« 2012年11月 | Home | 2013年01月 »

まったくもって同感です、、、愚かしさの極み、、、それを許すどころか同調せんとする私達国民も同じです。。。

■原発事故責任者の1人と自覚が無い安倍首相
団藤保晴

安倍晋三首相が原発の新増設に積極的な姿勢を示しています。福島原発事故に自分は何の責任も無かったと錯覚しておいでです。いや6年前、第1次安倍内閣で大地震で炉心溶融など検討もしていないとしました。毎日新聞の《安倍首相:「国民的な理解を得て」…原発新増設に前向き》などメディア報道は噴飯モノの極みです。公明党が新増設を渋っているとか、事態の本質ではありません。2006年の衆議院、吉井英勝議員の質問主意書と安倍首相の答弁書が鮮やかに事情を語ってくれます。

この質問主意書は福島原発事故で核心になった「大規模地震時の原発のバックアップ電源」問題を取り上げています。1981年、スウェーデンのフォルクスマルク原発の事故で「バックアップ電源が四系列あるなかで二系列で事故があったのではないか」「日本の原発の約六割はバックアップ電源が二系列ではないのか。仮に、フォルクスマルク原発1号事故と同じように、二系列で事故が発生すると、機器冷却系の電源が全く取れなくなるのではないか」「停止した後の原発では崩壊熱を除去出来なかったら、核燃料棒は焼損(バーン・アウト)するのではないのか。その場合の原発事故がどのような規模の事故になるのかについて、どういう評価を行っているか」と迫りました。

当時の安倍首相が提出した答弁書は木で鼻をくくったも同然です。「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない」「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については」「経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」。燃料焼損と炉心溶融のような事態については「経済産業省としては、お尋ねの評価は行っておらず、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである」

これを見れば、安倍首相が福島に視察に行って、まずすべきは自らの不明を詫びて土下座しての謝罪です。それがなされなかったどころか、福島から帰京したら《今後の原子力政策について「新たにつくっていく原発は、40年前の古いもの、事故を起こした(東京電力)福島第1原発のものとは全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、それは新規につくっていくことになるのだろう」と述べ、新増設に前向きな考えを示した》では、普通は人間性が疑われます。

原子力専門家の安全へのチェックが甘かったのはどうしてか、政治がどうして見過ごしたのか、政治が為すべき点は無かったのか――福島原発事故の問題点を政治家の視点から見直し真摯に検証すれば、最新原発だから安全などという愚かな視点は出てきません。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2012年12月31日 20:10

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.7

パニック障害に限らず、多くの心の病に共通の要因は、自律神経の乱れです。

自律神経のバランスが崩れる原因のひとつとして、セロトニン分泌の減少が知られています。

自律神経には、交感神経と副交感神経という二つの異なる働きの神経があります。

交感神経が優位に働くと、抑揚や興奮といった動的な感情に繋がり、

また副交感神経が優位に働くと、落ち着きや鎮静など抑制する静的な感情に繋がります。

セロトニンは、この交感神経と副交感神経の働きをバランス良く切り替えコントロールする脳内物質です。

私のケースは、長年の睡眠不足気味の不規則な生活といったいくつかの要因により、セロトニンの分泌が減少したために、自律神経が乱れ、ノルアドレナリンが過剰に分泌されて、不安や焦りや恐怖といった過剰に警戒する感情に支配され易くなってしまうようです。

Posted by nob : 2012年12月31日 11:38

原発は在り様ではなく存在そのものが悪、、、まずは再生可能な自然エネルギー開発に政府として着手することから、、、始めなければ変わらない。。。

■社説:原発ゼロ見直し 議論を白紙に戻すな

 原発新増設について、茂木敏充経済産業相が「専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい」との考えを明らかにした。新増設を認めないとした民主党政権の方針を白紙に戻し、今後、建設を認める可能性を示したものだ。茂木経産相は「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」という旧政権の方針も、見直しを明言している。

 これでは、「可能な限り原発依存度を減らす」という自民・公明両党による連立合意の実現を目指しているとは到底、思えない。

 そもそも総選挙で自民は、エネルギー政策について「10年以内に持続可能な電源構成を決める」と訴えるにとどめ、中長期的な原発の取り扱いを明示していなかった。選挙で大勝したことを錦の御旗(みはた)にして、直ちに新増設の検討を始めるとなれば、衣の下から「原発推進」というよろいが透けて見えてくる。それでは、原発からの脱却を求める国民の声に逆行することになるだろう。

 東京電力福島第1原発の事故は、ひとたび過酷事故が起きた時の影響の大きさと地震国日本に原発があることの危うさ、原発安全規制行政のずさんさを明らかにした。

 だからこそ、今夏に実施された国民からの意見聴取会や「討論型世論調査」で「原発比率ゼロ」を求める支持者が最も多くなったのであり、自民を含め選挙で原発推進を掲げた主要政党がなかったのではないか。これまでの議論の積み重ねを無視して、新増設に踏み出すようなことがあってはならない。公明が「(新増設は)国民の理解が得られない」と懸念するのはもっともだ。

 当面は、既存原発の再稼働が焦点となるだろう。安倍政権は、原子力規制委員会で安全性が確認された原発については政府の責任で再稼働を進める意向だが、簡単ではない。

 規制委は来年7月までに新たな安全基準を策定するが、地震や津波対策の強化に加え、福島原発事故のような過酷事故対策も義務付けられる。追加対策には一定の時間がかかるし、基準を満たすことができずに廃炉を迫られる原発も出てくることだろう。

 規制委が進める原発敷地内の活断層再調査でも、電力会社のこれまでの調査や規制当局の安全審査に疑問符が付いている。Jパワー(電源開発)の大間原発(青森県)建設再開に、対岸の北海道函館市が反対するなど、地元理解の得方についても検討が必要だ。新政権の思い通りに再稼働が進むか見通せない状況だ。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月31日 08:49

まずは原発ありきの大前提、、、愚かしさの極み、、、問題の本質は原発の在り様ではなく核廃棄物の安全管理と最終処分が不可能であるということ。。。

■安倍首相、原発新設に含み 「福島と全然違うもの」

 安倍晋三首相は30日、TBSの番組に出演し、原発について「新たにつくっていく原発は事故を起こした(東京電力福島)第一原発のものとは全然違う。国民的な理解を得ながら新規につくっていくことになるだろうと思う」と新設に含みを持たせた。

 また、「簡単に『脱原発』『卒原発』という言葉遊びに近い形で言ってのける人たちは信用されなかったのだと思う」とも語った。首相は民主党政権が掲げた「2030年代の原発稼働ゼロ」の政策を見直す考えを示している。

 ほかに北方領土問題では「4島一括返還が基本的な考え方。残念ながらロシア側に法的根拠に基づかない形で支配されている」と強調。「2月に森喜朗元首相が私の親書を持ち、プーチン大統領と会談を行うことで(ロシア側と)一致した」とも明かした。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月31日 08:35

誰が何を約束しようと政権が変われば御破算のその場限りのこと、、、日本がどこに向かっていくのかを注視舵取りをしていくのは私達国民一人一人の責務。。。

■「30年代ゼロ」見直し意向=安倍首相、福島原発を視察

 安倍晋三首相は29日、福島県を訪れ、放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第1原発(大熊、双葉両町)を視察した。首相は民主党政権が掲げた「2030年代原発稼働ゼロ」について「希望の段階で直ちに政策にはならない」と述べ、見直す意向を示した。また、「復興庁に全ての権限を集中し、ワンストップで物事を判断していきたい」と、復興行政の効率化を図る考えも表明した。

 首相は就任後初の視察先に福島を選び、第2次安倍内閣として、東日本大震災からの復興に全力で取り組む決意をアピールした。

 首相は原発政策に関し、同県川内村で記者団に「責任あるエネルギー政策を進めていく」と強調。10年間でエネルギーのベストミックスを確立する自民党方針を説明した。福島県産品の風評被害の払拭(ふっしょく)に努める考えも示した。

 第1原発で首相は、約80人の東電職員らが詰める免震重要棟の緊急時対策室であいさつ。「これだけ大規模な廃炉に向けた作業は、人類史上初めての挑戦だ。廃炉が成功して初めて福島、日本の復興につながる。政府として全面的にバックアップする」と激励した。

 第1原発では、原子炉建屋や放射性物質を除去できる新たな設備の建設状況、プールから取り出した燃料を運ぶための「乾式キャスク(容器)」の保管工事などを車中から見て回り、1〜4号機の廃炉作業の進み具合を確認。この後、川内村に移り、事故で避難を強いられている住民と面会、金属加工会社や植物の試験栽培施設を視察した。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2012年12月30日 06:55

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.6

また、症状が出ている間は、

自らのネガティブな気持ちを切り替えることはできないのですが、

その間も、自らがそうした症状に因われているに過ぎないという確固たる認識はありますし、客観的な自己分析も可能で、

人間の脳の働きとは、何と繊細で脆く、また深遠で神秘的なものかと、あらためてつくづく感じるのです。

Posted by nob : 2012年12月30日 06:37

この一点は評価、、、あとは方法論の問題。。。

■拉致問題 「安倍内閣で解決」 首相が家族会に決意

 安倍晋三首相は二十八日、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らと官邸で懇談した。首相は拉致問題について「必ず安倍内閣で解決していく決意で進んでいきたい」と述べたのに対し、飯塚代表は「もう待てないのが共通の立場。来年は早いうちに解決の道筋を見たい」と期待を込めた。

 懇談で首相は「もう一度首相の職に就いたのも、拉致問題を解決しなければならない使命感によるものだ」と強調。野田前政権で再開した日朝協議について「表面的な交渉はしない。向こうから協議しようとなるように対応を考えている」と述べた。

 北朝鮮への対応については「対話と圧力の中で、圧力に軸足を置かないと、結局だまされる」と制裁を強化する姿勢を示した。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年12月29日 09:16

嘉田さん、今は周囲の雑言にかまけず淡々とひたすらに信念の途を、、、正義はなかなか勝てないけれども決して負けはしない。。。

■未来分党 正式に発表

 嘉田由紀子滋賀県知事は28日、小沢一郎衆院議員と大津市内で記者会見し、日本未来の党の「分党」を正式に発表した上で、「本当に申し訳なく、心からおわびいたします」などとした共同声明を公表した。

 未来の党を名称変更した「生活の党」所属となった小沢氏は、嘉田氏と今後も協力する考えを強調した。

 会見には生活の党の森裕子代表も同席した。同党は小沢氏ら旧「国民の生活が第一」の衆参両院議員計15人で構成される。来年1月26日に党大会を開く予定だ。嘉田氏は28日に政治団体「日本未来の党」を総務相に届け出た。嘉田氏が代表、阿部知子衆院議員が共同代表となった。

[読売新聞]


■社説:未来はや分裂 国民への詐欺的行為だ

 これは1票を投じた有権者に対する詐欺的な行為である。結党からわずか1カ月。日本未来の党が衆院選が終わった途端に分裂した。

 党は小沢一郎氏ら旧「国民の生活が第一」系議員が引き継ぐ形となり、党名を「生活の党」に変更する。一方、代表だった嘉田由紀子滋賀県知事は「未来」の名称を引き継ぐというが、国会議員は阿部知子氏のみで政党要件を満たさず政治団体扱いとなる。実態は嘉田氏らが追い出された格好だ。

 しょせん小沢氏と嘉田氏は水と油だったといえばそれまでだ。だが、あまりにも醜悪な分裂劇だった。

 発端は嘉田氏が自身と阿部氏を共同代表とする意向を示したのに対し、小沢氏系議員が小沢氏の共同代表就任を求め猛反発したことだ。

 民主党を離党し、旧生活を結成したものの支持率低迷が続いていた小沢氏らにとって、嘉田氏を代表とする新党への衣替えは、小沢氏のマイナスイメージを隠す狙いがあったはずだ。ところが衆院選で「嘉田効果」は乏しく、議席が激減すると一転して嘉田氏に不満が爆発する−−。要するに嘉田氏はお飾りに過ぎず、実態は「小沢党」だったことをあからさまに認めたようなものだ。

 手続きを急いだのは、政党交付金の額が1月1日時点の国会議員数などに応じて決まる事情以外に考えられまい。8億円以上になるとみられる交付金は小沢氏側が手にする。

 だが、惨敗とはいえ比例代表で未来が獲得したのは約340万票に上る。まさか選挙後、直ちに分裂すると思って投票した人はいないだろう。「水と油」と分かっていても、「卒原発」を掲げてきた嘉田氏が代表だから投票した人もいるだろう。にもかかわらず、なぜ大敗したのかの反省もなく、勝手に分裂した揚げ句に交付金=税金だけは手にするというのだ。いくらルールに基づいた手続きとはいえ、大きな疑問を抱く。

 小沢氏らにとって「卒原発」の訴えも衆院選をしのぐための単なる道具だったのではないかとさえ疑う。一方、「小沢氏を使いこなす」と言っていた嘉田氏もまったく力不足だったということだ。自民党政権の復活で原発政策の見直しが急ピッチで進もうとしている中、今回の内輪もめは脱原発への機運もそぐ可能性がある。その責任も大きい。

 それにしても小沢氏は一体、何度、政党を作っては壊すのだろう。

 政党は自らの権力闘争の道具であっていいはずがない。政治家が生き残るための選挙互助会であっていいはずもない。衆院選での未来の敗北は有権者の多くがとっくにそれに愛想を尽かしている証明でもある。まずそれに気づいた方がいい。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月29日 09:06

まったく同感です。。。

■特集ワイド:原発の呪縛・日本よ! 科学史家・吉岡斉さん

 <この国はどこへ行こうとしているのか>
 ◇「脱」叫びから具体論へ−−吉岡斉さん(59)

 福岡市の中心部からバスに揺られて1時間。九州大・伊都キャンパスのバウムクーヘン形の建物に吉岡さんの研究室はある。総選挙の投開票から1週間足らず。戦後の原発政策を見つめてきた科学史家に「自民大勝」という結果の感想を尋ねると、うつむきかげんにつぶやいた。

 「わからんですね」

 何が、と重ねて問うと「国民の意思です。自民中心の政権になれば、原発政策のベクトルが元に戻る可能性が高いことは明白なのに」。

 自民党は民主党などの原発ゼロ政策を「無責任」と批判し「再稼働は3年以内に是非を判断」「10年以内に持続可能な電源構成を決める」と掲げた。選挙に臨んだ12党中、脱原発に最も消極的なのは明白だったが、選挙戦の焦点は経済対策に移り、毎日新聞の世論調査で原発を争点に挙げた人はわずか7%だった。

 「自民党が『原発依存しなくてもよい社会を目指す』と予防線を張ったこともあり、争点としての優先度が下がってしまった。民主党政権下でエネルギー政策が変わり始めたところだったのに、またしても、霞が関の官僚たちが政治家にうるさく言われずに原発を推進・維持できる方向に進みかねません」。まさか、そんなことを国民が積極的に望んだというのか。

 「『主権者』として判断した有権者がどれだけいたのでしょうか。エネルギー政策は国家の根幹に関わる極めて重大な問題。その選択は、目先の関心を重視する『生活者』の観点からではなく、日本の将来像を第一に考える主権者としてなすべきです。もし国民がそこまで切実に悩まなかったのだとしたら……」

 安倍晋三首相は22日、地元・山口県で「新設については新しい政府、与党で決めたい」と語り、原発政策の方針転換を示唆した。連立政権に向けた公明党との協議では「可能な限り依存度を減らす」と合意したものの、不透明感は残る。

 「徐々にだとは思いますが、眠っていたはずの新設計画が目を覚ますかもしれない。その一つが、安倍氏の地元にある(枝野幸男前経済産業相が白紙撤回を明言した)上関原発でしょう」

 「そもそも原発は『実力のない技術』なんですよ」

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月29日 09:00

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.5

知識や経験を日々蓄積し、

慎重かつ周到に、

想定しうるあらゆる事態に対しての事前想定と相応な対策を怠らないことで、

自らの不安や恐怖を克服してしまわんとするのが、私の普段の在り様なのですが、

そのようにして綿密につくりあげた鉄壁であるはずの心の砦が、

いとも容易く攻略されてしまうかのような、

これまでの自信は不安に、蓄積は執着に、安心は恐怖へと、

パニックの症状が出ると、すべてが根底から覆されてしまうのです。

Posted by nob : 2012年12月28日 21:29

肯定できる殺人など存在しない、、、そもそも議論の余地のない善悪の問題。。。

■谷垣法相「死刑制度、基本的に必要」 執行に肯定的姿勢

 谷垣禎一法相は27日未明の就任会見で、死刑制度について「基本的に必要だと思っている。被害者感情、国民感情からみて現在も十分に理由があるものと考えている」と述べた。執行については、「死刑判決を下した裁判所の判断を前提として、法相として最終的に判断していく」と語り、肯定的な姿勢を示した。

 また、差別や虐待に苦しむ人を裁判とは別の手続きで救済するため、民主党が国会に提出したが廃案になった「人権委員会」の設置法案については「これまでの形で国会に提出することは考えていない」と否定。児童虐待やドメスティックバイオレンス(DV)などには、今ある法律で対応していくことを強調した。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月27日 13:12

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.4

数年前のある爆弾低気圧の夜のことでした。

何の前触れもなく唐突に強い閉塞窒息感に襲われ、

居ても立ってもおられず外に飛び出して、

大雨強風の中を役に立たない傘を差して、

閉塞窒息感が収まるまで、

ただひたすらに歩き回らざるをえませんでした。


それが、私が初めて経験したパニック障害の発作だったのです。

Posted by nob : 2012年12月27日 09:25

軍拡、原発、時代錯誤の経済政策、、、過ちを繰り返すのは愚かしさの極み、、、それもまた私達国民の選択。。。(溜息)

■経産相、30年代原発ゼロ見直し 核燃サイクル継続も

 茂木敏充経済産業相は27日未明の記者会見で、2030年代に原発稼働ゼロにする前政権の方針は「再検討が必要」と述べ、原発ゼロ目標を見直す方針を明言した。原発から出る使用済み核燃料を再処理する核燃料サイクル政策は「完全に放棄する選択肢はない」と、継続する意向も表明した。

