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ヤラレッばなしのハマス側の停戦宣言は勇断。。。

■イスラエルもハマスも「暫定停戦」へ

パレスチナガザ紛争が3週間続く中、イスラエルとパレスチナ武装勢力のハマスが18日(現地時間)それぞれ暫定停戦を宣言した。

イスラエルは「18日午前2時からガザ地区への攻撃を中断する」とし、一方的に停戦を発表した。

オバマ米次期大統領はスポークスマンを通じ「イスラエルの停戦宣言を歓迎し、イスラエル人とパレスチナ人が平和へ向かうよう助ける考えだ」と述べた。

ハマスはイスラエルが停戦を発表してから12時間後に「イスラエル軍が1週間以内にガザ地区から撤退するのを条件に暫定停戦に応じる」という姿勢を示した。エジプトの仲裁による休戦交渉が行われている中、イスラエル・ハマス双方が一方的に停戦を発表したのだ。

しかしイスラエルが宣言した「暫定停戦」は、ハマスとの協議なしに行われたものであることから不安定だ。ハマスの軍事部門スポークスマンは「占領者は即刻攻撃を中断しこの地から撤退すべきだ」とし「いかなる犠牲を甘受してでも、イスラエル軍の部隊がこの地に残るのを許さない」と反発した。

ハマスの停戦宣言も「交渉の主導に向けた名分作り」という性格が強い。ハマスはイスラエル軍の撤退を停戦条件に掲げ、「ガザ地区内の駐留を続ける」としているイスラエルに撤退を促した。

休戦条件をめぐる双方の隔たりは大きく、解決策を見出すのが容易ではない状況だ。特にイスラエル軍のガザ駐留とガザ封鎖解除は双方が対立する懸案だ。また、ガザとエジプトの境界に掘られた武器密輸用の地下トンネルを監視するため「外国軍の展開」を検討する案もエジプトが難色を示している。

[中央日報]


■【ガザ侵攻】イスラエル軍撤退開始 ハマス停戦宣言後、戦闘は収拾へ 

 【エルサレム=黒沢潤】イスラエル紙ハアレツ(電子版)によると、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘を一方的に停止したイスラエル軍が18日夕、イスラエルへの撤退を開始した。ハマスが同日午後、停戦宣言をしてから数時間後に作業が始まったとみられる。先月27日からの大規模戦闘は収束に向け、大きく動き出した。

 イスラエル軍高官はハアレツ紙に、「撤退が徐々に始まっている」と言明した。撤退の規模や、撤退スケジュールなどは一切不明ながら、イスラエルのテレビ局は、数十台の軍用車両に乗る兵士が、ガザからイスラエルに帰還する際に、笑顔でVサインを出す様子などを放映した。

 イスラエルのオルメルト首相が17日夜、一方的停戦の開始日として発表した18日午前2時以降、ハマス側からは少なくとも17発のロケット弾がイスラエル領内に撃ち込まれた。だが、ハマス側が同日午後、即時停戦を発表したことで、ガザ撤退の環境が整った。

 イスラエル軍はハマスが攻撃を本格再開させた場合、ガザでの攻撃体制を強化する方針だ。ただ、双方の間では当面、散発的な交戦があるのみとみられる。

 一方、エジプトの保養地、シャルムエルシェイクで同日開かれた中東・欧州首脳らによる緊急会合は閉幕。エジプトのムバラク大統領は「悲しいページを閉じる時期が早く来るのを心待ちにしている」と述べ、イスラエル軍の早期撤退と、ハマスによるロケット弾攻撃の完全停止に期待を寄せた。

[産経新聞]


■ガザ:停戦、双方に残る不満

 【エルサレム前田英司】イスラム原理主義組織ハマスが18日、イスラエルに続いてパレスチナ自治区ガザ地区での停戦を「一方的」に宣言したことで、ガザ情勢は小康状態に入った。しかし双方とも戦いの目的を満足に果たすことはできておらず、脆弱(ぜいじゃく)な停戦状態の先行きは予断を許さない。

 「ガザの停戦を我々の側から宣言する」。シリアのハマス幹部マルズーク氏は18日、イスラエル軍の攻撃停止から約12時間後に、他のパレスチナ武装勢力と合同で表明した。同氏らはイスラエル軍に1週間の撤退猶予を与えるとともに、ガザとイスラエル、エジプト両境界の検問所を再開して、ガザの封鎖を解除するよう要求した。

 ハマス側のこれらの要求は、調停役のエジプトを介してイスラエルに伝えていた停戦条件と大差ない。イスラエルは「停戦が維持されるなら検問所は開き、膨大な人道支援物資が搬入される」(首相府報道官)としているが、ハマスがイスラエルへのロケット弾攻撃などの名目に挙げていた検問所の正常化からは程遠い。

 一方、イスラエルの国内治安機関シャバクのディスキン長官は18日の閣議で、今回のガザ攻撃で集中的に空爆したエジプト境界の武器密輸用トンネルについて「完全には破壊できなかった」と認めた。停戦で平穏な状態が続けば、ハマスは数カ月後には武器密輸を再開するとの見通しを示し、米国などが約束した武器密輸防止策の早期実行を強調した。

 ハマスが「停戦」を宣言した後もガザからのロケット弾攻撃は続いた。イスラエル軍は即反撃の構えを崩していない。停戦状態の持続は、ガザ境界の検問所開放や密輸トンネルの封鎖といった両者の要求がどこまで実現するかにかかっている。

[毎日新聞]


■イスラエル軍とハマスの暫定的停戦、初めて実現 イスラエル軍、全面撤収へ

イスラエル軍とイスラム原理主義組織「ハマス」の暫定的停戦が19日、初めて実現した。

イスラエル軍は、アメリカのバラク・オバマ氏の大統領就任前に、パレスチナ自治区ガザから全面撤収する見通し。

戦闘からようやく解放されたガザでは、商店や銀行が営業を再開し、市民が買い物に訪れたり、預金を引き出したりする姿が見られた。

イスラエル軍は19日、オバマ氏がアメリカの新しい大統領に就任する20日までに、すべての部隊をガザから引き上げることを表明、続々と撤収が進んでいる。

イスラエルとガザの境界付近には、ガザから戻ってきた多くの戦車や装甲車が集結している。
兵士の姿も多く見られた。

イスラエル兵は「今はとても静か。ロケット弾も少ない。きのうは17発飛んできたからね」などと話した。

一方で、ガザの復興支援に向けた取り組みも本格化している。

サウジアラビアは、ガザ復興支援のためおよそ900億円を提供することを表明、20日には、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長が初めてガザを訪れる予定。

ガザの人々が一刻も早く元の生活を取り戻すため、この暫定的停戦をいかにして長続きさせるか、イスラエル・ハマス双方だけでなく、国際社会の努力も求められている。

[FNN/20日追加]

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Posted by nob : 2009年01月19日 22:55