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言わずもがな、、、ブロックされてる(呆)、、、検出できないことと存在しないことは対極的に非なること。。。

■試験操業でとれた魚から規制値上回るセシウム

 福島県漁業協同組合連合会(県漁連)は27日、同県いわき市沖での試験操業でとれたユメカサゴから、国の規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を上回る110ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 とったユメカサゴは全て出荷停止にし、市場には流通しないという。試験操業でとれた魚介類から規制値を超えるセシウムが検出されたのは今回が初めて。

 県漁連によると、ユメカサゴは水深150メートル以上にすむ魚で、東京電力福島第一原発事故後、県による調査などで一度も規制値を超えたことがなかった。今回の検出を受けて、県漁連幹部は「当面、ユメカサゴは出荷を停止し、重点的に検査を実施する」としている。

[読売新聞]

Posted by nob : 2014年02月28日 19:54

そのとおり!!!Vol.36/気付きがすべての始まり。。。

■現代生活に本当の緊張感はない!? 日本に来た娘の"ケータイなし"生活から気づいたこと

川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」

ケータイなしでも何の問題もない

今、三女が日本に来ているのだが、日本で使うためにドイツで注文し、日本の住所に送られてきたスマホのSIMカードが機能しない。

設定は間違いがないが、どうしてもうまくいかず、テレフォンショップで見てもらってもダメだし、サポートの電話に掛けると、なぜか案内メッセージの後にプツリと切れる。しかも、サポートの時間帯が9時から11時の間だけというから、なんとなく「騙された」っぽい感じはするが、仕方がない。

そこで娘は、ケータイなしで日本での20日間を過ごすと宣言した。彼女は、日本語は"読めず、書けず、ほとんど喋れず"なので、東京ではどのみち手探りで歩いているようなものだが、それ以後、何も無い状態に関しては結構快適らしく、一人で毎日出歩いている。

娘がケータイを持っていないという状態は、気づいてみると、私にとっても新境地であった。つまり、「いって来まーす!」と出かけて行ったが最後、彼女が公衆電話から電話をしてこない限り、一切連絡が取れないという状況なのだ。そして、公衆電話から電話が掛かってくるようなことは、彼女の場合、絶対にない。

考えてみれば、昔は誰もがそういう状況で暮らしていたはずなのに、そんなことは思い出せず、まるで初めての体験のように感じる。「あ、あれを言っておくんだった」と思ってももう遅いし、「ちゃんと辿り着いたかな?」と思っても、確かめる術がない。帰りに何か買って来てほしくてもダメ。そもそも、いつ帰ってくるのかもわからない。何だかとても変な感じだ。

その変な感じは、娘と待ち合わせをしたときにも味わった。夕方6時に銀座三越のライオンの前。ちゃんと見つけられるだろうか? ケータイを持っていたなら、おそらく「今どこ? 間に合う? ママは5分ぐらい前に行ってるから、遅れないでね」などと言っていたはずだ。

ところが今は、娘は朝、家を出たきり。その後、どこでどうしているものやら。そこで再び思う。「昔はいつもこうだったんだ」と。そして、娘がちゃんと5分前にライオンのところに現れて初めて、ああ、ケータイなしでも何の問題もないのだと気付く。今、私たちはケータイのせいで、必要のない会話やメールばかりを、大量に交換しているようだ。

ケータイの普及で私たちの習性は決定的に変わってしまった

そういえば、皆がケータイを持つようになって、待ち合わせの約束は、かなりいい加減になった。そこら辺まで来て、皆がおもむろにケータイを取り出し、「どこにいる?」と始まる。いい加減なのは場所だけでなく、時間もだ。ちょっと遅れるなら、電話すればいいと思っている。

「すみません。3分ほど遅れます」。3分遅れるのに、ちゃんと連絡するから几帳面かというと、それは違う。ケータイが無ければ、おそらく3分遅れず、ちゃんと、決められた場所に、決められた時間に行っていただろう。私たちは、ケータイのせいでルーズになった。

ときどき友人たちと山へ行くが、予定した電車に乗り込む直前、ケータイでの通話が縦横無尽に行き交う。「どこに乗ってる?」ならまだわかるが、「今、向かってる」とか、「もうすぐ着く」などというメールが来るので、どこで誰が何をしているかはよくわかるが、しかし、考えてみれば、そんなことを知る必要はない。本来ならば、何時の電車の何両目と決めれば、ことは済むはずだ。

電車に乗ると、8割方の人間が、ケータイやスマホを操作しているが、彼らの多くも、書いても書かなくてもよいことをドシドシ四方八方に送信しているのだろう。「もうすぐ新宿」とか、「昼に食べたかつ丼はうまかった」とか、「今日は寒いね」とか。だからだろう、ときどき、ケータイの森の中で独り本を読んでいる人がいると、孤高を楽しむ姿を見たように新鮮な気分になる。

思い返せば、ケータイを皆が当たり前のように持ち始めたのは、それほど昔のことではない。ここまで普及したのはせいぜいここ15年ぐらい? それはさらに進歩し、今はスマホ、そして、タブレット。この短期間に、私たちの習性は決定的に変わってしまった。

かような物が無かったころ、私たちは電車の中では、本を読むか居眠りをしていた。どこかへ行くときは、事前に行き順を調べて家を出た。皆で集まって歓談している最中に、誰かが取っかえ引っかえスマホを取り出して、そこで話されていることが正しいかどうか確かめてくれるなどという煩わしいこともなかった。

そういえば、インターネットが普及してきたときも、いろいろなことが変わった。原稿を書くときの調べ物は、いたって簡単になり、仕上がった原稿は、原稿用紙1枚分でも、本1冊分でも、数秒のうちに地球の裏側にまで送れるようになった。だから、それ以後だんだん、私は旅先までノートブックを持ち歩き、普段と同じニュースを読み、普段と変わらず仕事をすることになった。

今ではノートブックを持ち歩く人は少数で、人々はスマホを持ち、それでたいていの用は足りる。ただ、スマホは長々と文章を書くのには不向きなので、皆が挙ってコピーライターのように簡潔な文章を書くようになった。でも、なんだか電報のようで、どれを読んでも味わいはない。

私たちは文章が徐々に退化していく渦中にいる

最近、ドイツで国語の教員の養成に携わっている人に話を聞いた。ギムナジウムの国語の教科書から、長文のテキストが減ったという。20年前に比べて、テキストは細切れで、その代わり、挿絵が増えた。だから、将来、国語の教員になる学生でも、長文の読解力が落ちているのだそうだ。国文専攻の学生でさえそうなのだから、他の学部は言わずもがなだ。

ならば、もっと長文のテキストを復活させればいいと思うのだが、彼に言わせれば、そう簡単な話ではないらしい。教育というのは、私たちが思っているよりもずっと鮮明に、社会を反映している。教科書の内容と社会の傾向が密接な関係を保っているところは、鶏と卵の関係のようだという。

つまり、今の社会は、すでに長いテキストを必要としていない。いうなれば、文章が徐々に退化していく渦中に、私たちはいるのだ。社会の変化というのは、おそらくこういうふうに、ありとあらゆるところで、いろいろなものが少しずつ形を変えていくことによって、誰も気づかないうちに、粛々と進んでいくのかもしれない。

テキストといえば、教科書やら本のように紙で読む物と、パソコンやスマホなどディスプレーで読む物の違いも大きい。少なくとも私にとっては、大きい。情報を得るための読書はディスプレーでもいいが、文学的なものは紙でなければ私の頭には入らない。単に慣れの問題かもしれないが、私にとっての読書は、指先に触れる紙の感触までが含まれているような気がする。

ケータイに話を戻すと、昔は、家族が外に出てしまえば、何が起こっているかが全然わからなかったということが、今の私たちには、何となく信じがたい。森鴎外がドイツに留学した頃など、船が見えなくなったら最後、その消息はほとんど分からなかったわけだ。

それから戦争も。生きて帰って来るかどうかわからない夫や息子を送り出し、その後、何の消息も知ることができないという究極の心理状態を、私は想像することさえできない。昔の生活は、今よりもずっと緊張感のあるものだったのかもしれない。

今は、誰がどこにいようが、その動向は、知ろうと思えば逐一知ることができる。ただ、だからといって、家族のきずなが強くなったかというと、全然そんな感じはしない。人々の間のコミュニケーションの量は極端なまでに増大しているのに、それらの多くは上滑りしている。ドイツ-日本間は12時間。出会いも別れも、たいした感動は伴わない。現代生活に本当の緊張感はない。

最近のコンピューターの見本市で、スマホでお料理レシピを選ぶと、その材料が揃っているかどうかを調べ、ない物を勝手に注文してくれるという賢い冷蔵庫が紹介されていた。料理は誰がするのだろうか?

そういえば、昨今、電化製品は、どんどん頭がよくなっており、私などなかなかついていけない。パソコンはもとより、車も、ケータイも、洗濯機も、使っていない機能がたくさんある。

先日、新しく買ったエアコンも大変頭がよく、部屋に人がいると作動し、いないと出力が落ちる。節電にはもってこいだ。

ところが、早朝、いつものように部屋の隅でじっと原稿を書いていたら、寒くて手が冷たくなった。見ると、エアコンは私がいないと思って休憩しているではないか。「こら、私はここにいるのよ!」と立ち上がると、慌てて動き始めたが、このエアコンはあまり頭がよくないようだ。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年02月28日 19:37

愚かしさの連鎖、、、他者の否定は廻って自らの否定に、、、否定からは何も生まれない。。。

■徹底討論「嫌韓」なぜ、日本人はそんなに韓国が嫌いなのか 声に出して言いにくい「日本の大問題」

辛淑玉×小針進×安田浩一

朝鮮人を皆殺しにしろ—そんな汚い言葉を、一見「普通の人」が吐き出す時代。いまやブームとして定着した感のある「嫌韓」の実態と、ヘイトスピーチの現場を知る専門家が、議論を交わした。

根深い日本人の「差別意識」

安田 ここ数年、「日本では在日(韓国・朝鮮人)が特権を持っている」「在日が日本のマスコミを支配している」などの根拠のないデマがインターネット上で流され、また韓国を異常なまでにバッシングする「嫌韓」がブームのように広がっています。その拡大は目を覆うばかりです。「在特会」(在日特権を許さない市民の会)を中心にしたヘイトスピーチ(差別扇動表現)が、ネット上に溢れかえっています。

小針 '90年代後半からネットが普及したことと、日本における韓国の存在感が増したことで、ネット右翼いわゆる「ネトウヨ」と呼ばれる人たちの発言が目立つようになってきました。

辛 当初はネットの世界が中心だった「嫌韓」が、今では路上に出てくるようになっています。「チョン死ね」「ゴキブリ朝鮮人を叩き出せ」といった、聞くに堪えないヘイトスピーチや、朝鮮学校や韓国料理店に対する暴力的な嫌がらせが日常的に行われている。レイシズム(人種・民族差別)は、もはや一部の特殊な人たちの問題ではありません。

安田 「朝鮮人を虐殺しろ」—普通に考えれば、とても口に出せないような汚い言葉が、生身の人間に向けて飛ばされている。

辛 私が共同代表を務めているヘイトスピーチに反対する団体「のりこえねっと」には、立ち上げた途端に中傷メールやサイバー攻撃が殺到。サーバーの過負荷状態が発生しました。昨年1年間に全国で起きた差別デモは、分かっているだけで360件以上。毎週のように、日本各地で在日韓国・朝鮮人を標的にした差別デモや組織的な嫌がらせが起きています。

安田 最近のデモを見て思うのは、とにかく参加者が楽しそうなんですよ。引きつった顔で怒りの拳を振りあげているようなイメージは全然ない。

辛 上手にリズムをとりながら「殺せ、殺せ、朝鮮人」と歌ったりしていますよね。

小針 排外的なフレーズが、まるで娯楽感覚ですね。どういう人たちが参加しているんですか?

安田 下は中学生から上は70代まで、老若男女問いません。よく、差別デモに参加するのはフリーターなどの非正規労働者や、若い低所得者だと言われます。私もかつてはそう考え、日常生活への鬱屈した不満が「韓国」や「在日」への罵倒へと転化されていると考えていました。そうした人も少なくありませんが、現状を見ると女性やサラリーマンの姿も目立つ。一見して「普通の人」たちです。あらゆる属性の日本人が差別を楽しんでいる。

小針 ネットが差別や偏見を増幅していくのは、日本も韓国も同じです。アクセス数を稼ぐために扇情的な反日記事を掲載するサイトが、韓国にもたくさんあります。私は、日韓関係の悪化を先導しているのは、政治家とメディアだと思うのです。日韓とも国会議員は票のために、メディアは売り上げのために「嫌韓」「反日」を過激化させています。そしてそれが国民の罵り合いに油を注いでいる。

 特に今、日本のメディアは盛んに「嫌韓」モノを扱っています。韓国大統領の反日的な言動なども背景にあって、「嫌韓」がネトウヨだけではなく、より広く国民に受け入れられている。

安田 しかし韓国で「反日」本が書店の棚を占めるなんてことはないですよ。

辛 韓国や在日への差別が、ブームとして気軽に「消費」されている。しかし「嫌韓」そのものは必ずしも新しい現象ではありません。日本社会は在日韓国・朝鮮人や、韓国・北朝鮮を上から見下す差別意識をずっと持ってきました。

小針 はっきりさせておきたいのですが、韓国あるいは北朝鮮という国家に対する正当な異議申し立てと、在日韓国・朝鮮人への悪質な民族差別とは、区別しなければいけません。

安田 日本に在日がいるのは日韓併合の結果であって、現在の韓国・北朝鮮とは関係ありません。在日への差別は日本の国内問題なのに、なぜか日韓問題、日朝問題だと誤解されています。

辛 結局は在日も韓国も北朝鮮も、日本人は一山いくらで「朝鮮」としか見ていないんです。

「相手が喧嘩を売ってきた」

小針 国家としての韓国批判の中には、なされてしかるべきものもあります。たとえば盧武鉉政権は、'06年の北朝鮮ミサイル実験に際して「日本のように朝っぱらから大騒ぎする必要はない」と声明を出しました。これなどは韓国政府に強く抗議すべき事柄でしょう。

安田 ええ。私も正当な批判ならいくらやってもいいと思います。しかし今の韓国批判は、民族差別とあまりにも強く結びついている。よく韓国の「反日」と日本の「嫌韓」が対比されますが、韓国の「反日」は歴史問題に終始していて、「韓国から日本人を叩き出せ」などという主張とは結びついていません。

ところが日本の「嫌韓」は、韓国・朝鮮人を社会から追放しようとする排外主義に走ってしまう。私は、韓国批判をする前に、日本国内の差別を叩き潰さないと、とも思うのです。

小針 しかし、特に竹島(韓国名「独島」)の領土問題に関して、韓国のメディアがかなり荒唐無稽なことを言っているのは事実です。はっきり言えば日本を軽視し、馬鹿にするような報道も多い。反日をパフォーマンスにする韓国の政治家もいます。こういう状況を放置していいとは思えません。

辛 国籍は関係なく、無知な人はどこにでもいる。例えば、昨年5月、「原爆投下は神の懲罰」と題した韓国の『中央日報』の論説が激しい批判にさらされました。私はこの記事を書いた韓国人記者、口汚く反論した日本人、どっちも最低だと思ったんです。原爆では、たくさんの朝鮮人が犠牲になっています。それなのに、彼らのことなんて誰も思い出しもしない。

安田 『中央日報』はネトウヨレベルの、裏取りをしていない記事が多い。先日も「(福島原発事故で)被曝していない日本女性とつきあう方法」という雑誌記事について紹介していましたが、日本語電子版がリアルタイムで更新されますから、ネトウヨが朝から晩までかじりついて韓国叩きのネタ探しをしています。

辛 今は、簡単にネットで情報にアクセスして、聞きかじりの知識で差別が膨らむようになってしまっています。在日や韓国人と会ったことも喋ったこともない人間による、皮膚感覚でない差別が生まれている。

小針 これまでの差別意識と、今の「嫌韓」はどう違うのか。それを考える必要がありますね。

安田 「嫌韓」を叫ぶ人を取材すると、共通する論理があることに気が付きます。それは、「韓国が反日行動を繰り返している。相手が喧嘩を売ってきているから、それに反応しているんだ」というものです。

辛 それが「嫌韓」の言い訳になる。深く考えることもない受け売りの知識で「韓国が、在日が悪い」と頭ごなしに決めてしまって、嫌いなはずの韓国の「反日」情報を漁っては、ヘイトスピーチを正当化している。そうやって「自信」を持って気持ちよく差別をするようになった。それが今の「嫌韓」ブームなんじゃないかと思います。

気に食わないと「在日認定」

安田 「嫌韓」ブームの背景にあるのは、日本人の韓国に対する意識の変化です。'90年代に韓国は経済成長を遂げ、無視できない国になった。そして、'02年のサッカー日韓W杯と、それに続く韓流ブームによって、日本人の韓国へ抱くイメージは大きく変わりました。

小針 日本人の韓国に対する「眺め」は肯定的な関心が高まっていました。内閣府の世論調査だと、日韓W杯が決まった'96年には「韓国に親しみを感じる」との回答が35%だったのが、'02年には54%、'09年には63%にまで上昇したというデータもあるのですから。

安田 しかし、排外デモの参加者に取材すると、多くの人が日韓W杯で「嫌韓」になったと言うんです。彼らは韓国代表のラフプレーや誤審問題、韓国サポーターの日本への激しいブーイングなどに強い嫌悪感を持ちました。

辛 その段階では、韓国とか在日とか、「よく分からないもの」への漠然とした不安を、ネットで吐き出していただけだった。実際の韓国人や在日へ向けられた、血の通った憎悪ではなかったんですよね。

安田 その意味では、'00年代の韓流ブームは、実際の韓国人や在日と交流し、理解を深めるきっかけになるのではないかと期待を集めました。ところが私が取材した限り、それは限定的なものだった。韓流ドラマやK-POPは、やはり別ものだったんですね。

小針 例えば韓国人俳優やアイドルのファンのように、韓国の文化に触れ親近感を持ち、レイシズムを嫌悪している日本人の中にさえ「それでも韓国は怖い」と言う人が大勢います。

辛 特に'90年代後半から、「外国人のせいで治安が悪化した」などのデマが、政治家やメディアによって盛んに流されたことが「嫌韓」を助長しました。「在日外国人は悪だ、犯罪者だ」と発言することに、日本人が自信を持ってしまった。

'02年には、北朝鮮が日本人拉致を認めたことで「在日はいくら叩いても大丈夫だ」というムードができあがります。拉致が発覚した時には、在日に対する暴行や嫌がらせが1000件以上発生しました。北朝鮮や韓国に文句があるなら、直接彼らに言うべきなのに、在日を攻撃する。

安田 今の「嫌韓」の根底に「韓国、在日は怖い」という意識があります。なぜ怖いかというと、よく知らないし、知ろうともしないから。だから「韓国・朝鮮人はすぐ暴力をふるう」などのデマを信じ込んでしまう。

そして何かの事件の加害者が在日だと、ことさらに大きく反応する。また、気に食わない人間を勝手に在日だと決めつける。「あいつは悪いやつだから在日に違いない」。いわゆる「在日認定」です。

辛 でも本当に怖がっているのは在日の側ですよ。在日が50万~60万人なのに対し、日本人は1億2000万人もいるわけですから。私たちは、日本人から「在日は怖い」と思われていることが怖いんです。日本人が在日を怖がった時に何をするのか、在日はよく記憶していますから。

1923年の関東大震災で多くの朝鮮人が、「朝鮮人が暴動を起こす」というデマを信じた日本人に虐殺されました。生き残った私の祖母は、日本人に追い回されてPTSD(外傷後ストレス障害)になり、死ぬまで治りませんでした。深夜に突然起き出しては、夢遊病のようにうわごとを言いながら部屋をグルグル歩き回るのです。在日社会にはそういう恐怖感が歴史的に蓄積されています。

小針 私はよく「嫌韓」の人たちから韓国を批判する話を聞く機会がありますが、彼らが激しく提議するほどの批判も当然精査している。歴史認識や領土問題についてだって、直接韓国人と面と向かって激しい、緻密な議論をしていますよ。もちろん不愉快な思いをしたことだって何度もあります。

辛 そういう人間的な距離感なしにレッテルを貼って叩き続ければ、あっという間に国際関係も社会も壊れてしまいます。大阪の鶴橋や東京の新大久保といったコリアンタウンに住む日本人も在日も、お互いにいいところも悪いところも見ながら共存してきたわけです。

しかし日韓、また日中友好を唱える人たちが、韓国や中国の顔色を気にしすぎることも問題です。いかにも主体性がない。安倍首相の靖国神社参拝に反対した日本人は、みんな判で押したように「中国や韓国との関係が悪化している時に参拝するのはよくない」と言います。私に言わせれば、日本の問題に中国や韓国を持ち出すのはやめてほしい。日本人である、あなた自身は靖国神社をどうしたいんですか、と問いたい。

小針 その点、「嫌韓」の人は主体性があるとも言える。実は対極にある韓流ファンにも、靖国神社や領土問題の議論で日本の主体性を主張する人が意外と多い。

辛 国家と国家のはざまで生きざるを得ない在日から見れば、領土を巡る言い争いはどっちの側も気持ちが悪い。日韓の間で起きている問題の根源は互いの「無知」です。指導者の変な言動のせいで、相手の国に住む自国民がどれほど不安な思いをするのかさえも分からない。日本に中国人や韓国人がいるように、中国や韓国にも大勢の日本人がいることを忘れています。

小針 全く同感です。だからこそ指導者はあちこちに悪口を吹聴して歩くようなことをするべきではないし、相手の嫌がる行動も慎むべきです。

辛 悪口は相手の目の前で言ったほうがいいんです。

安田 主体性がないのは自称愛国者だって同じですよ。彼らは逆に韓国や在日をこき下ろさないと自分自身の「愛国」を語ることができない。韓国や在日に一言も触れずに自分の「愛国」を語ってみてくれよ、と思います。彼らも韓国や在日を利用して、「愛国」を気取っているんです。

小針 司馬遼太郎も小説で書いていますが、他国を譏るのは「愛国」でもなんでもありません。

「差別デモ、キモい」

辛 今の「嫌韓」、ヘイトスピーチの実態を知らない人、あるいは見て見ぬふりをしている人が無罪だとは言えないと思うのです。日本社会は、一貫して被害者を救済しない社会です。東日本大震災にしてもそう。今なお原発事故の被害は続いているのに、多くの人がもう終わったことにしようとしている。どうやって被災者を助ければいいか分からない。関わったら面倒くさいから、無視している。

安田 レイシズムもその気分の延長にありますね。

辛 問われているのは、弱い者いじめの構造なんです。

希望は、新しいタイプの差別反対運動が出てきたこと。この運動に参加する若い日本人は「朝鮮人のために差別に反対しているわけじゃない」と言い切ります。「可哀想な朝鮮人を助けるため」ではなく、「日本人として差別があるのが嫌だから」運動に参加している。

安田 差別デモへのカウンター運動が爆発的に広がったのは、K-POPファンの女子高生など若い世代のツイッターがきっかけです。彼女たちが何気なく「差別デモ、キモい」などとつぶやいたことで、全く新しい層が運動に引き込まれた側面があります。

辛 差別デモが出てきた当初から、暴力に屈せずプラカードを掲げて戦い続けた人々がいます。その上に新しい運動が出てきた。

安田 日本人として、差別が嫌だ。この考え方を広げられるかどうかが、「嫌韓」という病から解放されるための鍵だと思います。

しん・すご/'59年生まれ。在日3世(韓国籍)の人材育成コンサルタント。「のりこえねっと ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク」共同代表。人権問題に関する著書多数

こはり・すすむ/'63年生まれ。東京外国語大学朝鮮語学科卒業後、在ソウル外務省専門調査員などを経て、静岡県立大学国際関係学部教授。専門は韓国社会論。著書に『韓国人は、こう考えている』他

やすだ・こういち/'64年生まれ。ジャーナリスト。週刊誌記者などを経て'01年よりフリー。事件、労働問題などで取材・執筆活動を続ける。著書に「在特会」を追ったルポルタージュ『ネットと愛国』他

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年02月28日 18:06

私もこのところゆっくりじっくりと体質改善中です。。。

■35度、34度台も! がんにもなりやすい…
日本人の「低体温化」が進行中

このところ、日本人の“低体温化”が進んでいるという。冷えや低体温に関する著書の多いイシハラクリニック副院長の石原新菜先生によると、低体温とは内臓等の深部体温が下がった状態を指し、手足が冷える“冷え性”と違って、自覚できる症状がほとんどないのだとか。

「医学大辞典には、一般的な日本人の平均体温(深部体温)は36.89度プラスマイナス0.34度と出ています。しかし、近年では35度台や34度台の低体温の患者さんも珍しくありません。大きな原因は筋肉量の減少です。筋肉は体内の熱の約4割を生み出す、体温維持に欠かすことのできない器官。しかし、交通機関が発達し、便利な家電に囲まれている現代では、体を動かす機会が減っていますから、男女を問わず筋肉が少ない人が増えているのです」(石原先生)

