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残念、、、自業自得ではあるけれど、、、協会も我々ファンも懐が小さい感。。。

■朝青龍関:引退…酒のトラブルが命取り

 大相撲史上初の7場所連続優勝に歴代3位の優勝25回。その栄光の陰で、土俵内外で数々の騒動を起こしてきた。4日、現役を引退した横綱、朝青龍関(29)の引き際もまた型破りだった。引退直前の今年初場所で優勝。その場所中に起こした酒に酔った末のトラブルが命取りとなり、土俵を去った。日本の国技・相撲の歴史に刻み込まれたモンゴル出身の異色横綱。引退会見では珍しく涙も見せた。

 午後3時40分すぎから東京・両国国技館で行われた引退会見。約20分の会見中、努めて冷静に質問に答えていた朝青龍関が言葉を詰まらせたのが、「一番の思い出は」と質問された時だった。

 「やはり、両親の前で横綱・武蔵丸関を倒したことを誇りに思う」と話すと、手で鼻を押さえた。01年夏場所初日、横綱戦初勝利を挙げた一番。感極まったのか、ハンカチで涙をぬぐいながら「横綱を倒し初めて三役に上がった。初めて両親を招待して、横綱というすごいものを倒した。今までで一番、というよりそれしかない」と一息にしゃべった。

 その場面以外は普段通りの強気の「朝青龍節」だった。今の心境を聞かれると、「何も考えられない。大勢の方々を騒がせ、責任を感じてここに座っている」。引退を決断した理由を問われると、「横綱という責任を大きく感じて、皆さんに大変ご迷惑をかけたというおわびの気持ち。最後はけじめをつけるのは僕しかいない。そういう意味で引退ということを考えた」としっかりとした口調で答えた。

 さらに、引退の直接の引き金となった横綱の品格についてただされると、「皆さんは品格、品格と言うが、土俵に上がれば鬼になるという気持ちがあったし、精いっぱい相撲を取らなくてはならないという気持ちもあった。今までにいない(タイプの)人なんで。迷惑をかけた」と持論を披露したうえで謝罪した。土俵で見せる自信はこの日も揺らぐことはなく、「25回も優勝したし、相撲に対する悔いは一切ない」と言い切った。

 「まだまだ相撲ができる状況での引退では」との質問には「それも運命」と話し、11年に及ぶ土俵生活を振り返り、「水も言葉も違う国で、モンゴルの大草原の少年を横綱になるまで支えてくれた方々に感謝している」と述べた。

 一方、騒動を引き起こしたここ数日間の日々については「正直、ちょっと休みたい。精神的なダメージも受けたから。(マスコミの)皆さんの力に圧倒されたこともあった」と皮肉交じりに語った。【大矢伸一、芳賀竜也】

[毎日新聞]


■朝青龍関:「外圧」高まり終幕…親方、協会及び腰

 来るべき時が来たという感じで、朝青龍が土俵を去る。相撲協会は、解雇という対外的にイメージの悪い処分ではなく、横綱のプライドを立て、自らの意思で引退するという道を選ばせた。横綱として史上初となる解雇という汚名は、免れた。

 横綱に引退を決意させたのは、師匠の高砂親方ではなく、相撲協会理事会。その背中を押したのは、協会諮問機関の横綱審議委員会であり、監督官庁の文部科学省であり、国技・相撲を見詰めるファンの声だった。

 初場所中の泥酔暴行問題は当初、横綱の個人マネジャーが突き飛ばされた程度とされた。ところが実際は別の知人男性が殴られ、鼻の骨を折る1カ月の重傷を負っていた疑いが浮上。「品格」以前にスポーツマンシップにもとる朝青龍側の隠ぺい工作が明らかとなり、協会内に厳正処分を求める声が高まった。