 新政権の閣僚が原発ゼロ目標の見直しを言明したのは初めて。麻生太郎財務相は13年度予算編成で、財政規律を守るための新たなルールを策定する考えを表明。第2次安倍内閣の閣僚からは前政権の主要政策からの転換を鮮明にする発言が相次いだ。

[47NEWS]

Posted by nob : 2012年12月27日 06:32

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.3

風邪を引いて、

高熱で体内清掃をしたくとも、

もうこの何年もその気配すらなく、


迷い悩み苦しむ近しい誰かの、

心の支えになることが自らの立場や役割と思い込んできた。


そんな私にある日唐突にそれは覆い被さってきたのでした。

Posted by nob : 2012年12月26日 21:59

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.9

■社長は会社を「大きく」するな!【実践編】
山本憲明 [税理士]

「人を減らさず、仕事を減らす」。
会社を小さくする方法。

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。前回の記事では、「社員数の増減によって、売上がどう変わったか」を話してもらった。最終回である本日は、「会社を小さくする方法」を話してもらう。

今の法律では、
人は辞めさせられない

「会社を大きくするな!」と言われても、ある程度大きくしてしまったので、小さくするためにどうすればいいのかわからない、という社長さんもいらっしゃるかと思います。

 小さくするにも、人を無理に辞めさせることはできません。法律から考えても、雇った人を辞めさせることは難しいのが現状です。

 そういった場合には、人を減らすのではなく、「仕事を減らす」ことが有効だと思っています。事実、私の事務所では、「仕事を減らす」ことで、結果的に人も減り、会社を小さくすることができました。

 仕事を減らすためには、2つの方法があります。

 1つは、仕事自体を減らすために、商品やお客さまなどを減らしていくことです。コストがかかりすぎたり、利益率が悪かったりして、利益の出ていない商品の販売をやめる、あるいは手間がかかりすぎて採算がとれないお客さまとの取引をやめるということです。

 私の税理士事務所でも、1~2年目にお客さまが結構増えてしまって、人手が足りなくなったことがありました。そんなとき、人を雇えば当面の課題をクリアすることはできます。

 私も人を雇って、仕事をしてもらいました。しかし、何も考えずに商品や仕事を増やして、「人手が足りなくなったら人を雇う」ということをずっと続けて行くと、大変なことになる可能性があります。

 例えば、「業界全体が大不況になって、仕事がなくなって給料が払えなくなる」「新人への教育が不十分で、サービスの品質が落ちてしまい、お客さまに損害を与えてしまう」といったことです。

 また社内でも、人が増えすぎてしまって管理が大変になり、その管理のために時間やお金がかかってしまいます。

 そんなときは一度立ち止まって、商品やお客さまを減らしたり、絞ったりしたほうが、長い目で見ると仕事がうまくいくのではないかと思っています。

仕事を減らす方法2
効率化で、無駄を削る

 2つ目の仕事を減らす方法は、効率化です。今やっている仕事や、その仕事を行うための作業を分析して、無駄を削り、マニュアルなどを作って仕事にかかる時間ロスをなくしていく方法です。

 忙しくなってきたからといって、何も考えずに人を増やして対応するという方法をとったり、仕事の内容について考えずにいたりしたら、あっという間に仕事が膨張してしまい、非効率になっていきます。

 それを阻止するためには、マニュアルやチェックリストなどを作って、仕事の標準化や効率化を進める必要があります。

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

 先日の連載でもお話ししましたが、これはパーキンソンの第一法則と呼ばれるものです。まさにこの通りで、簡単に人を増やすと、必要のない仕事も簡単に増えてしまうことを忘れてはなりません。

 仕事、商品、お客さまの量を常に管理し、仕事を効率化していくことは、経営にとってはとても重要なことです。これは何も会社を小さくするに限ったことではないかと思います。

(連載了)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月26日 10:42

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。Vol.2

乗り越えたと思うこと、

それこそがまさに心の鈍感さ。


どんな逆境をも心折れることなく克服し、

悲しみや苦しみも、喜びや楽しみに変えて生きてきたという自負が、

心の病の根源的最大要因であったということに、


つまりは自分がストレスに弱かったことに、


今さらながらようやく気付きました。

Posted by nob : 2012年12月25日 17:50

風邪と心の病にかかれる力は、、、まさに天賦の才。。。

風邪を引かないことが健康?

いえいえ、それはただ鈍感なだけのこと。


発熱が体内をクリーンアップしてくれるのですから、

風邪を引かないことは、

まるでそれだけ掃除をしていないゴミ屋敷に住んでいるようなもの。


心身の健康というように、

心と身体は一つに繋がっています。

したがって、内なる心の奥底の真実の声に気付かない鈍重さが、少しずつ確実に身体を蝕んでいくのです。

Posted by nob : 2012年12月24日 19:29

I wish you a Merry Christmas, and a Happy New Year♪♪♪

ここは、、、

我が親愛なる心の友たちへのメッセージのページです。。。


心の友たち、、、

このアドレスまでダイレクトにどうぞ。。。

http://web-notes.jp/nob/general/mind/

Posted by nob : 2012年12月24日 19:13

ようやく、、、一歩前進。。。

■参院選までにネット選挙解禁=「投票率向上につながる」−安倍総裁

 自民党の安倍晋三総裁は21日午前、都内で記者団に「次の選挙までにネット選挙を解禁すべきだ」と述べ、来年夏の参院選までに公職選挙法を改正し、インターネットを利用した選挙活動の解禁を目指す意向を明らかにした。

 公選法は公示・告示後、法定ビラやポスター以外の「文書図画」を不特定多数に頒布することを制限している。ホームページやブログなども「文書図画」として規制対象となっており、選挙期間中は候補者のホームページの更新などはできないと解釈されている。ただ、先の衆院選では日本維新の会の橋下徹代表代行が公示後もツイッター(簡易ブログ)での発信を続けて波紋を呼んだ。

 これに関して、安倍氏は「選挙の広報活動にネットを使うことが求められている。それは投票率の上昇にもつながる」と述べた。自民党は衆院選で、ネット選挙の解禁を公約として掲げていた。

[時事通信]

Posted by nob : 2012年12月21日 11:54

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.8

■社長は会社を「大きく」するな!【実践編】
山本憲明 [税理士]

「人を増やしても、利益は増えない!」。
ある経営者の実体験。

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。前回の記事では、「なぜ、一度大きくした自分の会社を、小さくしようと思ったか」を話してもらった。本日は、「人数の増減による、売上・利益の推移」を話してもらう。

売上は増えても、
「利益」が増えなかった

 前回の記事では、私が税理士事務所を開いた2005年1月から、「人数がどのように増えていき、どのように減っていったか」ということを書きました。

 2006年から2007年にかけて、私を含めて7名体制となり、その後少しずつ減っていって、ここしばらくは私とアシスタント1人で税理士事務所を運営しています。

 その間、税理士事務所の業績がどのように推移していったかということについて述べたいと思います。

 1年目の2005年は、人をほとんど雇わなかったということもあり、売上はそれほど大きくはありませんでした。しかし、1年目にしてはそれなりの利益が出ました。

 2年目の2006年は、社員が入社するなどして人件費がかさんだことと、大きめの事務所に引っ越しをしたため、売上は増えたにもかかわらず、利益は1年目とほぼ変わらない水準になってしまいました。

7人体制から1人に移行。
そのほうが「儲かった」。

 そのときは、「今は過渡期。安定してくる来年からが勝負」と考えていました。その通りに、3年目の2007年は売上も増加し、経費が安定した分、利益は2年目の倍近くになりました。

 4年目の2008年以降は、「会社を小さくした」こともあって、売上が少しずつ減っていきました。しかし、人が減って給料をはじめとする経費が少なくなりました。

 また、事務所も5年目の2009年に移転をし、事務所に関わる経費が大きく減ったことから、利益は安定して少しずつ増えています。

 8年目の2012年、売上自体は7人体制のピーク時よりも減ってはいますが、利益はその売上のピーク時よりも増えています。スタッフを1人しか雇っていないこともあり、人件費や事務所関係の費用が相当減っているからです。

 この状態で、来年(2013年)以降は売上を少しずつ増やしていこうと思っていますので、それに伴って利益も増やしていくつもりです。

「勢いがあるように見えて、内情は悲惨」。
そんな会社にならないために。

 1年目から2年目にかけては、どんどんお客さまの数を増やして、事業を拡大していきました。しかし、その結果として利益は微増。あのまま拡大路線を続けていたら、利益が増えていくどころか、赤字の年ももしかしたらあったかもしれません。

 これまでの事務所の損益推移を見ていると、「勢いがある会社に見えても、内情は悲惨」という会社がどこにでもあるのではないかと感じます。事実、私の税理士事務所も、「人が急激に増えた2年目」は今振り返ってみるととても苦しかったです。

 3年目以降は人を増やさなかったので、ずいぶん楽になりました。私の税理士事務所のような小規模な会社でも、そうなるのです。もっと規模を大きくしていくと、どうなるのか。

 もちろん、人を増やすことで大きく利益を出していく会社もあると思いますが、人が増えれば増えるほど、どんどん悲惨な状態になっていくような会社も存在するのではないでしょうか。

 そうならないよう、経営者は自分にとって会社の器(規模)をどれくらいにするのか、起業前からある程度は考えておく必要があると思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月21日 10:41

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.7

■社長は会社を「大きく」するな!【実践編】
山本憲明 [税理士]

「会社を小さくした日」。
ある経営者の実体験。

「小さくても、しっかり儲かる会社を作る」がモットーの税理士、山本憲明氏。日本に根強くある「会社は大きくするもの」という思想を排し、日々、多くの経営者をサポートしている。その山本氏に「なぜ、一度大きくした自分の会社を、小さくしようと思ったか」を語ってもらう。

「なぜ会社を小さくしたか」。
その実体験を語る。

 税理士の山本憲明と申します。10月から『社長は会社を「大きく」するな!』というタイトルで連載をやらせていただき、そこで非常に多くの方々から反響をいただきました。誠にありがとうございます。

 反響として多かったのは、「大きくしてはいけないという考えはわかった。でも実際、実行に移すのは難しいのではないか」という声です。

 規模が小さいとはいえ、私は「自分の会社を小さくした経験」があります。そこで今回の連載は、その経験をお話しすることで、少しでも皆さまの会社経営のご参考になればと思っております。

 私が税理士事務所を開いたのは2005年1月です。はじめは仕事も全くなかったため、自宅を事務所にして、1人で開業しました。その後、順調にお客さまも増えていき、その年の夏には顧問先も20社を超え、1人で仕事を行うのは厳しい状況になってきました。

 そこで、ホームページやメールマガジンで求人の募集を出し、1人の方がアルバイトで働きたいと言ってきてくれました。

 その方は他の税理士事務所でも働いていたため、週に1日しか来られないので、自宅に来てもらおうと思いました。しかし家族がいたり、私も外出することがあるので、事務所を借りることにしました。

どんどん人が増えていった。
しかしある日、、、

 初めて借りた事務所は、駅の近くの1Kのマンションです。その方は事情により辞めてしまいましたが、新たに男性1人と女性1人がアルバイトとして入ってくれました。その後、仕事も順調に増え、4名位になった状況で手狭になり、引っ越すことにしました。

 引っ越しをしたのは2006年8月ですが、それと同時くらいに女性2名がパートタイムで入社します。ついには公認会計士の方も入社することになり、私を合わせて7名の体制になったことがあります。そのころ事務所は20坪で、20万円強の家賃でした。

 当時、ホームページなどで求人をしている会計事務所などがあまりなかったので、一度の求人で、多くの方が面接に来てくださいました。「来る者拒まずの姿勢でやっていたら、いつの間にか人数も増えていた」という感じです。

 そこで転機が訪れます。ある経営コンサルタントの方に自分の事業を相談したところ、「税理士業界は長く安泰なわけではない。アシスタント1人くらいにして、他のこともやったほうがいい」というアドバイスをいただきました。

会社を大きくすることで、
さまざまな問題が!

 そのころ私は、たくさんの人に給料を払いながら経営していくことにプレッシャーを感じていました。それもあって、そのアドバイスをとり入れ、規模を小さくしていこうと決意したのです。

 また、さらに手狭になってきたということもあり、もう少し広い事務所を借りようかと考えていたことでした。そのアドバイスがなければ、事務所を拡張・移転し、大変なことになっていたかも知れません。

 社員だった人が独立するとのことで退職し、さらにアルバイトの方々もいろいろな事情で退職されました。現在では1人を雇っているのみです。

 最大で7名体制だったのですが、内訳を考えると、社員が1名、週3回のパートさんが3名、週2~1回の方が1名ずつ、そして私という布陣でした。パートさんの都合に合わせてそう決めていたのですが、業務の引き継ぎや分担などを考えると、非常に効率が悪い体制です。

 また、お給料をお支払するのも大変でした。お金が足りなくなり、家族のために貯金していた口座から持ってくることも何度かありました。

「人が増える=業績アップ&
業務がラクになる」わけではない!

 それを考えると、今は非常に気楽です。お客さまが極端に減ったわけではありませんが、時間が増えています。

「パーキンソンの法則」というものがあります。その第1法則は、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というものです。まさに私の事務所がそうでした。

 それほどお客さまが大量にいるわけではないのに、忙しくて人手が足りないような気がして、さらに人を雇いたい、と常に思っていたものです。

 今は人数が少ないため、仕事(必要性のない仕事)がそれほど増えない気がしています。

「人が10人いて、忙しいように感じていたとしても、実は2人でもやっていける」というような状況はどこにでも発生するのではないかと思っています。人が増えると、ラクになるどころか、さらに忙しくなるものです。それなら、「増やさない」という選択もあるのではないでしょうか。次回は、人数の増減による「お金」への影響についてお話ししたいと思います。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月19日 10:24

一億総自営業者社会、、、それがすべて一人会社であることが究極の理想。。。Vol.6

■社長は会社を「大きく」するな!【起業編】
山本憲明 [税理士]

成功する起業家は、
この「マインド」を持っている!

これまでの連載では、「9割の起業家がやってしまう5つの失敗」「新規事業を成功させるたった1つのコツ」をお話ししてきました。最終回である本日は、起業家に必要な心構えについてお話ししたいと思います。ポイントは、「サラリーマン時代の感覚」を捨てる、です。
サラリーマンと起業家、
その一番の違いは?

 今はサラリーマンの方でも、もし起業をしたら「一国一城の主」です。自分ですべてをコントロールしなければならないため、極端な話、サボろうと思えばいくらでもサボれますし、やろうと思えばいくらでも仕事をすることができます。

 しかし、もし事業を興すのであれば、「やらなければならないこと」ではなく、「やりたいこと」をどんどんやっていきましょう。

 サラリーマンを辞め、独立するということは、「人生に対して常に主導権を持つ立場になる」ということなのです。この立場の差は、非常に大きなものだと思っています。

 だからこそ、理想をいえば、「会社を作って、やりたいことだけをやって生活する」を目指しましょう。

独立したら、
「サラリーマンの感覚」は捨てる!

 私はサラリーマンからいきなり独立をしたわけですが、はじめの数年間は、サラリーマン時代と同じように「やらなければならないこと」がたくさんあり、それを1つ1つこなしていけばいいと考えていました。

 実際にそのように仕事を行っていたのですが、ある日、自分が縛られていることに気づきました。独立し、一国一城の主になったにもかかわらず、仕事の考え方・進め方が同じだったので、サラリーマン時代と同じストレスを感じていたのです。

 それに気づいてからは、「サラリーマンの感覚」を一日も早く捨てるように努力しました。なるべく好きなことや、やりたいことをやるようにして、ストレスを減らしていったのです。

 もちろんまだまだ「やるべきこと」もあり、それをやらなければ事業が立ちいかなくなる可能性もあるのですが、最近ではなるべく「やりたいこと」を優先的にやるようにしています。

自分の人生だからこそ、
楽しく生きよう!

 そもそも起業し、会社を経営していくのは、非常に長丁場になります。別に60歳という定年が決まっているわけでもなく、やろうと思えば死ぬまでやっていくことができます。

 長く生きて、ずっとやりたいことをやるためには、やはり健康であることが大変重要になります。健康を維持するためには、もちろん食事に気をつけたり運動をしたりすることも重要ですが、精神的なストレスを減らしていくことも大変重要になります。独立しても、体を壊してしまったら、それこそ意味がありません。

 自分の人生なのですから、まったく遠慮する必要はありません。好きなことをやり、やりたいことをやって、楽しく生きていきましょう。

 最終的に責任をとるのは自分なのです。人に影響されることなく、自分の人生を歩んでいきましょう。

(連載了)

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月19日 10:01

以前の記事ですが、、、それに長いです。。。

■「事故が起こっても手立てがないような状態のものを動かしてまで電気がほしい、なんてちょっとガクブルですだよ」もんじゅ君×津田大介対談

4月28・29日に幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議」。その中で行われた「こんにちは、もんじゅ君~もんじゅ君がニコニコ超会議にやってくるですだよ」をレポートする。

高速増殖炉「もんじゅ」が擬人化されたキャラクター「もんじゅ君(@monjukun)」と、メディア・アクティビスト津田大介氏がステージ上で実際に対談し、さらには歌って踊るというニコニコならではの夢の顔合わせとなった。【取材:BLOGOS編集部 田野幸伸】

津田:皆さんってもんじゅ君ご存知ですか? 一応、知らない方もいらっしゃると思うので簡単に説明しておきますと。もんじゅというのは福井県の敦賀市にある、高速増殖炉もんじゅのことなんです。

去年5月11日に、もんじゅが擬人化されたもんじゅ君となり、ゆるキャラとして登場し、突然Twitterを始めました。元々はゆるキャラっぽいTweetをするんだけれど、たまに社会派っぽいTweetもします。

独自の立ち位置が話題になって、最近は本まで出しているのでその辺りもいろいろ聞ければと思います。今日ついにそのもんじゅ君がやってきて、対談するという企画を考えて実現にいたりました。

どうやってもんじゅが敦賀からここに来たのかが、まず気になるのですが。さっき舞台裏で話もしてきたので。皆さんもんじゅ君を楽しみにしているので、早速登場してもらいましょう。福井県敦賀市が誇るゆるキャラもんじゅ君の登場です!