1日の平均的な体温を示す時間は午前10時といわれており、この時間の体温が36.5度以下の場合は、低体温と考えていいのだそう。では、低体温は身体にどんな影響を与えるのだろうか。

「体温が下がると白血球の働きが低下し、1度下がるごとに人間の免疫力は約30%落ちます。このため、風邪を引きやすくなりますし、回復も遅くなる。また、血流が悪くなり、基礎代謝が低下することで、乾燥肌やむくみの原因にもなりやすい。一番怖いのはがんにかかりやすくなること。がん細胞は体温が35度台の時に増殖しやすいのです」(同)

低体温になりにくくする一番の対策は、「とにかく筋肉をつけること」だという。

「全身の筋肉の約75%は下半身に集まっていますから、ウォーキング、ランニング、スクワットなどで、太ももやおしりの筋肉を意識して鍛えるといいでしょう。また、お風呂は必ず湯船に浸かり、汗が出てくるまで温まる習慣をつけること。入浴時は一時的ではあるものの、体温が上がることで免疫力が高まります。食事は、体を温める効果があるしょうがや根菜などを摂るように。過剰な減塩は低体温を招きやすいため、適度な塩分摂取も行ってください」(同)

低体温の疑いがある人は、普段から予防の意識を持って生活することが大切のようだ。
(成田敏史/verb)

[webR25]

Posted by nob : 2014年02月26日 10:57

人間力とは、、、Vol.2/人間力=直感+想像力=創造力

■『ある意味で人間は感性や勘が全て、です
「ななつ星in九州」(JR九州)の車両をデザインした水戸岡鋭治氏に聞く』からの抜粋

——その、センスや感性っていうのは…

水戸岡氏:感性っていうのは経験値です。たくさんの今まで経験したことが自分の中に積み重なって得られる、瞬間的にセレクトできる力ですね。たくさんの蓄積されたノウハウがまさに感性です。

 「勘で選びました」「あ、勘ですこれは」っていうのは、すごく蓄積されたノウハウがそこにあるから、瞬間的にできることなんです。まあ勘で決めましたっていうときは、うまく行ってヒットしたときに言うことで、失敗したときに勘で決めたとは絶対言わないですけれどもね、誰も。

 でも、勘でこの色がいいとかこの形でいいとか決めて当たったときは、それはその人が蓄積したノウハウがたくさんあるからであって、それは十分一生懸命生きてきた証と言っていいと思います。勘が悪いっていうのは一生懸命生きてない、一生懸命ものを考えこなかったとか、感動したことがなかったということです。

 ある意味で、人間は勘が全てではないでしょうか。誰かに会ったとき、ぱっと、ああこうしようって思ったり、顔や着る物を見ただけで、話す言葉だけで、これはきっとこういう意味や考えだろう、とまずは思うわけじゃないですか。で、どんどん対話しながら質問していくともっと実体的に分かってきて、「いや全然違う人だった」とかいう場合も含めて、勘っていうのはものすごく大事ですね。

——勘は、うまく働くときと、そうでないときがあるように思います。

水戸岡氏:勘が働くかどうかは、相手やものごとに興味を持つかどうかで決まります。興味を持たない人は勘も何もない。勘を利かすというのは、あらゆることに対して敏感に反応していることの証です。それは情熱がある、好奇心がある、人間の持っている最も大事な生きていくための力があるっていうことです。

 そういうものがなくていくら学習してものを覚えても、あとで使えない。いっぱい入れても引っぱり出せない、情熱がないから。たくさん頭の中に入っていても、入っているものを出すためにはエネルギー、つまり情熱が要るわけで。学問に情熱を組み合わせて初めて覚えたものが形として出てくる。そうなるには訓練が必要ですよ。

——その訓練は、学習とは違うのですか。

水戸岡氏:訓練が必要だっていうのは、何て言いますか、人はものを思うことは誰でもできるんですけど、考えることは難しい。アイデアを形として出すには、思ったことを活字にしたり、数字にしたり、素材にしたり、色にしたり、いろんなものに置き換えていかなくちゃいけません。自分で通訳翻訳して相手に分かるような形で表現しないと、考えたことになりませんから。ほとんどの人はみんな、思っているだけで、考えてないですよ。

 「思っている」と「考えている」は違うんだってことをしっかりと教えないと。「いやぼくは考えてますけど」って言うなら、「考えているなら出してごらんよちゃんと」って。具体的に「文字にしてごらん」「数字にしてごらん」って。全部自分の勘で決めたことを数字に置き換えてごらんなさいって。味覚、視覚、聴覚、触覚、嗅覚と五感があるんだけど、五感を数字に置き換えたらどうなりますかって。

 音楽はそれを見事に、数字に置き換えていますね。音符っていうのは数字(音の高さと長さ)ですから。色もちゃんとしたこうマンセル表色系っていう記号の体系があって。しかし味はどういうふうに表現しているんでしょうか。味や触覚は、まだ一般的なことばになっていませんけれども。

 数字にすると、次の世代に教えられるんですよ。音符とか色見本にすれば。味をどう表現するかについては、まだみんなが理解できる形にしている人がいないですが、もしできれば大発見になるでしょ。

[TechOn]

Posted by nob : 2014年02月26日 10:36

また旅立つ君へVol.4

君はまだ

君自身が探し求めるものが何なのかにすら気付いてはいない

気付きの先にあるその何かは

そもそもこの世界の何処にも存在してすらいないし

そしてこれから先誰も与えてくれはしないのだから

自ら創り出していくしかない


自己肯定し続ける先には何もない

自己受容(許容)できて初めて葛藤が生まれ

迷い悩み苦しんだ末の自己否定の先に

君が探し求める何か、新たな創造がある

Posted by nob : 2014年02月25日 15:01

また旅立つ君へVol.3

如何なる失敗も

あきらめない限り次に続いてくる成功も

またその成功もその次に続く失敗への

すべてはその時々限り過程の一つに過ぎない


実際の経験に優る学びはなく

失敗と成功を度重ねることこそが真の知恵と力と勇気を育むのだから

同じ過ちを繰り返すことの愚かしさだけは深く胸に刻みつつ

その時々の内なる心の声が指し示す途を淡々と歩み続けていけばいい

Posted by nob : 2014年02月25日 14:52

言わずもがな、、、本当にすべきことはまだ何も始まってすらいない。。。

■福島のため池に高濃度汚染土 10万ベクレル超14カ所

 福島県内の農業用ため池576カ所の底の土から、1キロあたり8千ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されていたことが県などの調査でわかった。うち14カ所は10万ベクレルを超えていた。国はため池を除染対象外としているが、農業用水を供給している池や住宅街にある池も多い。汚染土の農地流出や住民の健康被害を不安視する県は、国に汚染土の処理を求めている。

 8千ベクレルを超える汚染土などは、国の責任で処分する指定廃棄物に相当する。また、環境省は県内で発生する除染廃棄物のうち10万ベクレルを超えるのは2千分の1以下と推定している。

 県によると、県内の農業用のため池は3730カ所。県と農林水産省東北農政局は2012年2月〜昨年12月、地域のバランスを考えて選んだ計1939カ所の底にある土壌を初めて調べた。

[朝日新聞]

Posted by nob : 2014年02月25日 14:09

私も頑張ってほしいと思います。。。

■「地球を無料のWiFi網で覆い尽くす」!! 世界に革命を起こす「アウターネット」構想とは!?

 WiFi環境を求めてカフェやファミレスをうろ付くようなことも、数年後には不要になっているかもしれない。私たちのネットワーク接続環境を劇的に変化させる、夢のような構想が発表された。

 「人工衛星によって地球をWiFi網で覆い尽くしてしまおう」という壮大な計画を立ち上げたのは、ニューヨークに拠点を持つ「Media Development Investment Fund(MDIF)」という非営利法人だ。

壮大なプロジェクト「Outernet オフィシャル・サイト」より

 「アウターネット」構想と呼ばれるこのプロジェクトは、地球上のあらゆる場所に、無制限のネットワーク接続環境を提供することを目指している。中国や北朝鮮のように、現在インターネットへの接続に対する制限や検閲がかけられている国も含め、世界中の人々に、無料で自由なネットワークインフラがもたらされることとなるのだ。

 このプロジェクトの詳細とは、次のようなものだ。まず、数百機におよぶCubeSat(キューブサット)という低コストの小型人工衛星を、地球低軌道上に打ち上げる。そして、衛星デジタル放送と同様の技術を用いて、広域電波によるデータ通信網を地球全土に張り巡らせる。「アウターネット」におけるデータの受け渡しには、主に「UDP」というプロトコルが使用されることになるという。

 「現在、無線通信が可能な端末は世界中に普及しているにもかかわらず、政府によるネットワークインフラの未整備や規制によって、インターネット上にある知の恩恵にあずかることができるのは、世界人口の60%に限られている」とMDIFは指摘し、そのような現状を解決するためにこのプロジェクトが構想されるに至ったと説明する。

 また、海外掲示板サイト「Reddit」上でユーザーから寄せられた質問に対し、「アウターネット」プロジェクトを率いるサイード・カリム氏は、「私たちが計画していることは、他の小型衛星事業や実験によって全て証明されています。技術的に不可能な話は何ひとつとしてありません」と答えている。しかし「プロジェクトが実行に移される前に潰してしまおうという、電話会社からの圧力もあるのは確か」とした上で、「私たちは戦い、勝利します」と意気込む。

 現在MDIFは、最初の衛星打ち上げを来年6月に実現させるべく、数千万ドル規模の寄付を募っている。すでにウィキメディア財団やオープンストリートマップ財団の支援も取り付けたようだ。そして全てが整ったのち、「アウターネット」の技術的な試験を国際宇宙ステーションにおいて実施することをNASAに申請するという。

 情報通信ネットワークを、まさに空気のように身近な存在へと変化させるこの「アウターネット」構想。実現した暁には世界の政治経済や文化、そして人々の生活にとって革命的な出来事となることは間違いない。今後の展開が非常に楽しみな、夢の広がるプロジェクトだ。頑張ってほしいと思うのは筆者だけではないだろう。

スポンジ保父

[TOCANA]

Posted by nob : 2014年02月23日 22:39

美しくも愛おしい、そしてかけがえのない日々が今日もまた過ぎていく。。。

■【今日の名言】「すべてが奇跡であるかのように生きる」アインシュタイン

今週もお疲れさまです。

ちょっと心が弱ったときにそっと背中を押してくれる、そんな名言をお届けします。

今週は、アルバート アインシュタイン氏のこんな言葉。

「私たちの生き方には二通りしかない。奇跡など全く起こらないかのように生きるか、すべてが奇跡であるかのように生きるかである。」

※『アインシュタインにきいてみよう 勇気をくれる150の言葉』P6より引用

今、ここにこうしていることも奇跡なのだと思うと、なぜか急にこの世界が、自分が、ありがたく大切なものだと実感できます。

一瞬一瞬が奇跡の連続であるならば、もう無駄にはできません。

知恵子
画家/ライター

[MYLOHAS]

Posted by nob : 2014年02月23日 22:28

愛した者の勝ち、、、その愛の深さだけ幸せも大きい。。。

■幸せになる恋愛をする方法~追われる恋愛編

追われる恋の方が幸せ?

今回は『追われる恋愛』についてお話します。

よく「女性は追われる恋愛の方が幸せになれる」と言いますが、本当にそうでしょうか?
『追われる恋愛』をする人は、相手が尽くしてくれることが嬉しかったり、その一生懸命さに惹かれることが多いと思います。

もちろん自分が愛されている実感があるので、浮気などの不安や心配もなく自分らしく余裕をもっていられるというのが特徴です。ところが、その関係が慣れてくるにつれて、本当にこの人で良かったのかな?もっといい人がいるのでは?と自問自答をはじめます。

ここで考えてほしいのが「あなたがパートナーと一緒にいるのはなぜか」ということです。一緒にいて楽だから、自分のことを好きでいてくれるから、余計な心配をしなくていいから…など、追われる恋愛をしている人は「いまの自分」が満たされるための恋愛をしている人が多いような気がします。

果たして、それは本当に自分の幸せと繋がっているのでしょうか?

追われる恋をする人にとって大切なこと。

『追われる恋愛』をする人に大切なことは、自分の幸せとはなにかをしっかり考えることです。いまを満たす為の恋愛ではなく、自分の幸せに繋がる恋愛を選択することが重要です。

もしかすると、それは今の恋愛ではないかもしれないし、今のパートナーだとしてももう少し相手と向き合うことが大切になってくるかもしれません。なんとなく付き合うのではなく、きちんと自分や相手と向き合う時間を作ってみてください。

もし今の恋愛が幸せに繋がっていたとしても、パートナーから尽くされ与えてもらえることに満足していませんか?

自分はどれだけ安心していても、相手はきちんと愛情表現をしてくれない限り不安や心配を募らせるのです。そして、次第にあなたへ自分が尽くした分の愛情を要求してくるようになるか、もしくはふとした瞬間に離れていく可能性もあるのです。

気持ちは言葉や行動に表さなければ伝わりません。追われる側としてあぐらをかくのではなく、きちんと相手と向き合って愛情表現をしていくことも幸せな恋愛をするためのひとつの方法です。

パートナーと上手くいく一番の秘訣は「お互いが相手を想いやり、歩み寄ること」です。バランスをとることはなかなか難しいですが、お互いが歩み寄ることで『幸せになるための恋愛』をすることが出来るようになります。

吉元夕加里
ビューティーメンタルトレーナー

[スキンケア大学・美ログ]

Posted by nob : 2014年02月23日 22:19

知り及びませんでした。。。

■ハンドは横! リップは縦! クリームを塗る法則「ランゲルライン」

なんとなく「塗りやすい方向」にクリームを塗っていませんか? たとえばハンドクリームは縦塗り...というふうに。

しかしその方向だとクリームの伸びが悪く、また皮膚が無理な方向に引っ張られて伸びてしまい、この悪習慣の繰り返しがシワやたるみの原因になる怖れも! 保湿クリームでも日焼け止めでも、塗るべき方向には法則があるんです。その決め手が「ランゲルライン」。

ランゲルラインって?

ランゲルラインとは、「真皮に存在するコラーゲン走行」のこと。たとえば首や手首に横ジワができるのは、ランゲルラインが横に走っているからです。

クリーム類はランゲルラインに沿って塗ると、クリームの伸びもよくお肌に負担がかからないため、首なら中央から横方向に、ハンドクリームは横に塗り広げたほうがいいんですよ。

ちなみに、手荒れ用塗り薬の説明書にも、横方向に塗るよう書いてありました。また、お医者さんが外科手術でメスを入れる際も、ランゲルラインに沿って入れると傷の治りが早いと言われています。

シワができる方向に塗るの法則

場所によって方向がさまざまなランゲルライン。手は横、首は横 などと丸暗記してもキリがありません。文字にすると違和感がありますが、「シワをつくりたくなければ、シワができる方向に塗る」と覚えるのがオススメ。

たとえば唇には縦ジワが入っているので、リップクリームは縦塗りが正解! 私はリップクリームを横に塗ってしまうと余計に唇荒れがひどくなると体感しているので、リップだけは縦塗りを厳守しています。

手や首、唇などシワができやすいところは、毎日のクセが何百回、何千回と積み重なることで将来のお肌が左右されそうなので、この3か所だけでも意識してみる価値ありです!

加藤ミイ
ピアノ弾き&美容ライター

[glitty]

Posted by nob : 2014年02月21日 19:32

男とてストレスに感じます。。。

■イライラの原因はこれ!あなたのストレスを激増させてる意外な事5つ

とくにこれといった原因もないのに、気分が悪く、ストレスを感じる日ってありませんか? それ、実は自分ではたいして気にかけていなかった”隠れた原因”が、意外にも大きなストレス源となっているかもしれませんよ。

ストレスは積み重なると、健康や美容の大敵となるだけではなく、自分自身がネガティブなオーラを発し、気付いた時には友人や大切な人から避けられ、会社などで嫌われ者となってしまう事があります。

そんなことにならないように、今回はアメリカの女性むけ情報サイト『Woman’s Day』の記事を参考に、女性にとって大きなストレスを生む意外な原因を5つ、ご紹介します。

■1:発言と行動が一致しない友人

遊ぶ約束には「ぜひ!」と前向きに答えるのに、ほぼ毎回、遅刻やドタキャンをする友人や同僚はいませんか?

このような、面白いんだけど約束しても会えるかどうかわからない、発言と行動が一致しない人達との交遊は、自分が嫌いな人達よりも、よりストレスになるという調査結果があります。

解決方法としては、そのような友人には、次に何かする際に、自分は遅刻やドタキャンだけは許せない等、友人の行動が自分のストレスとなり得る事を、はっきりと前もって伝えておいて下さい。

■2:他人が散らかす事

自分の領域や共同スペースを、自分以外の人に汚される事はストレスになります。とくに、男性は何かを汚しても放置してしまう人が多いですよね。

アメリカにあるダーマー心身健康センターのアリス・ダーマー博士が言うには、研究によると、男性脳は、女性より感覚が少なく、女性にとって見えていると思っていることが、男性には見えていないという事です。

解決方法としては、家族会議などを開き、決まった時間に10分でも、自分の担当を決め、掃除をしてもらうことです。

■3:電話の音声案内

テクノロジーが進み、最近では、どの企業に電話しても、お客様相談窓口が設けられ、ほぼ音声案内に従ってボタンを全て押していかなければ、自分が必要としている答えを求められません。企業にとっては、経費の節減になりますが、私達にとってはかなりのストレスとなります。

解決方法は、なるべく人と繋がる直通番号を手に入れる事です。音声案内の時は”オペレーターに繋ぎます”を迷わず選びましょう。

■4:カロリーが少なすぎる食事

痩せる為のダイエット期間中に、カロリーが少なすぎる食事を摂取する事で、身体は自然と、食べたいと熱望します。すると、イライラや頭痛、疲労感が伴なってきます。

解決方法としては、ダイエット中のカロリー計算は止めましょう。そして食べ物をフルーツ、野菜、豆、全粒粉などの、水分と食物繊維を多く含む物を中心にし、お腹が空いたと感じさせない事です。

■5:鏡に映ったイケてない自分の姿

たとえば家族をお持ちの方の場合、子供はお洒落な服を着て、旦那はジムに行って身体を鍛えているのに、自分はそんな家族の為に、ボサボサの髪でノーメイクで夕食を作っている……。そんな状態でふと鏡に映った自分を見ると、激しくストレスに感じますよね。

人間にとって、自分が外の世界で評価されていないと感じることは、大きなストレスとなります。そして自分がネガティブなオーラを発していると、周りの人もネガティブに返してきます。

解決方法としては、なんとか時間をつくって良い美容院に行き、毎日5分間でもいいのでメイクをしましょう。見た目を明るくすると、自分もポジティブな気持ちになり、ポジティブなオーラがでてきます。周囲のあなたを見る目も、自然とポジティブに変わってくるはずです。

以上、女性にとって大きなストレスを生む意外な原因を5つご紹介しましたが、いかがでしたか? 皆さんのストレスとなっているかもしれない事はありましたか? 

音声案内などは、急いでいる時だと、とくにイライラしますよね。直通番号は企業情報や会社概要で調べ、控えておきましょう。

[NEWSポストセブン]

Posted by nob : 2014年02月21日 19:29

結局は人(医師)と人(患者)、、、納得できる医師に出遭えるまでいくつかのクリニックを回ってみましょう。。。

■長く付き合いたい 医師が語る“理想のかかりつけ医”とは?

 医療の世界では「常識」でも、病院に慣れていない患者にとっては戸惑うことは多い。そこで、病院にかかるときの決まりごとや困ったときの対処法について、医師や専門家に聞いてみた。週刊朝日MOOK「手術数でわかる いい病院2014」の記事から紹介する。

 日頃から世話になり、いざというときにしかるべき病院に送ってくれるのが、かかりつけ医だ。

「健康について困ったとき、とりあえず相談ができて、何らかの道を開いてくれる存在」。“理想のかかりつけ医像”をそう表現するのは、東京都世田谷区にあるプライマリーケア東京クリニック院長の黒須譲医師。同クリニックは初期診療に特化した医療機関だ。「広く浅く」に徹し、守備範囲はかぜや頭痛から腰痛、さらにはうつなどの心療内科的症状までを網羅する。対応できるものは対応し、その域を超えたものは速やかに専門性の高い他の医療機関に紹介する、まさに医療の窓口だ。

「日本では患者自身の判断で初めから専門性の高い医師にもかかれます。しかしそれは患者の判断を土台としており、ときに間違った診断や時間の無駄、不必要な検査の温床にもなり得る。日頃からその人の基礎的な医療情報を持つ医師によるジャッジが、効率性と安全性の高い医療につながるのです」(黒須医師)

 そのためには、いいかかりつけ医を見つけておくことが前提になるだろう。では、どんな医師がかかりつけ医に向いているのか。

 医師らの意見を総合すると、(1)アクセスがいい、(2)医師間のネットワークが充実している、(3)話しやすい、という3点に集約される。

 まず(1)。どんな名医でも、困ったときにすぐに駆け込めないのでは、かかりつけ医の機能は発揮できない。

(2)は、手術や入院の必要が生じたとき、「この病気ならこの先生」と、疾患ごとに得意とする医師につないでもらうためだ。かかりつけ医自身が広範囲のネットワークを構築している必要があることを指している。

 そして、(3)が最も重要だろう。どんなに評判がよくても、会話をするだけで苦痛になる人物に自分の健康を任せるのは無理がある。何でも話せる、相性の合う医師を選ぶべきだ。

 この医師と決めたら長く付き合うこと。付き合いが長くなるほど患者のデータは蓄積され、万一の際には役立つ。「一家そろって信頼できる町のお医者さん」を見つけておきたい。

[週刊朝日]

Posted by nob : 2014年02月21日 19:22

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.36

■小泉氏は「脱原発国民運動」第3弾をどう仕掛けるか

田原総一朗

 東京都知事選の投開票が2月9日に行われ、元厚生労働相の舛添要一氏が211万票を獲得して初当選した。それにしても今回の都知事選は最後まで盛り上がらなかった。投票率は46.14%と過去3番目の低さ。有権者の半分以下の投票で決まるのは異常と言わざるを得ない。

政策論争を拒んだ細川陣営

 都知事選を盛り上がらないものにした一番の責任は細川護熙氏にあるのではないか。細川陣営は主要候補者が一緒に討論することを拒んだからである。

 「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)でも討論形式の企画を提案したところ、他の候補者は承諾したものの、細川陣営だけが「ノー」と回答してきた。このため、2月1日未明放送分は、候補者6人に個別にインタビューする内容に変更せざるを得なかった。6人とは、舛添さん、細川さん、宇都宮健児氏、田母神俊雄氏、ドクター・中松氏、家入一真氏である。

 その後、主要4候補がテレビ番組に一緒に出演する場面もあったが、政策論争を激しく戦わせることもなく、ただ司会者が順番に話を聞くだけだった。これでは選挙戦は盛り上がらない。

 細川さんは「反原発」以外に特に問題意識を持っていないように感じられた。聞けば聞くほど、都政に対する関心のなさが露呈する。私がインタビューした6人の中で最も話の中身がなかったように思う。

「反原発国民運動」の第2弾は大成功

 しかし、都知事選を盛り上がらないものにした張本人は、実は小泉純一郎氏だろう。小泉さんは、都知事選をいわば「反原発国民運動」の第2弾と考えたのではないか。

 第1弾は昨年11月12日に日本記者クラブで行った「即原発ゼロ」発言である。これを朝日新聞、毎日新聞、東京新聞が大きく報じた。

 すでに政界を引退し、陶芸家になっていた細川さんが都知事選への出馬を決めたのは、小泉さんと会談した12月14日である。小泉さんに背中を押され、細川さんは都知事選出馬を決意した。細川さんを引っ張り出したのは小泉さんだったのだ。

 「反原発国民運動」の第2弾は大成功だったと言えるだろう。都知事選という舞台が設定されたため、二人の街頭演説には大勢の有権者が集まった。小泉さんは最初から、都知事選を舞台にして「反原発国民運動」の第2弾を展開しようと考えていたのではないかと思う。

小泉氏の目論見に細川氏が全面協力、有権者に見破られる

 告示直後から、「反原発」の細川陣営と宇都宮陣営の候補者を一本化すれば、舛添陣営に対抗できるのではないかという声があった。しかし、宇都宮さんが降りなかったために一本化は実現しなかったと言われた。

 私が宇都宮さんへのインタビューで「なぜ降りなかったのか」と聞くと、宇都宮さんは「それは違う」と答えた。宇都宮さんは、どうするかをめぐって細川さんと「1対1で話し合いたい」と伝えた。しかし、細川さんはそれを拒否したのだという。

 なぜ拒んだのかはわからないが、細川陣営には選挙戦から降りるという選択肢はなかったのではないか。小泉さんは細川さんを都知事選に立候補させることで「反原発国民運動」第2弾の舞台をつくることを考えていたのだろう。

 私のインタビューに対して、細川さんは都知事としての公約を何ら具体的に語らなかった。へたに都知事になってしまったら困る、といった印象すら受けた。

 いってみれば、小泉さんの目論見に細川さんが全面的に協力したということなのだろう。そのことが有権者にはわかったのではないか。だから選挙戦が盛り上がらなかったし、投票率も極めて低かったのだ。

 ふたを開けてみれば、細川さん(95万票)は舛添さんに対抗するどころか、宇都宮さん(98万票)にも敗れて3位という結果に終わった。

気になる20代の田母神支持

 気になったことがほかにもある。4位になった元航空幕僚長の田母神さんが61万票を獲得。朝日新聞の出口調査によると、20代の24%が田母神さんに投票し、舛添さんの36%に次いで2位となったことである。

 田母神さんは自分のことを「新保守」と言っている。保守の中でも右側という意味だろう。私のインタビューに対して「自分は安倍晋三首相と全く同じ意見だ」と答えている。

 「安倍さんは靖国神社に参拝しているが、あなたは靖国参拝に賛成か」と聞くと、「当然、賛成だ」と答えた。靖国参拝をした安倍さんを中国や韓国が批判するどころか、アメリカが「失望」したとコメントしている。そのことを質問すると、「日本はいつまでもアメリカの従属国であってはいけない。自立しなければならない」と答えた。アメリカが何と言おうと、気にすることはないと田母神さんは言うのである。

 「自立する」とは、日本は自分で自分の国を守るということである。そのために核兵器を持つのかという質問には、田母神さんは「持つべきだ」と答えた。

 そういう田母神さんが20代で2番目に支持された。20代に新保守、もっといえば「ネット保守」が増えているのだろうか。気になる現象である。

安倍首相と小泉氏の間に亀裂

 いずれにしても、今回の都知事選は小泉さんにとって「反原発国民運動」の第2弾であった。ということは、第3弾が十分にありうる。小泉さんはそれをどう考えているのだろうか。

 小泉さんは第1弾で安倍晋三首相を煽ろうとした。「政治で一番大事なのは方針を示すこと。原発ゼロという方針を出せば、専門家や官僚が必ずいい案を作ってくれる」、そして「野党は全部、原発ゼロに賛成。反対は自民党だけではないか」と言い、安倍首相にとっては絶好のチャンスだと煽った。

 しかし第2弾では、「反安倍」の旗色を鮮明にした。

 舛添さんは「自民党の歴史的役割は終わった」と言って2010年に自民党を離党し、自民党は舛添さんを除名処分にした。自民党東京都連は「勝てる候補」として舛添さんを推薦。自民党本部は当初、距離を置いていたが、結果的には安倍首相も石破茂自民党幹事長も応援に入り、全面的に応援した。公明党も応援した。

 その舛添さんに、細川さんは真っ向から対決することになった。細川陣営、すなわち小泉さんは「反自民」「反安倍」を第2弾で明確にしたことになる。安倍さんと小泉さんの間に亀裂が入ったと言ってもよい。

第3弾は国際的な視点から狙いを定める?

