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また旅立つ君へVol.87/受け容れようと受け容れまいと、万人がみな孤独。。。

いかなる状況もそれ自体として善でも悪でもないということ。

いかなる状況も、当人の考え方によって善にも悪にもなりうるということである。

「何ごとも起こったことを肯定せよ。一度起こったことはそれを永遠回繰り返すことを肯定せよ」という「運命愛」と名づけられている思想である。

つまり、私に起こったことすべてを「私の意志がもたらしたもの」として捉えなおすことだ。

それまでの自分の行動を点検してみるがよい。いかに、自分はこの状況をつくることに加担してきたかがわかってこよう。

他人は決してあなたの孤独を解消してくれないこと、一時あなたの孤独を巧妙に隠蔽するのを手伝ってくれるかもしれないが、あなたの孤独自体を根絶してはくれないことである。


あなたはまもなく死んでしまうのだ。

あなたをまもなく襲う死をおいてほかにもっと大切な問題があるのだろうか?

あなたは死とともにまったく無になってしまうかもしれないのだ。

そして、何億年たっても二度と生き返らないかもしれないのだ。

もうじき終わってしまうこの人生が、あなたに与えられた唯一の生きる機会、考える機会、感じる機会なのかもしれないのだ。

もうすぐ死んでしまうあなたが、必死に日常的な問題にかかずらっていること、それはたぶん最も虚しい生き方である。死を目前に控えて震えている死刑囚よりも虚しい生き方である。キルケゴールとともに言えば、日常に絶望していないことこそ絶望的なのだ。


[孤独について・生きるのが困難な人々へ/中島義道]

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Posted by nob : 2015年02月25日 13:13