 流れが加速したのは1月29日。土俵上のガッツポーズを容認するなど、朝青龍擁護派だった横審の鶴田卓彦委員長が相撲協会に乗り込み、武蔵川理事長と直談判に及んだ。会談後、鶴田委員長は「サッカー騒動とは次元が違う。出場停止で済むかどうか」と発言。事実上、協会に解雇処分を迫るものだった。

 文科省は、速やかに何らかの処分を下すよう相撲協会に要請していた。川端達夫文科相は閣議後会見など、ことあるごとに問題の重大さや深刻さを指摘。協会は4日の理事会がタイムリミットと受け止めていた。

 そして、ファンからは、朝青龍への対応の甘さを追及する抗議電話が協会に相次いだ。朝青龍の人気、集客力を評価している協会も世論に押される形で事実上、引退を勧告。数々の騒動を乗り切ってきた横綱もついに外堀を埋められた。

 朝青龍問題の根本には、高砂親方の指導力不足がある。それを放置してきた相撲協会の責任も限りなく重い。今、花盛りの外国人力士ブームを引っ張ってきた朝青龍の「退場」に際し、協会は今一度、綱紀粛正に目を向けなければならない。騒動にまみれた横綱を再び生み出してはならない。【大矢伸一】

[毎日新聞]


■【朝青龍引退】乱闘、破壊、サッカー…不祥事横綱の騒動史

 暴行事件が原因で引退した朝青龍は、多くの不祥事を起こし、横綱としての品格を問われ続けてきた。その“騒動史”を振り返る。

 ★乱闘寸前 平成15年夏場所で旭鷲山に敗れた際、土俵上でさがりを振り回した。同名古屋場所では旭鷲山のまげをつかんで反則負け、風呂場で乱闘寸前に。

 ★部屋破壊 16年7月に泥酔した勢いで高砂部屋の玄関を破壊。パトカーが出動する騒ぎとなった。

 ★署名活動 18年夏場所中、支度部屋でモンゴル巡業実現のための署名活動を行い、場所後に理事長から厳重注意された。

 ★サッカー騒動 19年7月、腰を疲労骨折したとの診断書を出し夏巡業を休場し、モンゴルでサッカーイベントに参加。2場所出場停止などの処分を受けた。

 ★ゴルフコンペ 21年夏場所の2日前に、白鵬らモンゴル出身力士とともに千葉県内でゴルフ。翌日、武蔵川理事長が厳重注意。

[産経新聞]


■デーモン閣下「朝青龍は“横綱”を理解できず」

 ミュージシャンで、大相撲に詳しいデーモン閣下が4日、引退を表明した横綱・朝青龍(29)の決断について以下のコメントを寄せた。

 デーモン閣下の話「実に残念な結果。理由は第一人者の力がありながら、これだけのスター選手が体力気力の限界とは別の理由で引退しなければならないとの点に尽きる。朝青龍はスポーツ選手・力士としては、たぐいまれな身体能力や気力、闘争心を備え優秀だったが「横綱」が単なる最強者ではなく、日本人の心の奥底にある美徳を具現化し、全力士の模範たる存在だとは最後まで理解できなかった。「横綱」を理解できないまま、番付ばかりが上がってしまった朝青龍は、かわいそうな被害者だったとも言える」

[サンスポ]


■ 【朝青龍引退関連コメント】

 ▼世界ボクシング評議会フライ級王者・亀田興毅(亀田)の話 詳しいことは分かりませんが、好きな力士だったので残念です。今は(弟の)大毅の世界戦に集中しています。

 ▼プロ野球ソフトバンク・王貞治会長の話 優勝25回を誇り、横綱として立派な成績を残してきただけに、引退は本人にとってだけではなく、相撲ファンにとっても残念なこと。いずれの道に進むにしても頑張ってほしいですね。

 ▼2008年の春場所で優勝した横綱朝青龍関に大阪府知事賞を贈ったこともある橋下徹知事の話 すごい横綱だから残念。知事になる前に番組で共演したこともある。新幹線で会ったときもすごく礼儀正しい方だった。もうちょっと詳しく説明すれば、みんな分かってくれるような状況だったんじゃないか。