 小泉さんは第3弾をどのような形で打ち出すのだろうか。

 2月には安倍さんの選挙区がある山口県で知事選が行われる。11月には福島県知事選、12月には沖縄県知事選も控えている。いずれも「反安倍」色を打ち出すには絶好の機会だが、小泉さんはそれらの選挙で応援には行かないだろう。

 そんな安易なことはしない。第3弾をやるとしたら、国際的な視点からやるのではないか。

 小泉さんは首相時代に原発推進論者だったことを批判され、「人間の考えは変わるものだ」と答えている。その言葉を踏まえて考えれば、首相時代に靖国参拝を何度も行ったとはいえ、今度は安倍さんの靖国参拝問題に狙いを定める可能性はある。

 安倍さんの靖国参拝について、中国や韓国はもとより、アメリカまでもが「失望」したと表明している。この点をとらえ、靖国参拝問題と原発問題をからめて安倍政権に揺さぶりをかけてくるかもしれない。小泉さんの狙いはそのあたりにあるように思える。

[復興ニッポン]

Posted by nob : 2014年02月19日 20:19

彼も彼女もいつもいつまでも私のすぐ隣にいる。。。

■夫の死を乗り越えるには逃げる勇気が重要と心理カウンセラー

 大切な人との別れは急に訪れるもの。しかし、残された者は、その現実と向き合って、しっかり前に進んでいくしかない。

 自身も13年前に事故で夫を亡くした心理カウンセラーの黒田めぐみさん(46才)に、夫の死を乗り越えるための話を聞いた。

「夫の死──それはいつ終わるかわからない悲しみです。だから“頑張って、立ち直って”という気は私にはありません。でも、大きな穴を埋めようと、自分を残していった夫を恨んだり、無力感に苛まれ続けていてはつらいばかり。自分が逃げる場所も作っておいてほしいんです」

 それには“逃げる勇気”を持ってほしいと話す。次のステップに進むために、悲しみに真っ向から向き合うことも大切。でも、悲しみは自分の速度でゆっくりゆっくり受けとめていけばいい。その際、自分が好きだった旅行に出かけたり、趣味のコーラスを始めるなど、少しでも気が休まり、他のことを考えられる時間を大切にしてほしいという。

「そんな場所を作ることから始めて、次は人に話を聞いてもらってください。人に話すことは、自分の気持ちを“手放すこと”。自分の中にある後悔や無力さを手放して、自分自身の頑張りをねぎらってほしい」

 そうやって夫の死を乗り越えた黒田さんは、今では生前よりはるかに夫を大切に思えると話す。

「夫を亡くしたことは私にとってつらい経験でしたが、今は心から感謝もしています。私は夫の死をきっかけに劇的に変わりました。『ご飯がおいしい』『今日はこんなことがあった』という何気ない日常を、幸せな大切な時間だと思うことができる。

 今の仕事だって、OLだったころとは比べものにならないぐらい好きで楽しいんです。夫は私に、人の死とは何か、生とは何か、人の心とは何かを考えるきっかけと天職に出合わせてくれました。人としての深みが増したといったらおおげさかもしれませんが、でも、私は今の自分が大好きです。

 進み方は人それぞれ。ゆっくりでいい。無理に笑わなくても、泣いて過ごす日々があってもいい。でも、いつか夫の死を乗り越えて、夫にありがとうといえる、そうやって夫の死をあなたの今に生かす人生にできれば、きっとそのとき、夫はあなたの中で生き続けられると思うんです」

[女性セブン]

Posted by nob : 2014年02月19日 20:09

恋愛、、、突き詰めればプラトニック。。。

■不倫や浮気は「時間と精神をただただ消耗しただけの恋愛」だった ~その男、あなたが本当に追いつめられた時、助けてくれますか?~

「恋はするものではなく、おちるものだ」

江國香織さんの『東京タワー』という小説に出てくる一節です。

これを初めて読んだ時、私には小説の登場人物の心情や行動の意味が、まったくといっていいほど理解できませんでした。その当時はまだ恋愛観が浅かったのだと今なら思います。

ただただ、言い回しの綺麗さや雰囲気のオシャレさだけに心奪われていた感じですね。大人の女性や恋愛への憧れや、好奇心に近いような感覚だったのだと思います。あとは、岡田准一さんのファンだった(映画化された時、岡田准一さんが主役でした)。

しかし大人になって、自分もそれなりに恋愛の酸いも甘いも味わった今、読み返すと、うーん。なんか分かるなと急に物語に登場する女性が愛らしく思えたのです。旦那が居るにも関わらず若い男の子との恋愛に溺れる、世間的に見たらどうしようもない女性たちなのですが……。興味のある方は是非読んでみてくださいね。

不倫や浮気。この世が男女ふたつの性によって成り立っている以上、永遠のテーマとしてさまざまな議論が繰り返されるでしょう。もし、当事者になってしまったならば、私たちを酷く悩ませる種となります。

不倫愛や浮気心と無縁の世界に生きて来た人たちは……そういう歪んだ愛に対して「理解できない」と拒否反応をおこすかもしれないし、経験者は……何というのでしょうか。私の周りでは、「時間と精神力をただただ消耗しただけの恋愛だった」と言う人が多くいます。

ちなみに、そのように言う友人は全員、彼女や奥様から最後まで「彼」を奪えなかった切ない女たちです。しかし、これ以上ダラダラと長引けば自分がもたない! と、もうこの恋に未来などないのだと悟って自らを律し、泥沼劇場の舞台から降りた強い女たちでもあります。

浮気はダメ。不倫なんてもってのほか! そんなことは常識だし、本人達も頭では分かっているのです。それでも溺れる泥沼地獄。

恋はするものではなく、おちるもの。

果たしてどれほどの人が、「不倫してやろう」と思って、不倫をするのでしょうか。おそらくほとんどの人がそうではないと思います(浮気だったら少しのお気楽感があるかもしれないですが、不倫となったらまた別です。なんてったって家庭があるのですから)。

気付いたら、もう、好きだった。側にいたいという感情を、理性では制御できない。この人に触れたらどんなふうに感じるのだろう。この人に触れられたら、どんなにしあわせなのだろう。

そんな感情が渦巻いて、お互いの波長やタイミングの歯車が合った時に、始まってしまうのでしょう。ダメだと分かっていても始まったら最後。天国と地獄を行ったり来たりの長い長い試練が始まります。

私も、過去に一度だけ経験があります。私の場合は、不倫ではなくお付き合いをしている女性がいる年上男性との恋愛でしたが。まぁ、簡単に言うと浮気相手ですよね。

今思うと、あれは一種のファンタジーだったように思います。一緒にいる時は、この世の何とも比較できないくらいに甘たっるい時間。しかし、彼が彼女の元へとひとたび帰って行けば、罪悪感と孤独と何とも言えない虚しさが容赦なく襲ってくる。

どんなに調子のいい事を言われても、結局、私はサブなのだという現実。会えない時にたったひとりで耐える時間の辛さ……。

今思い出すだけでも苦しい恋愛でした。でも考えたら、私と会っている時は彼女はひとりで耐えていたんですよね。今なら彼女の痛みが分かるのですが。宇多田ヒカルさんの歌詞の中に「私の涙が乾く頃、あの子が泣いてるよ」とありますが、まさに! この恋愛を続けている以上「僕らの地面は乾かない」です。

現在、絶賛浮気愛・不倫愛中の読者の皆さん、私は「止めなさい」とは言いません。いい大人同士の恋愛なのだから。人に止めろと言われて止められる程度の気持ちならば、そもそもこんなリスキーな恋愛選ばない。私もどんなに周りに心配されても聞く耳さえ持てなかったひとりでした。

ただ、考えて欲しいのは、「その男、あなたが本当に追いつめられた時、助けてくれますか? 何を差し置いても駆けつけてくれますか?」ということと、「浮気をされても変わらず愛情を注ぐ事ができますか? (自分のした事は必ず自分に返って来ます。それに男の浮気癖はなかなか治らないから!)」ということです。

本来、あなたはそんなに苦しまなくても、幸せな恋愛ができるチャンスはいくらでもあるはずです。見えていないだけで。「イケナイ恋愛」のファンタジーに溺れていると、本当に色々な事が見えなくなってしまうんですよね。もったいないくらいに。

続いて、現在、相手の浮気・不倫に勘づいている皆さん。大丈夫、あなたたちは相手よりもひとつ上のステージにいるのです。

だから、相手の女性云々ではなくて、まず自分たちふたりの関係において問題は何かを考えて、解決に取り組んでみてください。そこがクリアされれば、結構あっさりと男性は戻って来るもの。ただでさえ、浮気していてもあなたと別れないんだから、あなたやあなたとの思い出に未練タラタラなんです。

みんなが同じだけ幸せとか、みんなが平等に恋愛ができるとか、そんな理想郷はどこにもありません。残念ながら。人間は欲深い。『東京タワー』の映画が完成した時のインタビューの中で主演の岡田准一さんはこう言ったそうです。

「恋には落ちてはいけないと思っています」。

恋は時に、仕事や夢の邪魔をする。逆もしかり。恋愛感情を理性的にコントロールできたらとっても生きやすいのに。

本能的に恋愛を楽しむのも、理性的に恋愛を嗜むのも、極めればおそらくどちらも本当に魅力的な女性でしょう。

でも、それって本当に難しいのです。理性的になろうとすればするほど本能がうずくし、本能が暴走し始めれば不思議と理性的な自分が状況を客観視して分析している。

正解やゴールが無い物だからこそ、私たちは悩むし、苦しむ。だけど、恋愛でしか得られない喜びがあるのも確かなこと。痛い恋愛を若気の至りと、もう笑い飛ばせない私たちは、ひとつひとつの恋愛を大切にしていきたいものですね。

全女史に幸あれ!

eNA
(ファッション評論家/コラムニスト/ファッションイラストレーター)

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月17日 20:44

ろくな男は寄ってこない、身体を冷やす、百害あって一利なし、、、せめてまず、誰にどんなふうに好かれたいのかを考えてからに。。。

■肌を見せりゃいいってもんじゃない! 露出度が高すぎる女性はアンハッピー?【男が思わずステキ!って言いたくなっちゃう女性・その5】

街を歩いてて露出度が高いなーって思う女性を見かけることがあります。

ノースリーブに短いスカートなんか履いてたりして、風邪引くんじゃない? って思わず心配してしまう。やはり自分の身体に自信があるのでしょうか、薄着ファッションの女性って年齢が若い人が多いですよね。

高校生とか大学生、社会人なら20代からギリギリ30代前半くらいまででしょうか、このあたりの女性って、自分の身体にまだまだ自信をもっておられるように感じます。実際30代なんてまだまだ若いですし(あくまで年齢の話です)綺麗なひともめちゃくちゃ多い。

ちょっと気になる男がいたら、お色気アピールを使って、相手をものにすることができる方々だと思います。露出度の高い服を着て、男の近くで胸元見せたり、太もも見せたり……はい、有効です。クラクラきちゃいます。

だけど、この手法は、実はあんまりやらない方がいいです。相手の男のことが好きであればあるほど、こういうアピールの仕方は控えたほうがいい。女性はむしろ相手のことが好きだからこそ頑張っちゃうところがあると思いますが、末長く良い関係を続けたいならなおさら。

なぜならば、男が女性をエロ目線でしか見ることができなくなってしまうから。

女性が「今日はあの人といろんなおしゃべりしたいなー」って考えていても、男はきっと何にも耳には入らないでしょう。あなたのお色気アピールの素肌を見て、あらぬ妄想に浸ってしまうからです。それってとても切ないことですよね。

僕の周りで「長く付き合っているカップル」は、どちらかというと彼女がちょっぴり地味な感じなひとが多いですね。はじめは、夏でも冬でも網タイツにミニスカートをはいているような彼女と付き合っていても、今は全くタイプの違う、真面目でもの静かそうな彼女と一緒にいる友人もいます。

こういうのって特効薬と漢方薬の違いに似ている気がします。

この場合だと、露出度の高い服を着ている女性は特効薬ですね。男は女性の魅力が「身体だけ」だと錯覚してしまい、それを手に入れたいがために女性に積極的にアプローチをします。ちなみに、「その身体が欲しいから」なんて言うわけなく、「君の人柄が〜」とか「優しい雰囲気が〜」とか適当に飾り立てるわけです。

その言葉を信じて付き合ってみて、肉体関係をもったあとの彼の態度は、付き合う前とは180度変わってしまっている。これってひどいことですが、男にとっては当然のことなんですね。目的が身体だけだったんですから、それが手に入れば終わってしまうんです。一時の性欲っていう病気に特効薬が効いて、目が覚めちゃったんですね。

また漢方薬は、正反対の地味目な彼女になります。露出度あふれるファッションの女性に比べ、こういう女性のいいところは、なかなかすぐには伝わらないですが、後になってじわじわと効いてくるものだと思います。

最初はイマイチな印象だったけど、ちょっとずつ話しているうちに色んないいところが見えてきて、共通の話題とか、2人でしか笑い合えないような空気感にハマってしまうようになります。

つまりこの場合、男の一方的な目的だけじゃなく、彼女から気持ちの部分での交流がある分、2人の結びつきはとても強いんじゃないかと感じます。長い時間を一緒に過ごすことで初めて効果を実感できる、彼女という漢方薬ですね!

まぁ、どちらの女性が正しいということもないですし、短期間に色んな関係をもつのも楽しいと思います。

だけど、最終的に長い幸せを勝ち取るのは、身体じゃなくてきちんと心を交流させた2人であることは否定できません。女性はもちろん、そういう2人の関係も、周囲のひとから間違いなくステキに映っているはずですよ。

片本 裕
(ライター)

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月17日 17:40

バランスの取れた食事と規則正しい当たり前の暮らし、、、に尽きます。。。Vol.2

■寝ても疲れがとれない原因は「冷え」だった!? “冬不眠”解消ポイント5

2014年に入り、暖かくて穏やかな日もありましたが、2月はやっぱり寒かった!
先日は、20年ぶりに関東地方でも20cm以上の積雪を記録するなど、グッと冷え込みました。

さて、みなさんは最近、しっかり眠ることができていますか?
すぐに寝付けなかったり、夜中に起きてしまったり、時間的には眠っているはずなのに眠いなどと感じていませんか?

もし、最近、特に眠れないなという人がいたら、それは「冷感ストレス」からくる「冬不眠」かもしれません!

冷感ストレスって何!?

『血めぐり研究会 supported by Kao』が首都圏在住の男女400名に調査をしたところ、『冷え』をストレスに感じる人は、約6割にのぼり、それを「冷感ストレス」と呼ぶのだそうです。そして、その中の7割が睡眠に不満を感じており、「寝ても疲れが取れない」「寝つきが悪い」という悩みを抱えてることがわかりました。

確かに、寒いと心や体も縮こまってしまい、あまりやる気が湧かない……寒さで眠れない……なんてこともあるのではないでしょうか。みなさんも、もしかしたら、知らず知らずのうちに、冷感ストレスを感じているかもしれませんね。

冷感ストレスと冬不眠のメカニズム

そもそもストレスは睡眠サイクルに影響を及ぼすものですが、特に「冷感ストレス」は睡眠障害をさらに悪化させてしまう可能性が高いのだそうです。

日常のストレスに加え、「冷感ストレス」を感じると、能の大脳皮質というところにコルチゾールというホルモンが大量に分泌され、その直下にある自律神経にも悪影響を及ぼします。

自律神経が乱れ、リラックスし身体を休ませる副交感神経よりも、日常の活動のために身体を緊張させる交感神経が優位な状況が続くと血管が収縮し、全身の血めぐりが悪くなってしまいます。全身に熱を運んでくれる血のめぐりが悪くなるということは、身体が冷えてしまうということになります。

そして、体が冷え、良質な睡眠をとることができないと、さらに自律神経が乱れてしまい、もっと冷える……という冬の不眠サイクルに陥ってしまうのだそうです。

だからこそ、自律神経を整えること、血めぐりをよくすることが良質な眠りにつながるのです!

冬不眠を脱出するために心がけたい5つのこと

人の身体は、寝る前に体温が上がり、身体の表面、特に手足からの放熱が促され、体温が下がることで眠くなります。そのためには血めぐりをよくすることが不可欠です。
それでは、冬不眠を脱出するために心がけたいことをご紹介します。

1.首元をあたためる!
首元をほんわかあたためることで、副交感神経に切り替わり、リラックススイッチがON!就寝の30分くらい前に温かいタオルや市販の温熱シートで温めると、眠りやすくなります。

2.湯船に浸かる!
湯船には浸からず、時間がないから、シャワーだけで済ましてしまう……なんて人も多いかもしれませんが、これはいけません!

38度から40度以下のぬるめのお湯にゆっくりとつかると、全身の血管が開き、「血めぐり」がよくなるので、良質な睡眠のためにはできるだけ、湯船に入る習慣を心がけましょう!

3.眠る前のテレビや携帯はやめる!
次々に切り替わる画面、音、明かりなどの刺激に集中すると、交感神経が優位になり緊張状態となってしまうため、眠れないことがあります。

眠る前、ベッドに入ってゲームやSNSをチェック……これはやめましょう!

4.夜に甘いものは食べない!
甘いものを食べると血糖値が上がります。血糖値が上がり過ぎると体に負担になってしまうため、一生懸命血糖値を下げようとする力が働きます。

血糖値が上下することで、自律神経が乱れてしまうことになってしまうのだとか。

5.リラックス状態を作る!
忙しい毎日、1日の中でどうしても交感神経が優位な時間が多くなってしまうこともあるかもしれません。だからこそ、努めて、30分でも1時間でも、リラックスできるような音楽を聴いたり、深呼吸をしたり、ゆっくりとする時間を作って、副交感神経にしっかり働いてもらうようにコントロールしましょう。

寒さにストレスを感じる「冷感ストレス」、そして、普段のついついやってしまいがちなライフスタイルが「冬不眠」を引き起こしているかもしれません。

緊張状態がずっと続いていると自律神経が乱れてしまうので、今回、ご紹介した5つのことに気をつけて、リラックスし身体を休ませる副交感神経に働いてもらえるように心がければ、きっとぐっすり眠れますよ!

[ウレぴあ総研]

Posted by nob : 2014年02月17日 17:33

バランスの取れた食事と規則正しい当たり前の暮らし、、、に尽きます。。。

■専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!

「即効性がある」とブームが続く糖質制限ダイエット。だが今、その安全性に警鐘が鳴らされ始めた。その時、体の中で何が起こるのか。手遅れになる前に知っておきたい、超人気ダイエットの真実。

体重と一緒に筋力も落ちる

「3年前に受けた人間ドックで『糖尿病予備軍』と診断されました。定年後は家にこもることが多くなって、体重も70kgから85kgまで増えた。階段の上り下りなど、ちょっと動くだけできついし、息もすぐに切れる。このままではまずいと思い、45歳の息子が『1ヵ月で4kgも痩せた』と喜んでいたダイエットを始めました」

こう語るのは渡辺吉孝さん(70歳・仮名)だ。取り組んだのは、今話題の「糖質制限ダイエット」。

書店には関連書籍がズラリと並び、メディアにも頻繁に取り上げられている。やり方はシンプルで、ご飯やパン、芋、果物などの炭水化物に含まれる糖質の摂取量を一日130g以下に抑えるというもの。炭水化物を極力減らせば、おかずはなんでも、好きなだけ食べていい。

もともとは糖尿病や重度の肥満患者に対する食事療法として考案されたものだが、いまや「手軽に痩せられるダイエット法」として、老若男女を問わず人気を集めている。人気の秘密は、糖質さえ制限していれば、あとは肉でもアルコールでも摂取OKという取り組みやすさと、目に見えて現れる効果にある。

炭水化物の糖分は体内で中性脂肪に変わり、人間のエネルギー源となる。炭水化物を絶つことで中性脂肪を減らして痩せる、いたって単純なメカニズムのダイエット法だ。

冒頭の渡辺さんも、ご飯や麺類などの主食をいっさい抜き、肉をメインとするおかずで腹を満たす食事を続けた。その結果、1年半で9kgのダイエットに成功したのだが、同時に大問題を抱え込んだ。渡辺さんが続ける。

「初めは調子が良かったんです。1ヵ月でお腹回りがスッキリしてきて、体重が5kg減りました。効果覿面だったことが嬉しくて、それから1年半、みっちり糖質制限をした結果、体重を85kgから76kgまで落とすことができました。

当然、体重が落ちれば身のこなしも軽くなるだろうと思っていました。ところが、次第に筋力が落ち、階段の上り下りが以前にまして苦しくなってしまったんです。そんなある日、庭の手入れをしていてトンと尻もちをついたら、それだけで尾てい骨が折れた。入院して検査をしたら、『骨密度が65%しかない。骨粗鬆症です。尾てい骨の圧迫骨折もそれが原因です』と診断されました」

3年前に人間ドックで測った骨密度は75%。ダイエットを経て、たった1年半で10%も落ちたことになる。

このまま長期入院すると寝たきりになるという主治医の判断で、渡辺さんは自宅療養に切り替えたが、いまだに足腰の筋力が戻らず、歩くことができないままだ。

今、このような糖質制限ダイエットによるトラブルが、あちこちで起き始めている。専門家の間でも、糖質制限ダイエットは危険だと警鐘を鳴らす声は大きくなる一方だ。

糖質制限は、なぜ危険なのか。糖尿病の世界的権威で、関西電力病院院長の清野裕医師が解説する。

「人間には一日170gの糖が必要とされています。そのうちの120~130gは脳で消費され、30gは全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素なのです。

糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです」

認痴症まで一直線

渡辺さんの筋力が落ちた原因は、まさにこれだ。渡辺さんの場合は特に、3食とも主食を完全に抜くというハードな糖質制限を行っていたため、筋肉もどんどん失われていったのだ。なぜ、このような危険な食事制限がまかり通ってしまうのか。

「実は糖質制限ダイエットには、はっきりした科学的根拠やガイドラインがないのです。だから、評判ばかりが独り歩きして、過剰なやり方が横行する。若い人や糖尿病患者が、医師の指導のもとで一定期間やるのはいいでしょう。しかし、65歳以上の高齢者は安易に手を出すべきではない。寝たきりになる危険性が非常に高いからです。実際、私の病院でも糖質制限で筋力が低下したと来院する高齢患者が増えています」(前出・清野医師)

