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言わずもがな、、、無責任極まりない政府を信じる(体制に迎合する)者たちの末路。。。

■セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度

 関東15市町で実施されている最新検査で、子どもたちの尿の7割からセシウムが検出されていたことがわかった。ジャーナリストの桐島瞬氏は、その被曝の深刻度を明らかにする。

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 入手したショッキングなデータをまず、ご紹介しよう。常総生活協同組合(茨城県守谷市)が、松戸、柏、つくば、取手など千葉、茨城の15市町に住む0歳から18歳までの子どもを対象に実施した尿検査の結果である。

「初めの10人を終えたとき、すでに9人からセシウム134か137を検出していました。予備検査を含めた最高値は1リットル当たり1.683ベクレル。参考までに調べた大人は2.5ベクレルという高い数値でした。いまも検査は継続中ですが、すでに測定を終えた85人中、約7割に相当する58人の尿から1ベクレル以下のセシウムが出ています」(常総生協の横関純一さん)

 検査を始めたのは、原発事故から1年半が経過した昨年11月。検査対象全員の146人を終える来年明けごろには、セシウムが検出される子どもの数はさらに膨れ上がっているだろう。

 セシウム134と137はウランの核分裂などにより生じ、自然界には存在しない物質だ。福島から近い関東の子どもたちが、原発事故で飛び散ったセシウムを体内に取り込んでいるのは間違いないだろう。副理事長の大石光伸氏が言う。

「子どもたちが食べ物から常時セシウムを摂取していることが明らかになりました。例えば8歳の子どもの尿に1ベクレル含まれていると、1日に同じだけ取り込んでいると言われます。内部被曝にしきい値はないので、長い目で健康チェックをしていく必要があります」

 関東だけではない。放射能汚染による体内被曝が、東海や東北地方にまで及んでいることも分かった。福島を中心に200人以上の子どもの尿検査を続けている「福島老朽原発を考える会」事務局長の青木一政氏が、実例を挙げて説明する。

「昨年11月に静岡県伊東市在住の10歳の男児、一昨年9月には岩手県一関市在住の4歳の女児の尿からセシウムが出ました。この女児の場合、4.64ベクレルという高い数字が出たため食べ物を調べたところ、祖母の畑で採れた野菜を気にせずに食ベていたのです。試しに測ってみたら、干しシイタケから1キロ当たり 1810ベクレルが検出されました」

 食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、1キログラムあたり一般食品100ベクレル、牛乳と乳児用食品50ベクレル、飲料水と飲用茶10ベクレルだ。ただし、基準そのものに不信感を持つ消費者も多い。検査もサンプル調査だから、東日本の食材を敬遠し、なおかつ1ベクレルでも気にする風潮につながっている。

 体内にセシウムを取り込むと、どういう影響が出るのか。内部被曝に詳しい琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬氏が解説する。

「セシウムは体のあらゆる臓器に蓄積し、子どもの甲状腺も例外ではありません。体内で発する放射線は細胞組織のつながりを分断し、体の機能不全を起こします。震災後、福島や関東地方の子どもたちに鼻血や下血などが見られたり甲状腺がんが増えているのも、内部被曝が原因です。怖いのは、切断された遺伝子同士が元に戻ろうとして、間違ったつながり方をしてしまう『遺伝子組み換え』で、これが集積するとがんになる可能性があります」

 矢ケ崎氏は、尿中に含まれるセシウム137がガンマ線だけ勘定して1ベクレルだとすれば、ベータ線も考慮すると体内に大人でおよそ240ベクレルのセシウムが存在し、それに加えてストロンチウム90もセシウムの半分程度あるとみる。

 体に入ったセシウムは大人約80日、子ども約40日の半減期で排出されるが、食物摂取で体内被曝し、放射線を発する状態が続くことが危険だと言う。

 常総生協が昨年度、食品1788品目を調査した資料がここにある。結果を見ると、280品目からセシウムが検出されていた。米74%、きのこ63%、お茶50%、それに3割近い一般食品にもセシウムが含まれていたのだ。

[週刊朝日]


■「ALPS」試運転再開、トリチウム海洋放出できる?