もんじゅ君:ニコニコ超会議に来ている皆さん。おっはおはおはおはようだよ。僕今日は福井県敦賀市から来ました。原発銀座生まれ、MOX燃料育ちのもんじゅ君です!

津田:もんじゅ君、久しぶり。

もんじゅ君:津田さん、お久しぶりです~。

津田:もんじゅ君元気だった?

もんじゅ君:うん。相変わらず元気いっぱいっていうか、ボロボロっていうか。だって僕生まれた時からほとんどお仕事していないでしょう。毎日が夏休み、日本一のニートですから。

津田:もんじゅ君とメルマガで対談して、その時にニートのキングオブキングスと名付けたんです。

もんじゅ君:そうですよ。

津田:インタビューの時にナトリウムをお漏らししてしまうんで、敦賀から動けないという話だったのですが。今日こうやって幕張メッセまで来ちゃいました。ここまでどうやって来たんですか? 

もんじゅ君:東京無線。

津田:タクシー!? いくらくらいかかったの? 

もんじゅ君:15万6000円くらい。

津田:高っ! そんなお金はどこから? 

もんじゅ君:だって僕は今、1日5500万円くらいのお小遣いをもらっているんです。

津田:そうなんですよね。年間200億円ぐらいかかるから、1日にすると5500万円くらいかかっていてそれを自由に使えているということで。今までもんじゅ君にかかった税金って、いくらくらいなんですか? 

もんじゅ君:たったの1兆円ちょっとですだよ。

津田:十分多いっていうね(笑)。

もんじゅ君:ごめんなさい。申し訳なさ過ぎてナトリウムをお漏らししそうですだよ~。

津田:ちょっとマズいですよ。ここに絆創膏があるんですけれど、ナトリウムをお漏らしするともんじゅ君、かなり大変なことになっちゃうんですよね。

もんじゅ君:そうそう。僕、普通の原発フレンズと違って冷却に水じゃなくて、ナトリウムを使っているでしょ。ナトリウムは空気に触れるだけで燃えちゃうし、水と反応すると爆発しちゃうこともある。

津田:爆発する割には軽やかだなあと。大丈夫ですかね? 

もんじゅ君:今日は大丈夫。JAEAの仲良しのおじさんに絆創膏をつけてもらったの。これで僕、ナトリウムをお漏らししないよ。

津田:この絆創膏だけで大丈夫なのかという一抹の不安はあるのですが、JAEAってなんですか?

もんじゅ君:僕のパパの、日本原子力開発機構だよ。天下りとかいっぱいしている、文科省の研究機関なんだよ。

津田:なんか微妙に悪い感じがしますね、天下りというと。

もんじゅ君:うーん、そんなこと言われると困っちゃいますだよ~。

津田:今日ね、日本一のニートであるもんじゅ君が、初めて福井県を離れてこうやって具現化してここまで来たわけですが、どうですか? 福井県を離れて東京というか千葉県、都会に来たわけですが。福井と違いますか? 

もんじゅ君:人は多いし、ビルは高いし、キョロキョロですだよ~。

津田:どうですか。都会の気に入ったところは? 

もんじゅ君:東京無線。

津田:やっぱりタクシーなんだ。確かにもんじゅ君を乗せてきてくれたので。こうやって幕張メッセに来てくれたのも、昨年福島第一原発の事故があって、5月11日にTwitterを始めたからですね。そもそも、なんでTwitterを始めようと思ったのですか?

もんじゅ君:僕、ふくいちくんの事故があって、ほんとに悲しくて腹がたってたまらなかったの。だってね、これまで僕を含めて原発フレンズって「お前たちは安全だ!安心だ!」って言い聞かされてきたのに。

津田:確かにね。教科書とかいろんなニュースでも原発はどちらかと言うと安全だと。週刊誌や広告を見ても、安全だと書かれていました。

もんじゅ君:全然違うじゃんって。水素爆発とか、聞いていないし。レベル7とか聞いていないし。僕って一体なんだったんだろうって。

津田:急に、自分のアイデンティティに悩み始めたということですね。

もんじゅ君:それに僕、もんじゅっていつまでたっても完成しないしね。「僕って大丈夫なのかな」って、自分で疑問を感じちゃって…。もう悲しい事故が起こるのは絶対に嫌だから、もっとみんなに僕の存在とか危険性を知ってほしいなと思って、Twitterを始めたの。

津田:自分探しから自分は危険な存在だとアピールをしたいって、ちょっと中二病っぽい理由だなと思うんですが。もんじゅ君、なんでそんなに自分が危ない存在だと思っているの? 

もんじゅ君:僕、普通の原発フレンズと比べたら、すっごく危ないよ。

津田:え? すっごく危ない。どんなふうに? 

もんじゅ君:まず、原子炉の冷却にナトリウムを使っているから、もし配管が破けてお漏らしすると、それだけで火事になっちゃうの。

津田:もんじゅ君ってすごいお金をかけてるわけだから、配管にもすごくお金をかけてしっかりと作られているんじゃないかなと思うんですが。

もんじゅ君:もんじゅって配管が複雑でグネグネしている上に、管がとても薄いの。だから普通の原発フレンズよりも、地震に弱いんですだよ。

津田:管は弱いんだ。ナトリウムが漏れると危ないのに、弱い。病弱なんですね。

もんじゅ君:うん。あとね、原子炉も暴走しやすいし、おしりの下には活断層がありますだよ。

津田:活断層って言うと、こないだニュースで敦賀原発の話がありましたよね。もんじゅ君が住んでいるところから3キロ、4キロくらいのところに古い敦賀原発というのがあります。そこの原子炉の下に活断層があって、それが活断層だと認められたらこれは廃炉しかないんじゃないのって話題になっていますけど。

あの地域って、めちゃくちゃ活断層があるんだけれど、その上にもんじゅ君はいて、原子炉も管が破裂して暴走しやすくて、かつ、おしりの下にも活断層があって、なんかお金も掛かっているし。良くない条件の三冠王みたいなんだね。

もんじゅ君:三冠王だなんて。恥ずかしいですだよ。

津田:もんじゅ君、別に褒めているわけじゃないからね。時間も限られているので、これからもんじゅ君にいろいろ質問していきたいと思います。

毎日いろんなニュースが報道されています。もんじゅ君って、Twitterを見ていると原子炉関係のニュースを流す、ニュースbotみたいなところがあります。割と社会派なんですよ。そんな社会派のもんじゅ君が一番気になっているニュースってなんですか? 

もんじゅ君:僕が一番気になっているのは、大飯原発の再稼働ですだよ。

津田:さすがに原発に詳しいですね。これ、近所の原発フレンズだから気になるってことだよね? 

もんじゅ君:5月5日のこどもの日に、北海道の泊発電所が定期検査でお休みに入るの。そしたら日本で動いている原発フレンズは、ついにゼロになるのね。

津田:今動いている原発がついにゼロになるというので、脱原発の人も盛り上がってはいますけれどね。

もんじゅ君:でも少なくとも4月、5月のこの時期は今の状態、原発を動かしていない状態でも電気は足りるってことだよね。

津田:これにはいろんな意見の人がいますよね。たとえば原発がゼロになって動かさなくてもピーク電力は足りるという人もいれば、そうではなくて原発が無いと計画停電とかやらないとマズいんじゃないかみたいなね。

それこそ池田信夫さんなんかは「危ない」って言っているし、逆に飯田哲也さんなんかは「全然足りる」って言っている。それこそ大阪市長の橋下さんなんかは、「これは危ないんじゃないか」って再稼働の条件をつけたりしていて、激しくいろいろと意見が分かれているわけです。

ただ政治としては野田総理大臣が、「夏の電力需要を乗り切るためには必要だから動かすんだ」と言って、再稼働の方針を固めています。そこで事故の対策をちゃんとしていないまま、再稼働に向かって動き始めているけれども、そこは微妙に止まっているというところなんですね。野田さんとしては「あとは福井県さん、再稼働をお願いします」という段階になっています。

もんじゅ君:福井県や大飯原発が嫌だって言えば動かさないし、いいよ、動かしていいよって言えば動いちゃう。今その瀬戸際でハラハラしているの。

津田:1年のうち、電力が一番必要なのは7月なんですよね。そのピークの冷房をなんとかするために、ピークをカットしないといけないんです。

そのピーク時の消費電力を減らす工夫をするために、火力発電所を増やしたりだとかいろんな電力を工夫することで、原発が無くても乗りきれるんじゃないかっていう人もいますね。その辺はもんじゅ君は? 

もんじゅ君:ですだよ~。事故が起こっても手立てがないような状態のものを動かしてまで電気がほしい、なんてちょっとガクブルですだよ~。

津田:大飯原発の大飯くんって、再稼働についてどう思っているかわかる? 

もんじゅ君:僕は大飯君じゃないから本当のところはわからないけれど、大飯君は僕と違って働き者だったから、「このままお仕事休んでいたい、出来ればご隠居したい」と思っているんじゃないかな。

津田:なるほどね。今大飯君の話が出たわけですが、他にもたくさんいろんな原発フレンズが全国にいるんだけれど、他の原発フレンズたちと普段どういう手段で連絡を取っているの? 

もんじゅ君:Skypeとメッセ、あとはLINE。

津田:Skypeとメッセ、あとはLINE? LINE使うんだ、随分インターネットに詳しいんですね。

もんじゅ君:うん!

津田:ちなみに全国に何人くらい原発フレンズが? 

もんじゅ君:同じ福井のフレンズだと、さっき話に出てきた大飯君とか、高浜くんとか美浜君とか、敦賀君。もう引退した、ふげん君とか……。

津田:あとは福島、気になるのは福島第一原発、ふくいち君はどうなの? 

もんじゅ君:ふくいち君は事故でボロボロすぎて、連絡がつかないですだよ。あとは新潟の柏崎刈羽君。愛媛の伊方君(いかた)。福岡の玄海君とか。全部で54人のフレンズがいますだよ。あ、でも4月20日からようやくふくいちくんの一号機から四号機まで廃炉の申請が出されたの。だから、全国の現役フレンズは54人から50人に減ったんですだよ。

津田:コメントを見ていると他のフレンズを見たいとかありますね。ふくいち君は星になったんじゃないかとか。「柏崎刈羽君は怪我しすぎ」とかありますね。こういった原発フレンズのみんなは、今の状況をどう思っているの? 

もんじゅ君:みんないつ地震が来るかわからないから、不安がってますだよ。

津田:日本ってそんなに地震が多い国なんですか? 

もんじゅ君:日本って地球の0.3%の大きさしかないのに、世界中の10%もの地震が起こっているんですだよ。

津田:0.3%の表面積しかないのに、10%の地震が起きている。そんなに多いんだ。

もんじゅ君:そこに僕たち原発フレンズが全世界の13%も密集しているの。小さな国に地震と原発が密集しているってどうかしているですだよ。

津田:混みすぎとかヤバイヤバイとか、へぇとか密度高すぎとかいろんなコメントがありますね。Twitterの話をちょっと聞きたいんだけれど、1年近く経つんですが、もんじゅ君Twitterを始めて、もんじゅ君に対するTwitterの反応はどうなの? 

もんじゅ君:みんな優しいですだよ。もんじゅ君頑張ってとか、いや頑張らないでとか。とってもありがたいですだよ。

津田:Twitterってやっていると僕なんか毎日あるんだけれど、否定的な言葉で煽られたりするじゃないですか。そういうのはあったんじゃないですか? 

もんじゅ君:最初の頃はあったかな。何やってんだとかひっこめ!とか。炉は黙ってろ!とか。代案出せとか。CO2出しすぎで動物が死んでもいいんですか? ハァ? 的なものがあったんですだよ。

津田:けっこう否定的な反応が来たんだね。

もんじゅ君:うん。でも、100もらうリプライのうち10も無いですだよ。

津田:僕だと100のうち30から40くらい否定的な反応が来るんだけれど、そうやってネガティブな反応が来るとTwitter嫌になったりしない? 

もんじゅ君:批判の多かった去年の8月頃はなんか心がしんどくて。ずっと吐きそうな気持ちになったりして、いわゆるTwitter疲れしていた時もありましただよ。

津田:プルトニウムを吐いたら大変な事故になっちゃうんだけれど。原子炉なのにソーシャル疲れをしてしまったんですね。

もんじゅ君:ほんとにご意見のほとんどが、応援だったりご相談だったりするの。だからそっちの方を大事にすればいいのかなって。

津田:ちなみにもんじゅ君のフォロワーってどういう人が多いんですか? 

もんじゅ君:お子様をお持ちの女性の方が多いですだよ。頂くメンションとかからいつも感じていたんだけれど。

もんじゅ君、2冊本を出す

津田:職業ニートと呼ばれているもんじゅ君、本2冊出しているんですね。一冊は平凡社さんから出している「おしえて! もんじゅ君―これだけは知っておこう 原発と放射能」と、それと……。

もんじゅ君:「動員の革命 」!

津田:これは僕の本ですね。すいません、ステマありがとうございます(苦笑)。そうじゃなくて。

もんじゅ君:ステマですだよ。

津田:もうひとつ出しましたね、河出書房新社さんから出している、「さようなら、もんじゅ君---高速増殖炉がかたる原発のホントのおはなし 」という本も出していて。「ニートなのに作家」というとこないだ芥川賞をとった田中さんみたいな感じなんですけど、そもそもなんでもんじゅ君は本を書こうと思ったの? 

もんじゅ君:Twitterをやっていてもやっぱりリツイートしたりお気に入りのボタンを押すだけじゃ世の中は変わらないんじゃないかって、ずっと思っていたの。

津田:これ、そんなようなことを書いていたのが、「動員の革命」と言っていいのかな? 

もんじゅ君:「動員の革命」!

津田:実際に世の中を変えたいと思ってもなかなか活動出来る人や、本を出そうと思ってもなかなか出せるわけじゃない。

もんじゅ君:タブラ奏者のU-zhaanという人が「ムンバイなう。 インドで僕はつぶやいた 」っていうTwitterの本を出していたんだね。それでご相談してみたら、「もんじゅ君も出せばいいじゃん」って言って下さったの。それで企画書を作って出版社さんに売り込んだんですだよ。

津田:これ、本自体はどういう内容なんですか?

もんじゅ君:平凡社の「おしえてもんじゅ君」は、原発と放射能の基本的な情報を35のQ&Aで解説した本ですだよ。

津田:これはもんじゅ君1人で書いたの? 

もんじゅ君:うん。文も絵も、書いたのは僕一人ですだよ。でも、間違っていたら困るから監修として、左巻健男先生と大島堅一先生に内容を見て頂いたんですだよ。正確になるよう気をつけましただよ。

津田:これコメントだと、「1兆円返せ」とか厳しめのコメントもありますが。

もんじゅ君:ちょっと何を言っているかよくわからないですだよ。

津田:はははは。もう1冊、河出書房新社さんから出した「さよならもんじゅ君」という本の内容を教えて下さい。

もんじゅ君:こっちは、僕、高速増殖炉もんじゅは何のために生まれたのか、なぜここにいちゃいけない子なのかを自伝風につづってみました。核燃料サイクルとか、再生可能エネルギーの話もしていますだよ。

津田:この本を読んだ人から「さよならもんじゅ君は泣ける」、というコメントもあります。どっちも小学生の高学年くらいなら読めるぐらい、わかりやすい内容になっていますよね。

もんじゅ君:ありがとうですだよ。僕照れちゃいますだよ。

津田:ここで助っ人をお呼びしましょう。「教えてもんじゅ君」の監修をされている法政大学生命科学部教授の左巻健男先生です。

左巻:こんにちは。

津田:左巻さんよろしくお願い致します。

もんじゅ君:わーい。左巻先生はじめましてですだよ。その節はお世話になってありがとうございましたですだよ。

津田:お二人は初めてなんですね。

左巻:初めてなんです。

もんじゅ君:原稿のやり取りをしただけで、実際にお会いするのは初めてなんですだよ。

津田:どうですか? 実際にお会いした感想は? 

左巻:いや、かわいい…かな? 

津田:かわいいっっちゃかわいいんですが、デカいよね。

左巻:俺もデカいけどね。

もんじゅ君:感激です。

津田:なんかあれなんですよね。もんじゅ君の本を書く時に、原稿を直す時、ゲラに赤字を入れる時に、わざわざもんじゅ弁で「ですだよ~」と書いて直してくれたとか。

左巻:なんかすごい大変だったですだよ~って。

津田:左巻先生は、このもんじゅ君の本を作っていく上で大変だったことはありました? ちゃんとした原稿を書いていました? 

左巻:ちゃんとした原稿だったので、そんなに大きく直したところは無いですね。

津田:もんじゅ君、なんか動きが不穏になってきましたが。大丈夫?

もんじゅ君:こんなに大勢の人の前で話すのは初めてで、疲れちゃったですだよー。ちょっと休憩してくる~。

津田:もんじゅ君が疲れているっぽいので、一旦はけます。また後で出てくると思います。ここまで左巻さん見てらっしゃって、どうですか? 一応会話として成立していました? 

左巻:ちょっと、危ないところがありましたよね(苦笑)。

津田:せっかく左巻先生にお越しいただいたので、この原発の話や放射能に対して素朴な疑問などをお話いただければと思います。原発事故からその後放射線被害や被曝とか、気になるところがあるんですが、本を書かれたということで、もんじゅ君が消えているので欠席裁判するっぽい感じが嫌ですが。もんじゅ君の話をしたくて、もんじゅ君って「自分はもう働きたくない」と言っていたのですが、左巻先生は高速増殖炉もんじゅに対してどういう思いを持っています? 

左巻:存在としてですね、1995年かな、ナトリウム漏れ事故を起こしたのはご存知ですよね? それ以来、ほとんど働いていないんですよね。莫大な税金はかけられていて、もんじゅ君は登場した頃の1970年代には、実用的になるんじゃないかと考えられてはいたんです。

津田:設計の段階ではどんどん科学も進歩しているし技術も進歩しているから、それこそ97年くらいには実用化されるだろうと。

左巻:そうですね。アメリカやフランスやいろんな国が、高速増殖炉を考えたんですね。でも、実際に動かしてみたらすごい大変で、どの国もほとんど撤退しちゃった。

津田:今コメントで、「見切り発車だったのか」とあります。

左巻:原子力発電そのものが見切り発車だよね。非常に高いレベルの放射性廃棄物の処理もはっきりしないまま、「今にどうにかなるんじゃないか」って作っちゃった。

津田:原子炉そのものが動かして発電しているけれど、廃棄物の問題って先の対応がわからない。

左巻:「将来なんとかなるんじゃないか」って、見切り発車して今まで来ている面はありますよね。

津田:なるほど。夢の炉と言われながらも、95年以降ちゃんと働けてもいない。去年の秋には民主党が政策仕分け型の提案で、もんじゅを抜本的に見なおすとなりました。そういった話し合いがされています。もんじゅの今後は、もっと開発するべきか、もしくはそろそろ引き返すことも考えるべきか、どちらですか?