糖質制限ダイエットが引き起こす問題は、筋肉量の低下だけではない。実は骨にも甚大な影響を及ぼす。

「渡辺さんのケースも、糖質制限が原因でしょう。

また、要注意なのは女性。骨粗鬆症は圧倒的に女性に多く、60歳代で 2人に1人、70歳以上で10人に7人が悩んでいます。ダイエットは女性のほうが熱心だからでしょうか。糖質制限を始めて骨粗鬆症を加速させてしまったという中高年女性の患者が、すでに何人か駆け込んできています。筋力が低下したり、骨粗鬆症になってしまった高齢者は、ほんのちょっとの病気や怪我で入院すると、あっという間に寝たきりになってしまいます」(愛し野内科クリニック院長で糖尿病専門医の岡本卓医師)

忍び寄る「寝たきり」の恐怖—。自分の足で立つことができなくなった日から、一体どのような暮らしが始まるのだろうか。

一度失った体力を元に戻すのは容易ではない。多くの場合、みるみる足腰が衰え、家族やヘルパーの手を借りなければ日常生活が送れなくなる。食事、入浴など身の回りの世話はもちろん、いずれトイレも自力でできなくなってしまう。妻や子供におむつを取り替えてもらうのが、もっともつらいと明かす人も多い。

思うようにならない毎日にあなたは絶望し、もう誰とも話したくないと思い始める。そこまできたら、認知症までまっしぐら。やがて判断能力がなくなり、家族の顔も忘れ、孤独のうちに一生を終える—。

ダイエットが引き金となり、このような悲惨な終末を迎えることになってはたまったものではない。だが、これだけでは終わらない。糖質制限は、他にも寝たきりに繋がる病気を誘発すると言われている。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者が寝たきりになる直接の原因は、1位が脳卒中、2位が認知症、3位が衰弱・老衰で、4位が骨折となっている。

血液もドロドロになる

実は、寝たきりの原因1位の脳卒中も、糖質制限ダイエットと深い関わりがあるということが、最新の医療調査で明らかになった。実例を見てみよう。

荻原貞雄さん(69歳・仮名)は、現在、半身不随で療養型病院に入院している。そこに至った原因が糖質制限によるものだったのではないかと語るのは、荻原さんと長年の付き合いがあるかかりつけ医だ。

「荻原さんは中肉中背で、特に肥満が気になるわけではありませんでした。一日5kmのジョギングが日課で、運動も十分やっていた。そのままの生活を続けていても健康に問題はなかったでしょう。

ところが'08年、ブームに乗って糖質制限ダイエットを始めたのです。荻原さんは半年で6kgも痩せ、かなり細い体つきになっていました。本人もその変化に非常に満足そうでした」

だが、ダイエット開始から4年目の夏、荻原さんは突然病魔に倒れた。脳卒中だった。

「頸動脈の血管エコー検査をしたところ、ひどい高脂血症が判明。血管の壁が1・8㎜の厚さになっている部分もあった。重度の動脈硬化が引き起こした脳卒中だったのです」

荻原さんの身に、一体何が起こったのか。かかりつけ医が続ける。

「一般的に、糖質制限をするとカロリーを補うために脂質やタンパク質を大量に摂るようになります。すると、血管に悪玉コレステロールが溜まっていく。その結果、血管が傷んだり老化が進んだりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がどんどん高まっていくんです。

特に肉類が大好物だった荻原さんにとって、炭水化物さえ抜けば、あとは何を飲み食いしてもいいという謳い文句は非常に魅力的だったのでしょう。トンカツや焼き肉、ステーキなど、がっつりした肉料理ばかり食べていたため、コレステロールが溜まりに溜まってしまったのです。

病院に担ぎ込まれた時点で半身は完全にマヒ。まさか気軽に始めたダイエットで半身マヒになるとは、思いもよらなかったでしょう。今となっては話すことも不自由で、後遺症を克服するメドは立っていません」

筋力低下、骨粗鬆症、動脈硬化が引き起こす脳卒中—さまざまな病気との関係が指摘される糖質制限。

「今、このダイエットを実践している人は幅広い年代に広がっています。今後さらに時間がたてば、間違いなく寝たきりになる人が続出すると予測されます」(都内病院・骨粗鬆症外来担当医)

見た目と健康、どっちが大事?

寝たきりどころか、最悪の場合、死に至ると警鐘を鳴らすのは、自身が糖質制限ダイエットを実践し、その結果危険な状態に陥った経験を持つ、Rサイエンスクリニック広尾院長の日比野佐和子医師(44歳)だ。

「ご飯からお菓子まで、炭水化物は一切とらず、その代わり好きなものを好きなだけ食べているうちに、瞬く間に15kg痩せました。『効果が目に見えて出る。だから、嬉しくてどんどん続けてしまう』—実はこれが糖質制限の怖いところなのですが、当時は私も、これほど楽なダイエットはないと思っていました。

しかし、続けているうちに常に体がしんどく、眠気が抜けない状態が続くようになりました。そして36歳のある朝、目覚めると右半身がピクリとも動かなかったのです。救急車を呼ぼうと立ち上がろうとしても、右手と右足の感覚が一切ない。これは大変なことになってしまったと覚悟しましたが、幸い10分くらいで動けるようになり、自力で病院に行きました。MRIを撮った結果、微小な脳梗塞があることが分かりました。脳梗塞の前の段階、一過性脳虚血発作の症状でした。

今ならこのダイエットが腎臓や肝臓、血管など、さまざまな部位に障害を引き起こす可能性があると分かっていますが、当時は気づきませんでした。30代半ばだった私でさえ、そのような状態になったのですから、年齢が上がるほどリスクも上がる。高齢者であれば死に至ることも十分あり得るでしょう」

命の危険すら指摘され始めた糖質制限ダイエット。だが、「痩せる」という効果があることは否めない。「身体にやさしい糖質制限」という都合のいいダイエット法はないのか。食物学学術博士の佐藤秀美氏が解説する。

「高齢でも、体型がどうしても気になる、という人はたくさんいると思います。そういった人は、甘い菓子などの炭水化物の間食を辞めるだけで、大きな効果が得られるはずです。

高齢者にとって、タンパク質は何よりも重要で貴重な栄養素。糖質制限のやりすぎで、不足する糖を補うためにタンパク質を消費することは、絶対に避けるべきなのです」

筋肉だけでなく、臓器や皮膚や骨、血液に至るまで、人体のすべての細胞はタンパク質でできている。そして細胞は、1年後にはすべて新しい細胞に生まれ変わる。

「高齢者は消化吸収能力が落ちているため、男子高校生より体重1kg につき必要な1日のタンパク質の量が多い。そうでないと、体が維持できないからです。そんな高齢者が糖質制限をすれば、内臓組織の原料となるタンパク質が不足し、体はどんどん老化します。だから原則的に、糖質を減らしてはいけない。やるとしても、おやつなどの間食を抜くだけにする。高齢になったら、糖質とタンパク質、両方のバランスをよく考えて食事をすることが望ましいのです。

大事なのは、ダイエットは何のためにするのか、ということ。見た目だけが少し良くなったとしても、肝心の健康を損なったのでは何の意味もありません。ぜひこのことを念頭に置き、自分の身を守っていただきたいと思います」(佐藤氏)

特に高齢世代は、ブームだからといって「糖質制限」に飛びつくと、寝たきりのリスクが劇的に高まることを忘れてはならない。

[週刊現代]

Posted by nob : 2014年02月17日 17:26

好きな他者になら途は示すも、引きも押しもしない、、、利害という色眼鏡を棄て、一切の執着や依存心から脱却できれば、そこから愛と信頼に満ちた世界を拡げていける。。。

■第1回
人生の迷いを断ち切る
アドラーの思想とは?

欧米ではフロイト、ユングと並び「心理学界の三大巨頭」と称され、絶大な支持を誇るアルフレッド・アドラー。名著『人を動かす』のデール・カーネギーら自己啓発のメンターたちにも多大な影響を与えた彼の思想は、日本ではまだあまり知られていない。

そこで今回、日本アドラー心理学会顧問の岸見一郎氏とライターの古賀史健氏がタッグを組み、哲人と青年の対話篇形式によるまったく新しい古典『嫌われる勇気——自己啓発の源流「アドラー」の教え』を刊行した。いったいアドラーとはどんな人物で、どんな思想の持ち主なのか、共著者の古賀史健氏が解説する。

時代を100年先行した
知られざる巨匠

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

 20世紀の初頭、そんなことを唱えはじめた心理学者がいました。欧米でいまなお絶大な支持を誇り、フロイト、ユングと並ぶ「心理学界の三大巨頭」と称されるオーストリア出身の精神科医、アルフレッド・アドラーです。

 欧米におけるアドラーの受け入れられ方は、フロイトやユングとは若干違います。たとえば、世界的ベストセラーの『人を動かす』や『道は開ける』で知られるデール・カーネギーは、アドラーのことを「一生を費やして人間とその潜在能力を研究した偉大な心理学者」と紹介し、彼の著作にはアドラーの思想が色濃く反映されています。また、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』でもアドラーの思想に近い内容が語られています。つまりアドラー心理学は、堅苦しい学問としてではなく、人間理解の真理、または到達点として、広く受け入れられているわけです。

 しかし、「時代を100年先行した」といわれる彼の思想には、まだ時代が追いつききれていません。日本における知名度も、フロイトやユングと比べたらかなり限定的なものでしょう。彼の考えは、それほど先駆的なものでした。

 本書『嫌われる勇気』は、そんなアドラーの画期的な思想を、架空の「哲人」と「青年」による対話篇のかたちを採りながら解き明かしていく一冊になります。それでは具体的に、アドラーはどんな思想の持ち主なのでしょうか?

 もし、彼の思想をひと言で要約するなら、次のようになるかもしれません。

「世界」を変えるのは、他の誰でもない「わたし」である。

 アドラーの思想を理解し、実践することができれば、確実に「世界」が変わります。そして「世界」を変えるのは、どこかの国の大統領でもなければ一部のエリート層でもなく、ただただ「わたし」なのです。

 本書の中で哲人は、こんな話をしています。

哲人 いま、あなたの目には世界が複雑怪奇な混沌として映っている。しかし、あなた自身が変われば、世界はシンプルな姿を取り戻します。問題は世界がどうであるかではなく、あなたがどうであるか、なのです。

青年 わたしがどうであるか?

哲人 そう。もしかするとあなたは、サングラス越しに世界を見ているのかもしれない。そこから見える世界が暗くなるのは当然です。だったら、暗い世界を嘆くのではなく、ただサングラスを外してしまえばいい。そこに映る世界は強烈にまぶしく、思わずまぶたを閉じてしまうかもしれません。再びサングラスがほしくなるかもしれません。それでもなお、サングラスを外すことができるか。世界を直視することができるか。あなたにその“勇気”があるか、です。

青年 勇気?

哲人 ええ、これは“勇気”の問題です。

 人は誰しも客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいる。それがアドラーの考え方です。つまり、たとえば過去のつらい出来事に対しても「なにがあったか」が問題なのではなく、「どう解釈するか」が問題なのだと考えます。ニーチェ的にいえば「客観的な事実など存在せず、主観的な解釈のみが存在している」とすることもできるでしょう。

 この発想は、アドラー心理学の大きな特徴である「目的論」という考えのなかで、より鮮明になります。

 たとえば、自室にずっと引きこもっている人がいたとき、フロイト的な発想では「不安だから、引きこもっている」というように考え、「両親に虐待を受け、愛情を知らないまま育った。だから他者と交わるのが怖いのだ」と結論づけるなど、その人が引きこもるに至った「原因」に注目します(原因論)。

 しかしアドラー心理学では、その人が隠し持つ「目的」を考えていくのです(目的論)。再び本文から哲人と青年の対話を引きましょう。友人が引きこもりになっているという青年に対して、哲人は次のように語ります。

哲人 アドラー心理学では、過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考えます。

青年 いまの目的?

哲人 ご友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」と考えるのです。

青年 はっ?

哲人 つまり、ご友人には「外に出ない」という目的が先にあって、その目的を達成する手段として、不安や恐怖といった感情をこしらえているのです。アドラー心理学では、これを「目的論」と呼びます。

青年 ご冗談を! 不安や恐怖をこしらえた、ですって? じゃあ先生、あなたはわたしの友人が仮病を使っているとでもいうのですか?

哲人 仮病ではありません。ご友人がそこで感じている不安や恐怖は本物です。場合によっては割れるような頭痛に苦しめられたり、猛烈な腹痛に襲われることもあるでしょう。しかし、それらの症状もまた、「外に出ない」という目的を達成するためにつくり出されたものなのです。

青年 ありえません! そんな議論はオカルトです!

 引きこもりの人は「外に出ない」という目的をかなえるために、不安や恐怖などの感情をつくりあげている。これは即座に納得できる議論ではないでしょう。作中の青年も、すぐさま反発します。

青年 そこまで強くおっしゃるのなら、しっかり説明していただきましょう。そもそも、「原因論」と「目的論」の違いとはどういうことです?

哲人 たとえば、あなたが風邪で高熱を出して医者に診てもらったとします。そして医者が「あなたが風邪をひいたのは、昨日薄着をして出かけたからです」と、風邪をひいた理由を教えてくれたとしましょう。さて、あなたはこれで満足できますか?

青年 できるはずもないでしょう。理由が薄着のせいであろうと、雨に降られたせいであろうと、そんなことはどうでもいい。問題は、いま高熱に苦しめられているという事実であり、症状です。医者であるならば、ちゃんと薬を処方するなり、注射を打つなり、なにかしらの専門的処置をとって、治療してもらわなければなりません。

哲人 ところが原因論に立脚する人々、たとえば一般的なカウンセラーや精神科医は、ただ「あなたが苦しんでいるのは、過去のここに原因がある」と指摘するだけ、また「だからあなたは悪くないのだ」と慰めるだけで終わってしまいます。いわゆるトラウマの議論などは、原因論の典型です。

青年 ちょっと待ってください! つまり先生、あなたはトラウマの存在を否定されるのですか?

哲人 断固として否定します。

青年 なんと! 先生は、いやアドラーは、心理学の大家なのでしょう!?

哲人 アドラー心理学では、トラウマを明確に否定します。ここは非常に新しく、画期的なところです。

トラウマを否定する
「目的論」とは

 そう。いまや日常語になった感さえある「トラウマ」という言葉、そこから受ける影響を、アドラー心理学では明確に否定します。これがどれだけ斬新で過激な主張であるかは、おそらく心理学を専門に学んでこなかった方々(わたしもそのひとりです)にも理解していただけるでしょう。哲人はこう続けます。

哲人 たしかにフロイト的なトラウマの議論は、興味深いものでしょう。心に負った傷(トラウマ)が、現在の不幸を引き起こしていると考える。人生を大きな「物語」としてとらえたとき、その因果律のわかりやすさ、ドラマチックな展開には心をとらえて放さない魅力があります。
 しかし、アドラーはトラウマの議論を否定するなかで、こう語っています。「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック――いわゆるトラウマ――に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」と。

青年 目的にかなうものを見つけ出す?

哲人 そのとおりです。アドラーが「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって自らを決定する、と語っているところに注目してください。
 たとえば大きな災害に見舞われたとか、幼いころに虐待を受けたといった出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。影響は強くあります。しかし大切なのは、それによってなにかが決定されるわけではない、ということです。われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。

 トラウマなどない。われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。それがアドラーの主張であり、目的論です。

 それでは具体的に、引きこもりの人はどんな「目的」を持って自室に引きこもっているのでしょうか。

青年 どうして外に出たくないのですか? 問題はそこでしょう!

哲人 では、あなたが親だった場合を考えてください。もしも自分の子どもが部屋に引きこもっていたら、あなたはどう思いますか?

青年 それはもちろん心配しますよ。どうすれば社会復帰してくれるのか、どうすれば元気を取り戻してくれるのか、そして自分の子育ては間違っていたのか。真剣に思い悩むだろうし、社会復帰に向けてありとあらゆる努力を試みるでしょう。

哲人 問題はそこです。

青年 どこです?

哲人 外に出ることなく、ずっと自室に引きこもっていれば、親が心配する。親の注目を一身に集めることができる。まるで腫れ物に触るように、丁重に扱ってくれる。
 他方、家から一歩でも外に出てしまうと、誰からも注目されない「その他大勢」になってしまいます。見知らぬ人々に囲まれ、凡庸なるわたし、あるいは他者より見劣りしたわたしになってしまう。そして誰もわたしを大切に扱ってくれなくなる。……これなどは、引きこもりの人によくある話です。

 引きこもることによって、周囲(特に家族)の注目を集め、特別な存在になろうとする。もし引きこもりをやめてしまったら、自分は誰からも注目されず、どこにでもいる「その他大勢」になってしまう。アドラー心理学の目的論は、過去の「原因」ではなく、いま現在の「目的」から人間理解を進めていくのです。

過去になにがあったかなど関係ない

 引きこもりの事例だけでは納得できない方のために、もうひとつの事例を挙げておきましょう。不登校やリストカットなどの問題行動についての考察です。

哲人 親から虐げられた子どもが非行に走る。不登校になる。リストカットなどの自傷行為に走る。フロイト的な原因論では、これを「親がこんな育て方をしたから、子どもがこんなふうに育った」とシンプルな因果律で考えるでしょう。植物に水をあげなかったから、枯れてしまったというような。たしかにわかりやすい解釈です。
 しかし、アドラー的な目的論は、子どもが隠し持っている目的、すなわち「親への復讐」という目的を見逃しません。自分が非行に走ったり、不登校になったり、リストカットをしたりすれば、親は困る。あわてふためき、胃に穴があくほど深刻に悩む。子どもはそれを知った上で、問題行動に出ています。過去の原因(家庭環境)に突き動かされているのではなく、いまの目的(親への復讐)をかなえるために。

青年 親を困らせるために、問題行動に出る?

哲人 そうです。たとえばリストカットをする子どもを見て「なんのためにそんなことをするんだ?」と不思議に思う人は多いでしょう。しかし、リストカットという行為によって、周囲の人――たとえば親 ――がどんな気持ちになるのかを考えてみてください。そうすれば、おのずと行為の背後にある「目的」が見えてくるはずです。

青年 ……目的は、復讐なのですね。

 フロイト的な原因論を否定し、トラウマの影響を否定し、自分の行動を目的論の立場でとらえなおすことは、かなり厳しい作業だと思います。

 極端な話、原因論に立てば「いまの自分がこうなのは、親のせいだ」とか「生まれ育った環境のせいだ」と、責任転嫁することができます。

 一方、アドラー的な目的論は、責任転嫁を許しません。「こんな自分」を選んだのは他ならぬ自分であり、なんらかの目的――たとえば努力をしたくないとか、失敗して恥をかきたくないとか、「やればできる」という可能性を残しておきたいとか――をかなえるために「こんな自分」であり続けている、と考えるのが目的論だからです。正面から受け止めるには、かなりの時間と勇気とを必要とする議論でしょう。

 しかし、こう考えてください。アドラーの目的論は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」といっているのです。過去など存在しないし、トラウマも存在しない。あなたは「いま」、ここで自分の人生を選ぶことができるのだと。

 われわれはタイムマシンで過去にさかのぼることなどできません。原因論の立場に立って「あんな家庭に生まれ育ったから」とか「あんな大学しか出てないから」と考えていたら、物事は一歩も前に進まないはずです。

 原因論を切り捨て、目的論を受け入れる勇気を持ちえたときにこそ、はじめて自分を変えるチャンスが出てくるのです。

 前編となる今回は「目的論」の話だけで紙幅が尽きてきました。次回の後編では、冒頭に紹介した「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」という言葉を出発点に、人生の悩みを一気に解決させる具体的方策を紹介していきたいと思います。


■第2回
他者の期待を満たすために
生きてはいけない

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と語るアルフレッド・アドラー。われわれは対人関係から解放されれば、すべての悩みを消すことができる。けれども対人関係をゼロにするなど、絶対にできないだろう。そこでアドラーは、対人関係の悩みを一気に解決する具体策を提示する。いったいなぜ「すべて対人関係の悩み」なのか? そしてどうやって「対人関係の悩み」を断ち切るのか?

人は社会的な文脈においてのみ
「個人」になる

 人は誰しも、なにかしらの悩みを抱えて生きているものです。仕事がうまくいかないとか、失恋をしてしまったとか、自分の容姿が嫌いだとか、いろんな悩みがあるでしょう。こうした現実に対して、アドラー心理学では「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と考えます。あらゆる悩みは「対人関係の悩み」に還元される。個人だけで完結する悩み、いわゆる内面の悩みなどというものは存在しないのだと。

 はじめてこの考えに触れたとき、わたしは大きな違和感を覚えました。おそらく、みなさんも同じではないでしょうか。『嫌われる勇気』に登場する青年も、驚きながら反発します。

青年 いま、なんとおっしゃいました!?

哲人 何度でもくり返しましょう。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」。これはアドラー心理学の根底に流れる概念です。もし、この世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙のなかにただひとりで、他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまうでしょう。

青年 噓だ! そんなものは学者の詭弁にすぎません!

哲人 もちろん、対人関係を消してしまうことなどできません。人間はその本質において、他者の存在を前提としている。他者から切り離されて生きることなど、原理的にありえない。「宇宙のなかにただひとりで生きることができれば」という前提が成立しえないのはおっしゃるとおりです。

 アドラー心理学では、人間は「社会的な生き物」であると考えます。

 もし仮に、われわれが「宇宙のなかにただひとり」で生きていたら、孤独は感じないでしょう。孤独を感じるのは、われわれが「ひとり」だからではなく、自分を取り巻く他者、社会、共同体があり、そこから疎外されていると実感するからこそ、孤独なのです。われわれは孤独を感じるのにも、他者を必要とします。人は社会的な文脈においてのみ、「個人」になるのです。

 そんな「社会的な生き物」だからこそ、人間の悩みはすべて対人関係の悩みである。アドラーはそう主張するわけです。もちろん、この考えを素直に受け入れる青年ではありません。彼は激しく噛みつきます。

青年 先生、それでもあなたは哲学者ですか! 人間には、対人関係なんかよりもっと高尚で、もっと大きな悩みが存在します! 幸福とはなにか、自由とはなにか、そして人生の意味とはなにか。これらはまさに古代ギリシア以来、哲学者たちが問い続けてきたテーマではありませんか!
 それがなんですって? 対人関係がすべてだと? なんと俗っぽい答えでしょう、哲学者が聞いて呆れますよ!

哲人 なるほど、もう少し具体的に説明する必要がありそうですね。

青年 ええ、説明してください! もしも先生がご自分を哲学者だとおっしゃるのであれば、ここはしっかり説明していただかなければ困ります!

他者との比較が劣等感を生む

 なぜ「すべての悩みは対人関係」なのか。そう問われた哲人は、自身がかつて思い悩んでいた、身長についての劣等感を語りはじめます。

哲人 では、わたし自身の劣等感についてお話ししましょう。あなたは最初にわたしと会ったとき、どのような印象を持ちましたか? 身体的な特徴という意味で。

青年 ええっと、まあ……。

哲人 遠慮することはありません、率直に。

青年 そうですね、想像していたよりも小柄な方だと思いました。

哲人 ありがとう。わたしの身長は155センチメートルです。アドラーもまた、これくらいの身長だったといいます。かつてわたしは——まさにあなたくらいの年齢まで——自分の身長について思い悩んでいました。

 身長が高いのか低いのか。一見するとこれは対人関係とは無縁の、内面的な悩みのように思えます。しかし、そうではないというのが哲人の、つまりアドラー心理学の考えです。哲人は友人から聞かされた「お前には人をくつろがせる才能がある」という言葉をきっかけに、そのことに気づきます。

哲人 わたしが自分の身長に感じていたのは、あくまでも他者との比較――つまりは対人関係――のなかで生まれた、主観的な「劣等感」だったのです。もしも比べるべき他者が存在しなければ、わたしは自分の身長が低いなどと思いもしなかったはずですから。あなたもいま、さまざまな劣等感を抱え、苦しめられているのでしょう。しかし、それは客観的な「劣等性」ではなく、主観的な「劣等感」であることを理解してください。身長のような問題でさえも、主観に還元されるのです。

青年 つまり、われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」なのだと?

哲人 そのとおりです。わたしは友人の「お前には人をくつろがせる才能があるんだ」という言葉に、ひとつの気づきを得ました。自分の身長も「人をくつろがせる」とか「他者を威圧しない」という観点から見ると、それなりの長所になりうるのだ、と。
 もちろん、これは主観的な解釈です。もっといえば勝手な思い込みです。ところが、主観にはひとつだけいいところがあります。それは、自分の手で選択可能だということです。自分の身長について長所と見るのか、それとも短所と見るのか。いずれも主観に委ねられているからこそ、わたしはどちらを選ぶこともできます。

 われわれが抱える劣等感とは、他者との比較から生まれるものであり、「対人関係の悩み」である。そして、もしもこの世界に自分以外の誰ひとりも存在しなければ、あらゆる悩みはなくなってしまう。言葉も、論理も、コモンセンスも必要なくなる。「価値」そのものが存在しなくなる。逆にいえば、人間の悩みはすべてが対人関係に端を発することになる。それがアドラーの考えです。

 ちなみに、「劣等感」という言葉を現在語られているような文脈で使ったのは、アドラーが最初だとされています。

人生の悩みを吹き飛ばす
「課題の分離」とは

 そして対人関係の悩みを一蹴するために登場するのが、アドラー心理学独自の「課題の分離」という発想になります。「課題の分離」がどんなものであるか、再び哲人と青年の対話を引きましょう。

哲人 わかりました。それでは、アドラー心理学の基本的なスタンスからお話ししておきます。たとえば目の前に「勉強する」という課題があったとき、アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていきます。

青年 誰の課題なのか?

