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モラルいやそれ以前の人間性の欠落。。。

■事故米転売:やはり他にも 浅井「経営厳しく」 「食用」目的は否定

 事故米をめぐる不正がまた明らかになった。三笠フーズ(大阪市北区)による食用転売問題に続き、新たに愛知県内の2社が事故米を目的外で使用していた。食用への転売は否定するが、事実は今後の農林水産省の調査結果待ちだ。事故米の転売問題は、さらに拡大する様相をみせてきた。

 「資金繰りが厳しく、転売はいかんと知りつつやった。申し訳ございません」。「浅井」(名古屋市瑞穂区)の浅井利憲社長(56)は10日、同社が入るマンションの通路で報道陣に頭を下げ謝罪した。

 浅井社長によると、事故米は前社長の時代から昨春まで数十年間、工業用として購入。知人の経営する米穀販売「ノノガキ穀販」(三重県四日市市)に計862トンを転売したのは昨年という。

 農水省には「米は砕いて売ったが、工業用のりとしてではなかった」と話していたとされるが、取材には「中国産の事故米で、食用ではなく工業用と伝えた。のりの製造過程の粉状にして売った」と食い違いを見せた。

 農水省の立ち入り調査があった8日に、ノノガキ穀販に対して再転売や食用使用の有無を問い合わせようとしたが、連絡が取れなかったという。浅井社長は「転売先での使われ方に考えが及ばなかった。売却はノノガキ穀販から持ちかけられた」と話した。

 「ノノガキ穀販」は民家に入り、表札に社名が記されている。10日夕は、人影がなくひっそりとしていた。調査に訪れた三重農政事務所の職員2人は「店舗はなく、車で産地や卸しなどの仲介をしているようだ。今日中には事情を聴けないかもしれない」と話した。

 また、愛知県小坂井町にある「太田産業」の太田博之社長(56)は、同社内で報道陣に「事故米は20年以上前から肥料用と工業用として買っていたが、2年ぐらい前から工業用だけになった。(肥料として売った事故米分は)3年間で1000トンぐらい。たいした量ではない」と話した。

 2社に無償譲渡したとされることについては「(工業用として米を買う)入札の名義を借りるため、(見返りとして)与えた」などと話し、取材対応を打ち切った。【石原聖、加藤新市、清藤天】

 ◇「通帳」問い詰め白状--農政局「信用しすぎた」

 農水省などによると、「浅井」と「太田産業」は、03年から架空伝票を作るなど二重帳簿で東海農政局(名古屋市)の立ち会い調査を逃れていた。今回の不正発覚は、業者にとって支出や収入の記録となる通帳という、最も基礎的なデータを調べた結果だった。

 8日からの調査では、職員が出荷伝票や納品書、会計書類などで事故米の流れを確認した。通帳を要求すると、伝票上の取引先から入金がないなど不審な点が浮上。問い詰めると担当者が不正を認めたという。

 事前に通告しての立ち入り検査が一般的な中、東海農政局では抜き打ち的に行っていたという。しかし、通帳を確認することはなかった。職員の一人は「強制権限がないので通帳の確認は難しかった」と打ち明ける。

 これまで同農政局は2社に対して計42回、立ち入り検査をしていたが、台帳や納品書の偽装には気付かなかった。担当者は「業者を信用しすぎた。数字を追うだけの調査だった感は否めない」としている。【稲垣淳】

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 ◇浅井

 民間信用調査機関によると、49年創業で穀物類を原材料とした接着剤の添加物や、飼料の卸売りを行っている。名古屋市港区や佐賀県伊万里市に支店や工場がある。浅井利憲社長(56)は75年に入社し、85年から社長を務める。05年時の従業員は5人。

 ◇太田産業

 民間信用調査機関によると、39年創業で、海外から仕入れた牧草などの飼料を卸売りしているほか、大豆粕(かす)や菜種油粕を肥料として農協などに販売している。太田博之社長(56)は、05年に兄に代わって社長に就任した。5月現在の従業員は8人。

[毎日新聞]


■事故米転売:「ちょっと水に濡れただけ、と聞いていた」/三笠フーズ九州工場 解雇の社員、怒りと悔い

 事故米の転売問題で従業員12人全員を解雇した三笠フーズ九州工場(福岡県筑前町)は10日、解雇についての説明会を開いた。業務終了後、男性社員2人が取材に応じ「(転売された事故米は)ちょっと水に濡れただけ、と聞いていた。会社に裏切られた。悔しい気持ちです」などと胸の内を明かした。

 同社で約8年働く社員は事故米について「軽い(事故)という言い方をされ、残留農薬が5倍とかのものを流通させてたとは知らかった」という。ただ、工業用を食用で売っていたのは事実で、この社員は「いつかこういうことになるかもしれないという不安は感じていた」と明かす。

 その上で「僕らのうちの誰かが止めるか社長に『やめたほうがいい』と直談判していればこうならなかったかもしれない。宮崎親子(一雄・特別顧問と雄三・前工場所長)だけが悪いとは思ってない」と悔やんだ。

 一方、九州工場で約10年働く別の社員は「家族のことや家のローンもあるから、明日からどうしようというのが今の気持ち」とうつむいた。しかし「自分たちが送った品物を『知りません』じゃあ、いかんでしょう。最後まできちんと回収しないと」とも話した。

 工場は5日から操業を停止しているが、一部従業員は当面、返品された商品の荷受作業などを続ける。

【斎藤良太、朴鐘珠、川上敏文】

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 福岡県は10日、三笠フーズ九州工場への立ち入り調査で、同日までに事故米約80トンの回収を確認したと発表した。同社は2500トン余りの事故米を仕入れており、回収量はごく一部にとどまっている。

 県によると、80トンのうち実際に回収されているのは23トンで、残りは今後入荷予定という。これまでに県が伝票などから把握している流通先は約20自治体の約40社。「そのまま酒造会社などに流れておらず、業態不明の会社などにかなり流れており、経路も複雑」(保健衛生課)という。多くが既に消費されているともみられ、回収は難航している。

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 三笠フーズの事故米転売問題で鹿児島県は10日、使用が確認された県内の焼酎メーカー3社の原酒を検査した結果、問題の残留農薬は検出されず、人体への影響はないと発表した。カビ毒については引き続き検査する。

 対象の農薬は、メタミドホスとアセタミプリド。西酒造(日置市)、喜界島酒造(喜界町)、西平本家(奄美市)の3社のタンクに残っていた原酒からサンプルを取って調べた。県は、醸造時の米の使用量が少ない上、途中で蒸発したり、焼酎かすが分離されたためとみている。西酒造と西平本家は出荷した焼酎の自主回収を始めており、喜界島酒造は出荷前だった。【大塚仁】

[毎日新聞]

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Posted by nob : 2008年09月11日 23:38