左巻:僕は止めた方がいいと思います。コストパフォーマンスの問題もありますが、1990年ちょっと、もんじゅが出来た頃からある科学の本で、東大に大橋教授(大橋弘忠)という人が書いた本があります。有名な原子力推進の学者さんです。

そこには高速増殖炉のナトリウム技術、普通の原子炉が水で冷やしているのに対して、液体ナトリウムという、金属を溶かした液体で冷やすことが書かれています。

その管理技術、コントロールする技術というのが確立したから絶対大丈夫とその本には書いてあるんです。それを見ながら、僕はナトリウムが大好きなものですから、水に投げ込んで遊んだりしていました。

水に入れるとナトリウムはものすごい爆発するんです。そんな簡単にナトリウム技術が確立するわけがないんです。と、思っていたらナトリウム漏れ事故ですね。それがフランスなどでも起こって、同じようなことがあって撤退していく。頭の中では夢の原子炉なんだけれど、実際にはまだまだ先の先の話なんだなと見えてきました。

津田:いろんな国で開発しては途中で止めていった。その中で日本だけ留まっている。そういう意味ではもんじゅ君はニートになった方がいいかもしれないんですが、もうひとつ、もんじゅと並ぶ日本の原発のエネルギー政策を考える上で避けて通れないのが、核燃料サイクルですよね。

使ったものを埋めちゃおうではなくて、再利用していこうという核燃料サイクル自体、六ケ所村の施設がずっと失敗して動いていません。この国の核燃料サイクル自体について左巻先生はどうお考えですか? 

左巻:核燃料サイクルの中心にもんじゅ君というのが位置づけられています。天然のウラン核燃料の中に、原子炉で使える核燃料は一部しかないんだよね。

ウラン235かな。それが全体の0.7%しかなくて、残りは核燃料に使えないウランです。それを普通の原子炉では濃縮してウラン235を核燃料として発電しています。高速増殖炉というのは、残った99.3%の使えないウランをプルトニウムに変えちゃうんです。

プルトニウム239に変えて、高速増殖炉の中でプルトニウムのまわりにそういうのを置くんです。普通の原子炉で使えないウランを。それが発電しているうちに、いっぱいあるウランがどんどんプルトニウムに変わっていく。

そうするとプルトニウムが発電しているうちに、数十倍に膨れ上がってきて、核燃料が節約出来てどんどん増やすことが出来る。それが夢の原子炉だと。普通の原子炉の使用済み核燃料の中にプルトニウムがいっぱいある。それを取り出すという作業をするわけです。

津田:錬金術というコメントがあります。

左巻:そうですね。再処理ということで、そのために、使用済み核燃料を液体にしたりいろんなことをしていく。そうするとその過程でいろんな放射能が、廃棄物が周りにも撒き散らされる。六ケ所村が機能するともっと放射能が出るという話です。

津田:そうなると、核燃料サイクルとは錬金術であるけれども、うまくいかないというのは難しい技術であると。

左巻:再処理にも、ものすごいコストがかかるわけです。その代わりに、ものすごく燃料が増えるという想像はしていたんですが、実際は1割、2割ちょっとプラスになるかなという感じなので、その他の再処理の過程での強い放射能汚染とかそういう諸々の事を考えると、割に合わないサイクルになっている。

津田:なるほど。そうなるともんじゅそのものの存続というのもそうだろうし、日本の核燃料サイクルというのも曲がり角に来ているということですね。それでもまだお金をかければ解決出来るのでしょうか?

左巻:高速増殖炉は先の先の先で、もんじゅというのは原型炉といって、まだ最初は試験的にやってみるという話でした。ちょっと発電してみようと。そこでずっと停滞していますから。その先の先までいかないと実用化されないんです。これはね、10年、20年ですむ話ではない。

津田:それで一日5500万円掛かる。

左巻:その間にプルトニウムがどんどん出来るんです。外国に再処理を頼んでどんどん戻ってくるので。そうすると今何が問題になっているかというと、再処理サイクルの中でMOX(燃料)というのがあります。普通の核燃料の中にプルトニウムをちょっと入れて、一緒に燃やしちゃおうと。そうするとプルトニウムをちょっと減らせるんじゃないかって。

津田:MOXの燃料はより危険度が高いんですよね? 

左巻:元々そういうものを燃やすために設計されていませんから。それで一応試験はするわけです。これだけ増やしたから大丈夫だろうって。だけれども、原子炉がさらに不安定になって、きっと暴走しやすくなる可能性が高まる。それを使ってプルトニウムをちょっと消費することは出来るけれども、危険性はより高まっているという状況だと思います。

津田:ほとんどの原子炉を止めずに動かしていく。使用済み核燃料のプールが無いのでそれをどうするのかという話があるがゆえに、それをどうにかしたいという核燃料サイクルの話でした。それ自身が止まっているからデッドロックになっちゃう。

もう一つ、この原発事故以降の問題。福島や線量が高い地域に暮らす方々で心配になっているのは、低線量被曝の問題ですね。郡山市や福島だと通常の空間線量でも1マイクロを超えたり、3マイクロくらい行く中で日常的に引っ越さないで暮らすと、どれだけ低線量被曝は健康に影響があるのか。いろんな学者によって意見が分かれているんですが、左巻先生はどうお考えですか? 

左巻:どのくらい下が低線量かというと、はっきりしていないのですが、一般には100ミリシーベルト。100ミリシーベルト以下を低線量といいます。

津田:年間ですよね? 

左巻:年間というか累積ですね。ある短期間の間も含めてですが、普通は年間ですね。100ミリシーベルト以下というのは広島長崎で被曝された方を、被曝5年後からずっと追跡して出た数値です。

それから、核兵器を作る工場がありますよね。その工場で働いている人たちを追跡したりして、低線量被曝についても少しずつわかってきている面もあります。だけどはっきりしたことがわからない。

なんでわからないかというと、普通の癌になるのが、その被曝の影響かどうか。それがいろんな要因の中の一つになっちゃうんですね。放射線でこの癌になったと簡単に特定出来ないんですね。

そういういろんな癌になる原因に紛れてしまうので、はっきりしたことが言えない。だけれども、放射線について、健康について学者たちの中でもニュアンスがいろいろあります。100ミリシーベルト以下だったらわからないということを元にして、安全だと言う人もいます。

わからないということをして、ものすごく恐怖感を持っている人もいます。わからないということが人々の不安を非常に増幅させていることがあります。

津田:山下(山下俊一氏)派か、菅谷(菅谷昭氏)派かという話もありましたけどね。

左巻:ただし、はっきりしていないという統計を取ると有意差が表れる。それが影響していないというはっきりした証拠がない。だから影響していると考えた方がいいわけです。国際放射線防護委員会がいうのは、低線量被曝でも「しきい値」が無い。

しきい値があるというのは、100ミリシーベルト以下なら安全だよという考えですね。それに対しては、しきい値が無くて、被曝に応じて何らかの障害が出ると考えた方がよいということですね。そうやって放射線から守る対策を考えた方がよい。今の世界的に標準な考え方ですね。

津田:僕も東大の児玉龍彦先生に話を伺った時に印象に残ったのが、1%の人にしか影響がなかったとしても、その人たちの癌の発生率が上がってしまうとその人にとっては100%の大問題であるので、その1%をなくすための方策を取った方がいいじゃないかという話になりました。そこは難しいところですかね? 

左巻:僕も昨年の今頃ですかね、放射線計を持って精密に測れるものからいろんな小型のものを持って福島を回ってみました。そしたらテレビでやっていたダッシュ村の入り口なんかはすごい高い。

津田:浪江町ですね。

左巻:ええ。普通の放射線計だと振りきれる場所がいっぱいありました。そういうところでずっと暮らしている人たちというのは、そこが一番の悩みだと思います。

プルト君の中の人?

津田:そろそろもんじゅ君は? お? !音楽が流れてきましたね。もしかして。来た。もんじゅ君が来ました。

もんじゅ君:おっはおはおはおはようだよ、もんじゅ君です。

津田:今ステージ上に元ジャーナリストの上杉隆さんがやってまいりました。

もんじゅ君:上杉さんってプルト君の中の人なんでしょ? 

上杉:違うよ。

もんじゅ君:プルト君ですよね? 

上杉:うるさい(笑)。いま、別のステージにも僕は出ていますので。なんで今日もんじゅ君とやっているの? 

津田:僕の持ち込み企画だったんですよ。このあとデモで渋谷に行くらしいんですけどね。

上杉:そうなの? 

もんじゅ君:うん。

上杉:頑張ってねもんじゅ君、さよなら。

もんじゅ君:上杉さんってプルト君の中の人なんでしょ? 

津田:もんじゅ君後ろで長いこと休憩していたけど、何やっていたの? 

もんじゅ君:動員の革命。

津田:読んでくれていたの? どうもステマありがとうございます。Twitterやっていましたよね。あそこの画面にも出ていますが。そろそろステージの終わりの時間も見えてきてしまったので、最後に言いたいことがあれば。

もんじゅ君:動員の革命ですだよ。原発フレンズを助けるために首相官邸前抗議だとかデモだとか行きたいですだよ。

津田:行きたいって言っても、こんなに人が増えて盛り上がってきているのに超会議を楽しんで練り歩いたりすればいいじゃない。

もんじゅ君:それが今日はほんとにデモに参加するんです。TwitNoNukesという人たちがいつも渋谷で集まった皆さんに反原発デモをやっているから今日はお邪魔してみようと思っているんです。

津田:このもんじゅ君がリアルな渋谷の街を練り歩くと、相当インパクトがある気がします。

もんじゅ君:お昼の3時に渋谷の宮下公園を出発するらしいので急がなくちゃ。おっつおつおつお疲れ様でしたよ~

津田:ちょっと!帰るのダメですよ。この後、もんじゅ君写真撮影会があるので、もう少しだけ待ってください。しかももんじゅ君、歌も歌うってTweetしていたでしょ? 歌って踊る段取りがあるって聞いてたけど。

もんじゅ君:うん。忘れてましただよ。もんじゅ君音頭っていうのは、僕もんじゅ君がどれくらい危なくて無駄遣いしているかということをお伝えするために作りました。

津田:はい。せっかくなんでもんじゅ君音頭を聞いてみましょうか。

左巻:津田さんもここで踊ることになるのかな? 

M ♪~もんじゅ君音頭~♪/サイクル池田とプルサーマル・オーケストラ

津田:先生結構ノリノリでしたね(笑)。もんじゅ君結構軽やかだね。すごいね。

もんじゅ君:そうですよ。

津田:どうでした? 

左巻:すごい軽快な踊りでしたね。僕はついていけなかったです(笑)。

津田:急遽ダウンロードが決まりました。これ、仕込みでもなんでもなく、プロジェクトFUKUSHIMAのサイトで。今日からダウンロード出来るそうなので。

もんじゅ君:そうですよ。

津田:収益はすべてプロジェクト福島の活動資金にあてられます。詳しくはもんじゅ君がTweetするということなので。もんじゅ君のTweetをチェックしていただければと思います。

もんじゅ君:頑張りますだよ。

[BLOGOS]

Posted by nob : 2012年12月18日 20:10

犯罪や戦争が悪という絶対的善悪判断に理由は要らない、、、原発も同義。。。

■坂本龍一さん、どうして音楽家なのに脱原発なんですか?-もんじゅ君の「ズバリ聞きますだよ!」

もんじゅ君
福島第一原発事故にショックを受けて、2011年5月、突如ツイッター上に現れたもんじゅ君。福井県敦賀市の高速増殖炉もんじゅの「非公式」ゆるキャラながら、フォロワー数は約10万人、エネルギー問題を解説した著書も3冊あるなど、幅広い支持を得ている「炉」のキャラクターです。

このもんじゅ君が、各界の著名人にエネルギー問題についての考えや東日本大震災以降の活動について聞く、シリーズインタビューを開始します。

第1回は、ニューヨークを拠点に世界的に活躍する音楽家でありながら、震災以前から脱原発を積極的に訴える坂本龍一さんを迎えて、なぜ脱原発や環境問題に深くコミットするのかや、今年7月に幕張メッセで行われた音楽フェス「NO NUKES 2012」開催の裏話などをお聞きしました。
前・後編に分けてお送りします。

ゲスト:坂本龍一(音楽家)
インタビュー・構成:もんじゅ君(高速増殖炉)

坂本さん、どうして音楽家なのに脱原発なんですか?

もんじゅ:坂本さん、おひさしぶりです。

坂本:こんにちは、もんじゅ君。あいかわらず大きくてフカフカだよね(もんじゅ君の帽子をなでる)。

もんじゅ:ふふ。坂本さんとは8月に福島で開催されたフェスティバルFUKUSHIMA!でお会いして以来です。

坂本:そうだね。元気だった?

もんじゅ:はい。でも、福島第一原発くんも、むりやり再稼働させられてる大飯原発くんもかわいそうで、いつも気になっています。

坂本:そっか……、心配だよね。

もんじゅ:今日は坂本さんに、このBLOGOSさんの場をお借りして、いろいろ聞いてみたかったことを質問しようと思っていて。

坂本:うんうん。どうぞ。

もんじゅ:じゃあまず、これはよくある質問かもしませんが、どうして坂本さんはミュージシャンなのにそんなに一生けんめいに原発問題について意見を発信したり、行動したりしてるんでしょうか。

坂本:あ、それは意外と質問されたことないなぁ。

もんじゅ:えっ、そうですか。なんで音楽家なのに、脱原発なんだろう、って考えて。

坂本:うーん、これはべつに「ミュージシャン」っていう職業は関係ないと思うんだよね。たとえばさ、これは僕の考えだけど、魚屋さんでも肉屋さんでも八百屋さんでもミュージシャンでも、「人を殺しちゃいけない」とか「泥棒はしちゃいけない」っていう感覚はあるよね。それと同じことだと思うんだよ。

あれだけの巨大事故を目の当たりにしたらさ、「あれはないよね」って思うのが庶民の感覚でしょう。僕が「原発をやめよう」っていっているのは、ただそれだけのことなんだよね。

もんじゅ:音楽家だから、とかいうことじゃなくて、シンプルな感覚が動機なわけですね。

「あれはないよね」っていうシンプルな感覚が出発点

坂本:そうそう。僕はたまたま3.11の事故が起こる前からそういう情報を持っていたから、人よりも知るのが少し早かったというだけだと思うよ。

もんじゅ:坂本さんは、2006年から「ストップ・ロッカショ」を主宰されたり、脱原発運動に関わっていましたよね。

坂本:うん。この「原発はあぶない」っていうのは感覚的なものなんだよね。僕はべつに放射能の専門家じゃないわけで、ただひとりの市民として、感覚的に「危険だ」と感じているだけ。とはいえ実際、チェルノブイリでの子どもたちの悲惨な写真なんかも見ているからね……。

チェルノブイリの事故は、いまも記憶にも鮮明に残ってるよ。だけどあのときはやっぱり遠い国のできごとで、なにか運動を始めたりはしなかった。対岸の火事というか、当事者じゃなかったんだと思う。今はそのことを反省してるけど……、しょうがないね。

もんじゅ:チェルノブイリのあと、日本でも脱原発運動は一時期盛り上がったけれど、そのあとまたもとに戻ってしまった、って聞いています。

どれだけ危機を自分の問題として考えられるか

坂本:今回の震災でも、関西の人達にはあまり危機感がないんだよね。だけど思い返してみたら、阪神淡路大震災のときには僕ももちろんショックを受けたんだけど、どれだけ自分のこととして、当事者として考えてたかっていうと、危機感の薄い部分があったかもしれない。だからしたかない面もあるんだろうなとは思うんだけどね。

もんじゅ:そうですね、ボクの地元の福井でも、原発事故については、関東のみなさんにくらべて危機感が薄いかなって思います。若狭湾のまわりには商用原発だけで13基もあって、すごく密集してるわけですが。

坂本:これだけ大きな福島の事故が起こった以上、日本中が当事者だと思う。稼働しているかどうかに限らず、すでに大量の放射性物質が日本中にあるわけで、危険なことには変わりないしね。そういうリスクのあるものを、そのまま放っておいていいとは思えない。

もんじゅ:動かせばもっと危ないけれど、動かしてなくてもじゅうぶんに危ないですよね。

坂本:そうそう。だから、「音楽家なのになんで脱原発なのか?」って聞かれても、べつにミュージシャンだから原発の話をしてるわけじゃないくて、職業は関係ないんだよね。

人間というのは、ほんとうに保守的な生き物

もんじゅ:坂本さんのたとえであった、「泥棒しちゃダメだよね」っていうのはたぶん誰からも反論がこないと思うんです。でも、「地震国の日本で原発使うのってダメだよね」っていうのはすぐに反論がかえってきますね。

日常生活でも、ネット上でも、原発について話題にすることじたいがすごくハードルが高いんだと思います。「こわくて原発の話なんてできないよ」っていろんな人から相談されたこともありますし。

坂本:それはやっぱり一種の情報操作っていうか、あれだけの大きな事故を見ても、この50~60年の洗脳がまだ効いちゃっているというか。そう考えたら、人間というのはほんとうに保守的な生き物だよね。

福島の事故を見ればもう、どうすべきか明らかだと思うんだけど、まだやっぱり安全神話がどこかに残っているんだと思う。

安全神話はかたちを変えてくりかえされている

もんじゅ:安全神話といえば、福島の事故までは「事故は絶対に起こらない」と電力会社がくりかえしいっていましたよね。それが、IAEAの基準でレベル7っていう最悪クラスの事故を起こしてしまった。すると今度は「事故が起きても大丈夫」とか、「この断層は動かないから」とか、またべつの安全神話がつくりだされちゃってるな、と感じます。

坂本:去年の事故の直後、6月ぐらいかな。文科省が日本中の学校の先生に指導書を配っていたんだよね。「放射能は安全だ」っていうことを、ここでも洗脳しようとしていたわけだよね。
放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ 文部科学省

たとえば、原発反対派じゃなくてニュートラルな科学者達からも、チェルノブイリの影響で約100万人が亡くなっているという報告があったりする。で、チェルノブイリは原子炉がひとつだったけれど、福島では単純にいえばその4倍の4基がダメになったわけでしょう。これは大変な事態だと思うよね。なのに、どこかのほほんとしているように見えるのが不思議だと思うよ。

原発問題にまつわる空気は、9.11後のアメリカに似ている

もんじゅ:「原発は必要だ」っていうのはいままであたりまえとされてきた枠組みですよね。それを変えようとする発言はすぐ批判されちゃうなぁって感じるんです。やっぱり抵抗があるというか。

坂本:うん。それはなにも日本に限らなくて、アメリカでもそうだと思うよ。9.11直後のアメリカはこの雰囲気に近かったなぁって思います。僕はニューヨークに住んでいるんだけど、あの事件のあとすごく恐い社会になったんですよね、何年間か。

もんじゅ:えっ、その雰囲気って何年間もつづいたんですか?