哲人 子どもが勉強するのかしないのか。あるいは、友達と遊びに行くのか行かないのか。本来これは「子どもの課題」であって、親の課題ではありません。

青年 子どもがやるべきこと、ということですか?

哲人 端的にいえば、そうです。子どもの代わりに親が勉強しても意味がありませんよね?

青年 まあ、それはそうです。

哲人 勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

青年 分離して、どうするのです?

哲人 他者の課題には踏み込まない。それだけです。

青年 ……それだけ、ですか?

哲人 およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと――あるいは自分の課題に土足で踏み込まれること――によって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

 たとえばアドラー心理学のカウンセリングでは、相談者が変わるか変わらないかは、カウンセラーの課題ではないと考えます。カウンセリングを受けた結果、相談者がどのような決断を下すのか。これまでの自分を変えて、新しい一歩を踏み出すのか。それとも、このまま踏みとどまるのか。これは相談者本人の課題であり、カウンセラーはそこに介入できないのです。

 もちろんカウンセラーも、精いっぱいの援助はします。ある国に「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」ということわざがあるそうですが、まさにアドラー心理学のカウンセリング、そして他者への援助全般もそういうスタンスだと考えてください。

 課題の分離という発想に納得できない青年に対し、哲人はこんな言葉をぶつけます。

哲人 あなたは大きな勘違いをしている。いいですか、われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです。

青年 なんですって?

哲人 あなたは他者の期待を満たすために生きているのではないし、わたしも他者の期待を満たすために生きているのではない。他者の期待など、満たす必要はないのです。

青年 い、いや、それはあまりにも身勝手な議論です! 自分のことだけを考えて独善的に生きろとおっしゃるのですか?

哲人 ユダヤ教の教えに、こんな言葉があります。「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」と。あなたは、あなただけの人生を生きています。誰のために生きているのかといえば、無論あなたのためです。そしてもし、自分のために生きていないのだとすれば、いったい誰があなたの人生を生きてくれるのでしょうか。われわれは、究極的には「わたし」のことを考えて生きている。そう考えてはいけない理由はありません。

 われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」。そして同時に、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」。自分を曲げてまで相手の期待に合わせる必要はないし、相手が自分の思うとおりに動いてくれなくても、怒ってはいけない。それが当たり前なのだと考えるのです。哲人は一気に畳みかけます。

哲人 われわれはみな、対人関係に苦しんでいます。それはご家族との関係かもしれませんし、職場での対人関係かもしれません。そして前回、あなたはいいましたね? もっと具体的な方策がほしい、と。
 わたしの提案は、こうです。まずは「これは誰の課題なのか?」を考えましょう。そして課題の分離をしましょう。どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きするのです。
 そして他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。

自由とは他者から
嫌われることである

 本書のタイトル『嫌われる勇気』が、どのような思想に基づくものか、少しずつ見えてきたでしょう。最後に、「他者から嫌われること」をめぐって交わされる対話を引用して、この記事の終わりにしたいと思います。

哲人 何度もくり返してきたように、アドラー心理学では「すべての悩みは、対人関係の悩みである」と考えます。つまりわれわれは、対人関係から解放されることを求め、対人関係からの自由を求めている。しかし、宇宙にただひとりで生きることなど、絶対にできない。ここまで考えれば、「自由とはなにか?」の結論は見えたも同然でしょう。

青年 なんですか?

哲人 すなわち、「自由とは、他者から嫌われることである」と。

青年 な、なんですって!?

哲人 あなたが誰かに嫌われているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるしなのです。

(中略)

青年 ……先生はいま、自由ですか?

哲人 ええ。自由です。

青年 嫌われたくはないけど、嫌われてもかまわない?

哲人 そうですね。「嫌われたくない」と願うのはわたしの課題かもしれませんが、「わたしのことを嫌うかどうか」は他者の課題です。わたしをよく思わない人がいたとしても、そこに介入することはできません。

 今回は、本書『嫌われる勇気』の中から、「目的論」と「課題の分離」にポイントを絞ってお話を進めました。もちろんアドラーの思想はこれだけにとどまるものではありません。われわれにとって仕事とはなにか、愛とはなにか、われわれはいかに生きるべきか、人生とはなんなのか、そして幸福とはなんなのか、などありとあらゆるテーマについて、哲人と青年が存分に語り尽くしています。

 アドラー心理学は「勇気の心理学」です。われわれの人生を決めるのは、生まれ育った環境でもなければ、先天的な能力(才能)でもない。変わろうとする「勇気」があるか。前に進もうとする「勇気」があるか。それだけだと考えます。

 もし前後編にわたってお送りしたこの記事に少しでも興味を抱かれたなら、ぜひ『嫌われる勇気』を手に取ってみてください。アドラーの厳しくも希望に満ちたメッセージは、必ずやわれわれの人生を変えてくれるものだと確信しています。


古賀史健 (こが・ふみたけ)

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10 年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月17日 16:52

私もかつて唐突にこの真実に気付き、以来自他すべてをあるがままに受容し、自らの満足を目指す過程での日々の納得を積み重ね、好きなものだけに包まれた幸せな毎日を過ごせています♬

■【安藤美冬×岸見一郎 対談】(前編)
一度知ったら引き返せない「嫌われる勇気」の魔力
自由に生きるための武器「アドラー心理学」

「自由とは他者から嫌われることである」──フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアドラーの思想が、哲人と青年の対話を通して学べる書籍『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)。cakesでの同名連載をまとめた本書は、刊行からわずか1ヵ月半で8万部を突破。これほど多くの人に注目される本書の秘密は何なのでしょう。それを解き明かすため、今回は同書の著者の一人である哲学者・岸見一郎さんと、起業家・コラムニストの安藤美冬さんの対談をお届けします。

本書を「2013年に読んだ本No.1」と公言する安藤さんは、「ライフスタイルの編集」をテーマに、商品企画、企業コンサルティング、大学講師にコラム執筆など多種多様な仕事をパラレルに手がけていらっしゃいます。すでに自分らしい働き方やライフスタイルの実現という「自由」を謳歌しているように思える彼女は、アドラーの思想の何に衝撃を受けたのでしょうか?(構成:宮崎智之)

トラウマを作っているのは
現在の自分?!

安藤美冬(以下、安藤) 昨年末にニューヨークに行く用事がありまして、飛行機の中で『嫌われる勇気』を読みました。ひとことで言うと「開眼」したというか。「ただごとではないことが起こっているぞ」という直感に導かれるまま、ホテルにチェックインした後に再読し、結局1日に2回も読んでしまいました。

岸見一郎(以下、岸見) なんと、ありがとうございます。

安藤 2回目の読書を終えた直後のことです。本を閉じ、余韻を感じながらゆっくりと顔を上げると、目の前にニューヨークのホテルから見える朝焼けが広がっていました。それがもう、ものすごく綺麗で。自分の心にも光が広がっていくような、シンクロする感覚がありました。それほど影響を受けた特別な一冊だったので、先生とお話しするのを楽しみにしていました。

岸見 私も『僕たちはこうして仕事を面白くする』(NHK出版)で安藤さんを知って興味を持ち、他の著書を読み進めていたところだったので、今日をとても楽しみにしていました。安藤さんの発言はすごく面白いですね。

安藤 本当ですか! ありがとうございます。

岸見 安藤さんは、『嫌われる勇気』のどこを気に入ってくださったのでしょうか。

安藤 今はまったく違う分野を行き来していますが、本当のところ、私が子どもの頃からいちばん興味のある分野は、「心の探究」なんです。物心ついた頃から「人はどうすれば苦しみから逃れ、幸せを感じられるのか」という大きなテーマを考えずにはいられませんでした。小学校時代にいじめられたり、高校時代に親友が心の病気を発症したり、26歳で「抑うつ」と診断されて休職をしたりしたことが理由だと思います。「心」というつかみどころのないもの、それを理解しようと、たくさんの心関係の本を読んだり、何十ヵ国を旅したりしてきました。

岸見 具体的に行動を起こされるところが、安藤さんらしいですね。

安藤 そうしたなかで私がぶち当たった最大の疑問は、「トラウマはどうしたら克服できるのか」ということでした。なぜかというと、心のトラウマというものは厄介な代物で、探求すればするほど収拾がつかなくなるからです。トラウマを解決しようにも、次から次へと泉のように湧き出してきてキリがない。ひとつ癒せばまた別のトラウマが姿を現し、それをまた癒し……。それに対して、『嫌われる勇気』は明確にトラウマの存在を否定しています。その言い切りっぷりに、すごくスッキリしたんです。

岸見 とんでもないことを言っているとは思いませんでしたか?

安藤 ショックではありましたが、読み進めていくうちに「あぁ、なるほどな」と深く納得しました。というのも、これまで心やトラウマの探求をしてきたのに一向に答えが出ないのは、そもそもアプローチ自体がズレていたのではないかという、モヤモヤした気持ちを抱いていたからです。

岸見 ズレているというより、まったく違っていたのです。私がカウンセリングしている患者さんにも、過去のトラウマを持ち出して、それが、現在の状況が困難であることや生きづらさの原因だと言う人が多いですね。しかし、アドラー心理学では、トラウマの存在を否定します。そんなものは「ない」と。存在しないものを探したり、どうにかしようとしても、答えは永遠に見つかりませんよ。

安藤 『嫌われる勇気』でも、引きこもりは過去のトラウマが原因なのではない、「外に出ない(出たくない)」という「今の目的」のために不安や恐怖といった感情を作り出しているのだ、という話が紹介されていましたね。

岸見 そうです。アドラー心理学では、「過去の原因」ではなく「現在の目的」を考えていきます。そこが、過去(トラウマ)や無意識といった「原因」を重視するユングやフロイトの心理学と、大きく異なるところです。

安藤 これまで考えてもみなかった発想で、びっくりしました。なるほど、だから私はずっと悩み続けていたのか、と。

岸見 過去の経験に今の自分の原因を求めるほうが楽なのです。

安藤 今の自分に対して無責任でいられますからね。

岸見 それよりも、「過去に目を向けている自分」に目を向けてほしい。本当はもっと自由に生きられるのに、いつまでも不自由な生き方をしているということに気づいてもらいたいと思います。トラウマなど存在しないのだと言われると、人によっては抵抗する気持ちも出てくるでしょう。でも、そこを乗り切らないと、前に進むことはできません。

他人のスープに
つばを吐く厳しさ

安藤 先に申し上げたように、私は26歳で心の調子を崩し、半年ほど会社を休んだことがあります。そのことをメディアなどで公表していることもあり、勤務している大学の学生やソーシャルメディアのフォロワーさんから、個人的に心の問題を打ち明けられることが多いんです。心に悩みを抱えている人が絶えないのは、なぜなのでしょうか?

岸見 仕事に就いてみたけど、その仕事に向いていなかったなんてことは誰にでも起こり得ますよね。

安藤 そうですね。

岸見 それで、違う仕事に就くと決心したときに、ただ「自分自身が決めた」とシンプルに考えればいいのに、「心の調子や体調が悪くて続けられない」ことを、仕事を続けられないことの原因にする人がいる。そのほうが周りも納得するし、自分自身も楽なんですよ。でも、そういった行為に対してアドラーは、「人生の嘘」という、非常に厳しい言い方をしています。本当は「仕事ができないから転職して逃げる」などと他人に否定されることが耐えられなかったり、「その仕事に向いていない自分」を受け入れることができないから、嘘の理由を言って、自分自身を納得させたいだけなのです。

安藤 なるほど。

岸見 たとえば、私は自分の子どもに「学校を休むときは明るく元気に休んでいいんだよ」と言っていました。というのも、子どもは学校を休みたいときに、お腹が痛くなったり、頭が痛くなったりするんです。これは仮病でもなんでもなく、本当にそういう症状が出る。でも私は「そんな理由がなくても休むと自分で決心したなら、親である自分が学校に連絡するから」と伝えていました。そうすると、休むために腹痛を起こすことがなくなります。

安藤 言われてみれば、ありそうな話ですね。

岸見 晴れて学校に行かなくていいことが決まった瞬間に腹痛が治まったりするものなんです(笑)。

安藤 アドラー心理学はそういったかたちで日常に役立ちますし、ヨーロッパでは自己啓発の源流としてメジャーな存在だということも『嫌われる勇気』のなかで紹介されていましたね。でも、日本の社会では、フロイトとユングと並び称されるほどには、根付いていないように感じます。

岸見 日本ではアドラー心理学が受け入れられにくいようです。トラウマの話にも関係しますけど、すべてのことが最終的に自分に降り掛かってくる厳しさが関係していると思います。過去の体験に生きづらさの原因を求めるほうが楽ですし、カウンセリングでも「あなたのせいではなかったんですよ」「こういう風に育てられてきたからですよ」と言ったほうがウケはいいでしょう。でもアドラー心理学はそうは言わない。

安藤 アドラー心理学の考え方はたしかに厳しいですが、前向きなものだと、私は思います。

岸見 そのとおりです。過去にあったことを現在のあり方の原因にしてしまうと、決定論になってしまい、現状を変えることはできないことになってしまいます。これは非常にうしろ向きな考え方でしょう。

安藤 どんなに考えても過去は変わらないですからね。

岸見 アドラーは、「他人のスープにつばを吐く」というあまり美しくない比喩を使っていました。

安藤 スープにつばですか……。どういう意味ですか?

岸見 相手のつばが自分の皿に飛び込んだのを見てしまったら、そのスープを飲むことができなくなってしまいますよね。それと同じで、一度聞いてしまったら元に戻れないのがアドラー心理学なんだという意味です。もう嘘や言い訳が言えなくなる。この厳しさが日本で受け入れられにくい原因なのかもしれません。

(中編に続く)


■【安藤美冬×岸見一郎 対談】(中編)
幸せは、自己肯定を「否定」することから始まる
自由に生きるための武器「アドラー心理学」

「すべてのトラウマは“人生の嘘”だ」──自己啓発の父・アドラーの刺激的な主張が展開される書籍『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)。
著者の岸見一郎さんがアドラー心理学を研究しているのは、岸見さん自身が幸せになりたいからだといいます。トラウマや自己肯定という“言い訳”を許さないアドラー心理学は、一見厳しい考え方に思えますが、自分の心持ち次第で人生はいくらでも変えられると教えてくれる、心強い味方です。岸見さんが安藤美冬さんに明かした、日常で実践しているアドラー的発想とは?(構成:宮崎智之)

「ポジティブ教」に
ハマらないために

安藤美冬(以下、安藤) そもそも、岸見先生がアドラーを学び始めたきっかけは何だったのでしょうか?

岸見一郎(以下、岸見) きっかけは子育てです。子どもは電車の中で大きい声を出すかもしれないし、スーパーのオモチャ売場の前で泣き叫びだすかもしれない。ときに親の言うことをまったく聞かなくなる手強い存在ですね。そういうときにどう対処したらいいのだろうと悩んで、アドラー心理学を学び始めました。

安藤 子育てがきっかけだったとは、ちょっと意外です。

岸見 あと、『嫌われる勇気』のあとがきにも書きましたが、はじめて聞いたアドラー心理学の講演で登壇者が「今この瞬間から幸福になれる」と語ったんです。私は反発を感じると同時に、「これまで哲学者として幸福について考察してきたけれど、自分自身は幸福なんだろうか」ということに思い至りました。それなら、アドラー心理学を研究して、まず自分が幸せになろうと。

安藤 『嫌われる勇気』の後半では、「“いま、ここ”に強烈なスポットライトを当てよ」という力強い幸福論が語られていましたね。まさに私はそれが知りたかったんだ!ということが語られていて、すごく共感しました。これまで何度かテレビや対談で「若者の幸福論」というテーマで話をしたことがあるのですが、意見するたびに徒労感を味わっていたんです。幸福についての議論って、小難しくそれらしいことをこねくり回しても仕方がない気がするんですよね。「笑う門には福来る」の精神で、「いま、ここ」の自分が幸せだと定義すれば、周りの世界が輝いて見える。幸せは“自家発電”していくものなんじゃないかなと思うんです。

岸見 そのとおりです。だから、私自身が幸せにならなければ、カウンセリングにこられた人に対して説得力がないんですね。

安藤 アドラー心理学には「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」という三つの重要なポイントがありました。そして、自己受容と「自己肯定」を明確に分けている。これは、ものすごく腑に落ちました。

岸見 自己肯定は、できもしないことでも暗示をかけて、「自分はできる」と言い聞かせることです。一方の自己受容は、「できない自分」をも受け入れること。アドラー心理学では、自己肯定を否定して、自己受容しながら前に進むことを推奨しています。

安藤 自己肯定感を持つためにあらゆる状況を前向きにとらえるとか、あるいは自分のことを好きになるために自己肯定の言葉を唱えるとか、そういった「ポジティブ教」みたいな考え方ってありますよね。かくいう私も一時期、ポジティブ教の信者でした(笑)。でも、それって奥底の感情がついてこないから、とても辛い。

岸見 強い劣等感に苦しみながらも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸っている状態ですね。

安藤 あるいは、心の奥底では迷いや不安でいっぱいなのに、その本当の感情に目をつぶってしまっている状態。燃費の悪い車に乗っている状態、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態ですね。

岸見 本当の意味で自分のことが好きになれなければ、幸せにはなれないんですよ。なぜなら、「自分」とは、どんなことがあっても死ぬまで付き合っていかなければならないからです。パソコンや携帯電話なら、いつでも買い替えられる。でも自分は、他の自分に換えることはできません。だからなんとかして、皆に自分を好きになってもらいたい。

安藤 そこで他者信頼と他者貢献が重要になってくるんですね。

岸見 人はどんなときに自分を好きになれるのかというと、自分が誰かの役に立てていると感じたときなんです。でも、他者を自分の敵だと思っていたら、貢献したいなんて思わないですよね。だから自己受容、他者信頼、他者貢献はワンセットでどれも欠くことはできない。自分のなかで完結しようと思うから自己肯定なんて言葉が出てくるわけで、実は、自分を肯定するためには他者が必要になるんです。

安藤 自己肯定と自己受容の違いは、とても重要なポイントになりそうですね。私も含めて、その差に気付かないで苦しんでいる人たちがたくさんいそうです。

他人をほめるのは悪いこと?

安藤 『嫌われる勇気』では、「怒り」などの感情についての考察も印象に残りました。感情には必ず「目的」があり、それに気がつけばコントロールできると。

岸見 怒りの感情の裏には、自分の主張を通したいなどの目的があります。それを理解すれば、目的を果たすためによりよい方法があることがわかってくる。子どもがスーパーのオモチャ売場の前で泣き叫んだらたいていの親は叱ると思うんですけど、子どもは自分の要求をどうしたら通せるかわからないから泣いているわけですよね。

安藤 そうですね。

岸見 だから私は自分の子どもに、「そんなに泣かなくてもいいから言葉でお願いしてくれませんか」と言ったんです。そうしたら彼も泣きやんで、「あのオモチャを買ってくれたら、うれしいんだけど」と言いました。そういう経験を重ねていけば、感情という不自由な手段を使わなくても自分の気持ちを伝えられるようになります。

安藤 それって大人でもいっしょですよね。私も母親から小言を言われるとついカッとなりますし、仕事をしていても思いどおりに事が運ばなかったり、スタッフが小さなミスをするとついついイライラしてしまう。でも、年末にアドラー心理学を知ったので、2014年はまだ感情的な手段を使っていません!

岸見 それはよかった(笑)。

安藤 ですが、内に溜まった感情を発散したほうがすっきりして前に進めるという考えもありますよね。私にはその是非はわからないのですが、あるセラピーでは、患者がカウンセラーと一緒に小さな個室に入り、今まで自分が経験してきたいろいろなことを思い出して、怒りや悲しみの感情を思い切り吐き出すと聞きました。

岸見 感情は溜まるものではありませんよ。蓄積されません。

安藤 えっ? そうなんですか?

岸見 たとえば、親と子どもが大げんかしていたとします。喧嘩の最中に親が電話を受けて、相手が学校の先生だったら、深々とお辞儀して対応すると思うんです。

安藤 ああ、声色まで変えて。

岸見 そう。でも、電話が終わって子どもの顔を見たら、また腹が立ってくる。つまり感情とは瞬間に沸いてくるものであって、蓄積されるものではないので、そもそも発散することもできないということです。

安藤 花粉症のように内部に蓄積して爆発するものだと思っていました。

岸見 すべてを感情のせいにしてしまえば、自分自身には責任がなくなるので楽になれるでしょうが、それも大きな嘘です。人は、そのときどきの目的に即して、手段である感情を使い分けています。責任は、すべて使い手である自分にあるのです。

安藤 目的に応じて、感情を使い分けている……。耳が痛いですが、勉強になります。

岸見 ええ、厳しい考え方ですが、向き合わなくてはなりません。

安藤 あと、すごく参考になったのは、叱ることもほめることも同義であるという考え方です。よく「ほめて伸ばせ」なんて言われるように、ほめるという行為は安易に推奨されがち。でも、立場が上の人間が下の人間を評価し、操作しようとする意味では叱ることと同じであるという言葉に、ハッとさせられました。

岸見 対等な関係同士ならば感情で操作する必要なんてないんです。ちゃんと言葉で気持ちを伝えればいいだけ。相手が自分より下だと思っているからコントロールしようとする。そのことがより顕著になるのが「ほめる」という行為です。仕事にしろ、育児にしろ、すべての対人関係を「横の関係」にして、この人は大切な友人なんだという感覚を身につければ、日々の生活が変わってくると思いますよ。

(後編に続く)


■【安藤美冬×岸見一郎 対談】(後編)
「嫌われる」ことは、自分の人生を生きることだ
自由に生きるための武器「アドラー心理学」

アドラー心理学のエッセンスを凝縮した『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)。同書の大ファンだという安藤美冬さんと著者の一人である哲学者の岸見さんによる対談の最終回です。

「トラウマは存在しない」「自己肯定するな」などと、従来の心理学のイメージを覆す考え方が満載のアドラー心理学。本書のタイトルとなった「嫌われる」という言葉も、一見ネガティブに聞こえますが、実はとてつもなく前向きなメッセージが込められていました。(構成:宮崎智之)

安藤美冬が対人関係に悩むワケ

安藤美冬(以下、安藤) 私の悩みを少し相談させてください。実は私、すごく人見知りなんです。そう見えないとよく言われるんですけど(笑)。特に知らない人がたくさんいるパーティーに出席するのがすごく苦手で。出席するたびに寿命が縮まる思いになります。

岸見一郎(以下、岸見) なぜですか?

安藤 どうも居心地が悪いというか。「ここにいていいんだよ」という承認を誰からも貰えていないような気がして。

岸見 それは、安藤さん自身が「自分は人見知り」という感情を作り出しているんじゃないですかね。つまり、自分が初対面の人とあまり話ができないということの理由づけとして作り出している感情だと言える。緊張するのは、人見知りだからではありません。「自分は気に入られないんじゃないか」「会話が盛り上がらないのではないか」という不安が的中したときの言い訳として、「自分は人見知り」という理由が必要なのです。

安藤 なるほど。対人関係で傷つくのが怖いから、納得できる理由を作っているわけなんですね。

岸見 安全弁を残しておきたいと考えないで、対人関係に踏み出す「勇気」を持つのです。そもそも、他者との関係がうまくいかないかもしれないのは自分だけではないですよね。その場にいる全員に当てはまります。だから、自分だけにことさらに他者を怖がる理由があるわけではありません。自らがまず、いわば武装放棄する必要があるんです。

安藤 じゃあ、初対面で打ち解けやすい人とそうでない人がいるのは、なぜなんでしょうか? 初回から会話が盛り上がる人もいれば、何回会っても一向に距離が縮まらない人もいるんです。

岸見 それは、「誰と出会っても打ち解けないようにしよう」と相手が決心しているんでしょうね(笑)。その人も安藤さんと同じ不安を抱えているということです。

安藤 では、自分が自己開示する決意をしたとしても、相手が心を閉ざしていたら駄目だということですか?

岸見 相手のことは考えても仕方ありません。相手には相手の課題があって、それに介入することは基本的にできないというのがアドラー心理学の考え方です。だから、相手がどうであろうと自己開示をすると安藤さんが決心するしかない。

安藤 ああ、そうか。相手の出方を見るのではなく、あくまで自分自身の決心が大切というわけですね。

岸見 アドラー心理学では、たとえ嫌いな人がいたとしても、その人に対する負の感情は会った瞬間に作り出されたものだと考えます。むしろ、その相手との関係をよくしないでおこうと決心しているために、過去のいろいろな不愉快な出来事を今この瞬間に思い出し、「ずっと嫌いだった」という感情を作り出している。

安藤 そういうややこしいことを瞬時にしているのが人間だと。

岸見 そうです。だから、これまでのことは関係なしに、「今日はこの人に対してにこやかに接しよう」と決心すれば、対人関係はすぐに変わります。そうシンプルに考える勇気を持つことです。

安藤 さきほどから「勇気」という言葉が出てきています。アドラー心理学のなかで定義している“勇気”とはどういうものなのでしょうか?

