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まだほとんどの人々が認知理解できないものの、やがて浸透していくネット選挙の本来の効用、、、今回のケースはネガティブな側面の実例。。。
■山本太郎陣営、緻密な戦略 ネットと経験力の両輪
【古田真梨子】東京選挙区で初当選した俳優の山本太郎氏(38)は、22日朝からテレビ出演などの活動を始めた。無所属新顔では全国で唯一の当選。脱原発の主張が共感を集め、ネットで支持を広げた一方、選挙経験者を起用して緻密(ちみつ)な選挙戦を繰り広げたことが当選につながった。
22日朝、テレビ中継のために東京都杉並区の事務所に姿を見せた山本氏。自身の当選を伝える新聞に目を通すと、「投票率が低い中でも確かな支持を得た。重みを感じる」と語った。
選挙戦では、訴えの中心を「脱原発」に絞ったことが有権者の心をとらえた。山本氏の陣営のボランティアに加わった東京都江東区の主婦(41)は「原発の健康被害は深く考えないようにしてきた。けれど、このままではダメだと初めて思った」。18歳と8歳の息子がいる。放射性廃棄物について分かりやすく話す山本氏の街頭演説を聴き、共感したという。
[朝日新聞]
■参院選:ネット選挙 批判合戦やネガティブキャンペーンも
参院選ではインターネットを使った選挙運動が初めて解禁された。中には支持者も巻き込んだ批判合戦や、ネガティブキャンペーンとみられる運動も展開されたが、どれだけ得票に結びついたかは不明だ。
◇批判合戦
20人が乱立した東京選挙区(改選数5)では、IT通として知られる民主の鈴木寛氏(49)と、ツイッターなどの積極活用で支持を広げた無所属の山本太郎氏(38)の陣営や支持者が、ネット上で激しい批判合戦を繰り広げた。
きっかけは選挙戦中盤の14日に鈴木氏が演説中に殴られた事件。鈴木氏はフェイスブックで経緯を公表したが、この中で鈴木氏の副文部科学相時代の震災対応などを攻撃していた山本氏の街頭演説を示唆し「つくり話」「人として悲しい」などと書き込んだ。支持者も同調するような書き込みをした。
一方、山本氏側は「勝手連」を名乗る人物らが鈴木氏が殴られた事件を「狂言か自作自演の類い」などとツイッターに投稿し、互いの批判が拡散。終盤はネット掲示板に山本氏への「殺害予告」も書き込まれる事態に発展した。
選挙結果は明暗が分かれ、初当選した山本氏はネットについて「後押しはしてくれたが、それがすべてではない。(鈴木氏陣営とは)普通の論争の規模は超えていたと思うけれど、特別なものではない」と語った。3選を阻まれた鈴木氏は選挙のネット解禁を「国民が社会や将来を議論するきっかけになった」と肯定的に振り返った。【竹内良和、神足俊輔】
◇フォロワー激増
緑の党の比例代表候補で音楽家の三宅洋平氏(34)はネットを活用した独自の選挙戦を展開、ネット上で話題になったが議席獲得はならなかった。
街頭演説はほとんど行わず、ネットで告知した街頭ライブ「選挙フェス」を全国約20カ所で開催。若者を中心に支持が広がり、ツイッターのフォロワーは選挙期間中に約1万2000人から約3万7500人に増えた。
21日夜は東京・代官山のクラブでファンや支持者数十人と結果を待った。会場は終始お祭りムードとなり、三宅氏は「当選するしないに関わらず、既存政党に対抗できる政治勢力ができた。僕らの政治活動は始まったばかり」と話した。【袴田貴行】
◇再生回数3万回
千葉選挙区で初当選した自民新人で前八千代市長の豊田俊郎氏(60)は動画サイト「ユーチューブ」に独自制作した寸劇や歌などを投稿し、若年層へのアピールを狙った。
動画は11本で、映画のタイトルをもじった寸劇「豊田、市長やめるってよ」や、音楽をバックに氏名を繰り返す映像など奇抜さを前面に打ち出し、選挙プランナーに「おふざけは危険」と忠告されるほどだった。
米国のニュースサイトでも取り上げられ、動画の再生回数は投票日までに計3万回に到達。だが選挙区外からの視聴が多く、陣営は「(効果の)実態は分からない」。豊田氏も当選後「ネット選挙の効果を測るには詳細な分析が必要」と述べるにとどめた。【田中裕之、黒川晋史】
◇「悪口」?