坂本:うん。9割以上のアメリカ人が愛国者になって、アメリカの憲法を上回るような「愛国法」なんかを認めてしまった。テロへの恐怖からすごくおそろしい社会になってしまって。

だけど、アメリカのいいところなのかな、ブッシュの二期目のあたりで、だいぶもとに戻った感があったよ。半数以上の人が「これはおかしい」と考えだして揺り戻しがきた。

9.11直後は、ジョン・レノンの「イマジン」さえ批判された

坂本:いまの日本は、その9.11直後のアメリカにちょっと近いのかもしれないね。いま話すと冗談みたいだけど、あのときはラジオでジョン・レノンの「イマジン」をかけてもバッシングをされたんだよ。

もんじゅ:えっ、「イマジン」で?!

坂本:「イマジン」の歌詞の中に、「国も宗教もないさ」っていう部分があるじゃない。

もんじゅ:それがひっかかっちゃうんですか。

坂本:そうそう。愛国ムードを逆なでするっていうことでダメだったんだよね。いわゆる自主規制というやつ。これって、原発安全神話にもすごく近いよね。そういう集団ヒステリーっていうのは、どこの国でも起こるんじゃないのかな。

もんじゅ:原発事故の直後も、ツイッターで「放射能がこわい」「どうなるんだろう」みたいなことをつぶやくと「現場でがんばっている人がいるのに」「不謹慎なこというんじゃない!」みたいな反論がすぐ返ってきたり、団結や「絆」を強調する雰囲気があった気がします。

坂本:うーん。でも、そういう人は割合的に多くないと思うよ。

もんじゅ:たしかに、やや極端な人だけが意見を主張している感はありました。のこりの8~9割の人は、不安はあるけれども黙っていたと思います。不安や疑問を口にすると反論されたり気まずくなる、というのもあったのかもしれないですね。

だけど、問題に感じていても遠慮してひっこめちゃう、波風を立てたくなくて黙っちゃう、ということが積み重なって、けっきょくあんな事故が起きたんじゃないのかな、とも思うんです。空気を読み過ぎちゃうっていうか。

代替案なんてなくても、「反対」「イヤだ」といっていい

坂本:いいたいことがいえない社会っていうのはよくないよね。テーマがなんであっても、人はいいたいことをいっていいはずなんだよ。

原発についてはさ、すぐ「代替案を示せ」っていわれちゃうじゃない。だけど「殺人はよくない」という意見に対して、もし反対する人がいるとしてね、そこで「人殺しがダメなら代替案を示せ」とはいわないわけでしょ。それとおなじだと思う。

もんじゅ:代替案をつくることと、自分の意見を表すことはまた別物ですよね。

坂本:専門家じゃない人間だって、代替案のない人間だって、「こわい」「不安だ」「こどもの将来はどうなるんだろう」とかいっていいんだよ。だって、それはそう思ってるんだから、そう思ってるってことを表現していい。

「代替案を示せ」っていわれちゃうとさ、こっちは素人だからなにも案を示す必要なんてないのに、一瞬、発言しちゃいけないような気にさせられちゃう。だからあれはなかなか攻撃的な言葉だと思う。僕は居直って、「代替案なしでしゃべって何が悪い!」って思いますけどね(笑)。

もんじゅ:ボクは「代替案出せ」ってあんまりいわれるので(笑)、勉強して再生可能エネルギーについての本を書きました(『もんじゅ君のみる!よむ!わかる!みんなの未来のエネルギー』・河出書房新社)。でも、ふつうの人が自分の意見を表明するのに、代替案までつくらなきゃいけないってことはないですよね。もしそれができれば、すごいことですけど。

坂本:エネルギー政策の代替案をつくるっていうのは、本来、専門家の仕事なんだから。それを大阪の橋下市長は、新聞がその専門家だと思っちゃったのか「脱原発するっていうなら朝日か毎日あたりが原発ゼロの具体的行程表をつくれ!」なんて命令口調でいってましたけどね。あれはちょっと、「大丈夫かな、この人」と思っちゃいましたね。
橋下徹氏Twitterでの発言

危険が迫れば、避難するのはあたりまえ

坂本:あとやっぱり、放射能って目に見えないから「安全だ」なんていう人も出てくるわけだけど、もしこれが山火事だったら、誰が見てもこわいし熱いからとりあえず逃げるよね? 僕は原発事故だってそれと同じだと思う。ただ、目に見えないからわかりにくいだけ。見えないからこそ、数字とか想像力で補わなきゃいけないんだよね。そのうえで危ないと判断すれば、逃げるのも当然だよ。

もんじゅ:逃げるといえば、ある企業で、ひとつのチームがリーダーの判断で全員関西に避難したら、あとから社内で怒られちゃったっていう話を聞きました。事故直後に、情報のない中でとりあえず避難するっていうのは、合理的な選択だったと思うんだけど。

坂本:僕の知ってるフランスのある企業も、日本支社はやはり1週間すべて閉めて、従業員みんなを関西に逃して様子を見たんだって。ところがデパートはふつうに営業してたから、そのブランドのテナントだけ閉まってて、デパートからはクレームが来ちゃったみたい。そこの会長は苦笑してたけどね。危険が予想されたら逃げるのはあたりまえなんだから、それを批判するのは非常識だと思うよ。

とにかく若年層、無関心層が投票にいくことが重要

もんじゅ:ところで、16日は衆議院総選挙ですよね。思ったより早く来ちゃったな、という気がしています。テレビや新聞のニュースでは原発も選挙の争点として扱われているけれども、投票するときには、実際みなさんそこだけで決められる話じゃないだろうから…。

坂本:有権者の関心としては、経済がいちばんで、その次に年金などの自分の暮らしに関することがくるみたいだよね。その2つが30%ぐらいで、原発問題は10%前後みたいな感じかな。だから、自民党はあれだけ領土問題について熱心にやっているけど、有権者にとっては原発よりも優先度は低いみたい。

ただ、原発問題を気にしている人が若年層に多いとすると、無関心層が多い、相対的にあまり投票にいかなさそうな人が多いのかな、と思っちゃうんだけどね。けっきょく投票率が低ければ、組織票の高いところが勝つわけでしょ。

もんじゅ:これまで政治に関心のなかった人が、原発事故をきっかけに考えるようになった、という話もよく聞きます。そういう人は特定の政党を支持したりはしていないだろし。

坂本:うん。いま(12月6日時点)、国民の半分はどこに投票するか決めていないらしいから、この半分が投票にいけば空気は動くと思うんだけどね。もしこの半分が投票しないままなら、あとの50%はほぼ組織票なわけで、大勢は決まっちゃうというか、あぶない感じがするな。

だからやっぱり、投票にいってもらうっていうことがだいじですよね。

もんじゅ:そうですね。投票にいくってほんとにだいじ。日本の人口ピラミッドでみると、年配の方のほうが人数も多くて、投票にいく割合も高いわけで、たくさん票になるわけですよね。若い人はただでさえ人数が少なくて、投票率も低い。

坂本:それで、高齢者のほうが保守的なイメージがあるんだけど、あれはなんでかなーって不思議だよね。70代、80代の方って、戦争の悲惨さとかを記憶しているはずなのに、なんで右傾化するんだろう? 「もう戦争はこりごりだ」って思ってた人達のはずなのにね。「やられたら今度は勝つぞ!」みたいに思ってるのかな……、どうなんだろ。僕のまわりにはあまりそういう人がいないので、ぜんぜんわからないんですよね。

特定の政党とかじゃなく、政治家みんなに奮起してほしい

もんじゅ:ところで坂本さんがつくった「坂本龍一から政治家のみなさんへ」っていうメッセージサイトは、いつごろ考えていたものなんですか? 原発問題について、職業や肩書もほんとにいろんな人たちの意見が集まっています。

坂本:そうそう。このサイトの構想はまえからあったんだけど、きゅうに総選挙がきちゃったんでいそいでつくったの。特定の政党、特定の候補者を応援するわけじゃなくて、立候補する政治家のみなさん全員に対する呼びかけというかたちでね、奮起してほしいな、と考えて。

もんじゅ:くらしの安全を考えて反対の人もいるし、経済的に考えて、科学的に考えて、倫理的に考えて……と、いろんな側面からみて「原発はやめよう」って思ってる人がいるわけですよね。政治家の方にも、有権者の方にもみてほしいなと思うサイトです。

坂本:いまは「日本未来の党」ができましたけど、その前までは脱原発を訴えているのはバラバラの小さな政党ばかりで、このままいくとどこも票が取れなくて、大政翼賛体制みたいになりかねないんじゃないか、という危惧があって。まあ、いまもその危険性はありますけど、まがりなりにも「日本未来の党」ができていくつか合流したから、以前よりはマシな状態なんじゃないかと思うな。

もんじゅ:ほんとに、原発っていうと科学とか技術の話だと思われがちだけど、ただ政策の話だと思うんですよね。政策決定と、それをいかに法律なり実際の施策に落としこんでいくかっていう話だけだと思うんです。

社会の常識って、いちど変わるとなかなか後退はしない

もんじゅ:最初の話に戻りますけど、「人を殺しちゃいけない」っていうのは、いまはあたりまえのこと、常識ですよね。だけど、「日本で原子力はムリだよね」っていうのはまだ常識じゃない。だけどそれを、だんだんとあたりまえのことにしていくわけですよね。

よのなかの常識を動かすのって、ほんのちょっとでもものすごいエネルギーが必要だけど、いちど社会の価値観がプラスのほうに1ミリでも変化したら、それはそうそう後戻りしないように思うんです。

坂本:そうだよね。後戻りは、しない。それはタバコもそうですよね。投票権もそうです。

もんじゅ:女性の社会進出なんかもそうですよね。

坂本:そうそう。たとえば女性が選挙権を持つようになったのも、各国で違いはあるけれど、100年ぐらい前でしょ。人間の歴史の中ではずいぶん最近のことなんですよね。黒人の公民権だって、50年代、60年代のこと。僕はまだ人間というのは幼児期の生き物だと思っているんだけど、まだまだ進化の途中なんだよね。しかし、いちど根本的な変化が起きると、なかなか後戻りはしない。

タバコでいえば、アメリカでは全米で建物の中で喫煙できないの。みんな道で吸っているんだけど、州や街によっては道もダメってところもある。日本に来ると、分煙は進んでるけど、まだ建物の中でタバコを吸っている人がいて、みると一瞬ギクッとしちゃうんだよね。でもそれも、たかだかここ10年ぐらいの変化で。

もんじゅ:タバコの吸い方も、10年前に比ると日本もずいぶん変わりましたよね。

坂本:うん、変わったよね。だから、さっきもいったけど、人間って保守的な生き物だから、変えるのは難しいけどさ、いちど変わったらなかなか後戻りはしない。だから、ここをなんとか踏ん張らないと、と思うんだよね。

震災から時間が経っても、脱原発を望む人は減っていない

もんじゅ:いまは震災直後に比べて、原発のこわさを忘れている側面もあるけれど、だんだんと話題にはしやすくなっていると思うんです。選挙でもちゃんと争点だというふうにマスメディアで取り上げられるようになったので、その変化はもうもとに戻さないようにしたいなと思います。

坂本:そうそう、もう原発について話題にすることはあたりまえ、っていうふうにしていかなきゃダメだよね。

もんじゅ:そう、原発って、もうみんなの問題だから。

坂本:この点に関しておもしろいのは、ふつうに考えたら、ああいう事故があって壊れた原発の姿を見て、そのショックで事故直後は「原発はいやだ!」と感情が高まって、それがだんだん薄まっていくのかなと思ってたんだけど、ちがうんだよね。

わりと気をつけて新聞社のアンケートを見ていたら、去年7、8月に向かって、脱原発の気分が強くなっていったの。7、8月の時点で国民の7割ぐらいが「イヤだな」と考えだして、それからずっと変わらずにいままできてる。

もんじゅ:事故の直後は、とにかくこわいけれど、そうはいっても原発はなくてはならないもの、それに歯向かうなんてやっちゃいけないこと、という思いこみが生きていたんだと思います。

坂本:安全神話がまだ効いていたということなのかな。

意外と知られていない、稼動中の原発はたった2基だということ

もんじゅ:あと、いま「原発はやっぱり必要だ」といってくる人には、「いまはもう日本で2基しか動いていないんだよ」っていうんですけど、それがぜんぜん知られてなくって。

坂本:えっ、知られてない!? そんな人いるの?

もんじゅ:たくさんいますよ。一時期、日本じゅうの原発がぜんぶ止まってたことも、原発ゼロのままでも夏を乗り切れただろうと電力会社自身がいっていたことも、知らない人が多いですよ。

いま日本で使っている電力のおよそ95%は原発由来じゃないし、もちろん関東エリアは原発の電力を使ってないんですよっていう話をすると「えっ!?」って驚く人はいます。

坂本:だって、3.11の事故の前でさえ、原発っていうのは電力の約25%しかまかなってなかったわけでしょ。電力にかぎらず全エネルギーでみれば5~6%でしかない。だから、原発問題をエネルギー問題とすり替えるのは、本当に言葉のすりかえだよね。エネルギー問題じゃないんですよ、じつは。

もんじゅ:そう、エネルギーじゃなくて、シンプルに政策の問題だと思います。

坂本:だからね、それこそ政治主導で変えられるはずなんだよね。電力会社の原発部門をとっとと国有化すればいい。国有化せずに、いちおう私企業である電力会社に持たせてるから、不良債権になるのがこわくて、使おうとするんだから。

総括原価方式だから、原発みたいなお金のかかる方法をとってしまう

もんじゅ:発電設備はもちろんだけど、いま資産として持っている使用済核燃料も、「原発をやめます」と決めたとたんにただのゴミになってしまうわけだから、いっきにバランスシートが悪化しちゃいますもんね。経営が悪化するから、企業としてはなんとしてもその判断を避けようとしてしまう。原発があぶないとかつづかないってわかっててもね。

坂本:関西電力なんて利益の半分が原発からきてるから、それが一挙に不良資産になると会計的に困るっていうけど、なんだかそこだけ資本主義的な、ちゃんとした会計の考え方なんだよね(苦笑)。

もともとは国策として国が原発を押しつけておいて、利益の出し方も総括原価方式でいいよっていって、そこに通常の市場原理や競争原理は働いていないわけでさ。ほんとうにいびつだと思うよ。

もんじゅ:総括原価方式だから、固定費にお金をかければかけるほど利益が上がってしまうというのも、建設費のかさむ原発を増やしたくなってしまう誘因のひとつですよね。ふつうのビジネスなら、売上からコストを差し引いたものが利益だけど、電力の場合はかかった分だけ利用者に請求できてしまうから、経営努力をしなくなる。

坂本:コストをかけるほど利益があがる、かかった費用はすべて電気代として取っていい、というしくみだよね。そんないびつなものをつくっておいて、普通に資産として運用しなきゃいけないという……。

原発のない社会にしていくのは、政治にしかできないこと

もんじゅ:いま日本に原発が50基もあるのは、国が原発を増やしたいと考えて、原発をやればもうかる法や制度をつくったからですよね。じゃあ今度は原発をやめることがプラスにつながるようなしくみをつくって、原発のいらない社会に誘導するっていう、その決めの話なんだろうなと思います。

坂本:それはもう政治にしかできないことだよね。官僚と電力会社を放っておいても、みんな自分たちでは変えないから。そこを変えていくのは政治にしかできない。

もんじゅ:自民党はかつてもずっとそうだし、いまも原発推進じゃないですか。でも、もし与党になったところで、原発推進してほしいと積極的に思っている人って多くはないと思うから、どうするんだろうって。

坂本:自民党の応援母体であるJAが脱原発だから、あれは痛いんじゃないかな。だから、実際は推進できないと僕は思う。ただ、選挙だから経団連の顔を立ててああいってるのかな、と思うんですけど。仮に政権をとったとしても、そうかんたんには推進できないと思います。

この選挙の公約の時点ですでにグレーにぼやかして、はっきり推進とはいわずに「ベストミックス」とかいわざるをえないほど、社会の空気は原発推進ではないってことだから。それで、北朝鮮だとか領土とか、別のでかい問題をぶつけてきてるんじゃないのかな。

新興国が原発の新設を必要としていても、日本はちがう

もんじゅ:そういえば、坂本さんに薦められて読んだ『エネルギー論争の盲点』、この本は原発は必要だと主張してはいるんですが、おもしろかったです。「エネルギー」というとすぐに電気のことがイメージされてしまうけれど、医療とか流通とか交通、そういったものすべてを支えているものなんだと。その観点は忘れられがちなので、勉強になりました。

坂本:いまの中国がそうですけど、発展しているので原発が必要だといいますよね。ただ中国は実は原発だけじゃなくて、太陽光も水力もすごい勢いで進めていて、たぶん風力なんかはもう世界一なんじゃないかな。太陽光も50テラとかっていう巨大なソーラーファームをゴビ砂漠につくって北京に送る計画がすでに進んでいるらしんだよね。

