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虚業の一つがまた破綻、、、でもまた持ち主が変わるだけ。。。

■AIG:日本事業売却へ アリコ、スター、エジソン3社

 米政府の公的管理下に置かれた米保険最大手AIGは3日、リストラの一環として、日本のアリコジャパン、AIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の生保3社の株式を売却すると発表した。外資系や日本の生損保大手が買収に名乗りをあげる可能性があり、国内保険業界の再編に発展しそうだ。

 AIGは傘下の米アリコの売却を発表し、支店であるアリコジャパンも米アリコと一体で売却される見通し。エジソンとスターは09年1月の合併を決めており、2社セットでの売却となる公算。3社の株式をどれだけ売却するかは未定だが、全株式を売却した場合、売却額はエジソンとスターは数千億円で、米アリコは1兆円超の規模とみられる。AIGは米連邦準備制度理事会(FRB)から最大で約9兆円の融資を受けることが決まっており、売却益を返済資金に充てる。

 AIGは日本で損保2社(AIU、アメリカンホーム)も運営しているが、この2社は維持する。また、AIGはジェイアイ傷害火災保険の株式の50%、富士火災海上保険の株式の23%を保有しているが、これらの株式を売却するかどうかは決まっていない。

 AIGは同日、今後の資産売却方針に関する声明を発表し、「米国内外の損害保険事業を継続して保有し、米国外の生命保険事業も株式の持ち分を継続して保有する予定」と明記し、日本の生保3社については言及していなかった。

 その後に米国で開いた電話会見で、リディ米AIG会長が米アリコの売却方針を表明。会見終了後にAIGの日本法人が米AIGに確認したところ、アリコジャパンも売却対象に含まれているとともに、会見では言及しなかったエジソンとスターの売却方針も伝えられ、日本法人が3社の売却を盛り込んだ米AIGの発表文を追加して発表した。

 AIGは本業の保険以外にも、金融派生商品(デリバティブ)などを幅広く手がけ、昨年夏以降の米金融市場の混乱で巨額の損失を計上。経営危機に陥り、先月16日に米政府の公的管理が決まった。【辻本貴洋】

 【ことば】アリコジャパン AIGの生命保険子会社で世界55以上の国・地域に展開する「アリコ」の日本支社。73年に外資系生命保険会社として日本に初めて進出した。低価格を売りにしたテレビコマーシャルの宣伝などで知名度を上げ、高齢者などに幅広く浸透した。08年3月期の保険料等収入は1兆4657億円(国内生保5位)。個人向け保険の契約件数は689万件。

 AIGスター生命

 00年に破綻した千代田生命保険をAIGが買収。08年3月期の保険料等収入は2663億円(国内生保23位)。個人向け保険の契約件数は165万件。

 AIGエジソン生命

 99年に破綻した東邦生命保険を米系のGEエジソン生命保険が引き継ぎ、さらに03年にAIGが買収した。08年3月期の保険料等収入は4073億円(国内生保22位)。個人向け保険の契約件数は228万件。

[毎日新聞]


■AIG:アリコ売却 日生、東京海上が関心 国内保険業界、再編に発展も

 日本の生命保険3社の売却を決めた米AIGは週明け以降、売却作業を本格化させる。最大の焦点はアリコジャパンの売却先で、日本生命保険や東京海上ホールディングスなどが関心を示している。今後の展開次第では保険業界の大型再編に発展する可能性もある。

 アリコジャパンは日本のAIGの中核生保で、通信販売を活用して業績を伸ばしてきた。08年3月期の保険料等収入は1兆4657億円と国内大手4社に次ぐ規模。営業職員主体の国内生保などとは対照的な販売手法だけに、複数の大手が「新たな顧客層を開拓できる」とみている。

 問題は1兆円を超すとの見方もある巨額の買収費用。国内勢は保険金不払い問題などで業績が伸び悩んでおり、「資金の確保が難しい」との声も漏れる。資金が豊富な外資系に対抗し、国内勢が連合して買収に名乗りを上げる可能性もある。

 また、アリコは保有するAIG株が急落、「財務内容が悪化しているのではないか」との懸念も呼んでおり、「資産内容を慎重に見極めた上でないと、交渉に乗り出せない」(大手生保幹部)という。

 売却発表を受け、4日はAIGのコールセンターに問い合わせが相次いだ。AIGは「売却後も契約に影響はない」と説明しているが、売却先が早期に決まらないと契約者の不安が広がる恐れがある。AIGは通常は休みの5日もコールセンターで問い合わせに対応する。【辻本貴洋】

[毎日新聞/5日追加]

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Posted by nob : 2008年10月04日 23:45