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技術はもとより心と身体のセルフコントロール力に長けておられる、、、自律神経の切り替わりが迅速かつ円滑なのでしょうね、、、素晴らしい。。。

■トップクラスの心臓外科医が伝授“集中力を保つ”4つの秘訣

今や、残業するほど仕事ができないと思われる時代。限られた時間で最大の成果を出すには──。経営トップ、心臓外科医、3つ星シェフ……斯界のプロにそのテクニックを聞いた。

■30分の昼寝で頭がすっきり

日本の心臓外科医でトップクラスの手術数を誇るのが、埼玉医科大学国際医療センター心臓血管外科の新浪博士教授だ。年間の執刀数は300例を超えている。

「世界に出れば標準的な数ですよ」と新浪医師は謙遜するが、日本の心臓外科医の平均が年間30例ほどなので、その10倍以上は突出した手術数だ。

極めてデリケートな心臓手術を数時間、ときには10時間以上にわたって行うには大変な集中力が必要だろう。しかも、1日に1度しか手術しない外科医も多いなか、新浪医師は必要とあらば2度、3度の手術を平然とこなす。その疲労度は相当なものだと想像できるが、どの手術も集中力を切らすことができない大事なものばかり。彼の集中するための秘策は、なんなのだろうか。

1日数回の手術で集中力を維持する秘策は、「昼寝」だ。

「先の手術が終わって自分の部屋に戻り、ソファに座ってお茶や食事をしていると知らないうちに寝ています。ふと気がつくと30分から1時間過ぎていて、頭がすっきりしています」

手術と手術の間に少し寝るという方法は、新浪医師が順天堂大学の助教授時代に師事した天野篤氏から直々に伝授されたのだという。

「天野先生は、手術と手術の合間に少しでも暇があったら寝たほうがいいよ、とアドバイスしてくれました。天野先生自身も寝るのですが、みんなのいるところで寝るから誰もリラックスできない(笑)。だから私は自分の部屋に戻って寝るようにしています」

それにしても、すぐに寝られるというのは一つの才能だろう。昼寝だけでなく、夜の寝つきもすこぶるいいそうだ。そんな話を実兄でサントリーホールディングス社長の新浪剛史氏にするととてもうらやましがられるという。

「彼はよく『どうやったら寝られる?』と聞きます。逆に、どうして寝られないのかわかりませんね。寝られないならその時間をもらいたいくらいです(笑)」

集中力を高めるためには、新浪医師が習慣化している2つの“儀式”も役立っているようだ。

一つは手術前に必ず達磨にお祈りすること。

「別に宗教を信じているわけではありませんが、難しい手術も多いので、最後は神頼み、仏頼みだと思っています。小さいころから川崎大師にお参りしていた関係で、そこで買ってきた達磨を教授室に置き、『今日の手術もうまくいくようにお願いします』と手を合わせてから手術に向かいます」

もう一つの方法が、夜寝る前に翌日の手術のプランを考えること。

「電子カルテなどをパパッと見て、頭の中でプランを設計します。ここが手術のキモだなとか。それが集中力アップになるかはわかりませんが、決まったパターンに持ち込めるので、最初の手術が何時からで、次は何時からでとスケジュールが組みやすいんです。もちろんイレギュラーも起きますが」

新浪医師は自分で執刀するようになってからの約20年間、この習慣を繰り返してきた。年間300例を超すほどの実績があるので、それに裏打ちされたパターンは豊富なバリエーションを持つ。数が質を担保しているのだ。

プラン通りに手術が進む確率は「通常は95%くらいですが、緊急手術の場合でも80%くらい」とかなりの高率だ。

寝る前に明日の仕事のプランを立てておくことは誰でもできる。翌日スケジュール通りに仕事をこなすためには参考にすべき習慣だ。

■集中と弛緩のメリハリを

だが、いくら昼寝をしたり事前準備をしても、長時間にわたる仕事では集中力が途切れることもあるだろう。

新浪医師の場合は、長い手術の中にオンとオフを設けるという。たとえば心臓の手術は、冠動脈バイパス手術は人工心肺を使用せずにできるが弁の修復や大動脈の手術は心臓や大動脈の中にアプローチするため、人工心肺で患者の心臓をいったん止めることとなる。心臓が停止している間の手術は緊張感、集中力ともにマックスの状態だ。だが、その前後で体温を下げる時間や体温を戻す時間などがあるので、そこはあえてリラックスし、集中力のメリハリをつけている。それによって本当に必要なときに力が発揮できるのだ。

「3〜4時間の手術なら、高い集中力が発揮できるのは、そのうち1時間半ほどです」

一般のビジネスマンは、外科手術ほど緊張感が高まる場面はないかもしれないが、一つの仕事の中で集中すべき大切なところを見極めて、集中するところと気持ちを緩めるところをつくると、うまく集中力を維持できるのではないだろうか。

集中力を長く保つためにはやはり体力も必要だ。心臓の手術が何時間にもわたれば、その間は立ちっぱなしになる。

「最近、週に1度か2度、スポーツジムに通っています。これは兄貴の推薦でね。体力増進だけでなく、栄養面でもアドバイスがもらえるので食生活も改善できます。これはよい仕事につながっていくと思います」

いくらオン、オフのメリハリをつけても、基礎的な体力が不足していれば、集中力は途切れてしまう。日ごろから健康に留意し、体力を高めているからこそ、ここぞというところで最高のパフォーマンスを発揮できるのだ。

▼新浪博士流“集中力を保つ”4つのコツ

[1]昼食後やスキ間時間に寝る
少しでも暇があったら、本を読んだりテレビを見るのではなく、30分でも潔く寝る。そのことで頭がすっきりして次の仕事に集中できるように。

[2]前日の夜に段取りを考える
頭の中で翌日の仕事のプランを練ることで、優先事項がはっきりして、集中すべきポイントが明確に。他の作業効率もあがる。

[3]一つの仕事の中でオンオフを設ける
長時間作業となると、ずっと集中はできない。「ここが一番のキモ」と思われるところにあわせて集中力を高め、ほかでは少しリラックスする。

[4]ジム通いで基礎体力をつける
どんなに集中しようとしても、基礎体力がなければ続かない。新浪教授は実兄の新浪剛史氏推薦で週に1度か2度、ジムに通っている。

[PRESIDENT online]

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Posted by nob : 2016年06月07日 15:48