もんじゅ:新興国には原発の需要があるっていうけれど、原発だけ増やしてるわけじゃないんですよね。原発だけじゃ足りないし、ウランは枯渇しちゃうから。

坂本:そうそう、原発だってつなぎなんだから。ほんとに、人類の文明とエネルギーの問題っていうのは表裏一体だよね。1万年くらい見わたしても、エネルギーを大量に使い出した200年ちょっと前の産業革命までは、エネルギー源というのは薪だったわけだから。あとは自然エネルギーで、船だって風力だし、からだを温めるのは太陽で、亀と一緒(笑)。

1万年前の農耕革命が起こっても、エネルギーに関してはあまり変わらなかったのが、蒸気機関を使いだして急速に変わったんだよね。平均寿命も伸びて、人口もどんどん増えていった。なにかそこにヒントがあるんじゃないかな。

もんじゅ:人口についていうと、日本はもう増える気配はないですよね。だから「エネルギー消費が増えるから原発を建てそう」といわれても、そんな必要ないだろうって思います。原発を増やしたい国っていうのは、新興国といわれているインドや中国やベトナム、ブラジルとかですよね。この日本でまだ原発を増やしたいみたいな話が消えていないのは、すごく気持ち悪いです。

日本の原子力産業は、廃炉ビジネスに活路を見出すべき

坂本:リスクを考えたら、原発があることは経済にとってもリスクなんだよね。とっととやめて、再生可能エネルギーの投資をしていったほうが当然いい。

あと、「廃炉」がだいじでしょう。廃炉ビジネスをちゃんと確立して、日本が世界をリードしていけばいいんだよね。原発は世界中に山ほどあるから、すごい大きな産業になるはずだよね。どうせ、原発は30年~40年で廃炉になっていくわけだから。

もんじゅ:世界の原発新規建設ラッシュが1980年代だったから、これからどうしてもたくさんの廃炉が必要になっていきますね。

坂本:いまその技術を築いておけば、世界中に需要があるからね。もうね、廃炉にしなきゃいけないものが自分のところにあるわけだから、それを使って技術を確立しないと。

もんじゅ:廃炉っていうのは、ちゃんとした技術はまだないんですよね。

坂本:福島に関しては、専門家でも「あれは廃炉にすることすら難しい」っていっている。通常の原発であれば、少なくとも選りわけていけばいいんだけど、福島第一は中に入っていけなくて、見ることもできない。もう、ダダ漏れですよね。でもダダ漏れはよくないから、早く石棺にすればいいのに、って思うんだけど。

もんじゅ:地下と海にどう漏れているのか考えたら……、おそろしいですよね。

坂本:大変なことになってるよね。それはどんどん流れていくから、東京湾なんかは再来年が汚染のピークになるっていわれてるけども。

もんじゅ:地形的にたまっちゃうらしいですね、東京湾は。

いちど事故を起こすと、被害が大きくて補償もできない

坂本:アメリカの西海岸にも、来年か再来年ぐらいにたどり着くみたいだけど、補償ってどうなるんだろう? チェルノブイリの事故がヨーロッパにおよぼした影響というのはすごかったでしょう。あれでソ連は補償ってしたのかな?

もんじゅ:福島でも、事故発生直後は海外への補償はどうなる、という話が出ていたと思うんですけど、そのあとは聞かなくなりました。

坂本:あまりに被害が大きすぎて、ソ連は補償できなかったのかな。今回の事故でも太平洋のいろんな島が被害を受けるよね。4年後にマグロなんかが成長したころに調査が完了して、「補償してくれ」といわれるんじゃないかって話を去年はしてたんだけど、いまは聞かないね。そういった補償まで含めたら、きっと完全に国家破産だよね。

もんじゅ:破産すると思います。まず、国内の補償もぜんぜんちゃんとしてないですし。除染事業ばっかりやっていて。

坂本:あれ、除染バブルだよね。除染でもうけてる。

もんじゅ:あれに使われるお金の1割でも補償にまわせば、避難している人、避難できなかった人、被害を受けた人たちが生活を再スタートさせられると思うんですけどね。

坂本:除染バブル、瓦礫バブル、訴訟バブルというのが3大バブル。なんか悲しいよね、そういうのはね。

もんじゅ:悲しいですね。悲しいですけど、そういう現実があるところに、今回の選挙があるわけですから、これはしっかり投票しにいくしかないですよね。

坂本:そうそう、僕は在外投票を。

もんじゅ:ボクは炉なので、投票権はないんですけども……。

坂本:そっか。もんじゅ君は、原子炉だから。

もんじゅ:そうなんです。でも、原発をまた動かすってことになると、ほんとにボクとしてもこわいし、いやだし、困っちゃうから、ほんとに人間のみなさんには、しっかり投票お願いいたします、といいたいです。投票権のないこどもたちとか、これから生まれてくるこどもたちのためにも。

坂本:うん、そうだよね。ほんとうに選挙はだいじ。みんなに参加してほしいなって思いますね。

(後編に続く)

[BLOGOS]

Posted by nob : 2012年12月18日 19:36

最も愚かしいこと、、、それは過ちを繰り返すこと、、、一度の過ちなら次に繋がる糧となれども、、、さらに自民党が目指す先にある日本、、、それも国民の選択。。。(泣)

そもそも民主主義の下では

国民の能力を超えた国家は生まれない


愚かなのは

国家や体制ではない

私たち自身に他ならない。。。

Posted by nob : 2012年12月17日 09:07

何も難しいことではない、、、自らの頭で考え、決めて、すべての言動に責任を持つ、ただそれだけのこと。。。

■選挙後の今こそ考えたい
日本の“顔”を世界に示し責任的欲求を満たす3つの論点

外国人から見た日本人像は70年前止まり?

 2012年12月17日、衆議院選挙投開票日の翌日――。

 今こそ想い、考えることを綴りたい。

 昭和59年生まれの私はポストバブル世代として生き続けることを運命づけられている。“ポストバブル世代”とは、「生まれ育った国で、元気になるようなニュース、外国の人たちに伝えたいと思えるニュース、未来に希望を見出せるようなニュースを聞いたことが、感じたことが、見出したことがほとんどない世代」だと私は定義している。

 同世代の皆さんはそういうニュースを聞いたことがあるだろうか? 私は高校卒業まで一切なかった。

「日本はそんなにダメな国家なのか?」と甚だ疑問に感じていた。

「自分が生まれ育った故郷って、実際、外の世界から見てどうなの?」という好奇心に駆られて、18歳で日本を飛び出し、中国に赴いた。北京という、おそらく現在世界で最も注目されている、発展途上でダイナミックに変化する都市で、約9年間祖国を眺め、思索を巡らせてきた。

 2005年4月。北京で起こった反日デモの現場で、いま何が起きているのかをこの目に焼き付けようと、取材した。

 デモ隊は「小泉靖国参拝反対!」、「釣魚島は中国の領土だ!」、「日本は歴史を改ざんするな!」、「日本常任理事国入り反対!」などの横断幕・スローガンを掲げる一方で、日本のデジタルカメラで楽しそうに写真を撮っていた。

 この取材をきっかけに、自称“反日屋”の自宅にお邪魔する機会を得た。驚いたことに、家具はすべて日本製だった。

 北京大学国際関係学院で受講していた必修科目「国際組織」の授業内容が、「日本は国連常任理事国に入るべきか?」に変更されたことがあった。周りに座っているのは中国の将来を左右するかもしれないスーパーエリートたちだ。反対する学生がほとんどだったが、皆理性を失わず「歴史に真摯に向き合わずしてアジア諸国の賛同は得られない」と主張していた。

 なかには日本の常任理事国入りに賛成する者もいた。一人のクラスメートが提起した理由は「日本が国連で影響力を拡大することはアジアの復興にとってプラスになる。今の中国には、一国でアジアをリードしていく力も余裕もない」というものだった。

 街角にある本屋に足を運んでみると、日本関連の書籍がフィクション・ノンフィクションにかかわらず、目立つように並んでいた。複数の書店で店員に日本関連の書籍の売れ行きについて聞いてみると、「最近、よく売れるんですよ」と口を揃えていた。

 興味深かったのが、どの書店に行っても『菊と刀』(ルース・ベネディクト著)が目につく位置に並べられていたことだ。第二次世界大戦中、日本人の思考回路や行動規範を分析するために執筆・出版された書物は、「菊の優美と刀の殺伐」に象徴される日本文化の核心を突いたとして、多くの読者に語り継がれてきた。

 私の知る限り、中国人が今に至っても「日本を知るための最良のテキスト」としているのが、この約70年前に出版された、アメリカ人によって書かれた『菊と刀』である。

だったら、お前が書け!

 あなたは“この状況”をどう受け止めるだろうか?

 私は、日本人として重く受け止めるべきだと考える。日本は何処にあり、日本人とは何者なのか――。

 この最も歴史的で、原始的なテーマに向き合うことに、私たち日本人は疎くなってはいけない。

 故サミュエル・ハンチントン氏(国際政治学者、『文明の衝突』著者)は著書『Who Are We?』(Simon & Schuster Press, 2004)のなかで、アメリカアイデンティティーへの挑戦(The Challenges to America's National Identity)を世に問うた。

 自己批判力。自己定義力。自己発信力。

 アメリカには、この3つ力が備わっていると感じている。人種のるつぼである移民大国アメリカだからこそ持つ、最大のアドバンテージだと私は考える。そして、この3つの力は、我が祖国日本が持つ最大のディスアドバンテージでもある。

「日本人」と『菊と刀』にまつわる私なりの体験談を、日本の有識者たちに話してみると、一貫して一致した答えが返ってくる。

「日本のことを全然知らないアメリカの人類学者が書いた本が、海外ではそんなに流行っているのか。時代遅れも甚だしい。いい迷惑だ」

 こうしたご意見を聞きながら、これまでは「そうですよね」という表情で相槌を打ってきた。私なりに空気を呼んで、自分を抑えながら、先輩方の面子を重んじてきたつもりだ。

 しかし、ここでは本音を伝えたい。

「じゃあ、なぜあなたが書かないのですか? そんなに言うなら、あなたがより客観的に日本人を説明する本をプロデュースすればいいじゃないですか?」

「だったら、お前がやれ!(DOY)」風に言うと、DOK(だったらお前が書け!)だ。

 そして、こう付け加えたい。

「そういう努力もしないで、頭ごなしに他者を批判して、説得力がありますか? 日本人が誤解されることの、少なくとも半分の責任は、相手に理解できるような発信をせず、ただ文句を垂れるだけの、過去を軽視し、現実を傍観し、そして未来をも突き放そうとする私たち自身にあるのですよ」

 中国では最近、「日本人は常にどこかに“世界の中心”を必要とする辺境の民」だと主張する内田樹さんの『日本辺境論』(新潮新書、2009年)が、名著『菊と刀』に次ぐ、日本人を描いた書として、読者たちに親しまれているようだ。

 私が2012年上半期に教鞭を取った上海復旦大学の書店にもずらりと並んでいた。学生たちは興味深そうに手に取っていた。

 この現状をどう認識し、納得するかは、私たちひとり一人の問題である。そういう中国・中国人とどう付き合っていくかということもまた、私たちひとり一人が今後ますます向き合わなければならない課題であろう。

世界は日本の“顔”を求めている

『菊と刀』を生んだ超大国アメリカに来て3か月半が経った。1970〜80年代に「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで言われた日本の存在感は影を潜めている。メディアや書物からある程度は覚悟していたジャパンパッシングは、私の予想をはるかに超えていた。

 現在私の身の回りで起きている現象だけから見ても、以下の3点が浮き彫りになってくる。

(1)一般市民だけでなく、ハーバード大学学生の多くが日本の現役首相の名前を知らない
(2)とにかく日本が会話の話題に出てこない
(3)日本語を学び、日本を研究しようとする学生が極めて少ない。

 一方、お隣の中国を取り巻く世情は真逆である。

(1)胡錦濤や習近平という名前を知らないハーバード大学生は極めて少なく、一般市民の多くも知っている
(2)中国は常に会話の話題になっている
(3)皆、中国語を勉強することが将来につながると信じている。中国研究、中国ビジネスをやりたいという学生も多い。

 話が前後してしまい恐縮だが、アメリカと比べて、中国では経済的、歴史的、地理的に近いジャパンがパッシングされているわけではないと約10年の滞在経験から感じてきた。

 家電製品から漫画・アニメ・小説まで幅広く受け入れられているし、日本の政治・経済に対する関心も依然高いと感じている。もちろん、この“関心の高さ”は昨今における日中関係の摩擦が中国人のナショナリズムを刺激しているからという側面と表裏一体であることは否めないのだが。

 ハーバード大学のある教授の当代日本観は、世界を代表する“発信の拠点”であるボストン知識界の総意を彷彿させる。

「日本は不安定で、国家として何をしたいのかが見えてこない。でも日本は重要だ。東アジアにおいて、国際問題で影響力を発揮すべきだ。いずれにせよ、日本人は礼儀正しく、尊敬できる」

 このコメントが間接的に反映しているのは、同教授の当代中国観であろう。

「中国の国家戦略は明確で、拡張主義を取っている。彼らが国際社会でルールを守り、責任ある行動をとるよう、最大の隣国である同盟国日本には力を発揮するだけではなく、模範的な存在感を示してほしい」

 アメリカ、中国を含め、いまほど世界が日本の“顔”を求めている時代はない。中国の先行きが誇大視・不安視される状況下で、いまほど日本の戦略的価値が問われている時代もない。

 私はそう確信する。

日本再生の鍵になるVAP

 以前、本連載で「世界のVIP(Very Important Person)になるためには、まずはVAPだ」と書いた。(「だったら、お前がやれ!」第10回)

 Vision(未来展望)、Action(行動規範)、Position(立ち位置)の3つを、業界や年齢を超えて、官民一体となって、内外に示していくことでしか、日本・日本人は世界のVIPにはなれない、という意味である。

 そんな日本・日本人は、いま外交の前の段階である内交に忙しくしている。
以前、人生の先輩である女性が教えてくれた。

「嘉一くん、忙しいっていうのは、心が亡くなるということ。だから、人間あんまり忙しくしちゃいけないのよ」

 若いうちにそれなりに世界各地を歩いて回る機会に恵まれた私は、心の底から言える。

 日本人ほど忙しくしている国民は世界中でどこにもいない。これまでも、いまも、そしておそらく、これからも。

 そして、忙しさがこれほど成果、或いは結果と言われる産物につながっていない国民も、世界中でどこにもいないと思っている。これからも。ーこういう局面。アが続くのだろうか?

 仮にそうだとしたら、なぜなのか、何が原因なのか――。

 皆さんは考えたことあるだろうか?

 私なりに考えてみたが、現段階では「VAPが明確でなく、コンセンサスが得られていないから」という答えにしか行き着かなかった。そんな自分が情けないし、歯がゆい。

 数年前、北京から一時帰国したある早朝、東京新橋駅の構内を歩きながら、あることに気づいた。

 みんな同じ方向を向いている。みんな同じ速度に歩いている。みんな同じ表情で生きている。聞こえてくるのは、足音だけ。

 背筋を冷気が突き抜けたのを感じながら、脳裏をよぎった。

 日本人はみんな同じように見える。みんなで“この社会”を守るべく、必死に繕い、ふるまっている。でも、考えていることはバラバラで、目標もバラバラ。心は亡くなっているかのよう。

 良くも悪くも中国人は違う。

 路上で喧嘩ばかりしている。北京の地下鉄では、乗客同士のもめ事は日常茶飯事だ。ぶつかり合い、罵り合う。秩序も何もあったものではない。足音は聞こえてこない。うるさすぎるから。

 同質化している日本人と違って、中国人はそれぞれがバラバラに見える。でも実は、皆同じことを考え、目標も共有している。

 今日よりも明日、まずは自分の幸福をガムシャラに追求すること――。唯一、それだけが一緒だ。

 バブル期を過ごされた日本の諸先輩方にこの話をすれば、「日本にもそういう時期があったよ」と指摘するだろう。

ポストバブル世代の私は思う。“そういう時期”が過ぎてしまった世界に生きる日本人だからこそ、いま、答えも出口もない迷宮に嵌っている。

“失われた20年”と国内外で揶揄されるが、私は失われてなんかいないと思う。この20年、日本人は世界中のどの国民よりも努力し、勤勉に働いてきた。

 私は日本人よりも世界で尊敬される国民を知らない。

 そのことに誇りを持つべきだし、努力を忙しさで終わらせず、“顔”の創造につなげるべく、知恵と想像力を培い、今こそ全面的に押し出していくべきではないか。

 日本は敗戦国として立ち直り、前代未聞のスピードで世界第二の経済大国に登りつめた。“Japanese Miracle(日本の奇跡)”とまで言われた。失われた20年は、そのリバウンドだと自覚することが、日本再生への前提条件だと私は考える。

 ポストバブル世代として、自戒の念を込めて伝えたい。時間をかけて、じっくりVAPを定めて、実践していけばいいじゃないか。

 先代たちは、いま私たちが充分な時間をかけて議論していいだけの生産力を蓄積してくれたのだから。

 あの輝かしい日本をもう一度。あの日本って、どの日本? それを探求していくことが、私たちの責務であり、先代たちへの恩返しではないか。

 探求するために鍵になるのがVAP。

 これが私の現段階における答えだ。

責任的欲求を満たす3つの論点

 2009年度、前回の衆議院選挙は、「日本版政党政治の在り方」を模索するためのアジェンダであった。結果、政権が交代した。

 2012年度、今回の衆議院選挙は、「日本版価値観という生き方」を模索するためのプロセス、即ち、日本人自身が、どういう社会を求め、どういう生活を欲し、どういう世界を築いていくかというテーマに対して、答えを探していく過程であると思う。

「これしかない」と選択肢を限定して、それが正しいか否かを問うのではない。日本人自身が、長期的に、どういう生き方を望むのかという価値観そのものが問われた、国民に主観的思考を求めた選挙だったのだ。

 私たちが望む生き方を、目一杯議論すること。それこそが有権者に突きつけられた問いである。

 原発、増税、TPP……。

 原発とどう付き合いながら、エネルギー供給を確保していくのか。日本人の心の中にある「原子力」という概念は、他国民には分からない。日本人は、それだけ特別な経験をしてきた国民だ。だからこそ、私たちには世界の平和と繁栄に資する役割が求められる。その役割を果たせる能力を私たちが持っているのであれば、正しく行使する責務がある。消費税率だけでなく、企業形態と産業構造にも直接影響を及ぼす法人税にも着手しながら、どう財政基盤や経済成長を確保していくのか。

 国境が低くなるグローバリゼーション時代に、日本はどこまで国を、心を開くのか。どう他者と付き合い、新時代のライフスタイルを構築するのか。

 日本人にとっての責任的欲求を満たすためには、以下の3点が必要だと考える。

(1)国家戦略(National Strategy)……国家として何を求めるか
(2)国民世論(Public Opinion)……国民が何を求めるか
(3)国際貢献(International Contribution)……国際社会で何を求めるか

 これら3つのファクターを念頭に置きつつ、“顔”を創造すべく国民一人一人が汗をかいていくこと。からっと晴れたボストンの冬空を見上げながら、足音しかしない新橋駅構内を想像しながら、そんな時代の幕開けを予感している。

 成せば、成る。

 だったら、お前がやれ!!

