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■「再稼働の発想はおかしい」小泉、細川両元首相が新潟市のメガソーラー視察 再生エネ推進訴え

 小泉純一郎、細川護煕両元首相は15日、新潟市東区の大規模太陽光発電所を視察し、「脱原発」に向けて再生可能エネルギーを推進する必要性を改めて訴えた。視察前、両元首相は新潟市内で泉田裕彦知事と会談し、東京電力福島第1原発事故の原因解明や放射性廃棄物の処分場選定が進まない状況下で再稼働の議論を急ぐのはおかしいとの認識で一致した。

 小泉氏は原発に頼らない社会への転換を目指す「自然エネルギー推進会議」発起人代表を、細川氏は同会議代表理事。視察したのは県と昭和シェル石油が共同運営する出力1メガワット規模国内初の商業用メガソーラー「新潟雪国型メガソーラー」で、年間発電量は一般家庭約180世帯分に相当する100万キロワット時以上。両元首相は隣接する防災・エネルギー研修センター屋上で説明を受けた。

 視察後、細川氏は国が2030年時点の電源構成比率「エネルギーミックス」の再生エネを「22〜24%」とする方針を示したことに触れ、「20、30、40%と高められる。国はしっかりしてほしい」と指摘。小泉氏も「自民党は原発の依存度をできる限り低減し自然エネルギーを拡大する選挙公約を忘れている」と疑問を呈した。

 小泉氏は放射性廃棄物の最終処分場が決まらないまま再稼働に突き進む国の姿勢について「福島事故の原因もまだわからない。処分場も見つからない。再稼働すれば核のごみは増える。安全対策も十分でない。再稼働の発想はおかしい」と批判した。

 また、両元首相は泉田知事との会談で、福島事故の検証と総括がない上、東電が情報開示や安全対策が不十分であると説明を受けたという。知事が再稼働を巡る態度を明確化していないことについて、小泉氏は「知事は再稼働の判断に必要な説明も相談もないと言っていた」と述べた。


■【小泉、細川両元首メガソーラー視察】視察後発言 一問一答

 小泉純一郎、細川護煕両元首相は15日、昭和シェル石油と新潟県が共同運営する出力1メガワット級の「新潟雪国型メガソーラー」(新潟市東区)を視察し、「脱原発」に向けた再生可能エネルギーの推進をあらためて訴えた。視察後に記者団の取材に応じた。やりとりは次の通り。

 −−視察の感想は

 小泉氏「新潟で最初のメガソーラーということで、(新潟県の)泉田裕彦知事を激励がてらの視察を実現した。国が支援とか奨励すれば、(電源構成に占める再生可能エネルギーの比率を)20%、30%の供給力で実現できると実感した」

 細川氏「今までの雪国型でないものは、いくつかみているが、初めて雪国型をみせてもらい、なるほどなあと勉強になった。ここが先駆けとなって新潟県内、それから北国でもソーラーパネルが増えてきているが、もっともっと増えていって、今の話のように20%が30%、40%と。それくらいに国のかじ取り次第でうまくいくのではないか。国はしっかりしてもらいたい」

 −−自然エネルギーをどのように進めたいか

 小泉氏「福島の事故以来、国民全体が自然エネルギーを拡大していこうという気持ちは強いと思う。日本はわずかだからできないよと原発の必要論者は言っているが、必要論者も2年間も原発なしでできると思わなかった。泉田知事の話を聞くと、経産省出身だけあって原発のことに実に詳しい。それを聞いてみても、もっと国が支援すれば太陽光なり風力も、さまざまな自然エネルギーが日本は豊富なので。数%どころか、今はドイツ、スペイン、デンマークは30%に近づいているので、30%の電源というのはそんなに困難ではない。50年、100年かからないだろう。むしろ20、30年で30%にして、今までの原発の供給力は十分にカバーできると感じている」

 細川氏「農業やっている方々が畑の上にパネルを設置することができるようになれば、大変な広がりになる。もちろんいろいろな規制を考えなければいけないが、そういうことができればいくらでも広げる余地があると思う。今日の太陽光パネルとは直接関係ないが、いま私たちの自然エネルギー推進会議では、とくに水力の取り組みを一生懸命やっている。だいぶん全国から水車を利用した発電についての問い合わせがあり、また私たちも実際に現地に行って、いくつもの自治体からぜひ進めていきたいという話をもらっている。私たちもできる限り、サポートさせてもらっている。その他の自然エネルギーについても、できる限りこれから少しでも広がるようにやっていきたい」