岸見 我々には生きていくにあたって避けては通れない課題がありますよね。仕事、恋愛、結婚、子育てなどいろいろありますが、そのすべては対人関係です。それらの課題を解決する力があると思えることが、「勇気」があるということです。課題に立ち向かい対人関係を進めていくんだと思えるためには、自分に価値があると思えるようにならなければいけない。そこでアドラー心理学では、人が「自分に価値がある」と思えるように、さまざまな援助を行っていきます。

星に導かれ自由に生きる

安藤 この『嫌われる勇気』というタイトルが、今ほど刺さる時代はないですよね。SNSの普及によってつながれる人の数が増え、できることなら誰ともうまくやりたいと思う一方、意図せずに嫌われてしまうなんてことも頻繁に起こります。嫌われたくないという気持ちと裏腹に、人から嫌われていることが「見える化」してしまう時代になったんですね。

岸見 仮に、誰からも嫌われていない人がいるとしたら、その人は非常に不自由な生き方をしていると考えられます。皆に気に入られるということは、他者の期待を満たすために生きているということであり、それでは自分の人生を生きているとは言えません。人から嫌われるということは、自由に生きるために支払わなければいけない代償ですし、自分が自由に生きていることの証なんです。

安藤 他者に嫌われるということは、自分が自由に生きていることの証である……そのとおりだと思います。

岸見 そう意識しなければ、自分の不幸の原因を他人や周囲の環境、過去の生い立ちに押し付けてしまうようになる。だから、「嫌われる」という言葉にはネガティブなニュアンスがあるかもしれませんが、このタイトルはとても気に入っています。

安藤 私は、自分らしい人生を生きるということについて、覚悟を持って追求しているつもりです。ですから、この『嫌われる勇気』というタイトルと先生の言葉に勇気をもらいました。

岸見 そう言っていただいて、うれしいです。

安藤 私がこの本のなかで一番好きな表現は、「より大きな共同体の声を聞け」という言葉です。これは図らずも実践してきたこととシンクロするような気がしています。私は父が教師で母が専業主婦という平凡な家庭で生まれたんですけど、「自分らしい人生を生きるために、より広い世界に出る」ということに幼い頃から強い関心を持っていました。幼少期から海外文学を読みあさり、10代で海外に出て、その後50ヵ国近くを旅し、オランダにも留学。社会人になってからも、一度入った組織を飛び出して現在があります。知らず知らずのうちに、今いる小さな世界から外に出ていくことを意識していたように思います。

岸見 私は安藤さんと違い、若いうちは、どちらかというと親の期待や普通の人生にこだわっていました。でも、大学院を出ても就職できず、常勤の精神科に勤めるようになったのは40歳のときでした。しかも、そこもすぐ辞めてしまい……。

安藤 そうだったんですか。

岸見 でも、そういう自分でもいいじゃないか。自分の人生を生きるためなら、狭い共同体にとらわれずそこから出て行ってもいいじゃないか、と決心をしたんですね。他者に貢献し、今この瞬間に幸せになるためには、場所や状況は関係ないのだと。

安藤 一歩を踏み出す勇気があれば、人はすぐにでも幸せになれる、と。

岸見 もちろん、今いる共同体から逃げればいいというものではありません。ただ、自分がやろうとしていることが広い意味での他者貢献だという意識があれば、どこにいたって自分の居場所を持つことはできます。より他者に貢献する機会がある場を求めて新しい場に移って行くのは逃げではない。

安藤 フリーランスだから、会社員だからというのも関係ないということですね。

岸見 そうです。その決心が「導きの星」となり、それさえ見つめていれば、どこにいても迷うことはない。導きの星を基準にして生きるのが自由な人生なんだということです。病気になって働けなくなった人の人生は不幸でしょうか? 私は違うと思います。それでも自分で人生を選び取っていく勇気があれば、その瞬間に幸せになれると思うんです。ですからフリーランスだとか、会社員だとか立場や状況で自分の人生の価値を決めるのはおかしい。どんな状況でも自由に生きることができるはずです。

安藤 先生に励まされているようで、涙が出てきそうになりました。『嫌われる勇気』はアドラー心理学の一部を凝縮したものだと思うので、ぜひ、続編を読みたいです。

岸見 シンプルなのに深いのがアドラー心理学の魅力です。たとえばテニスでは、ウィンブルドンに出場できる人はごくわずかです。しかし、ラケットで打ち返すという基本動作は少し練習すれば誰にでもできるようになりますし、ウィンブルドンに出場しているのはそれを続けてきた人ばかりなのです。だから、何事でも、まずはできることから実践して続けてほしいと思っています。続編ですか……(笑)。「青年」が成長して恋愛し、子育てをするという話も面白いかもしれないですね。

安藤 読みたいです。ぜひお願いします!

岸見 わかりました(笑) 考えてみましょう。

(おわり)


安藤美冬(あんどうみふゆ)

起業家/コラムニスト/Japan in Depth副編集長/多摩大学経営情報学部非常勤講師 株式会社スプリー代表。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、集英社を経て現職。ソーシャルメディアでの発信を駆使し、肩書や専門領域にとらわれずに多種多様な仕事を手がける独自のノマドワーク&ライフスタイル実践者。『自分をつくる学校』学長、講談社『ミスiD(アイドル)2014』選考委員、雑誌『DRESS』の「女の内閣」働き方担当相などを務めるほか、商品企画、コラム執筆、イベント出演など幅広く活動中。多摩大学経営情報学部「SNS社会論」非常勤講師。Japan in Depth副編集長。TBS系列『情熱大陸』、NHK Eテレ『ニッポンのジレンマ』などメディア出演多数。著書に7万部突破の『冒険に出よう』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
公式ホームページ:http://andomifuyu.com


岸見一郎(きしみ・いちろう)

哲学者。1956年京都生まれ、京都在住。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの「青年」のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの『個人心理学講義』『人はなぜ神経症になるのか』、著書に『アドラー心理学入門』など多数。『嫌われる勇気』では原案を担当。


[いずれもDIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月17日 15:56

光を見つけるも闇に沈むも自分次第。。。

■余録:昨年亡くなった漫画家のやなせたかしさんは…

▲昨年亡くなった漫画家のやなせたかしさんはよく「一寸先は光」と言っていた。「アンパンマン」が突然ブレークしたのはやなせさんが50代も半ばを過ぎた時だった。人生、一寸先は謎だが、それを「闇」と言うことで足がすくむのが普通の人だ

▲コップに半分水が入っているのを見て、悲観主義者は「もう半分しかない」と言い、楽観主義者は「まだ半分ある」と言う。ともに間違いでない。だが、同じものを見ても、同じような境遇を生きても、その受け止め方次第で人間はその後の運命を一変させてしまう

▲「プラス思考」「ポジティブシンキング」といった自分自身のイメージやその将来に対する積極的・肯定的な考え方が、よい結果を招き寄せるとはスポーツでもよく言われる。そんな「まだ41歳」がソチ五輪のジャンプ台で世界に示して見せた「一寸先は光」だった

▲「レジェンド(伝説)」という言葉を小さな子供らにまで広めたスキージャンプ男子ラージヒルでの葛西紀明(かさいのりあき)選手の銀メダルである。むろん冬季五輪の日本人選手としては最年長のメダルとなったが、すぐさま「次は金」と語ったご当人のプラス思考にかげりはない

▲五輪も今回が7大会連続出場という葛西選手である。ここまで多くの挫折も味わいながら、不惑を超えて初めて手にした個人種目でのメダルになる。この間、レジェンドという異名の示す通り、欧州のファンにも愛されてきたその明るく前向きなキャラクターだった

▲フランスの哲学者アランの言葉に「悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである」がある。ジャンプする意志の偉業をたたえたい。

[毎日新聞]

Posted by nob : 2014年02月17日 15:46

いつも誰かを自らの心にためる側に立ち続けていたい。。。

■知らない間に、誰かの心にたまる思い。

吉戸三貴 
コミュニケーションスタイリスト

最近、毎日のように「あ、お久しぶりです」から始まる会話をかわす方からご連絡をいただいています。そして、その次の言葉や行動は思いがけないものばかり。

「ご無沙汰してます…ところで、新規のプロジェクトを立ち上げるんですが、PRの相談に乗ってもらえませんか?」「ご連絡、間があいてごめんなさい。実は、執筆のご相談があってご連絡を…」などなど。まったく違う分野、関係性の方々からのご連絡ラッシュに驚いています。

どう形になるかは、それぞれ未知数ですが、機会をいただけることを幸せに思いつつ、ふと感じたこと。それは自分が知らない間に、誰かの心に(私のことが)たまっていることがあるということ。なんだか、偉そうに聞こえるかもしれませんが、私自身、誰かへの思いをためていることがよくあります。

「一緒に仕事をしてみたいな」「元気かなぁ」「機会があったら、お話聞いてみたいかも」などなど。どれも、相手はまるで知らないうちにたまっている思い。それがある日「あ、そうだ、この件、彼(彼女)に相談してみよう」といった風に具体化して、久しぶりの連絡につながることがあります。

私の場合は、誠実で、何かしらの得意分野や強みがあって、反応が速くて、会ったりやりとりをしたりした時に心地よさがある人が、「心にたまる人」です。この基準は、人それぞれ違うのだと思いますが、誰かの心にたまることができる、ということは、何かの機会に恵まれる確率が高まるということだと思います。

もし、久しぶりに声をかけてもらえた、思いがけずチャンスをもらえた。そんなことがあったら、連絡をくれた理由をたずねてみると良いかもしれません。そこに、自分の強みや魅力が隠れていることがありますよ。

[AllAbout newsdig]

Posted by nob : 2014年02月16日 17:37

依存し合い支え合えるのが愛の力、、、いざという場合への覚悟だけは持ち合いながら。。。

■依存は本当にダメなこと?~“依存”と“支え合い”のはざまに揺られて~

ちょっと前までの私は、友達が「彼氏が週2回泊まりにきている」などと言おうものなら、「ちょっとあんたそれ依存しすぎてるんじゃないの~? 泊まりってことは、実質、週に4回会ってるってことになるんだよ! 週の半分以上も一緒にいるって、それ依存だよ!」と、鬼の首をとったかのように攻撃していました。

「私は月に1回、もしくは会わないときもある。でもその位がちょうどいい」なんて言って、悦に浸っていました。依存しないワタシ、カッコイイ、みたいな。

でも考えてみたのですが、依存というのは、「会う頻度」の問題ではない。

月に1回しか会っていなくても、残りの29日、30日を彼の事ばかり考えて生きていたら、それは立派な依存だし、逆にたとえ同棲なんかしていたって、お互いまったく干渉をしなければ、それは依存しているとは言えなさそう。

依存は、決して距離や時間の問題ではないみたいです。

たぶん、心持ちの問題。

ここで話は少し変わりますが、昨今、自立した女性は素晴らしい、という風潮があります。

いつまでも腰かけOLのようなことをして、グダグダと婚活に勤しんでいる女性や、ダラダラ家事をする主婦を、さもイケていない女性かのように見て「彼女たちは寄生することしか考えていない……」などと叩き、一方、自分にしかできないことを仕事にして、独身であってもすっくと胸をはって生きている女性のことを、「カッコイイ!」、「憧れちゃう」などと称賛する風潮。

だからこの『ANGIE』においても、そういう自立した女性にばかり焦点を集めて記事を書いたり、インタビューを行ったり。かくいう私もそれをやってきました。

たしかに、自立して生きる女性はかっこよく見える。

でも反対に、依存する生き方って、そんなにダメなことだったんだっけ? と思うことがあります。

依存を全く必要としなくなったとき、人は他者を介入しなくても生きていけるようになる。それを「自立できてる女性、かっこいい!」というのかもしれないけど、そうなると結婚も恋愛も意味が薄くなる。

ある男性が私にこう言いました。

「俺は彼女と別れても、悲しくはない。でも彼女がいれば、ひとりでいるより楽しいから、付き合っているんだ」と。

確かにそれは理想だけど、いなくなっても悲しくない人と付き合っていて、何か得られるものはあるのかなあとも思います。失った時の喪失感の大きさこそが、イコールあなたが得てきたものの大きさなのに、と私は思うのですが……。

人は人といる限り、少なからず相手から何かを吸収しようとする。それが好きな相手であればあるほどに。そうして自分の中に入ってきた相手の一部を受け入れ、調和して生きていく。

言い方を柔らかくしましたが、その調和こそが依存と置き換えられそう。

自分の中で受け入れ、解けていったものは、自分の一部となり、そう簡単には引きはがすことができない。だから失ったときは自分の一部がもぎとられたような気がして、苦しくて悲しくなる。

「ああ、私こんなに依存してたんだな」と思う。でもそれはきっと、悪いことではない。

依存しがちな女性を、鬼の首をとったかのように叩く風潮。依存を恐れて、言いたいことも何も言えない関係になっていませんか?

「あなたがいないと私の世界は暗くなる」と思うことは、そこまでおかしな話ではないと思うのです。

このようにして私たちは、支え合いと依存のはざまに揺られて、うまくやりくりして生きていくのです。

さとるり
(エディター/ライター/ゲームシナリオライター)

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月13日 16:30

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.35/さあ第2ラウンド、戦いは始まったばかり。。。VOl.2

■脱原発の流れは失速していない

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

 都知事選で脱原発候補が負けるや、一気にエネルギー基本計画の閣議決定、原発再稼働への流れが強まったように感じる。事実、安倍晋三首相は投開票日の翌10日には国会で再稼働への積極姿勢を示した。

 では脱原発の流れが失速したのかというとそうではない。むしろ今回の選挙を経て一段とその勢いは強まった印象を受ける。

 実際、宇都宮健児候補と細川護煕候補の得票を合算すると舛添要一候補の得票に迫っている。

 脱原発候補の敗因は、大雪による低投票率や一本化不成立などさまざまな要因が指摘されている。もちろんそれらは大きな影響を与えたが、私が特に強調したいのは次のことである。

私が考える脱原発候補の敗因

 舛添候補の「私も脱原発」との発言によって、有権者の多くが、それでは細川、宇都宮候補と大差ないと受けとった。

 新宿で小泉純一郎元首相の街頭演説を聞いていると、そばにいた中年男性が口に手を当てて「舛添も脱原発だぞ」と大声で叫んだ。すると私の隣にいた若い女性2人が顔を見合わせて「あっ、そうなんだ」とつぶやいた。

 舛添候補は、「原発に依存しない社会をつくる」と演説。「再生可能エネルギーを6%から20%にする」「将来的な廃止を目指す」とも言った。

 こうして有権者から見ると脱原発の有力候補は3人いることになった。そうすると、脱原発の3候補の中から、福祉やオリンピックに力を入れそうな人を選ぶということになる。だから新聞の調査では原発を「徐々にゼロにする」ことを望む人の半数以上が舛添氏に投票した。

 それだけではない。この舛添氏の姿勢によって、自民党の若手議員が、他候補、特に細川候補を支援する大義が奪われたのだ。さらに、このことが低投票率となった一因と私は考えている。

 しかし、舛添新都知事は勝利を宣言したときにこう述べた。

「原発依存体質を少しずつ減らすのは重要だが、国との調整も必要」

 早くも軌道修正か。近日中と言われる原発重視の「エネルギー基本計画」の決定に際し都の主張を示し、具体的な成果を盛り込まねば公約違反とも言われかねない。

「再稼働反対」を高く掲げるべきだった

 こうなったのは、「脱原発」や「原発ゼロ」の言葉が意外なほどあいまいで理解しがたいからではなかったかと私は考えている。

 むしろ、端的かつ具体的に「再稼働反対」か「ストップ再稼働」がよかった。それなら再稼働反対を明言しない舛添氏との主張の違いが明確であった。万が一にも舛添氏が「ストップ再稼働」を主張すれば、細川・小泉連合軍は直ちに喜んで解散して合流しただろう。

 脱原発に限らず「脱ーー」は意外に一部の人しか理解できない表現だ。そして、実現期間が明示されないから、100年後に原発を無くすと言っても脱原発だ。

 これも街頭の聴衆のささやきから痛感したのだが、現時点が原発ゼロ状態であることを知っている人は驚くほど少ない。小泉元首相が「今もゼロ」と言うと、いつもまわりがざわついた。

 多くの人が現在の東京の電力供給の相当部分が原発に依存していると考えているとしたら、「原発即ゼロ」によって、それこそ即時に経済や生活の形態を変えなければならなくなる。「それはかなわない」と思われても当然だ。

 東京新聞の世論調査によると「53.3%が再稼働に反対」で賛成の39.6
%を大きく上回った。これは何と選挙戦終盤の調査なのである。やはり「再稼働反対」を高く掲げれば明確な争点になった可能性が高い。

 今後安倍政権が、都知事選で原発推進、再稼働促進の原発政策を認められたと受け取ったら大きな間違いである。

 この都知事選がもう一度、原発政策を俎上に上げた歴史的意味は実に大きい。調査によると、一昨年暮れの総選挙以上に原発政策が投票行動を決める基準となった。大いなる成果と考えてよい。今回の都知事選は終わりではなく、新しい出発点なのだ。

[DIAMOND online]


■自民・脱原発派「新設・増設なし」 提言申し入れ

 自民党の「脱原発」派による議員連盟は、政府がまとめるエネルギー基本計画に、原発を新設・増設しないことなどを明記するよう求める提言を菅官房長官に手渡しました。

 自民党・河野太郎議員:「(政府の)エネルギー基本計画は、原発を『重要なベース電源』とか、『核燃料サイクルは着実に推進』とか、自民党が福島の事故の後、特命委員会でやってきた議論が全く無視されている」

 提言では、原発の依存度を下げるロードマップを示すことや、商業用原子炉の新設や増設は行わず、運転開始から40年を過ぎた原子炉を廃炉にすることなどが盛り込まれています。エネルギー基本計画で政府は、原発を「重要なベース電源」と位置付ける方向ですが、議員連盟は「過渡期の電源」と明記するよう求めています。自民党内には新設や増設を主張する議員連盟もあり、激しい綱引きが展開されそうです。

[テレビ朝日]

Posted by nob : 2014年02月13日 09:37

私も禁煙ではなく長らく休煙中、、、止めるのではなく休んでいるだけと考えて、思い切って残りの煙草を棄ててしまうと、意外にも簡単に止め、いえ休めます。。。

■タバコの害はこんなにあった!喫煙を今すぐやめるべき9の理由

みなさんはたばこを吸っていますか?
健康への害は数多くあるものの、依存性も手伝ってなかなかやめられないもの。
喫煙者の方には耳が痛いかもしれませんが、喫煙のリスクを9つ、もう一度おさらいしてみましょう。

1.喫煙関連三大疾患のリスクが高まる

喫煙をすることでかかりやすくなるとされる病気が3つあります。
これらは喫煙関連三大疾患と言われ、いずれも死に直結するものです。

* がん
* 狭心症・心筋梗塞
* 慢性閉塞性肺疾患

2.うつ病のリスクが高まる

喫煙者は、非喫煙者に比べてうつ病になる確率が約3倍と言われます。
たばこをやめることで、うつ病の発症率は非喫煙者と同じくらいに戻るようです。

3.寿命が縮む

喫煙者は非喫煙者に比べて、寿命が約10年短いとされています。

4.しわが増える

顔だけでなく体中のしわが増え、老化が加速します。
たばこが血液循環の働きを妨げ、細胞の再生ができなくなるためです。

5.歯が黄色くなる

たばこに含まれるタールによって、歯が黄色や茶色に着色されます。
また、タールは口臭の原因にもなります。

6.1年で約15万円損をする

1日に1箱吸う人は、1年に約15万円をたばこに費やしている計算になります。
10年続けたら150万円、20年で300万円・・・きりがありません。

7.体が重くなる

たばこは血の巡りを悪くし、肩こり、だるさを感じやすくなります。
疲労が回復しづらく、体が本来の働きをすることができません。

8.ムダ毛が増加する

男性ホルモンを増加させるたばこは、ムダ毛を増加させます。
特に鼻毛が長くなったり、太くなることが多いようです。

9.身近な人も病気にかかりやすくなる

副流煙によって、恋人、配偶者、友達、同僚など様々な人に悪影響を与え、パートナーや大切な人達の健康を脅かすことにつながります。

禁煙は自分だけでなく、身近な人を大切にする意思表示でもあるんですね。

[Gozo Ropp]

Posted by nob : 2014年02月12日 19:07

このところすっかりマイブーム、、、ハーフカットを醤油麹と納豆を合わせて美味しく玄米をいただいています。。。

■食べようアボカド!美肌にもダイエットにもイイのです

アボカドはダイエットの味方?

ダイエットしたことがない人って、そう居ませんよね。ダイエット食をあっさり食べ終わってしまった後のなんとも物足りない気持ちは多くの人が味わっていらっしゃることと思います。数時間後にはついつい間食に手が伸びてしまったりして。

さて、そんなときにアボカドがよいかもしれないという論文が発表されました。アボカドは他のどんな果物よりも糖質が少なく、食物繊維も豊富です。良質な脂質の供給源でもあり、心疾患や糖尿病のリスクを減らすことができるとされています。

カリフォルニアのJoan Sabate博士は26人の健康かつ肥満体型の成人に昼食にアボカドを2分の1ずつ摂取させました。すると、昼食後の食欲がアボカドを摂取しなかった場合と比較して3時間の間40%抑えられ、5時間の間20%ほど抑えられたとのことです。

つまりアボカド2分の1個を食事に取り入れることで食事が終わった後の間食のリスクを減らしてくれる可能性があるのです。食後の満足感も3時間の間26%増したとのこと!すごいですね。

アボカドのカロリーと栄養

でも、アボカドってカロリーが高いんじゃ…と思っている方は多いかもしれませんね。2分の1個で94カロリーです。これくらいなら取り入れやすいですね。たとえばアボカドサラダとスープ、フランスパンくらいでも十分低カロリーに抑えられるでしょう。

2001年から2008年にわたり、17567人の米国人を対象に行った研究ではアボカドを摂取している成人はアメリカの栄養ガイドラインの示す健康的な摂食状態に近く、アボカドを摂取していない人と比較して食物繊維の摂取量が36%多く、ビタミンEの摂取量は23%、マグネシウムの摂取量は 13%、ビタミンKの摂取量はなんと48%も多かったとのこと。」

また、一価不飽和脂肪酸という良質の脂質の摂取量も高いことがわかりました。結果としてアボカドを摂取している人々はBMIが低く(つまりスリム!)、ウエストが平均4cm小さく(やっぱりスリム!)、HDL(善玉コレステロール)の比率が有意に高かった(さらにヘルシー!)というからすごいですね。

また、メタボリックシンドロームのオッズ比は50%低かったとのことでした。もちろん「アボカドを食べる人」は「アボカドを食べない人」と比較してアボカド以外の食事内容もヘルシーなのかもしれませんけど…。そんなつっこみはさておいても、魅力的なデータには違いありません。

ダイエット中は肌が荒れがちですが、アボカドにはビタミンや亜鉛などのミネラルが豊富に含まれていて、美肌効果も抜群です。

[スキンケア大学/美ログ]

Posted by nob : 2014年02月12日 19:01

私の実名をクグっても何もヒットしません、、、これにはばかにならない手間と暇がかかるのです。。。

■ネット上から自分自身を消す方法

デジタルソーシャルライフは、やめようと思えばやめることもできる。もちろんそれなりの覚悟を伴うが。

今や私たちの生活は大部分がインターネットを中心に動いている。Facebook や Twitter、LinkedIn、Eメールなどのオンラインアカウントを開かずに1日を過ごすなんてことはほとんどない。一日中オンラインタブを開きっぱなしにしている人もいるだろう。

しかしこの開放性のために困ったことも起きている。技術系の企業に膨大な量の調査が課せられているのだ。その内容は、プライバシーポリシーの矛盾といったものから政府によるユーザーデータの傍受まで幅広い。インターネットユーザーはプライバシー問題に関心を持つようになってきており、多くの人がオンライン上でどこまでデータを共有すべきかという点に疑問を持ち始めている。中にはプライバシー侵害に気がついて、アカウントを削除する人も出てきた。

個人の些細な出来事をシェアしたり「いいね」をしたりすることも、それがノイズになったり過剰なプレッシャーを与えるようになるととたんに輝きが失せる。ReadWrite のメンバーでさえも、デジタルライフを放棄せざるを得ないと感じている人がいるほどだ。

もしも本気でオンライン上のプロフィールを消すつもりなら、ちょっとした覚悟が必要だ。インターネット上から自分の情報を完全に消すことは、考えているよりもずっと難しいのである。

1. ソーシャルサイトにさよならを

facebook-deactivate_0アカウントを正式に削除する際には、まず最初に全ての関連データをできるだけ確実にダウンロードしておこう。

Facebook と Twitter のアーカイブは一般の設定からダウンロードできるし、LinkedIn のつながりはコンタクト設定からエクスポートすることができる。

