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愚かしさの極み。。。

■日印原子力協定
「世界の信頼、なくす」被爆者、福島避難者ら憤り

 日印原子力協定が11日に署名され、核拡散防止条約(NPT)に加盟していないインドへの原発輸出に道が開かれた。日本は唯一の戦争被爆国で東京電力福島第1原発事故も経験しているだけに、広島や長崎の被爆地から怒りの声が上がり、関係者から「日本は恥ずかしい国だ」などと厳しい指摘が相次いだ。

「恥ずかしい国だ」

 広島県原爆被害者団体協議会(広島県被団協)の坪井直理事長(91)は「NPT未加盟のインドとの協定は危険だ」と不安視。「モディ首相は広島と長崎を訪れ、被爆者の声に耳を傾けるべきだ」と話す。もう一つの広島県被団協の佐久間邦彦理事長(72)は「日本は原爆と福島原発事故で核の恐ろしさを体験した。核被害者が出る恐れがある原発を新たにつくるのは許せない」と憤る。

 広島市の市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」共同代表の森滝春子さん(77)は、インドのウラン鉱山で働く核被害者の支援活動などのため現地に行ったことがある。「公害がひどく、ずさんな印象。原発の安全性に疑問がある」と懸念を示した。

 協定締結に向けた交渉の中止を繰り返し要請してきた広島市の松井一実市長は「被爆者をはじめ市民の考えを踏まえ、要請してきた事実を重く受け止めてほしい。核兵器開発への転用の懸念は残る。NPT体制に加入するよう働きかけてほしい」とするコメントを発表した。

 一方、長崎の被爆者5団体は協定締結を受け、「このような非倫理的行為は、『日本の名誉』を著しく傷つけることとなる。絶対に許されない」とする安倍晋三首相ら宛ての抗議文を郵送した。

 5団体の一つ、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(76)は「(原子力関連の)技術が核兵器に使われないとも限らない。核兵器を持ち、NPT未加盟のインドに協力するとは何事か。『唯一の被爆国』と言いながら、言葉と実際の行動が合っておらず、世界からの信頼はなくなる」と話した。【山田尚弘、竹内麻子、加藤小夜】

「核廃絶の流れ、逆行」

 福島第1原発事故で被災し、福島県浪江町から兵庫県三木市に避難した菅野みずえさん(64)は「絶対に事故が起きないというのは有り得ない。まだ避難者がいる自国の足元を直視せず、他国に輸出というのは、事故から何も学ぼうとしない姿勢で情けない」と話した。

 インドはNPTに加盟せずに核実験を実施してきた。南アジア情勢に詳しい岐阜女子大南アジア研究センターの福永正明客員教授は「核実験をした場合は協力停止と政府は言っているが、提供した物資を返してもらうわけにもいかず、実質的に効力はない。NPTの下での監視もなく、物資が平和利用されたか軍事利用されたかも分からない。中途半端な条件だ」と批判。「核廃絶の流れから逆行し、日本がインドを核兵器国として認めたようなもの」と指摘した。

 アジア各国の反原発団体と交流している市民団体「ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン」の佐藤大介事務局長は「福島第1原発事故後、国内で新しい原発を建設できる状況ではなくなったから他国へ輸出するというのは非倫理的だ。事故を起こし、被爆国の日本がNPTに反することをして、恥ずかしい国だ」と批判した。

 インドの反核団体「核廃絶と平和のための連合」のクマール・スンダラムさん(36)らは7日、国会内で開かれた外務省との折衝で「協定はインドの核の力を増強し、その正当化を許す結果になる。パキスタンも日本の対応を注視しており、核紛争の引き金にもなりかねない」と締結中止を訴えていた。【鳥井真平、中西拓司】

[毎日新聞]

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Posted by nob : 2016年11月14日 16:44