 東電が汚染水対策の切り札のひとつと期待するのが浄化装置の「ALPS」。27日、1か月半ぶりに試験運転を再開しました。

 「汚染濃度を下げていくためにも、ALPSによる汚染水の処理は極めて重要」(茂木敏充経産相)

 「ALPS」はほぼ全ての放射性物質を取り除くことができ、1日500トン以上を処理することができます。東京電力は3系統あるアルプスをフル稼働させたうえで、来年度中に全ての汚染水の浄化を完了させたいとしていますが、実はまだ大きな課題が残されています。アルプスでも取り除けない放射性物質がひとつだけあるのです。それが「トリチウム」です。

 「これはトリチウム水です。約3000Bq/ccくらい」(日本原子力研究開発機構・トリチウム工学研究グループ 林巧リーダー)

 トリチウムは三重水素と呼ばれ、それを含むトリチウム水は普通の水と同じような性質を持っています。トリチウムから出る放射線は非常に弱く、皮膚を透過することはないといいます。また、体内に取り込んでも、取り込んだ量の半分が10日ほどで尿と一緒に排出されるといいます。

 「外部の被ばくという意味では、全く考慮する必要はない」(日本原子力研究開発機構・トリチウム工学研究グループ 林巧リーダー)

 2年前、当時の細野原発担当大臣を補佐する園田政務官が、福島第一原発5、6号機にたまった水を飲む場面がありました。この中にも微量のトリチウムが含まれていました。アルプスで浄化したあとのトリチウムだけが残った水をめぐって、原子力規制委員会の田中委員長は、今月、次のように発言しました。

 「基準値というのがあるが、それ以下に浄化して、その後の水は保管するのではなくて、海に放水するとか排出するのは避けられないと思う」(原子力規制委 田中俊一委員長・今月2日)

 国の基準値以下に薄めたうえで海に放出すべきとの考えを示したのです。別の専門家は、これまでも原発からは基準値以下のトリチウムは放出されてきたと話します。

 「タンクで汚染水を処理した後、貯蔵しておくのは限界にきている。管理基準値というのがありまして、(各原発は)トリチウムを放出するという前提で長年運転されてきました。薄めて海洋に出せば全く問題ありません」(東京工業大学 藤井靖彦名誉教授)

 しかし、トリチウムが含まれた処理水を海に放出するには地元の同意が必要ですが、東京電力に強い不信感を抱く福島の漁業者などからはすでに強い反発が起きています。

 「いつまでたっても風評被害が取れない。東電そのものを100%信用できない。東電で(放射能濃度を)測ったなんて言っても、東電で測ったのはあてにならない」(漁業者)

 人体への影響について別の専門家は、基準値以下であれば問題はないが、濃度によっては一定の危険性はあると話します。

 「これは内部被ばくの場合は影響を考えなくてはいけない。何千ミリシーベルトのトリチウムを体に取り込めば、がんになったり寿命が縮まるとか、胎児の奇形が起こるとか、普通の放射線で起こることがトリチウムでも起こることが分かっている。だからそのレベルをきちんとコントロールすることが、影響を抑えるという点では非常に大事」(茨城大学理学部 田内広教授)

 トリチウムが含まれた処理水を海に放出すべきか?汚染水をめぐる問題は次の難しい課題に直面しています。

[TBS News]


■関電、今冬の節電目標なし 原発ゼロでも余力3%確保へ

 【高木真也】関西電力が、原子力発電所の稼働がなくても数値つきの節電目標を掲げずに今冬を乗り切れるめどを立てたことが27日、わかった。電力使用に対する供給余力を示す予備率が、最低限必要とされる3%を確保できそうになったため。

 10月1日の経済産業省の電力需給検証小委員会で報告する。昨冬や今夏と同じく、無理ない範囲での節電を企業や家庭に求める。

 9月、関電のピーク時供給力の約1割を占める大飯原発3、4号機が定期検査で相次いで停止。関電は大飯3、4号機と高浜原発3、4号機(いずれも福井県)の再稼働に向けた審査を原子力規制委員会に申請しているが、今冬に間に合うめどは立っていない。

 このため関電は、比較的供給余力のある中部、中国などの電力会社から買う電力を増やしたり、火力発電所8基の点検時期を先送りしたりして、供給力を積み増した。企業や家庭の節電も定着し、2010年度比で約6%減だった昨冬程度は見込めることから、3%の予備率を確保できると判断した。

[朝日新聞]

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Posted by nob : 2013年09月29日 00:18