報道陣からは研究や論文とは無関係な質問のオンパレード。
「大学時代、小保方さんは何と呼ばれていたか」「学食では何を食べていたのか」「大学の研究室でも割烹着だったのか」「今はピンクやイエローの女性らしい研究室だが、大学時代はどうだったか」といった具合だ。
■指導教員は「積極的に報道して」と猛烈アピールだった
マスコミだけじゃない。早大のハシャギぶりも異常だった。
「彼女は非常にモチベーションが高かった」「努力家で積極性の高い学生だった」「女性ならではのきめ細かい気遣いや人間力があった」(常田教授)とベタ褒めし、「勉強や研究ばかりでなく、プライベートも謳歌していた」「おしゃれに気を使い、洋服や持ち物も凝っていた」(同)と、これでもかのリップサービス。
小保方さんを知る後輩男性に加え、面識のない修士課程の“リケジョ”まで会見に同席させ、「小保方さんのような存在は心強い」と言わせていた。実際、常田教授は「ぜひ、報道を積極的にお願いしたいと思います」と猛烈アピールしたものだから、マスコミは大喜び。「小保方さんが着ていた服のブランドは?」「どんな色の服が好きだったのか」と、最後までバカな質問を続けていたのである。
大騒ぎした揚げ句、何もかもがデタラメだったiPS細胞「森口尚史事件」の反省はゼロ。“偽ベートーベン”佐村河内守の一件もそうだが、小保方さんを過剰に持ち上げ、ここまで騒ぎを大きくしたマスコミと、スケベ心を出した早大の罪はあまりに重い。
[日刊ゲンダイ/21日追加]
Posted by nob : 2014年03月18日 19:45