ソーシャルサイトから永久にサインオフする準備ができたら、サイトの設定ページに行き、アカウントを「非アクティブ化する」か「閉じる」を選ぶ。LinkedIn と Twitter では簡単にできるが、Facebook と Google は少しややこしい。

もしかしたら自分が Google+ アカウントを持っていることにすら気付いていない人もいるかもしれない。Google+ は Google が提供するソーシャルサービスで、このアカウントが Gmail から YouTube に至るまで、すべての Google アプリケーションを結びつけている。数か月以内に YouTube でコメントしたか、あるいはGoogle アカウントを使ってソーシャルサービスに接続したことがあるなら、あなたは Google+ アカウントを持っているはずである。

Google+ のプロフィールを持っていることに気づきさえすれば、アカウントを削除することは簡単だ。単に Google+ プロフィールの設定ページに行き、自分のアカウントをすべて無効にすればいい。

Facebook をやめたい場合、Facebook 側はセキュリティ設定ページでプロフィールを「非アクティブ化」することを勧めてくるだろう。永久に去るのではなく、いつか戻りたくなったときのためにユーザー情報をサイトに残すやり方だ。この方法は、ユーザーと会社の両方にメリットがある。Facebook はたとえユーザーは失ったとしても、ユーザーの情報までは失いたくないのである。

フェイスブックのアカウントを完全に削除するためには、所定の入力フォームを埋め、サービスを完全に離れる理由を Facebook に伝えなければならない。

2. 残りのアカウントも削除しよう

自分のEメールアドレスに紐づいたアカウントを持っているのに、その存在を忘れてしまっているウェブサイトがあるかもしれない。そんなときは Just Delete Me が記憶を呼び覚ます手助けをしてくれるだろう。このサービスは、300以上のウェブサービスに関連したアカウントの削除に役立つリンクの一覧を提供している。Facebook や Twitter だけでなく、Craigslist や Groupon のような、一度使っただけで忘れてしまったようなサイトも載っている。

Just Delete Me は、インターネットからアカウントを削除するのは簡単だ(あるいは不可能だ)という固定観念を打ち砕き、実行するためのリソースに直接導いてくれる。また、Chrome の拡張機能も提供している。これはブラウザのオムニバーに小さな点を追加し、Just Delete Me に掲載されているサイト上にいることを知らせてくれるものだ。点をクリックすると、そのサービスの「削除」ページに行くことができる。

3. 不便であることを理解しよう

私がアカウントを削除することを躊躇する理由の1つは、自分が ReadWrite のソーシャル担当ライターであることの他に、自分のオンラインライフが Facebook や Twitter 、LinkedIn のアカウントと非常に強く結びついていることにある。

新しいウェブサイトやアプリケーションを使うときに「Facebook でログイン」ボタンを押すのは、もうほとんど癖になってしまっている。iPhone に入っているアプリの一部は、ソーシャルサイトにログインしないと利用できない。Lyft や Uber のようなオンデマンドの自動車サービス、ジョギングアプリの「RunKeeper」なんかがそれだ。

大多数のアプリには他のログインオプションも用意されているが、Facebook にはすでに自分のデータがすべて登録されているのでとても便利なのだ。Facebook ログインを使わないとなると、新しいサービスを使い始めるたびにそれぞれ個別のアカウントを設定しなければならなくなる。

ソーシャルアカウントの放棄には代償が伴う。他のアプリケーションやサービスの使い勝手が悪くなるばかりか、時には全く使えなくなることもあるのだ。

昨年、YouTube 動画にコメントを投稿するのに Google+ アカウントが要求されるようになったときには、当然非難が巻き起こった。YouTube の創設者であるジョード・カリムもまた、非難のコメントの嵐に巻き込まれた。Google の新しいポリシーへの質問に答えるため、彼は8年間で初めてコメントを投稿するはめになったのである。

Google+ を捨てれば、YouTube にコメントできなくなる。Facebook と縁を切れば、別のサイトやサービスにログインするのが面倒になる。さらに Lyft のように、Facebook のログインを必須とするアプリもある。Facebook のアカウントがなければ、Lyft も使えないのだ。

これまで我々が Facebook その他のソーシャルアプリケーションに喜んで自分たちのデータを提供してきたのは、単にそれがトータルとして自分たちの生活を便利にしてくれたからだ。マーク・ザッカーバーグが、最終的には全てを統合するという Facebook の路線をこのまま推し進めていけば、さまざまなソーシャルアカウントを「マスターアカウント」から切り離すことはいずれ不可能になるだろう。

4. 意図しない結果も受け入れよう

たとえソーシャルアカウントを削除したとしても、デジタルライフの一部は永遠に刻まれたままとなり、それについては我々はどうすることもできない。

2013年、米国議会図書館はすべてのツイートを継続的に収集・管理するというTwitter との取り決めに合意した。つまり、2006年以降に公開したツイートはすべて政府の所有となり、たとえアカウントを削除しても、それが消えることはないのである。

Facebook ユーザーもまた、ユーザーの意思とは関係なく自分たちのデータがソーシャルネットワークによって蓄積されていることを学んだ。昨年 Facebook がユーザーデータをいわゆる「シャドープロファイル」に結び付けていたことが発覚した後、同社はユーザーによる厳しい批判を受けた。シャドープロファイルとはユーザーのEメールと電話番号のデータベースで、 Facebook がユーザーの連絡先にアクセスする許可を求めた際に集められたものだ。Facebook の DYI(Download Your Information)というツールを使うことで、こうした情報がユーザーの友達に共有されてしまっていたのである。

Facebook は何百万人分ものデータを集めており、世界中の人の「シャドープロファイル」を作成している。中にはFacebook アカウントを持っていない人のデータまで含まれているという。たとえあなたが自分のアカウントを削除したとしても、友達の誰かがあなたの電話番号やEメールアドレスをアドレス帳に保存していて、 Facebookにアクセス許可を与えていたら、それはFacebook サーバーに残ってしまうのである。

個人情報をインターネット上から完全に削除できないこと以外にも、アカウントの削除に関するデメリットは存在する。

オンライン求人サイト HiringSolved の創業者で CEO のション・バートンによれば、各企業はオンライン上で検索できない人物を雇用することに対し懐疑的であるという。

「オンライン上でまったく追跡ができないと、秘密にする理由がはっきりしない限り雇用主は、国家安全保障局の分析官かあるいは何か機密に関わっている人物なのではないかと考えてしまい、不安になるのだ」とバートンは言う。「ソーシャル上に存在しないと雇用主に疑念を生じさせることになる。その場合応募者がどのように答えるかが重要になるだろう。」

多くの人は、雇い主になるかもしれない相手から個人的な生活を隠そうとするものだが、LinkedIn のようなサービスを利用すると、自分の職歴を提供するデジタルプロフィールを持つことになる。

オンライン上の存在を消し去ることで、個人的な関係にも悪影響を及ぼすことがある。オンラインの出会い系サービスに人気が集まるにつれて、他人の記録を検索したいという要望が高まっている。多くの人は、オンライン上に存在しない個人は疑わしいとみなす可能性があるのだ(私の親友は、私がオンラインで出会った男性が検索で見つからなかったと言って厳しく問いつめてきたことがある)。友達関係さえも、通常であれば「いいね」ボタンをクリックすることで簡単に維持できていたのが、イベントの招待状を広めるとか、写真にタグ付けするなど簡単でない作業が必要になってきて崩壊し始める可能性がある。

Eメールアドレスを持っているか、銀行またはショッピング、事業取引などのオンラインサービスを使っているなら、インターネット上から自分を完全に消すことはほとんど無理だろう。しかしソーシャルネットワークにまつわるアカウントを断ち切ることで、匿名性を高め、プライバシーを守り、ソーシャルメディアのモンスターに屈服しない個性的な少数派になることは可能だ。

[readwrite.jp]

Posted by nob : 2014年02月12日 18:55

自らに起こるすべての事象は、自分自身が呼び寄せ、そしてつくりあげたもの。。。

■言い訳ばかりの人生を今から変えるための3つの行動

兄弟姉妹のいる家族で育った人は、罪のなすりつけ合いをしたことが、1度や2度ならずあるでしょう。親に「これやったの誰!?」と聞かれたら「僕/私じゃない!」と即座に返してきたと思いますが、実はこのようなやりとりにはもっと気をつけた方が良さそうです。

私は幼い頃、「これ誰がやったの?」と聞かれた時に、架空のキャラクターを作り出して罪を着せることがよくありました。大人になると、このような行動の代償が恐ろしく高くつくというのが、子ども時代との大きな違いです。

自分の周りの環境は自分が作っていると言いますが、それに気付いていない場合は、若い頃にやった同じ過ちを繰り返すことになります。罪のなすりつけ合いをすることの影響がいかに大きいかを説明する前に、まずはその原因と結果を見ていきましょう。

若い頃は、将来の自分を決めてしまう考え方や思考の癖を、自分で作っているなんて考えもしませんでした。ただその瞬間を生きていると思っていました。なんて愚かだったのかと思います。私たちの行動は、将来希望を実らせるために植える種のようなものです。ですから、何かが起こった時に、それが因果だとしても驚くことではありません。種は、同じようなものを再度生み出すという遺伝子プログラムを持っています。「罪をなすりつける」という種を植えたら、その後の人生で、その芽が育ち続けるだけです。

このような罪の連鎖を断ち切るのはとても大変ですが、断ち切るのに有効な行動があります。

1. 事実を受け入れる

責任を取るというのが、変化の扉を開ける第一段階です。ご存知のように、問題を抱えず、誰にも借りがなければ、何も起こりません。誰もが、自分が持つべきだったものが手に入らなかったという、涙を誘うような話や何らかの理由を持っています。しかし、すべての原因は自分にあるのです。その事実を早く受け入れられれば、それだけ早く癒しが始まります。

2. ポジティブな言葉を口にする

一度思っていることを口にすると、それが行動となって表れます。人間は、ただ行動しているのではなく、最初に心の中でそうしようと決めるのです。それから、やりたいことの方向性を口にするために、ポジティブな言葉を足していかなければなりません。頭の中でぐるぐると考えているだけでは、すべてを達成することにつながる大事なものを見失ってしまうので、これが大事なポイントです。言葉は変化を促します。

3. より良い環境を選ぶ

自分と弁解の間には、ある程度の距離をおかなければなりません。どういうことかと言うと、より良い思考、より良い環境、より良い影響を与えるところに移るということです。「類は友を呼ぶ」という言葉があります。簡単に言うと、自分の行動に良い影響を与える人と一緒にいた方がいいということです。成功者に共通しているのは、他の成功者とつながっているということで、これは明らかな事実です。

私は、一番下の息子がクレヨンで部屋に落書きをしたことについて話した日のことを、一生忘れないでしょう。その日、家の中にいた子どもは彼だけだったのです。しかし、私が「誰がやったんだ?」と聞いたら、いつものように「僕じゃない!」と叫びました。

石けんと水で消えないものではなかったので、その日の被害は最小限にとどめられました。しかし大人になると、自分にとっての被害はもっと大きくなります。ウソをついたり、罪をなすりつけたりするのをやめて、もっとシンプルにより良く生きるために、上の3つの行動を実行してみてください。

Early Jackson(原文/訳:的野裕子)

[ライフハッカー]

Posted by nob : 2014年02月12日 17:44

実体のない虚構の論理はまさに砂上の楼閣、、、遅かれ早かれひと度崩れ始めればもう止まらない。。。

■急落する株価、過去最大の貿易赤字…「アベノミクスの誤算」で円安不況がやって来る!?

町田徹「ニュースの深層」
経済ジャーナリスト

成す術もなく下がり続ける世界の株式相場と悪化する一方の日本の貿易収支――。この2つは、日本経済の先行きに対する警鐘ではないだろうか。

世界の市場は、バブル崩壊、リーマンショック、欧州の金融危機などを乗り切るため、日米欧の中央銀行が引き起こした新興国バブルの崩壊に年初から怯えている。加えて、史上最大の赤字を記録した2013年の貿易収支は、円高是正効果が期待外れに終わるリスクを浮き彫りにした。

我々は、そろそろマスメディアの論調に惑わされるのをやめて、アベノミクスを真摯に再評価するべき時期を迎えているのではないだろうか。

円高是正でも「輸出数量減少」の期待外れ

財務省が1月27日に公表した昨年(2013年)の「貿易統計」で、輸出から輸入を引いた貿易赤字が過去最大の11兆4745億円を記録した。赤字は今回で3年連続であり、赤字額は前年比で65.3%も膨らんだ。この統計は、いくつかの点で、一昨年暮れに発足した安倍晋三政権が鳴り物入りで進めてきたアベノミクスの失敗を浮き彫りにしている。

何といっても深刻なのは、円高さえ是正すれば回復すると期待されていた輸出が相変わらず低水準にとどまっている点だろう。

2013年の輸出の伸びは9.5%増と、輸入のそれ(15.0%増)を大きく下回った。金額をみても、輸出は69兆7876億円と、サブプライム、リーマンショック前のピーク(2007年の83兆9314億円)の83%の水準にとどまった。

輸出で特に期待外れなのは、円高が是正されたにもかかわらず、一向に輸出の数量が増えていないことだ。例えば、昨年は1ドル=86円から105円に年間で19円(前年比18%)ほど円安になったものの、ブルーレイ、DVD、テレビなどを含む映像機器の輸出台数は前年比で26.8%も減った。自動車も同じく0.4%とわずかながら輸出台数が減少したほか、自動車部品(4.0%減)、二輪車(1.8%減)、船舶(15.3%減)とそろって輸出台数が減っているのだ。

明らかに、これは「アベノミクスの誤算」と呼ぶべき現象だろう。原因は、過去数年間に製造業が進めた生産拠点の海外移転(空洞化)と、新興国をはじめとした海外諸国の成長の減速にあるとみられる。

もちろん、交易条件(為替レート)の変化で円ベースの輸出金額は改善している(例えば、自動車は前年比で12.9%増の10兆4150億円)が、円安になっても輸出数量が伸びないという現実こそ直視すべきだろう。

「原発停止で原油輸入急増」説のウソ

輸入でも、4年連続の増加で81兆2622億円と過去最大を記録した輸入金額だけに目を奪われて、輸入数量に注意を払わないと実態が見えて来ない。

原油は典型的なケースだろう。よく言われるように、金額ベースで見ると輸入全体を押し上げている主役が原油なのは事実である。原油は前年比16.3%増の14兆2413億円に膨れ上がった。

ただ、安倍政権など原発再稼働論者が言うように、原発の運転を停止したため、代わりにフル稼働させている火力発電所の燃料がたくさん必要になっているというのは、乱暴な議論と言わざるを得ない。というのは、原油の輸入量は、2億1171万キロリットルと前年比で0.6%減少しているからだ。

これらのデータは、金額でも、量でも、ガソリンや航空燃料まで含んでおり、発電用の原油は金額にして2~4兆円程度とみられるが、重要なのはすでに輸入量の増加は2013年に止まっており、円安が進んだ分だけ支払いが増えているに過ぎないという実態だ。

つまり、輸入急増の元凶は、原発の運転停止ではなくて、アベノミクスが招いた円安なのである。筆者は、脱原発論者あるいは原発即時ゼロ論者ではないが、こうした実態をみると、輸入コストを理由にした声高な原発必要論には疑問を感じざるを得ない。

輸入に関して、もう一つ指摘しておかなければならないのは、輸入金額が2兆6782億円で、前年比24.6%増という高い伸び率を記録した通信機の問題だ。同じ通信機の輸出(前年比12.8%増の5316億円)から輸入を差し引くと、この分野だけで実に2兆1466億円の貿易赤字が発生したことになる。この赤字は、貿易赤字全体の18.7%、つまり2割近くを占める計算なのだ。

ちなみに、今回、急増したのは、iPhone5に代表される中国製のスマートホンの輸入だ。テレビや半導体以上に弱体化した、かつての輸出品目の大黒柱の姿がここにある。

こう見てくると、2013年の貿易統計ほど、小手先の円安誘導(1本目の矢)に過大な期待をして、成長戦略(3本目の矢)作りを怠ってきたアベノミクスの危うさを浮き彫りにした経済指標はないかもしれない。

誤算認め、成長戦略作りを急ぐべき

そして、もうひとつ「異次元の金融緩和」に激しいシグナルを送っているのが、年初から繰り返されている世界の株式市場の急落だろう。日経平均株価をみても、2月4日の終値が1万4008円47銭と、昨年末の高値から14.0%下げる局面があった。

この原因は、主に、米連邦準備理事会(FRB)が日本より大規模に行ってきた金融緩和政策からの撤退を始めようとしていることだった。潤沢に供給されるドル資金を取り込んで、製造設備、社会インフラ、住宅などの投資を活発化していた新興国バブルの資金循環が崩壊して世界経済に悪い影響を与えるのではないか、というのである。

長くなってきたので、ここでは、FRBが直面している出口戦略の舵取りの難しさを見ると、黒田日銀も異次元緩和に深入りせずに、そこそこで、FRBに追随して縮小に入った方が、将来に禍根を残さずに済むのではないかという議論があることを紹介するにとどめたい。

話を貿易統計の輸入に戻すと、もう一つ景気のマイナス要因が読み取れる。

輸入額上位に、原油を含む鉱物性燃料(輸入全体の33.8%)だけでなく、鉄鉱石、非鉄金属鉱、木材、大豆などの原料品(同6.7%)、魚介類、肉類、穀物類、野菜、果実などの食品(同8.0%)といった品目が並んでいることだ。

輸出に比べると、為替相場の変動が効くまでのタイムラグが大きく、影響が遅れて出るものの、円安によって、これらの品目を原材料に使う分野で輸入インフレ、あるいはコストプッシュインフレが確実に到来すると予想される。

一方、今回の春闘で、経営が実質賃金の継続的な引き上げに舵を切る可能性は低く、賃金の伸びは物価の上昇に追い付かず、庶民の暮らしが厳しくなるリスクは大きい。円安不況は現実のリスクなのだ。

そして、こうした円安不況には、痛み止めのようなものを除いて、短期的に効果のあがる処方箋はなかなか見当たらない。安倍政権は、国会で成立させた補正予算で5兆4000億円のバラマキを行う構えだが、こうした手法には財政再建のハードルを高くする副作用も付き纏う。

今こそ、アベノミクスの誤算に真摯に目を向けて、成長戦略作りに全力を注ぐべきだと思うが、いかがだろうか。

[現代ビジネス]

Posted by nob : 2014年02月12日 17:21

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.34/さあ第2ラウンド、戦いは始まったばかり。。。

■進次郎氏 父は「落胆ゼロでした」

 東京都知事選で3位に終わった細川護熙元首相(76)と二人三脚で戦った小泉純一郎元首相(72)について、次男の小泉進次郎復興政務官(32)は10日、「元気でした。全く、落胆ゼロでしたね」と明かした。この日、公務で訪れた茨城県水戸市で取材に応じた。

 純一郎氏は9日の投開票日、公の場に姿を見せず、細川氏の奮闘をたたえる内容のコメントを寄せただけ。結果は舛添要一元厚労相(65)の圧勝だった。進次郎氏は「昨日(9日)、横須賀市の実家で一緒にご飯を食べたのですが、『これからも原発ゼロで頑張る』と言って、元気いっぱいだった。これからも元気に頑張るのではないですか」と話した。

 純一郎氏は、細川氏と原発政策に関するシンクタンク設立を検討、将来的には新党の臆測も流れる。結果は敗北でも信念を貫くのが小泉流。「小泉氏はもう終わり」(自民党関係者)という声が出るのは、逆に警戒感の表れだと指摘する声もある。

[日刊スポーツ]

Posted by nob : 2014年02月11日 09:34

私も最近注目注視しています。。。

■老化のスピードを早めてしまう「糖化」とは?

久保 明
[東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

「地中海料理」はアンチエイジングに有効な料理

 昨年、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。ヘルシーなイメージが強い和食ですが、健康・長寿を向上させるという明らかなメディカル・エビデンス(医学的根拠)は残念ながら出されていません。さらなる研究が待たれるところです。

 同じく無形文化遺産に登録された地中海料理についてはさまざまな調査研究がなされ、いくつかのエビデンスが明らかになっています。

 代表的なものに2013年に報告された「地中海食と血管障害発症予防」があります。約7500名を対象に4.8年の追跡期間を費やして行われたもので、エキストラバージンオイルとナッツなどの摂取により、心血管障害の発症が30%抑制されたというものです。

 心血管障害というのは、心筋梗塞、狭心症などの病気のことです。これらの病気にならないということは、健康寿命が延びることになりますから、アンチエイジングという観点からみても有力なデータですね。

アンチエイジングの分野で注目されている「糖化」

 老化を促進する因子として近年注目されているのが、身体の中で起きる酸化と糖化です。

 酸化は細胞内での情報伝達を担うなど、部分的にはよい役割も果たします。ところが、呼吸時に取り入れた余分な酸素が活性酸素となり、体内の脂質を酸化させると全身の細胞を傷つけ、動脈硬化を促進するなど、老化の原因ともなります。

 活性酸素を抑える抗酸化機能も体内にはあるのですが、タバコ、ストレス、紫外線、大量飲酒、大気汚染など様々な要因によってそのバランスが崩れてしまいます。活性酸素を抑制するには、抗酸化ビタミン(ビタミンCやビタミンEほか)やβカロテンなどを摂り入れるのが有効です。

たるみやしわにつながる「糖化」

 一方、糖化というのは体内の余分な糖分が蛋白質と結びつく反応です。糖は人間にとって大事なエネルギー源であり、糖がなければ脳も身体も動きません。しかし、この糖も食べすぎや、甘い物の摂りすぎなどが続いて過剰になると、蛋白質と結びつきAGE(終末糖化産物)という強力な老化促進物質をつくります。

 接待が続いたり、残業でスナック菓子ばかり食べたり、ストレスで食欲が亢進したりと、サラリーマンならば誰でも糖の過剰摂取をしてしまうことはありますよね。

 このAGEが体内にたまると身体を構成する組織や血管がもろくなってきます。体のあちこちで組織が硬直化や化石化するというイメージを持つと分かりやすいでしょう。

 糖化が進むと、皮膚ではたるみやしわができ、血管の弾力性は失われて動脈硬化が促進され、骨粗鬆症や白内障、アルツハイマー型認知症にもつながっていくのです。

 AGEは細胞の受容体とくっついて炎症シグナルを活発化させ、細胞に炎症を引き起こします。この炎症で大きなダメージを受けるのが血管です。血管の内側で起きる炎症こそが動脈硬化の真の原因と最近の研究は警告しています。

 酸化と糖化はお互いに影響しあいながら進行していくという厄介な関係にあるので、どちらかにだけ注意すればいいというものではありません。

 酸化と糖化が進むと老化が急速に進行します。これらを抑えられれば、老化のスピードは緩くなるのです。元気で若々しくパワフルであるためにも酸化と糖化を防ぐことが大事です。

食後の高血糖状態には気をつけよう

 糖化は食後、血液の中に余分な糖があふれている状態で発生します。ですから、できるだけ食後の血糖値を急速に上げないことが肝心。しかし自分では気づかないまま、意外とこの数値が高くなっている人がいます。

 もし、食後1時間の血糖値が150を超えていたら、糖化の危険が迫っている可能性が高く、200を超えているならかなり良くない状況にあります。例えば、食後必ず眠くなる人の一部は食後血糖値が高い可能性があります。血糖値は通常空腹時の値を測りますが、頼めば食後血糖値を測ってもらえるので医師に相談してみましょう。

 食後の高血糖状態は、糖を摂り過ぎないことのほかに食べ方や摂取する食品を工夫することで改善することができますので、次回はその具体的な方法をお教えしましょう。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月10日 12:09

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.33/今度は小泉氏自身の番だ!