 −−新潟県では忠犬タマ公という有名な犬がいるが、知っているか

 小泉氏「新潟ではかなり有名で、新潟県の将校か軍人が横須賀にいた。それで、こういう犬がいるんだといって、もっとタマ公をわかってもらいたいということから、横須賀でタマ公は感心な犬だなあということで、横須賀に碑ができた。そういうつながり。それで横須賀市と新潟のタマ公のところと協力関係、友好姉妹都市のようなことをやっているのでは。不思議な縁だなあと思っている」

 −−泉田知事ときょう会ったか

 小泉氏「もちろん」

 −−会談内容は

 小泉氏「それは自然エネルギーを今後もっと普及していくし、東電はもっと開示しないとおかしいと。詳しいですよ。さすが経産省出身で内部事情に詳しいね。もっと情報を出して安全対策をしっかりとやってくれと。まだまだ安全対策は不十分なところがたくさんあることをじかに聞いた。再稼働するにしても事故の検証ができていないと。第一ね、産業廃棄物の会社は知事が許可しないと、会社をつくれない。産業廃棄物の会社が自分で処分場を見つけないと許可されないのに、原発の再稼働は産業廃棄物よりもはるかに毒性が高い。その処分場がないのにどうして許可するのか。それ一つとってもおかしい。皆さんおかしいと思わない。こういうことをぜんぜん報道しないね。おかしいと思わないか」

 −−自治体を原発で縛っている電源3法を見直すなどしないと地域で再生可能エネルギーは普及しない。手詰まり感がある再生エネの普及を2人でどう進めるつもりか

 小泉氏「細川氏と2人でやっているわけではない。国民に向かって原発ゼロの社会ができるんだと。国民が立ち上がれば、日本は民主主義の国家なので、必ず原発ゼロでやっていける。いまは自民党も選挙の公約を忘れて、原発の依存度をできるだけ低減させ、自然エネルギーをできるだけ拡大していくということを忘れたせいか、自然エネルギーをのばすことを経産省も阻止している。おかしい」

 −−再生可能エネルギーで地域を含め経済成長を成し遂げる代案を出すことも必要ではないか

 小泉氏「それは政治が決めれば、日本国の英知が結集する。1人や2人で代案だすほど、狭い問題ではない。実に大きな問題だ。政府が、最終処分場をいま決めると言っているが、決められると思うか。再稼働して、ごみをどんどん増やしていく。いまだにごみの処分場ない。その増やす中で政府が決めて処分場が見つかるという発想は、無責任で楽観的すぎる」

 −−新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働に向けて安全審査が進んでいるが、事故を起した東京電力が再稼働を目指していること、国が原発を再稼働をさせようと動いていることについてどう感じているか

 細川氏「とんでもない」 小泉氏「あきれている。どうかしているのではないかと。事故の原因もまだわからない。処分場も見つからない。再稼働すれば、また核のごみは増える。こういう中で安全対策も十分でない。どれをとっても再稼働の発想していくのはおかしい。不思議でしようがない。理解に苦しんでいる」

 −−泉田知事は再稼働についてどういう話を

 小泉氏「東電から十分に説明がないといっていた。情報をもっと開示すべきだとも。安全対策にしても、避難路の確保一つにしても。地元の意見を良く聞かなければできないはずだと」

 −−国会で審議中の安保法制、集団的自衛権の行使についての考えは

 小泉氏「今日はね。控えたほうがいいと思う」

 −−泉田知事は東電への不満をいうが、再稼働に対して反対、賛成の立場を明らかにしていない。知事の対応について考えは

 小泉氏「それは、泉田知事は詳しいからね。原発に。その再稼働の前段の説明がないと言っていた。本当に再稼働して大丈夫なのかという。まだ情報提供はなされていないし、相談もないと。判断する前段階であると。そういう話しだった」

 −−泉田知事とはどこで会ったのか。県庁か

 小泉氏「いやいや市内」         (完)


[いずれも産経新聞]

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Posted by nob : 2015年06月16日 17:53