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■アフガン支援戦略作りに日本も参画、日米首脳が合意

 【ワシントン=松永宏朗】麻生首相とオバマ米大統領は24日午前(日本時間25日未明)、ホワイトハウスで行った初の首脳会談で、アフガニスタン支援の戦略作りに日本も参画することで合意した。両首脳は、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射の動きに懸念を示した。金融・経済危機では、基軸通貨であるドルの信認性を維持することが重要だという見解で一致した。

 会談は予定の1時間より約20分長く行われ、米側はクリントン国務長官、ジェームズ・ジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らが同席した。

 両首脳は、世界経済の回復に協調して取り組むと同時に、両国がそれぞれ内需拡大を図ることで合意した。大統領は「中国にも内需を拡大してもらいたい」と語った。米政府の国内産業への支援策に関し、大統領は「保護主義的にならないようにする」と明言、両首脳は保護貿易主義への対抗が「日米の責任だ」とする見解で一致した。また、日米経済対話の新たな枠組みを作ることを決めた。

 アフガニスタン問題では、首相が日本の支援を強化・加速すると伝えたのに対し、大統領は「開発、治安、インフラなどの分野でやることは多い。日本の積極的役割を歓迎する」と述べ、追加貢献に期待を示した。近くアフガン・パキスタン担当特使に任命される吉川元偉駐スペイン大使が3月上旬に訪米し、ホルブルック米特別代表と具体策を協議することを決めた。

 北朝鮮問題では、拉致、核、ミサイルなどの懸案の包括的解決に向けて連携し、特に「検証可能で完全な非核化」の実現に努めることで合意した。弾道ミサイル発射の動きに対し、両首脳は「緊張を高めるべきではない」とし、北朝鮮に自制を求める考えで一致した。大統領は日本人拉致問題について、「クリントン長官が訪日した際の話はよく知っている」と述べ、重視する姿勢を示した。

 クリーン・エネルギー分野での技術協力や、2013年以降の「ポスト京都議定書」の温室効果ガス削減の国際的枠組み作りでの協力でも合意した。

          ◇

 麻生首相は24日夕(日本時間25日朝)、政府専用機でワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地を出発し、帰国の途についた。日本時間25日夜に羽田空港に到着する予定だ。

 ◆会談の主な内容◆

 ▽ドルの信認維持や保護主義への対抗を確認

 ▽大統領が日本、中国の内需拡大への期待に言及

 ▽アフガニスタン支援戦略を両国が協議して策定することで合意。日本が支援に積極的役割を果たすことを大統領が歓迎

 ▽北朝鮮の弾道ミサイル発射への懸念で一致

 ◆首脳会談要旨◆

 【日米関係】

 大統領 核抑止を含む日本防衛に関与すると約束する。

 両首脳 在日米軍再編のロードマップ(行程表)に基づく着実な実施を含め、日米同盟の強化に取り組む。

 【金融・経済危機】

 両首脳 日米がまず取り組むべき課題は金融、世界経済だ。世界第1、2位の経済大国として世界経済の回復に向け全力を尽くす。

 大統領 特に日本や中国のような大きな経済を持つ国は内需拡大に取り組んでもらいたい。

 両首脳 基軸通貨であるドルの信認の維持が重要だ。保護主義への対抗は日米の重大な責務だ。4月の第2回金融サミットに向け、国際金融システムの安定化、成長の促進のため、協力を加速していく。

 首相 日米経済対話の新たな枠組みの検討を進めたい。

 【北朝鮮】

 首相 拉致・核・ミサイルといった諸懸案の包括的な解決が重要だ。

 大統領 同意する。北朝鮮問題は引き続き、日米間の緊密な連携が重要だ。

 両首脳 6か国協議について、北朝鮮の検証可能で完全な非核化を実現すべく、共に協力していく。北朝鮮は(弾道ミサイル発射など)緊張を高める行動を取るべきではない。

 【アフガニスタン】

 首相 アフガン安定化に向けた支援を一層強化する。

 大統領 日本の支援に感謝する。各国とも今まで以上の努力が必要だ。開発、治安などの分野で、日本が積極的役割を果たしてくれれば非常に歓迎だ。

 首相 隣のパキスタン、イランなど地域の広がりを持った取り組みが重要だ。日本はパキスタン支援国会合を開くことを考えている。

 大統領 同感だ。そういう観点から包括的に見直している。

 首相 アフガン・パキスタン支援担当特使に吉川元偉スペイン大使を近く任命する。3月上旬にも訪米させ、ホルブルック特別代表らとすりあわせをさせる。

 【気候変動・エネルギー】

 両首脳 クリーン・エネルギー分野で日米協力を具体化する協議を開始する。

 首相 高速鉄道を考えた方がいい。米国の自動車文化を変えることになる。

 両首脳 気候変動について、2013年以降の枠組み構築に向けて日米で緊密に連携していく。25日から日米間の実務レベルの協議を開始する。

[読売新聞]

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Posted by nob : 2009年02月25日 20:10