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■ヒル次官補、平壌滞在を延長 米朝核検証 対立打開を模索か(10/03 00:32)
【ソウル2日井田哲一】北朝鮮の核計画申告の検証問題協議のため平壌を訪問している六カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は二日、北朝鮮側との協議を続行した。同日中に協議を終える予定だったが、韓国政府当局者は同日、ヒル次官補が滞在日程を延長したと明らかにした。
同当局者は、米国側から滞在延長の連絡を受けたとした上で「延長の理由は不明だ」と述べた。米朝間の対立打開に向け、ぎりぎりの交渉が続いているもようだ。韓国外交筋は「少なくとも米朝間で真摯(しんし)な協議が続いているということで、進展に向けた肯定的な兆候」との見方を示した。
北朝鮮は今年六月に核計画申告を提出後、米国がテロ支援国家指定を解除しなかったことに反発、核再処理施設の復旧作業を本格化。これに対し米国は、指定解除には検証方法での合意が必要との立場を変えていない。
このためヒル次官補は、《1》北朝鮮が米国と合意した検証計画を六カ国協議の議長国・中国に内密に提出《2》米国がテロ支援国家指定を解除《3》中国が北朝鮮の検証計画を公表−という手順を踏み、北朝鮮のメンツに配慮することで、妥結を模索しているとされる。
ただ検証方法について米国は、北朝鮮が拒否している核施設への自由な立ち入りやサンプル採取については妥協しない意向。この点の対立で協議が難航している可能性もある。
ヒル次官補は三日にはソウルに戻り、韓国首席代表の金塾(キムスク)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長に協議結果を説明する見通し。その後中国側や日本側にも報告するとみられる。
[北海道新聞]
■南北会談きょう1年 軍事協議、成果なく幕
【ソウル=築山英司、福田要】韓国の盧武鉉(ノムヒョン)前大統領と北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の南北首脳会談から3日で1年を迎える。南北首脳宣言は、韓国の政権交代で事実上「空文化」。金総書記の健康不安説の中、李明博(イミョンバク)政権発足後、初の対話となった2日の南北軍事実務協議も成果はなく、南北間の冷却と緊張は長期化する見通しだ。
「北南関係が非常に深刻な中での会談で、今後の関係に大きな影響を与えるだろう」。北朝鮮の代表は、板門店の韓国側施設「平和の家」で開かれた協議の冒頭、韓国の代表団に語り掛けた。
しかし、協議はわずか1時間半で終了。韓国国防省によると、協議を提案した北朝鮮が持ち出した議題は、韓国の民間団体が北朝鮮に向けて飛ばす批判ビラの中止で、開城工業団地などの経済協力事業に影響が出ると警告した。意表を突く議題に、韓国は「2つの問題の連結は不適切」と答えるにとどまった。
南北間の最大の懸案は、2000年の南北共同宣言と昨年の南北首脳宣言の履行で、協議での議論を予想する声もあった。
首脳宣言は、北朝鮮の黄海沿岸一帯の工業開発など巨額の資金が必要な事業を具体的に列挙しており、経済難の北朝鮮が早期履行を求めたのに対し、韓国は「核問題の進展」などの条件を設定。南北対話が中断する一因となった。
7月に金剛山で起きた韓国人観光客射殺事件で南北間の冷却はピークに達した。一方、9月には射殺事件後初めて民間団体訪朝が実現し、今回の南北軍事実務協議も和解への動きと注目されていた。
南北関係に詳しい柳浩烈(ユホヨル)高麗大教授は「北朝鮮は南北関係の改善よりも、関係中断を正当化するために協議を持ち掛けた。南北関係は当分の間、突破口を見いだせないだろう」と指摘。ビラ散布と開城団地の問題を強引にこじつけ、緊張感を生み出す作戦は、金総書記の健康不安説による内部動揺を防ぎ、体制結束を強化する狙いがあるとみている。
[中日新聞]
■新型ミサイル、北朝鮮が準備か 韓国紙報じる
【ソウル=築山英司】北朝鮮が東海岸の咸鏡北道花台郡舞水端里(ムスダンリ)にあるミサイル発射基地の施設を大幅に改良していると、2日付の韓国紙・東亜日報が報じた。
一昨年7月、試験発射に失敗したテポドン2号(射程6700キロ)を改良した最大射程1万キロの新型長距離弾道ミサイルの試験発射に向けた準備の兆候としている。
複数の韓国政府筋の話では、ミサイル発射台を支えるタワークレーンを取り換え、ミサイル台を補強した。ミサイル装着時の安定性を高める作業とみられる。
[中日新聞]
Posted by nob : 2008年10月03日 06:17