 ▼日本レスリング協会・福田富昭会長の話 横綱の兄がモンゴルレスリング協会副会長を務め、本人も名誉会長なので親交がある。大変驚いた。残念だ。横綱が引退したら相撲が面白くないと思う。今後も相談があれば乗るし、格闘技界やスポーツ界で活躍してほしい。

 ▼大相撲に詳しいデーモン閣下の話 実に残念な結果。理由は第一人者の力がありながら、これだけのスター選手が体力気力の限界とは別の理由で引退しなければならないとの点に尽きる。朝青龍はスポーツ選手・力士としては、たぐいまれな身体能力や気力、闘争心を備え優秀だったが「横綱」が単なる最強者ではなく、日本人の心の奥底にある美徳を具現化し、全力士の模範たる存在だとは最後まで理解できなかった。「横綱」を理解できないまま、番付ばかりが上がってしまった朝青龍は、かわいそうな被害者だったとも言える。

[スポニチ]


■朝青龍暴行事件 被害者X氏の横顔と、その裏でうごめく闇社会の影

 世間の耳目を一心に集める横綱・朝青龍の暴行事件。当初、マネジャーとされていた被害者が一般人男性とわかり、相撲協会も重い腰を上げざるをえなくなった。朝青龍もついに崖っぷちに追い込まれたが、その裏では闇社会が一気に動き出していた。

 被害者の一般人男性は某有名クラブの事実上のオーナーX氏で、実は押尾学の薬物事件などでもその名が取りざたされた人物。

「とにかくケンカっ早くて有名。六本木界隈では"狂犬"と恐れられていた。そのX氏も朝青龍の前では泣いて助けを求めたのだから、事件がどれほどのものかわかるはず」(六本木の黒服)

 普通なら即被害届を出してもおかしくはない。ところがX氏も"出せない"理由があった。裏社会に通じる人物が声をひそめて明かす。

「被害届を出したら自分の周辺を捜査されることになる。それはマズイ。彼自身も押尾やのりピーの事件でも名前が出たように、スネに多くの傷を抱えている」

 そこでX氏は裏で金銭での決着を考えた。大横綱の力士生命をも左右する"ネタ"だ。X氏は強気の態度で、仲介者のY氏を通じて朝青龍側と示談交渉を開始した。

「メンツを潰されたX氏の怒りは相当のもので、朝青龍側に3,000万とも5,000万とも言われる示談金を要求したそうです」(事情通)

 ところが、交渉の場に朝青龍側が連れてきた面々はX氏の予想以上にヤバかった。前出の裏社会に通じる人物は「その筋の有力者を連れてきたそうです。その恐ろしさはX氏も重々承知している。結果、X氏の威勢は削がれ、当初の半分の額、1,000万から1,500万で示談が成立したそうです」と明かす。

 だが、騒動はこれだけでは終わらない。暴行事件の詳細がマスコミに次々と報じられたからだ。1月30日になってようやく「被害男性と示談成立」という報道がなされたが、もはや焼け石に水。示談の成立などどうでもよく、大横綱が一般人を殴って怪我をさせた事実こそが問題で、朝青龍には2月4日の委員会で「引退勧告」か「解雇」という厳しい処分が下されることが濃厚だ。

 だが、そうなると逆に大変なことになるのがX氏。

「朝青龍が解雇になったら、それこそ朝青龍側に付いている闇勢力が何をするかわからない。そもそも今回の報道が広がりを見せたのは怒り心頭のX氏が周囲に吹聴したためと言われている。朝青龍を"追い込む"つもりが、逆に自分が"追い込まれる"立場になり、気が気じゃないでしょう」(相撲担当記者)

 朝青龍の進退次第、今後もうひと波乱あるかもしれない。

[日刊サイゾー]

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Posted by nob : 2010年02月05日 22:52