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昨今ここそこに蔓延するミニマリストやダウンシフターたち、、、カネやモノに囚われず、たまたまそうなれば良しとして、ことさらに目指すことでもない、と私は思います。。。

■世界的な流れ。幸せと自由を手に入れるためのミニマル・ライフ

ジョシュア・フィールズ・ミルバーン、ライアン・ニコデマス

「断捨離」という言葉が定着したように、身の回りのものを必要最小限にしてシンプルに暮らすという考え方は、わたしたちにとっても身近なものになってきました。とはいえ、持っているものを手放すのは苦しい選択。そこで「1番持っている」暮らしから「持たない」暮らしへとシフトした2人「The Minimalists」の著書から「ミニマル・ライフ」の始め方をご紹介します。

発想をシンプルにすることこそ、ミニマル・ライフ

『minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ』の著者は、人気ウェブサイト「the minimalists」を運営している2人組のユニット。

20代後半で若手企業家として成功をおさめ、物質的に豊かな暮らしを満喫していたふたりは、「ミニマリズム」という考え方に出合いました。その後、ほとんどの所有物をチャリティーに出し、そのうちひとりはテレビもなく、インターネットを解約し、時計も持っていないという生活を続けています。

本書は彼らのウェブサイトから、なぜ「ミニマル・ライフ」を実践しているのか、読者が行動を起こすにはどうしたらいいか、といったエッセイを抜粋しています。ネットを解約、時計を捨てろ、といった過激な論を展開しているわけではありません。彼らの主張はこうです。

「ミニマリズムとは、幸せと満足感と自由を見つけ出す目的で、人生において本当に大切なものだけにフォーカスするために、不必要な過剰物を取り除くためのツールである」

(本書 イントロダクションより引用)

つまり、人生で大切なものだけにフォーカスするために、物を捨てるだけでなく、発想もシンプルにしよう、といった感じでしょうか。

今という瞬間を楽しむことがミニマル・ライフの基本

ミニマル・ライフを送るヒントとして、気持ちの持ち方から実際のモノを減らす方法まで具体的に書かれていますが、特に、考え方についてはなるほど! と思うことが多かったので、気になったものを一部抜粋します。

■山に身を置くこと

山頂についたら下山のことを考えるのではなく、まず山に身を置くことを楽しむという考え方。過去にこだわったり、未来を不安がるのをやめて、今という瞬間を楽しむことが大切。

(本書22ページより一部引用)

■変化をマスト事項として扱うことがマスト事項

自分の人生を変えたいと思っても頭で理解しているだけではダメで心のレベルでの理解が必要。決断というものは、それがマスト事項となり、アクションを強いられてようやく本当の意味での決断になる。

(本書84ページより一部引用)

■感傷のこもったアイテムは実は思っているほど大切ではない

母の形見を持たなくても母の思い出を持ち続けることができること、母を思い出すのに彼女の使っていた品物なんて必要ないことに僕は気が付いた。

(本書86ページより一部引用)

■万人から好かれる必要なんかない

愛されたいのは哺乳類の習性だけれど、ありとあらゆる人間関係をまったく同じように扱うことはできないし、だからこそ万人から同じように愛されることも期待すべきではない。

(本書88ページより一部引用)

やるべきこと、溢れていくモノに押しつぶされそうになったとき、「ミニマリスト」の考え方ができるととても楽になるはず。

ところで、ネットを解約して時計なしでどう暮らしているのか気になります。彼らの場合は自宅のネットは解約し、ネットでやりたいことをメモにまとめてたまったところで、時間を決めてパブリックのWi-Fiのある場所で集中してネットを使うのだそう。ただし携帯電話のメールは使っていると聞いてちょっと安心。時計については携帯電話のアラームのみを使用し、別室に置いて管理しているとか。

つまり、山奥で仙人のように暮らしたり、人とのつながりを断ったりしなくても、ここまでミニマルに暮らせるということ。そう聞くと、自分にも何かできるかなと前向きな気持ちになってきます。

(文/ミヤモトヒロミ)

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Posted by nob : 2014年04月10日 22:26