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2012年12月17日 09:05

自明の結果なのだけれど、、、もはや溜め息すら出ない、、、民主党が変えられなかったこんな日本にしたのは自民党。。。

■自・公で325議席獲得 政権交代へ

第46回衆議院選挙は、16日、投票が行われ、自民・公明両党は、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る、325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。

自民党の安倍総裁は、みずからの政権の樹立に向けて、17日から公明党との連立協議を始める一方、党の執行部人事で、石破幹事長を留任させる意向を固めました。

これに対して、民主党は議席を選挙前の4分の1以下に大きく減らす大敗となり、野田総理大臣は記者会見で、民主党の代表を辞任する考えを表明しました。

第46回衆議院選挙は、16日投票が行われ、即日開票され、480のすべての議席が決まりました。

▽民主党は、小選挙区で27議席、比例代表で30議席の合わせて57議席、

▽自民党は、小選挙区で237議席、比例代表で57議席の合わせて294議席、

▽日本未来の党は、小選挙区で2議席、比例代表で7議席の合わせて9議席、

▽公明党は、小選挙区で9議席、比例代表で22議席の合わせて31議席、

▽日本維新の会は、小選挙区で14議席、比例代表で40議席の合わせて54議席、

▽共産党は、小選挙区で議席を獲得できず、比例代表で8議席、

▽みんなの党は、小選挙区で4議席、比例代表で14議席の合わせて18議席、

▽社民党は、小選挙区で1議席、比例代表で1議席の合わせて2議席、

▽国民新党は、小選挙区で1議席、

▽新党大地は、比例代表で1議席、このほか無所属が5議席で、新党日本と新党改革は議席を獲得できませんでした。

自民党は選挙前の勢力の118議席を大幅に上回る議席を獲得し、300の小選挙区では79%に当たる237議席を獲得しました。
ただ、比例代表は、前回の選挙で獲得した55議席を2議席上回る、57議席でした。

公明党は、小選挙区に擁立した9人の候補者全員が当選するなど、選挙前の勢力から10議席増やしました。

これに対して、民主党は獲得議席が57議席にとどまり、平成10年に今の民主党が結成されてから最低となり、議席を選挙前の4分の1以下に大きく減らす大敗となりました。

第3極の政党では、日本維新の会が比例代表で民主党を抑え、第2党の議席を獲得したほか、全体の議席でも民主党との差が3議席に迫り、選挙前の勢力からおよそ5倍に増やしたほか、みんなの党も選挙前の勢力から2倍以上に増やしました。

一方、日本未来の党は、選挙前の61議席から9議席に大きく減らしました。

共産党は選挙前の勢力から1議席減らしました。

社民党は、平成8年に旧社会党から現在の社民党に移行してから最も少ない2議席になりました。

国民新党は獲得議席が1議席にとどまり、平成17年の結党以来、最も少なくなりました。

新党大地は、選挙前の勢力から2議席減らして1議席となりました。

今回の衆議院選挙で、自民・公明両党は合わせて325議席を獲得して圧勝し、政権が交代することになりました。

自民・公明両党は参議院では過半数を確保していませんが、衆議院のすべての議席の3分の2を上回る議席を獲得したことによって、参議院で否決された法案を衆議院の3分の2以上の賛成で再び可決して成立させることが可能になりました。

自民党の安倍総裁は、みずからの政権の樹立に向けて、17日から公明党との連立協議を始めることにしています。

安倍総裁は16日夜、記者団に対し「公明党と連立政権を組むことは選挙中から話していたことだ。きょうから両党で政策のすり合わせの協議をしていきたい。ただ、参議院では両党合わせても少数である状況は変わらず、法案ごとに、理念や政策が一致する政党に協力をお願いしていく」と述べました。

そのうえで安倍総裁は、来週にも召集される特別国会で、みずからが新しい総理大臣に指名される見通しになったことから、党執行部や新政権の閣僚などの人事について検討を始めており、党運営の要となる幹事長に、今回の衆議院選挙で陣頭指揮に当たった石破幹事長を留任させる意向を固めました。

一方、野田総理大臣は16日夜、記者会見し、今回の衆議院選挙で大敗したことについて、国民の審判であり、厳粛に受け止めるとしたうえで、「政治は結果責任であり、厳しい敗北に至った最大の責任は、党の代表である私にある」と述べ、民主党の代表を辞任する考えを表明しました。

[NHK NEWSWEB]


■都知事選、猪瀬氏が圧勝=434万票で過去最多得票—13年半ぶりに新たな首都の顔

 石原慎太郎氏の辞職に伴う東京都知事選が16日投開票され、無所属で前都副知事の猪瀬直樹氏(66)=公明、維新支持=が、前日弁連会長の宇都宮健児氏(66)=未来、共産、社民支持=、前神奈川県知事の松沢成文氏(54)、元科学技術担当相の笹川堯氏(77)ら無所属、諸派の8新人を退け、初当選を果たした。約13年半に及んだ「石原都政」の継承か転換かが最大の焦点だったが、石原氏の後継指名を受けた猪瀬氏が強さを発揮し、他の候補に大差をつけた。

 猪瀬氏の得票数は433万8936票に達し、1971年の美濃部亮吉氏の361万5299票を上回り、過去最多となった。他の地方選や国政選挙を含めても個人としての得票では過去最多とみられる。

 投票率は62.60%で、前回(57.80%)を上回った。

 猪瀬氏は、副知事として石原氏を5年5カ月支えた実績を強調。政策面でも、2020年夏季五輪招致や羽田空港国際化の推進など都政の継続を訴えた。自民党の支援も受けたほか、作家としての知名度の高さを生かし、幅広い層の支持を得た。

 一方、石原都政からの転換を目指した宇都宮氏は、東京電力福島第1原発事故を受けて「脱原発」を旗印に掲げたものの及ばなかった。松沢氏は経営再建中の新銀行東京の清算、笹川氏は高齢者福祉の充実などを主張したが、いずれも浸透しなかった。

 発明家の中松義郎氏(84)、元ネパール大使の吉田重信氏(76)、ミュージシャンのトクマ氏(46)、政治団体代表のマック赤坂氏(64)、会社社長の五十嵐政一氏(81)も支持が広がらなかった。 

[時事通信社]

Posted by nob : 2012年12月17日 08:55

昇ったからこそ降りる、、、

降りたからこそまた昇る。。。

Posted by nob : 2012年12月15日 21:20

綿々と、、、

昨日までのすべてが今日に繋がり

今日のすべてが明日に繋がっていく

断ち切ることなどできはしない

Posted by nob : 2012年12月15日 19:29

敵という幻想

敵とは

愚かで弱い自らがつくりだすもの


自らの利害は愚かさの

大樹にすがる依存心は弱さの最たるもの


いついかなる時にも

第三者を変えることはできない

変えることができるのは自らのみ

一人一人が自らを変えることで

世界は大きく変わる

Posted by nob : 2012年12月13日 13:31

暴力の上に平和は決して成立しない、、、核保有国に他国の核武装を非難する権利はない、、、もちろん核の傘の下の日本にも、、、そもそも世界に敵などどこにもいない。。。

■北ミサイル発射 暴挙に厳しい制裁加えよ 集団的自衛権を認める時だ

 北朝鮮が「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルの発射を強行した。発足1年の金正恩体制は国際社会の再三の制止を踏みにじった。東アジアの平和と安定を脅かす暴挙である。

 国際秩序への重大な挑戦を許してはならない。さらなるミサイル発射や核実験の可能性も排除できない。国連安保理は現行の制裁を上回る厳しい措置の実行を急がねばならない。

 今回のミサイルは「テポドン2号」改良型とみられ、沖縄上空を通過した。射程は1万キロともいわれ米国西海岸に到達する恐れもある。日韓ばかりか米国にとっても安全保障上の重大な脅威だ。同盟国として日本が集団的自衛権行使を容認するときが来た。

 ≪中国は北擁護改めよ≫

 発射後、北のテレビは「衛星が地球周回軌道に入った」とした。米軍も、何かが衛星軌道に投入されたことを確認したという。日米韓はミサイルの性能について正確な分析を急ぐ必要がある。

 北朝鮮は1998年、2006年と09年、ことし4月にも長距離弾道ミサイルを発射し、06年、09年には核実験を強行した。安保理は06年と09年の決議で、あらゆる弾道ミサイル発射と核実験を禁じるとともに、北への核・ミサイル関連を中心とする武器禁輸、貨物検査の強化、金融支援の禁止などの制裁を科した。

 4月の発射は空中爆発に終わったが、安保理は非難の議長声明を出し、「さらなる発射」には「それに応じた行動」を取るとした。今回は同じレベルで済ませてはならない。北の船舶に対する臨検実施などを盛り込んだ本格的な制裁決議を早急に採択すべきだ。

 日米韓も、独自の対北制裁を強化する必要がある。とくに、オバマ米政権には「テロ支援国家」の再指定や金融制裁復活を強く求めたい。北が資金洗浄に使っていたマカオの銀行への制裁措置は、北の政権への打撃となった。

 日本政府にも報告なしで北へ送金したり、持ち出したりできる上限額を引き下げるなど、実効性ある制裁強化が求められている。

 問題は、制裁効果を損ないかねない中国の動きだ。従来も「朝鮮半島の非核化」を掲げながら、北への食糧やエネルギー支援などを続けてきた。国連制裁を無視して新型ミサイルの運搬・発射に使う大型特殊車両も輸出していた。

 中国は12日、遺憾の意を示したが、これまで「宇宙空間を平和的に利用する権利がある」とし、発射の制止に積極的に動くことはなかった。北の暴挙を黙認したと言わざるを得ない。習近平体制に移行した中国だが、北に対しては甘くなったのではないか。

 ≪日米韓は協力強化を≫

 日本は総選挙、韓国は大統領選のさなかで、政治空白が生じやすい。北はそのスキを突いたとみていい。しかも、発射期間を延長すると発表して先延ばしを示唆した上で、突然、発射に踏み切った。ミサイルが発射台から一時撤去されたとの情報も広がったが、日韓などが情報に振り回された経緯の検証も欠かせない。

 北の発射予告期間中、政府は破壊措置命令を発令し、自衛隊は地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備など、迎撃態勢を取った。日本領域内への落下物は確認されず、破壊措置は実施されなかった。国民向けの一報は、発射後5分から7分で首相官邸から自治体やメディアに伝えられた。国民の生命を守るため万全の態勢を敷いたのは当然だった。

 気がかりなのは、むしろ情報収集・分析での日韓の協力態勢だ。日韓間には、秘密情報保護協定がなく、北の発射に際して、日本は探知・追尾情報を韓国から直接得られない。4月の前回発射を受けて6月に協定が締結される予定だったが、日韓関係がぎくしゃくし、韓国側の申し入れで延期されたままになっている。

 北はミサイル発射技術を向上させた恐れが強く、脅威は増大したといえる。日本政府は「わが国を防衛する必要最小限度の範囲を超え、憲法上許されない」との解釈に縛られて、国連憲章で認められた集団的自衛権の行使容認を拒んできた。同盟国の責務として米国へ向かうミサイルを日本の判断で撃墜するための集団的自衛権の行使が今ほど必要なときはない。

 日本が傍観した場合、日米同盟は瓦解(がかい)し、日本は孤立無援になりかねない。

[産経新聞]

Posted by nob : 2012年12月13日 13:14

「究極の悟り」の境地には、、、「一切の煩悩」を通じてしか到達できない。。。

「全知」という至宝

それを得るためのたった一つの方法は

「煩悩の海」に飛び込むこと


汗や埃にまみれて苦労している一般大衆

彼らこそが真の「仏の種」

間違いや誤りを犯した人々

彼らこそが「究極の悟り」に到達する資格を持っている


[維摩経]

Posted by nob : 2012年12月13日 12:56

汚泥の中にしか、、、

蓮は咲かない。。。

Posted by nob : 2012年12月13日 12:51

私自身も、、、このところ最後の「人」という制約の解消をテーマにしています。。。

「時間・空間・人」に縛られないこと、

「人」から解放されるため、顧客リスクを分散しよう。


多売するんですよ。

クライアント、お客さんの数を増やして、あちこちに点在させればいいんですよ。

そうすれば1人のお客さんに縛られなくて済む。


会社員の人に言いたいのは、

独立する/しないは、時間・空間・人に縛られる/縛られないと相関性がない
ということです。


[DIAMOND online/カフェワークは非効率なバカバカしい働き方だった!?
シンガポール在住ノマドが語る東京ノマドの問題点・木島洋嗣から]

Posted by nob : 2012年12月13日 12:42

やはり拍手!

■「人工衛星」軌道を周回、米軍当局が確認 安全保障上の脅威に

【ワシントン=共同】北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射で、米軍当局者は12日、打ち上げられた「人工衛星」とみられる物体が、地球上の軌道を周回しているとの認識を明らかにした。共同通信の取材に語った。ただ衛星の詳しい高度や速度は「コメントできない」とした。

 衛星を周回軌道に乗せることに成功したとすれば、ミサイルの射程が約1万キロ(韓国国防相)で米西海岸に到達する恐れがあることと合わせ、米国にとって安全保障上の重大な脅威となる。北朝鮮は人工衛星「光明星3号」の打ち上げが完全に成功し「極軌道を周回している」と発表しており、米軍が追認した形だ。

 ただ、米NBCテレビ(電子版)は12日、複数の米政府当局者の話として、物体が地球を周回しているものの制御を失っているように見えると伝えた。

 米軍は今後、戦略核兵器や偵察衛星の運用などを担う「戦略軍」(ネブラスカ州)が衛星の監視などを続ける。

 パネッタ国防長官は12日、CNNのインタビューで、発射が成功だったかどうかについては、派遣したイージス艦などが収集したデータの「精査をなお続ける必要がある」と述べた。

 一方、北朝鮮が発射した衛星とみられる物体について、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクドウェル研究員は12日、地球の北極と南極を通る高度494~588キロのほぼ円軌道を回っているとの分析結果を公表した。

 同研究員は、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がレーダーで追跡し、専門家向けに公開したデータを基に分析。物体はデータベース上では「2012―072A」と名付けられている。

 ミサイルの3段目などとみられる別の物体が軌道上にあるのもNORADのデータで確認された。同研究員は「偵察衛星としての機能は持たないが、小型カメラを試験的に搭載している可能性はある」と話した。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2012年12月13日 12:28

人工衛星なら拍手!

■北朝鮮ミサイル発射 米NORAD、衛星の軌道進入確認

【ソウル=貝瀬秋彦】北朝鮮は12日午前9時49分ごろ、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)にある「西海衛星発射場」から、長距離弾道ミサイルとみられる機体を南方に向かって発射した。日本政府は、発射された機体が10時1分ごろ、沖縄県上空を通過し、10時5分ごろにフィリピンの東方約300キロの太平洋に落下したとみられると発表。北朝鮮メディアは「人工衛星の打ち上げに成功した」と伝え、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)も「(人工衛星の)軌道に乗ったとみられる」と発表した。国際社会が自制を求める中での発射で、国連安全保障理事会は緊急会合を招集し、対応を協議する方針だ。

 日本政府によると、機体の部品と見られる物体が9時58分ごろ、朝鮮半島の西方約200キロの黄海に、9時59分ごろに朝鮮半島の南西約300キロの東シナ海に、それぞれ落下したと見られるという。

 ミサイルはテポドン2を改良した3段式ミサイルとみられ、日本政府によると落下物は、いずれも北朝鮮が事前に予告した海域に落下したという。

 「人工衛星打ち上げ」と主張していた北朝鮮は、朝鮮中央通信を通じて「打ち上げに成功し、衛星は予定された軌道に入った」と伝えた。NORADも人工衛星の軌道に乗ったと確認した。

 韓国政府はイージス艦を黄海に配置し、航跡の追尾などをした。日本政府もミサイルが予定の軌道から外れて自国に落ちてくる場合に備え、迎撃ミサイルなどを配備して対応にあたっていたが、破壊措置は実施されなかった。

 韓国政府は午前10時半から緊急の国家安全保障会議を開き、対応を協議。金星煥(キムソンファン)外交通商相は「国連安保理決議への明白な違反だ。北朝鮮は重い責任をとることになる」との政府声明を発表した。日米韓などは安保理に対し、北朝鮮への制裁措置の水準を引き上げるよう求める方針だ。

 北朝鮮が1日に、10日から22日までの間に地球観測衛星「光明星(クァンミョンソン)3」の2号機を運搬ロケット「銀河(ウナ)3」で打ち上げると予告したのに対し、日米韓などは安保理決議に違反するなどとして中止を要求。北朝鮮の友好国である中国やロシアも自制を求めていた。

 だが、北朝鮮は「宇宙の平和利用の権利はだれにでもある」と主張。10日に「1段目に技術的な欠陥が見つかった」として予告期間を29日まで延長し、解体して修理する兆候もみられたが、その直後に発射に踏み切った。

 北朝鮮は故金日成(キムイルソン)主席生誕100年を前にした4月13日にも、「人工衛星打ち上げ」と称して長距離弾道ミサイルの発射実験をしたが、失敗した。今回は昨年12月に死去した故金正日(キムジョンイル)総書記の「遺訓を奉じて」としており、今月17日の金総書記の死去1年と、金正恩(キムジョンウン)体制の事実上の発足から1年になるのに合わせ、国威を発揚する狙いがあるとみられる。

