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食事法おさらい/コンビニスローカロリーセレクション

■「食べる順番」食事法、1品で実践する技がある
外せないキーワードは「スローカロリー」

丸田 みわ子
美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。

「食べる順番」食事法を、コンビニアイテムで実践するには?

今年4月に施行された「機能性表示食品」制度。半年が経過し、届け出件数は300件、受理商品は100件を超える規模になりました。これにより「食事のあり方」が国をあげて見直されているわけですが、忙しいビジネスパーソンの食事にも変化が見られています。

なかでも「糖質オフ」や「食べる順番(最初に野菜類を食べ、その次に肉や魚、最後にご飯やパン、麺類を食べる、というもの)」の考え方は、ただのブームにとどまらない食事法として根付いた感があります。

「スローカロリー」な食べ方とは

また、機能性表示食品制度の開始をにらみ、食品メーカーや医療関係者のグループが研究を進めてきたのが、「スローカロリー」という分野。これもやはり、生活習慣病予防をはじめとする、健康的で規則正しい食生活を推奨するためのものです。

「スローカロリー」は、ゆっくりと消化吸収される糖質の摂り方をしましょうという考え方。具体的には、血糖値が急に上がったり下がったりしない甘味料、糖質が含まれていても食物繊維が多く血糖値が上がりにくい食品(果物、玄米、全粒粉、シリアルなど)を推奨しています。

糖尿病や高血圧、メタボなどの生活習慣病を予防するには、糖質制限が最重要。ただ、たとえばスポーツをする場合などを考えると、糖質はなくてはならないエネルギー源でもあります。どうしても一方に偏りがちですが、そこを「二兎とも追う」ことのできる食事法こそが、スローカロリーな食べ方なのです。

では早速、気をつけるべき点を具体的に見ていきましょう。

基本は「食べる順番」でお馴染みになりましたが、まず野菜料理を最初に食べること。これにより食物繊維がお腹にたまるので、次に食べる物の消化吸収をゆっくりと行い、血糖値の急上昇を防いでくれます。

次に摂るべきは、肉や魚、大豆製品などのタンパク質。お肉については脂質の摂りすぎにならないよう気をつけなければいけませんが、食物繊維が先にお腹に入っていると、高脂肪のリスクがいくらか軽減されます。

タンパク質はスポーツをする人だけでなく、人が生活をする上で必要な筋力をつけてくれる大事な栄養源。そして最後に摂るご飯やパン(糖質)は脳のエネルギーになるので、成長期のお子さんやスポーツ選手に必須の栄養源になります。

また、スローカロリーの考え方では糖質の「質」を上げるために、白米を玄米や雑穀入りご飯に、白いパンを全粒粉やライ麦入りパンに、甘味料は白砂糖ではなくオリゴ糖(てんさい糖)、パラチノース、ラ・カントなどの天然成分でできた甘味料を摂ることを推奨しています。

コンビニで探せる「スローカロリー」な食品

コンビニや食品メーカー各社は日々、この食べ方にあった製品を開発、商品化していますので、チェックしてみてください。

おかずが複数入ったお弁当なら、「食べる順番」でスローカロリーな食べ方を実践できますし、一品で済ませたいなど、食べる順番を無視せざるを得ないときのための「スローカロリー食品」もありますよ。
〈みわ子流、「スローカロリー」の助けになるコンビニアイテム!〉

・バータイプの菓子類
ソイバーやシリアルバーは、忙しくて昼食が取れない時やおやつにピッタリ。大豆やシリアル、雑穀、ナッツ、ドライフルーツには食物繊維が含まれています。
その上大豆はタンパク質、ドライフルーツや雑穀には糖質も含まれるので、スローカロリーな食品と言えるでしょう。

・おむすび類
忙しい時のデスクでのランチに食べやすいおむすびは、玄米のものや、雑穀入りのもの、大麦ご飯のものなど、単品でも食物繊維がとれるものも登場しています。
白米のおむすびでも、五目御飯や豆ごはんなら野菜がたくさん炊き込まれているので、いくらかスローカロリーなおむすびと言えるでしょう。

・ゆで卵
おむすび中心のランチの際、一品加えるといいのがコレ。複数あるアミノ酸(タンパク質)がすべて揃っているうえ、1個あたり約75キロカロリーと安心できる範囲です。高血圧予防のためにも、塩はつけすぎないようにしましょう。

・ドライフルーツ、冷凍フルーツ
糖度はやや高めですが、食物繊維が豊富なので、消化吸収が緩やかで血糖値の上昇も緩やかに抑えられます。おまけにビタミンやミネラルも摂取できます。お菓子を我慢したいけど甘いものが欲しいときに重宝する健康おやつです。
また冷凍フルーツコーナーでは、もともと糖度が低いイチゴ、ブルーベリー、アサイーなども見つかります。

・買い置きの砂糖類
オフィスで飲むコーヒー・紅茶に砂糖を入れる習慣がある方は、白砂糖系(スティックのグラニュー糖、角砂糖など)ではなく、オリゴ糖(てんさい糖)、ラ・カント、スローカロリーシュガー(パラチノース)にチェンジしてみましょう。

11月も後半に入り、来週からはいよいよ師走。忘年会シーズンは暴飲暴食をしがち。冬太りは生活習慣病リスクを高めるので、食べ方を少し工夫して、体の負担が少ない食生活を身につけておきましょう。

[東洋経済ONLINE]

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Posted by nob : 2015年11月27日 20:11