宮城選挙区で初当選したみんなの和田政宗氏(38)は元NHKアナウンサー。選挙期間中は毎晩インターネットで生放送した。またツイッターは選挙活動、ブログは政策と、ネットを使い分けてフル活用。「一番多くの人と握手をした候補は私ではないか。ネットだけで当選できるものではない」と話すが、選対本部長の林宙紀衆院議員(35)は「票差を考えると、ネットがあったから勝てた」と分析する。
動画サイトでは、議席を争った民主の岡崎トミ子氏(69)が韓国で反日とされるデモに参加した際の写真を使い「あなたの一票を託せますか?」とする動画を配信。林氏は「事実を伝えただけ」と意に介さないが、岡崎陣営の郡和子衆院議員(56)は「ネガティブキャンペーンで当選しようとする人が、どんな政治をするのか。人の悪口ばかりではがっかり」と疑問を呈した。【山越峰一郎、金森崇之】
[毎日新聞]
■ネット選挙、有権者冷ややか…「参考にした」わずか1割
参院選の投票日の21日に共同通信が全国で実施した「出口調査」(8万784人)によると、投票先を決める上でインターネットの情報を「参考にした」と答えた人は約1割にとどまった。ネットを利用した選挙運動は今参院選から解禁されたが、低調だった実態が浮き彫りになった格好。一方、無党派層の投票では民主党が3年前の前回参院選と比べ半減した一方、自民党は堅調に取り込んだことも分かった。
「今、NHKが私の当選確実を打ちました。応援頂いた皆様ありがとうございました! 4期目も気持ちを引き締めて頑張ります」
和歌山選挙区に立候補した自民党の世耕弘成官房副長官は21日午後8時すぎ、ツイッターでさっそく、こうつぶやいた。これまでは当選のお礼をネットで行うことが禁じられていた。ネット選挙解禁で初めて実現した光景だ。
このように政党や候補者は選挙期間中も含め、ツイッターやフェイスブック(FB)、動画などを使い積極的に情報発信を行った。一方、有権者の反応は冷静で両者の温度差が浮き彫りになった。
共同通信の出口調査によると、ネット上の情報を投票の参考にしたのは10・2%にとどまり、「参考にしなかった」の86・1%が大きく上回った。政党や候補者側は、政策の中身よりも演説会の告知や自身への応援を求める内容が多く、有権者に「しらけムード」が漂った可能性もある。
年代別に見ると、ネットの情報を参考にした割合が最も高かったのは20代で、23・9%だった。30代は17・9%、40代は12・6%と年代を追うごとに割合は下がり、70代以上ではわずか6・1%。ネットの利用度の違いとみられる世代間の差がくっきりと表れた。
支持政党別では、参考にした割合が最も高かったのは、みどりの風の19・4%。生活の党(13・9%)や日本維新の会(12・1%)など、野党の支持層では一定の活用がみられたようだが、圧勝が伝えられていた自民党支持層では10・1%だった。
ネットを使った選挙運動は4月に関連の改正公職選挙法が成立。参院選から政党、候補者に加え、有権者もウェブサイトを使って特定候補の応援などを行うことが可能になった。
ただ、ネットも含め選挙活動が禁止されている投票日の21日午前0時以降、ツイッターで特定候補への投票を呼びかける有権者の投稿が相次いだほか、候補者の中にも公選法に抵触する恐れのある事例が続出した。民主党から比例代表に立候補した現職のツルネン・マルテイ氏は21日未明にツイッターに選挙活動を続行しているかのような投稿を行い、その後削除した。
[産経新聞]
Posted by nob : 2013年07月23日 12:27