 朝鮮中央通信によると北朝鮮では11日、金総書記の死去1年に際した労働者らの決意集会が平壌で開かれた。死去1年に際した国内行事が伝えられるのは初めてで、一連の行事の開始に合わせた可能性がある。

 今後、国際社会が厳しい制裁などに踏み切れば、北朝鮮が反発して3度目の核実験に早期に踏み切る可能性も指摘されている。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月12日 15:45

カネは最凶の暴力、、、原発、ミサイル、ひいては自衛隊国軍化、、、この国は軍事国家へまっしぐら。。。

■日本、ミサイル防衛システムを誇示

【東京】日本列島の上空を通過して衝撃を与えた1998年の北朝鮮によるロケット発射以来、日本はミサイル防衛システムの構築に約1兆円を投じてきた。日本は今や、米国以外では最も洗練されたミサイル防衛システムを備える国となった。このシステムは他国へ輸出する用意も十分にできているものだ。

 北朝鮮の策略と中国の潜在的な脅威から国を守るために力を注いできた、この日本の野心的で巨額な取り組みは、早ければ10日にもその成果が試されることになる。北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイルの発射実験が、この日から発射予告期間に入るためだ。日本政府は北朝鮮のミサイルが日本南端の軌道上を通過する可能性があると警告している。この週末、北朝鮮は発射が遅延する可能性があると発表したが、具体的な日時は示されていない。

 イスラエルのいわゆる「鉄のドーム」と呼ばれるミサイル防衛システムの成功がここ数週間にわたってちょうど注目を集めてきたが、ライセンス認可を受けた米国の技術を利用する日本の多層的な弾道ミサイル防衛網プログラムは、机上の計画から全国規模での完全配備の段階へとここ数年の間、水面下で進められていた。

 この計画の一環として、早ければ2018年にも、日本は米国との共同開発による次世代迎撃ミサイルの本格製造を開始すると予定されている。米国は日本が数十年間わたる武器輸出規制を最近、緩和しつつあることから、これらのミサイルを他国へ輸出することを望んでいる。

 最新鋭の日本の防衛システムは陸上の地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)と海上自衛隊のイージス艦、そして、数十のレーダーからなる。米国以外で、弾道ミサイルを大気圏外の上層と大気圏内の下層の双方で、迎撃可能な能力を備えている国は日本だけだ。

 米国以外で海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を備えた国として唯一であるという点で、日本は最先端を行っている、と立命館アジア太平洋大学客員教授で元防衛省防衛研究所研究部長の小川伸一氏は話す。

WO-AL972_JDOMEc_G_20121208083305_image_Col3wide.jpg
ミサイル防衛システムの配備の様子

 専門家らは日本の防衛システムをイスラエルの「鉄のドーム」と比較するのは難しいと指摘する。「技術的にシステムはかなり異なる。鉄のドームは比較的遅い、低空飛行のロケット兵器を撃ち落とすために設計されているが、日本や米国が使うより洗練されたシステムは、これより高速でもっと高い弾道ミサイルを迎撃するために設計されている」と話すのは、ケンタッキー大学で軍事理論を教えるロバート・ファーリー教授だ。ファーリー氏は今回の北朝鮮による発射予告についてのブログを書いた。

 日米共同の実射による運用訓練は幾度か実施されているが、日本はまだ実際に迎撃を行ったことはない。しかし、これもすぐに変わるかもしれない。森本防衛相が7日、ミサイルなどの日本の領土領海への落下に備えて破壊措置命令を発令したためだ。

 この破壊措置命令は北朝鮮との緊張が高まるなか発令された。これは以前にも発令されたことがあるが、一度も実行されたことがない。北朝鮮が発射遅延の可能性をこの週末に発表する以前、同国は日本とその他の国からの強い抗議にもかかわらず、10~22日の間に「人工衛星」を打ち上げると予告していた。

 「しっかりと国民の命と財産を守るため、万全の態勢で臨みたい」と、野田佳彦首相は東京・市ヶ谷の防衛省に配置されたPAC3部隊を視察する際、記者団に述べた。

 最新型弾道ミサイル防衛システムの能力向上を示す1つの材料として、日本の複数の防衛省関係者は2006年から09年に北朝鮮が発射した長距離ミサイルの位置を特定できる能力があったことを指摘し、日本がこれらのミサイルを迎撃することも問題なくできたことを示唆した。 

 防衛政策企画官の岩池正幸氏は「当時(の北朝鮮ミサイル発射を)正確に監視できたので、非常に自信がある」と話す。

 たとえ、日本のイージス艦に技術的にはミサイル迎撃能力が備わっていても、日本は地上配備型のPAC3を使うことを示唆している。また、これは日本の領土領海が危険にさらされた場合に限るとしている。ミサイル発射直後の海上からの迎撃が北朝鮮によって攻撃行為とみなされかねない、と専門家は指摘する。

 ミサイル防衛システムは1993年に初めて導入された際、その高額な費用に加え、近隣諸国から反感を買う可能性があるとして議論を呼んだ。しかし、その5年後、北朝鮮が打ち上げた長距離多段式ミサイルが日本北部の上空を通過して太平洋に落下したことから、国内の反対派の声も消えた。

 数年の調査研究期間を経て、2003年に日本は米国と弾道ミサイル防衛技術のライセンス契約を結ぶことで合意した。

 以来、ミサイル防衛プログラムの推進が加速され、2007年には最初のPAC3やイージス艦が配備された。今日、日本は低空飛行ミサイルの迎撃が可能な16基のPAC3と、弾道ミサイルの大気圏外での迎撃が可能なイージス艦4隻を保有している。

 次の段階は潜在的にさらに野心的で、かつ議論を呼びそうだ。日米両国は超高速で射程距離の長いミサイルに対する新しい迎撃システムの運用テストを始めることになっている。一部の政府高官が「ゲームチェンジャー(従来の様相を一変させるもの)」と呼ぶこれらのミサイルの製造は2018年にも始まると予想されており、米国は日本がイージスシステムの技術をほかの同盟国にも移転するよう強く日本に圧力をかけている。

 日本は基本的に、弾道ミサイル防衛のアジア太平洋地域への拡大に関する米防衛省の声明が描き出す限りにおいて合意している。それは米国防総省ミサイル防衛局のホームページに記載されており、そこには「日本と共同開発中のSM3ブロック2Aは、ルーマニアとポーランドの陸上配備型イージス弾道ミサイル防衛施設と海上のイージスBMD艦への配備に向けてスケジュール通りに進んでいる」と記されている。

 ただ、日本が武器供給国になることに対する国内および近隣諸国の警戒心に敏感な日本の高官らは、公式には何も決定されていないとあわてて述べた。しかし、日本は昨年、1967年以降、自国に課していた武器輸出規制を緩和した。日米合意下で共同開発された武器は一般論として第三国に移転できるが、防衛政策企画官の岩池氏は「いまのところ具体的に(技術転換計画が)ない。まだ開発段階だ」と述べた。

 最新鋭の迎撃技術に加え、日本のミサイル防衛システムは赤外線偵察衛星や強力な「Xバンドレーダー」を含む米国の最も進んだ早期警戒システムと結びついている。「AN/TPY2」と呼ばれる最初のXバンドレーダーは青森県に5年前に配備され、米軍が運用している。米軍は同レーダーを警戒網の重要な一端ととらえている。

 在日米軍司令官アルバトーレ“サム”アンジェレラ中将は先月、記者団に対し「ミサイル防衛における日米協力で大きな前進だ」だとしたうえで、「北朝鮮からの危険はこの防衛に含まれる」と述べた。

 今年9月、訪日中だったパネッタ国防長官は2基目のXバンドレーダーの設置を約束した。政府高官らは早ければ来年にも2基目が配備されると予想している。

[THE WALL STREET JOURNAL]

Posted by nob : 2012年12月10日 23:15

体制に迎合従属しない、、、

酒や煙草もたしなまず

食やモノにも

そしてカネにも囚われず

そもそも何処にも存在しない山の彼方(あなた)を探し求めようともせず

そんな今の多くの若者達が創っていく未来に期待しています。。。

Posted by nob : 2012年12月10日 01:37

この世界に人が生きていること、、、

それ自体が害悪。。。

Posted by nob : 2012年12月10日 01:35

似て非なるもの Vol.43

経験と実績


自分目線なのが経験

他人目線なのが実績


他人の瞳に映る自身を追いかけているうちは

社会的な実績は積んでいけても本当の意味で何一つ自分の身になることはない

Posted by nob : 2012年12月04日 01:17

自明のこと、、、国が最低限監督最大限直接雇用すべきところ。。。

■福島第一原発の作業員「偽装請負疑い」が半数に

廃炉に向けた作業が続く福島第一原子力発電所の下請け作業員に東京電力がアンケートした結果、雇い主以外から指示を受けていると回答し、偽装請負が疑われるケースがおよそ半数に上ることが分かりました。

雇用する際に賃金などの条件が文書で示されなかった人も4割近くに上り、違法な雇用が広がっている可能性が出ています。

このアンケートは、東京電力が福島第一原発の廃炉現場で働く作業員の労働実態を把握するため、ことし9月から10月にかけて、下請け会社の作業員およそ4000人を対象に行い、8割から回答を得ました。

その結果「給料を払っている会社と現場で作業の指示を出している会社が異なる」と回答した作業員がおよそ48%と、違法な偽装請負が疑われるケースが半数に上ることが分かりました。

中には、東京電力や元請け会社に提出する資料に、実際の所属と異なる会社で働いていると記入するよう会社側に指示されたなどと答えた作業員もいました。

このほかにも法律で義務づけられた、雇用される際に仕事の内容や賃金などを文書で示すことについて、「示されなかった」と答えた作業員がおよそ36%に上り、違法な雇用実態が広がっている可能性が出ています。

東京電力は下請け作業員の相談にのる電話窓口を設けていますが、知っていると答えた人は、およそ38%にとどまっていたということで、「すべてが違法かどうかは断定できないが、大きな数字で、改善が必要な重大な問題だと受け止めている。相談窓口の利用や偽装請負などへの注意を呼びかける取り組みに力を入れたい」と話しています。

[NHK]

Posted by nob : 2012年12月04日 00:39

まだ遅いっ!!!

■福島原発:4号機 核燃料取り出し完了1年前倒し

 政府と東京電力は3日、事故を起こした福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しについて、当初計画を1年早め、14年末の完了を目指すことを決めた。4号機プールを巡っては、耐震性に対する不安が地元から出ており、取り出し作業の前倒しが必要と判断した。

 東電によると、燃料集合体が22体入る輸送容器を2個に増やして敷地内の別のプールへの移送を効率化し、作業期間を半分程度に抑える。当初計画より1カ月早い来年11月中旬に移送を開始できるメドも立ったという。

 4号機プールには、使用済みと未使用を合わせ、計1533体の燃料集合体を保管中。東電は11月に公表したアクションプランで、燃料取り出し作業の加速を宣言していた。【西川拓】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月04日 00:08

もはや根本的なベクトルがずれてしまっている。。。

■橋下氏に「石原さんと決別を」 元経産省の古賀顧問

 大阪府市特別顧問の古賀茂明氏は1日、日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長に対し「間違えたということはよくお分かりだと思う。理念も政策も違う石原慎太郎さんや旧たちあがれ日本の老人たちと決別してください」とする文章をツイッターに投稿した。

 また日本維新が衆院選公約で「脱原発依存体制」の構築を掲げる一方、達成を義務づける期限を設けなかったことを踏まえ「『大阪府市のエネルギー戦略会議が脱原発の工程表を出していないから原発ゼロと言えない』という言い訳はやめて」と訴えた。

 古賀氏は経済産業省出身で戦略会議座長代理。橋下氏のブレーンとも目されていた。

[東京新聞]

Posted by nob : 2012年12月02日 00:05

ひとりじゃない。。。

■俳優・山本太郎氏、衆院選出馬へ 新党つくり脱原発訴え

 反原発活動をしてきた俳優の山本太郎さん(38)が1日に東京都内で記者会見し、衆院選への立候補を表明した。脱原発や環太平洋経済連携協定(TPP)参加の反対を訴えるという。

 選挙区は未定で、「脱原発に反対する一番強い相手と戦いたい」と説明。「新党 今はひとり」を立ち上げ、同調する立候補予定者へ参加を呼びかける考えを示した。「仲間が2人、3人と増えれば、党名も変わる」と話した。

 政党要件を満たすには国会議員5人以上が必要だが、同調する動きがなければ無所属で戦う。

 山本さんは東京電力福島第一原発の事故をきっかけに、反原発活動に取り組んできた。既存政党から立候補しない理由を「どこかの党に入るとそのカラーや歩調に合わせないといけない。原発即時撤退だ。よどみなくストレートに伝えたい」と語った。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2012年12月01日 23:55

ここが正念場、、、圧倒的な民意を背負って踏ん張って。。。

■未来:嘉田氏が原発再稼働容認「政府の判断あれば」

 「(原発は)トイレのないマンションと言われるが、廃棄物をこれ以上増やさない方針を『卒原発プログラム』として具体的に出す」(11月30日、日本記者クラブの党首討論会で)

 「原子力規制委員会が安全性を担保し、政府が必要という判断をした場合、再稼働を認める」(12月1日、読売テレビ番組で)

[毎日新聞]


■未来:嘉田氏が原発再稼働容認「政府の判断あれば」

 「卒原発」を唱える日本未来の党の嘉田(かだ)由紀子代表は1日午前、原発について「原子力規制委員会が安全性を担保し、政府が必要だという判断をした場合、再稼働を認める」と述べ、条件が整えば再稼働を容認する考えを明らかにした。未来が掲げる「10年後の卒原発」については「目標」との認識を示した。嘉田氏は11月27日の結党会見で、原発再稼働の是非に言及していなかった。

 1日午前、読売テレビの番組に出演し、考えを述べた。未来が唱える卒原発は原発依存から段階的に卒業するとの意味だが、嘉田氏の発言は、未来の「脱原発イメージ」が後退した印象を与える可能性がある。

 嘉田氏は、卒原発の時期を「10年後」とした根拠について「できるだけ早く(原発ゼロに)したいが、電力システム改革などが必要だ。そこを考えて現実的に10年という目標を立てた」と説明。10年後の卒原発を「目標」と位置づけ、原発に代わる新たなエネルギーのめどが立たない場合、廃炉時期がずれ込む可能性を認めた。これに関連し大阪市内で記者団に「政治は意志を示すことが必要だが、電気料金や安定供給の問題もある」とも語った。

 未来の政策要綱は、原発ゼロを実現する道筋について「世界最高の安全基準、新増設の禁止など『卒原発プログラム』を定める」と具体策の明示を見送っている。

 嘉田氏は政府が今年6月に踏み切った関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐって、当時、滋賀県知事として政府に慎重な判断を要求。政府判断は暫定的なものだと指摘し、再稼働を「夏限定」にするよう訴えていた。【横田愛、杉本修作】

 ◇嘉田氏の原発をめぐる最近の発言

 「再稼働させないと突っ張って結果的に計画停電になったら責任は持ちきれないと判断した。代わりのエネルギーを供給できるわけもなく、大変無力感を感じながらも、あの判断しかなかった」(10月16日、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を今夏、認めたことについて記者会見で)

 「(福島第1原発事故に)重い責任を感じることなく、経済性だけで原子力政策を推進することは国家としての品格を失い、倫理上も許されない」(11月27日、日本未来の党の結党記者会見で)

 「できるだけ速やかに(原発を)ゼロにする。見通しとしては10年後、2022年を考えている」(11月28日、TBS番組で)

[毎日新聞]


■嘉田代表:原発再稼働「今のなかでありえない」

 日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は1日午後、東京都内で記者団に対し、原発再稼働について「今のなかでありえない」と述べた。

 同日午前の読売テレビの番組で「政府が必要だという判断をした場合再稼働を認める」と発言したことについては「誤解を与えたならおわびしたい。個別の容認ではなく手続きがそうなると説明したということだ」と釈明した。

[毎日新聞]


■未来:嘉田代表、再稼働容認発言 すぐ否定

 日本未来の党の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は1日午後、東京都内で記者団に対し、原子力規制委員会による安全性の担保などを条件に「再稼働を認める」とした1日午前の自らの発言について、「どういう手続きが必要かを言った。個別の容認ではない。誤解を与えたならばおわびする」と述べ、修正した。原発政策を巡っては日本維新の会も「30年代ゼロ」を巡って迷走しており、第三極での混乱が続いている。

 嘉田氏は新幹線で上京後、東京・麹町のスタジオに急きょ報道陣を集めて釈明。再稼働について「正式な安全基準がない中ではありえない。針に糸を通すくらい難しい条件がある」と容認しない姿勢を示した。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働についても「今のままでは大変危険。選挙で信頼を得たら止める方向で動きたい」と踏み込んだ。

 再稼働を容認したとなれば、民主、自民両党や維新との違いもみえにくくなる。未来にとっては「原発ゼロ」の嘉田氏の鮮明な主張が一枚看板なだけに、急きょ否定せざるを得なかった。未来の森ゆうこ副代表は1日、新潟市の記者会見で「誤解を招く可能性はあったのかもしれない。再稼働なしということはぜひ理解いただきたい」と強調した。

 嘉田氏は1日夕、国民の生活が第一の小沢一郎代表とネット中継番組に出演。「(脱原発政策を)小沢氏からバトンタッチさせてもらいたい」と述べた。

 他党からは批判が出ている。野田佳彦首相は1日、札幌市で行った街頭演説で嘉田氏について「今日午前中、原発の再稼働を一部認める発言をしたが、午後には修正した。よく分からない」と批判した。

 首相は維新の石原慎太郎代表が30年代に原発はフェードアウトするとの公約を見直すと発言したことについても「維新の幹事長は『見直さない』と言った。訳が分からない」と指摘。さらに「毎日言っていることが違う。小異を捨てて大同につくと言うが、エネルギー政策は小異ではない」と述べた。【横田愛、飼手勇介、宮地佳那子】

[毎日新聞]

Posted by nob : 2012年12月01日 23:40