■小泉氏「原発ゼロへ努力続ける」 細川氏落選で談話

 小泉純一郎元首相は9日、細川護熙元首相の落選を受け「残念な結果だが、細川さんの奮闘に敬意を表します」との談話を発表した。そのうえで「これからも『原発ゼロ』の国造りを目指して微力だが努力を続ける」と強調した。

 自民党の石破茂幹事長は9日の記者会見で、小泉氏が党方針に反して細川氏を支援したことについて「国会議員でない。処分の対象になるとは考えていない」と述べた。舛添氏の支援に動かなかった小泉進次郎復興政務官に関しては「党本部として(支援を)強制するやり方は取っていない。(進次郎氏)自身が責任を持つ」と語った。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2014年02月10日 12:06

これが東京の、ひいてはこの国の実情、、、これ以上でも以下でもない。。。

■舛添氏「国の一歩先進む」 都知事選当選から一夜明け

 東京都知事選の投開票から一夜明けた10日朝、初当選を果たした元厚生労働相、舛添要一氏(65)は「重い責任を感じている」と述べる一方、「保育や介護などの分野で都は国の一歩先を進める」と財政力のある東京都での改革に意欲を示した。この3年間で3人目のトップを迎える都庁職員からは国での行政経験などに期待する声が上がった。

 舛添氏は初当選後、10日未明まで取材を受け、午前7時からテレビのニュース番組に出演。この中で保育や介護の分野で働く人の賃金を上乗せする施策を検討するとし、「国は一律にやらなければいけないが、東京都なら国より一歩先を進むことができる」と独自助成や規制緩和を積極的に進める考えを示した。

 午前8時半ごろ、渋谷区内で記者団の取材に応じ「全力を挙げて結果を出す」と述べ、約2時間という睡眠時間にも疲れを感じさせない晴れやかな表情をみせた。

 約211万票という得票には「次点の候補の倍以上の票を頂いたのは大きい」としつつ、「戦は終わった。今からはみんなで力を合わせる。他候補に投票した都民にも、舛添で良かったと思ってもらえるような都政をやらなければならない」と力を込めた。

 猪瀬直樹前知事の資金問題による辞職に伴う選挙だったことに触れ、「都政全体への信頼が相当失われている」との認識を示した。12日に初登庁の予定で「信頼回復に全力を挙げて職務に励まなければならない。(職員には)一丸となって政策を遂行しようと呼びかけたい」とした。

 都政のかじ取りへの自信を問われると、厚労相として年金や医療の問題に取り組んだ経験を強調し、「結果を出すことが政治。今までの政治経験を生かすような形で必ずやり遂げたい」と力を込めた。

 猪瀬前知事の突然の辞職により、異例の約50日間のトップ不在となった東京都庁。職員からは新知事の手腕に期待する声が広がった。

 舛添氏は就任直後、来年度当初予算案の査定に入る予定。予算案編成を担当する財務局の30代職員は「ようやく知事の下で来年度の準備に取りかかれる」とホッとした表情。街頭演説での都職員と一体となって都政に臨もうとする言葉が印象に残ったといい、「現場の声も聞いてくれると思う」と期待する。

 2020年東京五輪の準備も待ったなし。「舛添氏の『史上最高の五輪にする』という公約を共に実現したい」と話すのはオリンピック・パラリンピック準備局の40代男性職員。知事不在で、組織委員会の幹部人事や新国立競技場の費用負担を巡って「国に主導権を握られた」との思いがある。「国と協調しながら都としての立場も毅然と伝えてほしい」と話した。

 自民・公明両党などの支援を受けた舛添氏の当選に、都議会の反応もさまざま。都議会最大会派の自民幹部は「政策協定を結んでおり、タッグを組んで政策を進めていける」と歓迎。共産党都議団の幹部は「与党の顔色をうかがう知事にならないか心配だ」と懸念を口にした。

[日本経済新聞]


■宇都宮氏 「手応え、肌で感じていたが…」

 前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)は9日夜、新宿区の選挙事務所で「手応えや支援の広がりを肌で感じていたが、大変残念だ」と選挙戦を振り返った。新宿区の選挙事務所で取材に応じ、「投票率が非常に低く、不利になった」と敗因を分析。「政策討論があまり行われなかった」とも述べた。

 自らと同じく脱原発を掲げる細川氏と争ったことについては「福祉や雇用など切実な問題を抜きにして、原発問題だけで一本化は無理だった」と振り返った。

 投票終了前に事務所に姿を見せた宇都宮氏は支持者と談笑し、穏やかな表情を見せる場面もあったが、舛添氏の当選が報じられると一転して厳しい表情に。集まった支持者らの中には、涙ぐむ人の姿も目立った。

 宇都宮氏は都知事選に2度目の挑戦。共産、社民両党の推薦を受け、原発再稼働反対やブラック企業の規制、福祉政策の充実などを訴えた。弁護士として貧困問題や地下鉄サリン事件被害者の救済に取り組んだ経験も強調したが、及ばなかった。

[日本経済新聞]


■細川氏「脱原発、争点にならなかった」 敗戦の弁
「出馬のためらい」も挙げる

 「脱原発が争点として取り上げられなかった」。元首相の細川護熙氏(76)は午後8時半すぎ、千代田区の選挙事務所で厳しい表情のまま敗因を語った。黒のスーツに赤いネクタイ姿。約100人の支持者らに小さく一礼し、「出馬への逡巡(しゅんじゅん)があって準備期間が短かった。力及ばず、残念な結果」などと用意した紙を淡々と読み上げた。

 小泉純一郎元首相とともに街頭演説をこなしてきた細川氏は「街頭の熱気と結果の落差の大きさに努力不足を痛感した」と説明。「脱原発の活動を信念として次の世代につなげる」と述べ、足早に事務所を後にした。

 演説では「原発ゼロ」を中心に訴えたが、選挙戦中盤からは福祉政策の時間を増やす場面も。「原発だけで戦えるか迷いもあったのかもしれない。一貫した戦略をとれなかった」(陣営幹部)

 小泉氏は事務所に現れず、直筆のコメントだけを発表した。陣営幹部からは「反原発のうねりをおこせなかった」「投票率が予想外の低さだった」との声が漏れた。

[日本経済新聞]

Posted by nob : 2014年02月10日 12:00

検討委員は家族全員で福島に移住してから同じ見解を示してみなさい(怒)

■子どもの甲状腺がん33人=前回から8人増−福島県

 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で、33人が甲状腺がんと確定したことが7日、分かった。前回発表から8人増加した。福島市で同日開かれた「県民健康管理調査」検討委員会で示された。

 検討委は放射線の影響について、「これまでの知見から言えば考えにくい」との見解を示した。

[時事通信]


■福島甲状腺がん 7人増加33人に

 東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」の検討委員会が七日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは前回(昨年十一月)の二十六人から七人増え三十三人になった。「がんの疑い」は四十一人(前回は三十二人)。

 検討委の星北斗(ほしほくと)座長はチェルノブイリ原発事故後の甲状腺がんの発症経過や、今回見つかったがんの種類、大きさなどから「現時点では放射線の影響は考えにくい」と述べた。がんの発見率がこれまで考えられていたよりも高いことについては「症状がない人も含めた未知の調査で、比較できない」と説明した。

 しこりの大きさなどを調べる一次検査で約二十五万四千人の結果が判明し、千七百九十六人が二次検査の対象となった。

 「確定」と「疑い」に、手術の結果「良性」と判明した一人を含む計七十五人のうち二十四人について、原発事故が起きた二〇一一年三月十一日から四カ月間の外部被ばく線量も公表。一ミリシーベルト未満が十五人、一ミリシーベルト以上二ミリシーベルト未満が九人だった。

 国立がん研究センターなどによると、十代の甲状腺がんは百万人に一~九人程度とされてきた。

 甲状腺検査は、原発事故発生当時十八歳以下の全員、約三十七万人が対象。一次検査の結果で軽い方から「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが二次検査を受ける。

[東京新聞/8日追加]

Posted by nob : 2014年02月07日 22:20

私はウソが上手な人のようです(苦笑)

■おでこに「Q」とかくだけ。ウソが上手か下手かが分かる簡単テスト

子どもの頃から「ウソをつくことはいけないこと」と言われてきましたが、人生で1度もウソをついたことがない人はいないでしょう。特に「White lie(罪のないウソ)」は、必要に応じて使う人もいると思います。とはいえ、やはりウソをつくという行為はリスクが高く、人からの信用を失ってしまうので、気をつけたいところ。

さて、あなたの周りにいる人は、ウソが上手な人でしょうか。下手な人でしょうか。イギリスの心理学者リチャード・ワイズマン博士によると、それがたった5秒で分かる方法があるそうです。

■方法

向かい合って立っている相手に、「あなたのおでこに、アルファベットの大文字"Q"をかいてみて」と言ってください。

■解説

(1)「Q」の文字のしっぽの部分が、おでこの左側にくるようにかいた人

ウソが上手な人です。向かい合った人が「Q」と読めるようにかいたということは、他人から見た自分を客観視できている証拠です。

(2)「Q」の文字のしっぽの部分が、おでこの右側にくるようにかいた人

ウソが下手な人です。自分側から見て「Q」に見えるようにかいたということは、(1)の人より内向的で、他人が自分をどのように見ているか、あまり分かっていません。

向かい合っている人がいると仮定して、自分自身をテストすることもできますね。あなたは、どちらの「Q」をかきましたか?

[Are you are a good liar? Find out in 5 seconds]

(文/土井彩子)

[cafeglobe]

Posted by nob : 2014年02月07日 22:14

確かに。。。VOl.2/私もこれまでに他者により一度自ら一度強制終了リセットの経験があります。。。

■イヤな人・もの・コトを強制消去!「人生の変え方3か条」ハッピーだけを選んで毎日ホクホクしよう

佐藤にの
(フリーライター/プランナー)

雑誌でもテレビで溢れかえる「ハッピーライフのすすめ」。と言いつつそう簡単にハッピーになれないのが現実というもの。人間関係や仕事で悩み、結婚への理想と現実にため息をつき、月曜日の朝はやる気ゼロ……。「ハッピーライフって何だったけ?」と、職場まで歩きながら問う。1日ってだいたいそんな感じで、できています。

すごく好きなこと1つだけに、めちゃめちゃ集中する

重たい気分を一新するのに効果的なのは、別のことに集中すること。凹みそうになったら、とくべつ好きなこと1つに気持ちを切り替えて、これでもか、というくらい没頭してみましょう。

悩みはさておき、仕事が好きなら、一案件をやり遂げるまでは席を立たない。料理が好きなら、時間に関係なくフルコースをつくり上げる。買い物が好きなら、欲しいものを買うまでは帰らない。ポイントは、完了するまでは問題解決を放棄すること。

いいんです、今、解決しなくても。せっかく好きなことに集中しているのに、クヨクヨしていては、もったいないからです。

つらいことは、強制的に失くす! 人生を変える最も良い方法とは

それでも心がキツかったら「イヤなことを強制的に全消去」してみてはいかが? 恋人と別れたいなら、連絡先や写真、プレゼントまで全て処分。仕事がつらいなら、えいっと転職する。人間関係が苦しいなら、友達を辞めるか、引っ越しをする。

お金に限らず、人間関係や仕事など人生を充実させるための財産は天下の回りもの。「自分から切ったぶん、次は必ず新しい縁を生かそう」と自分磨きを心がければ、必ずふたたびめぐってきます。

逆に、一度で切れそうな、しつけ糸ていどの強度の縁なら、さっさと切ってしまうのが吉。そこにかまう時間がもったいないからです。限りある時間、めんどくさいことに関わっている暇はありません!

経営コンサルタントで起業家の大前研一氏は、「人生を変える方法」として、こんなことをおっしゃっていました。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。

何かを新しくするときに必要なのは、気持ちや心構えではなく、<時間><環境><人間関係>を具体的にどう変えるか、ということ。変えてください、大いに。あなただけが重たいものを背負う必要なんて、ないです!

幸せになれない鎖なんか捨てれば、好きなことだけを選べる毎日が待っています。そう、ハッピーライフは実現できるんです!

しんどい時間も、しあわせなひと時も、過ぎる時間は等しく同じ。どちらを選ぶかは、あなたの行動ひとつです。目に見えない要らないものはどんどん捨てて、あなただけのハッピーライフを満喫してください。笑顔がもっと、素敵になりますよ。

[ANGIE]

Posted by nob : 2014年02月06日 19:13

そのとおり!!!Vol.35/個人も組織も自治体も国も依存従属からの脱却から、、、自立せんとして初めて義は生まれる。。。

■日本のアジェンダ 私たちは原発をどうするのか

「原発のメリット? デメリットだらけの疫病神だ」
エネルギー政策は「即ゼロ」を基本にすべき
――村上達也・元茨城県東海村長、脱原発をめざす首長会議世話人

日本原子力発電東海原発(廃炉中)と東海第二原発、その他の原子力関係の研究機関が多数立地する東海村で、2013年9月まで村長を務めていた村上達也氏。1999年9月に発生したJCO臨界事故では、日本で初めて周辺住民に避難指示を出し、その後も事故終息へ向けて取り組んだ経験を持つ。原子力関連産業を受け入れてきた立場にあったが、震災後は脱原発を積極的に訴えている。原発の酸いも甘いも知る村上氏に、原発を「重要なベース電源」とする方針を示した今の原発行政について、どのように考えるか話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

この国はもう一度事故をやらないと目が覚めない、
情けないダメな国だ

――2013年末に公表されたエネルギー基本計画案で、原発は「重要なベース電源」とされています。東日本大震災で起きた福島第一原子力発電所事故の前の状態に戻りつつあります。どのようにご覧になりますか。

 この国は、まったくダメな国だと思う。原発事故が起きたことで、国民全体で脱原発という認識ができてきた。当然ながら国策として原子力をエネルギー政策の中心に据えてきた政府と事業者は反省して、新しいエネルギー政策を考えないといけないのに、それができていない。

 従来の利害関係にこだわって、元の形に戻そうというのは、まったく呆れたし、本当にダメな国だ。この国はもういちど原発事故をやらないと、目が覚めないんだと思う。情けない国だ。

――震災が発生したとき、村上さんは現役の村長でした。原発行政はどのように変化すると考えていましたか。

 東海原発もあわやというところだった。私は女川から東海までの14機、すべてメルトダウンしてもおかしくなかったと思いますよ。それをなんとかして支えたのは電力会社の人たちの努力で、それは評価するんだけど……。

 とにかく、大きな地震が起きるような危険な地域に原発を平気で建てていてはいけないんですよ。原発は安全だっていう前提で、危機対応を真剣に考えることができない国は、原発は持っていけないんです。日本は、巨大な科学技術を持てるような、そんな国じゃないんです。

 それでも、再び原発を動かそうとするなんて、本当に呆れた国だね。原発を無くそうという国民の声を無視している。

地方経済の疲弊を盾にして
原発を維持しようとしている

――原発行政には、電源自治体に対する電源三法、原発からの固定資産税、雇用や人口増加など、さまざまな恩恵があります。それは地方経済を支える重要な役割として指摘されることが多いですよね。

 電源三法や固定資産税など、財政的な恩恵は確かにあるが、その恩恵を受けているのはわずか20程度の自治体です。地方経済、地域経済全体が、直接恩恵を受けているわけではないですよ。恩恵を受けているのは、大消費地の東京近郊の事業者の方です。

 原発を止めたら地方経済が大変なことになるって言っているが、それは地方経済の疲弊を盾にして、日本全体の問題である原発を維持するという、論理のすり替えだと私は思っている。

――メディアも含めて、そうした地方経済と原発の関係性を信じています。

 そうだね。でも、実際に電源三法で恩恵受けているのは立地自治体だけなんだよ。周辺自治体は雀の涙ほどのカネを落としてもらっているだけだ。

 東海村は恩恵を受けている。でも周辺の自治体にはないですよ。何の恩恵を受けていないと言ってもいいと思う。

メリットと言われることは
本当にメリットなのか

――しかし、村上さんは現役の東海村村長だったとき、原発立地自治体としてのメリットを受けてきました。いま「脱原発」を唱えていらっしゃいますが、これまでメリットを受けてきたじゃないかと指摘されることはないのでしょうか。

 そりゃ、言われますよ。何度も言われました。JCO臨界事故のときもマスコミから「東海村はメリットを受けてきたじゃないか」って。確かに、東海村は原発の中心だったし、原子力は村の象徴だった。ただね、メリットって何なんだってことですよ。メリットだって言われていることは、本当にメリットなのか。

 原発を作ると他の産業は育たないんですよ。もう、それはメリットじゃないよ。すべてが原発に一本化されてしまう。

 原発を作ると、その地域は持続能力を失っていってしまうということです。原発による繁栄はいずれ限界が来るものです。東海村にも昔、3号機、4号機を作ろうという話があった。結局は面積が足りなくて話は立ち消えた。でも、柏崎刈羽はどんどん作っているでしょう。今は7号機まである。

 あれは財政が苦しくなるたびに作っている。1機作ると、一時は固定資産税がたくさん入るけど、2年目以降、どんどん少なくなるからなんです。リプレースすればいいって言う人もいるけど、原発1機が廃炉になるまで40年近くかかる。自治体の財政はそれまで待っていられない。リプレースって言ったって、そんなに簡単にできません。

 それで事故が起きたら何もかも失ってしまう。原発による繁栄っていうのは、一炊の夢なんだよね。

 すべて、ありとあらゆる商売は、原発に依存することになる。街中の洋服屋、生活雑貨屋、旅館、飲み屋、すべてです。みんな努力しなくなるんだよ。だって、努力しなくても食っていけるんだから。原発からの発注っていうのは、極めて利益率が高いんだよね。みんな定価で買ってくれるんだから。そりゃ、努力しないよ。

 例えば衣料品店、村民の方を向いてません。作業着とか靴とか、原発作業員用のものを仕入れて売ればいい。黙っていても、売れる。こんないい商売ないよ。

 旅館もそう。原発作業員向けだから、雑魚寝で風呂は共同なんだよ。J-PARK(原子力を含む幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群の呼称)ができたとき、世界中から研究者が集まるから、個室にするとか、部屋を改装しなきゃダメだって言っていたんだけど、やらない。

「改装なんていい。作業員が来るから」ってみんな言いますよ。田んぼのど真ん中で宿屋が成り立つのは、必ず作業員が泊まりに来るっていうのがわかっているからね。あれ、回って来るんだわ、定期的に。

 新潟県妙高市と東海村が災害援助協定を結んだときに、東海村といろいろなデータを比べてみた。そうしたら、妙高市の人口は東海村よりも少し少ないけど、工業製品出荷額は東海村の5倍なんだよ。原発立地自治体は工業製品出荷額が少ない傾向があって、福井県敦賀市と隣の越前市を比較すると、越前市は敦賀市の約3~4倍ある。多様な産業が育っていれば、栄枯盛衰はもちろんあるんだけど、持続性が高まる。

 私は原発のことを疫病神だって言っているんだよ。一度受け入れると、いずれ悪魔に魂を売ったって思うようになる。一度、オイシイものにぶら下がってしまったら、もう何もしなくなる。簡単にメシを食える方法を覚えてしまったら、もう何もやらない。

――そうすると、東海村にも未来はないということなのでしょうか。今後、どうなっていくんでしょうか。

 東海村は大丈夫だよ。東海村は水戸市、日立市、ひたちなか市に近い。それに、東海村は実際は原発というよりも、JAEA(日本原子力研究開発機構)がある。それに常陸那珂火力発電所もある。こうしたものが村を支えている。原発だけじゃないよ。

 まあ、東海第二原発は廃炉にしたほうがいいよ。そのほうが、雇用は増えるんじゃないかな。

原子力は東海村の文化
カネじゃなくて人だよ

――「脱原発」の想いを強くして、積極的に発言するようになったのは、どのような経緯があったのでしょうか。

 私がはっきりと言っていかないといけないって思ったのは、福島第一原発の事故後、ろくに事故の原因究明ができていないにもかかわらず、すぐに再稼働へ動き始めたからです。本当にこの国はダメだと思いましたよ。きっかけは2011年6月18日の当時の海江田経済産業大臣の、原発の再稼働についての声明ですね。

――2005年、2009年の村長選挙の際、原発に依存しない村を訴えていましたが、その当時から疑問に思っていたんでしょうか。

 昔から疑問には思っていました。でもはっきりと「脱原発」って言うところまではいかなかった。東海原発の3号機、4号機の新設の話も出てきたけども、私はあの時点で原発に依存していると村の未来はないなと思っていました。原発それ自体に、将来がないなと。

 選挙のときは、相手の候補者の方は言っていましたね、私が反原発だって。原子力界や日立製作所労組、自民党県連、総出で原発推進派の相手の候補を応援していましたよ。でも私は勝ったんです。

 J-PARKに代表されるような、新しい原子力の利用を進めようということを訴えていました。原発と違って、直接J-PARKは村にカネをもたらさないんだけど、社会的な価値、文化的な価値、これはものすごく高い。これを村の宝にしようと。

 それを形にした構想が「TOKAI原子力サイエンスタウン構想」なんです。経済的な価値をすぐに求めるのではなくて、社会的な価値を大事にする。日本、アジア、世界で最先端の原子力の研究機関にしようということです。

――村上さんはJCO臨界事故をご経験されています。日本で初めての周辺住民の避難指示を出す事態になりました。あのような事故を経験してもなお、原子力関連施設を村の発展に利用しようと考えたのはなぜなのでしょうか。原子力関連の施設の誘致をいっさい止めるという判断もあったのではないでしょうか。

 それはしなかった。なぜかというと、原子力は東海村の文化でもあるんだよ。産業的な意味もあるしね。東海村の歴史のなかで、50年間、文化としてビルトインされている。原子力というのは、東海村にとってそういう存在なんだよ。

――文化というのはどういうことでしょうか。

「人」だよ。東海村は研究所を受け入れたという認識。まあ、それが実際はちょっと違って、村民が考えていたもの以外のものもワンセットで入ってきちゃったわけなんだけどな。当時の国は、研究所を作って、早く国内に第1号の原子力発電所を作りたがっていたからね。

 でもね、村民はだれも異議を唱えなかった。なぜかというと、それが東海村の発展につながるだろうと、みんなが思っていたんだ。実際に、日本各地からたくさんの新しい人が移住してきた。その人たちは東海村の人たちと融合していった。他の地域から来た人は、さまざまな文化を持ってきて、東海村の村民意識の向上に貢献してくれた。人の往来が生まれたことで、閉鎖的で排他的だった村が、だんだんと開放的な村に変わっていった。

 だから、「人」だって言っているんだよ。カネよりも人なんだ。

科学的な精神を持っていない
想定できたのに対処はしなかった

――JCO臨界事故での対応を思い返してみて、福島第一原発の事故対応について、どのように見ていましたか。

 変わらないなあ。全然、変わっていない。結局、準備が何もできていなかったよ。まったく想定していない。想定外だったんだよ、あの地震も津波も。1000年に1度の地震だ、とか言っているでしょう。都合がいいんだよ、1000年に1度っていう言葉は。

 原子力は危険だってわかっていれば、想定はできるはずですよ。実際に東京電力は震災前に、いまの想定では津波対策は不十分だって認識していたんだから。でも費用の問題で後回しにされていた。想定はできていたのに、対処をしなかった。

 避難誘導も何もできていなかったよね。屋内退避とか言われたって、何も知らされずに家でじっとなんかしていられませんよ、普通。

――JCO臨界事故の教訓は何も活かされていなかったんですね。

 活かすって、日本人は過去の教訓を活かすなんていうことができる民族じゃないんだよ。目の前の利益ばかりを追う民族ですよ。アメリカは活かしていたと思うよ。メルトダウンが予想されたらすぐに福島第一原発から半径80キロメートル以内は避難するように指示を出した。それが常識だよ。

 彼らの持っている前提っていうのは、まったく非科学的だ。だって、「全電源喪失が起きても短期間で復旧するから想定する必要はない」という認識なんだから。原子力防災指針には「原子炉は多重に防御されているから、住民避難が必要になるような事態は起こらない」となっている。科学的な精神があったら、そんな前提は持てないよ。

 原子力防災指針のなかには「仮想事故」っていう欄があって、最悪の事態を想定して、どう対処するのかっていうことを書くんだけど、そこには炉心溶融が起きて放射性物質が外部に大量に放出されるということが書いてある。でも、脚注がその下に書いてあって、そこには「これは仮想事故だから具体的な対策は必要ない」って書いてあったな。意味ないんだよ、まったく(笑)。対策をしたら、えらいカネがかかるから止めておきましょう、っていうことなんだよ。すべてにおいてそう。

即ゼロじゃなきゃ
新しいものは生まれない

――専門家のなかからは、原発は動かさざるを得ないという声が上がっています。

 何でですか? 原発動かしたら、本当に電気代安くなるんですか? 本当になるんですかね……。それは疑問ですよ。元に戻るんですか、電気代。電気代が高いのは全部原発が止まっているせいなのか。新しいことに挑戦する気はないのかね、この国は。

 世界では再生可能エネルギーに積極的に投資をしているでしょう。世界の電力投資を日本は知ろうとしていない。目先の利益のことばかり考えて、原発だって言っている。

 政治家も企業の社長も、日本の将来なんて考えていないんじゃないのか。彼らは自分の任期の間、利益が上がればいいって考えている。長期的な視点なんて、まったくないよ。

――東京電力をはじめとした電力会社は経営状態が悪化しています。原発は中期的、段階的に縮小していき、当面は動かして経営状態の悪化を食い止めて、それを原資に賠償、除染、福島第一原発の事故処理、廃炉を進めるべきだということが言われています。

 東電はちゃんと整理しなきゃいけなかったんですよ。あんなものを救済するために税金をつぎ込んで、まったくとんでもない話だよ。法的整理をすべきだったんですよ。

 それをさせないのは銀行団と財界でしょう。税金を使いたいだけ使って、債権者でもある銀行と財界はぜんぜん傷を負わない。酷い話だよ。あんな曖昧な処理をしていたら、また間違いを起こすよ。ツケを払っているのは国民ですよ。その一方でぬくぬくしているのは債権者。

段階的に減らしていく
というのでは政策になりませんよ

――一昨年末の衆院選、昨年夏の参院選では原発のあり方が争点になりました。現在の都知事選でも各候補者は原発のあり方を有権者に訴えています。即ゼロ、段階的に原発依存を脱却する、安全だと確認できれば再稼働するなど、それぞれの見方があります。村上さんはどのようにお考えになりますか?

 即ゼロだよ。即ゼロでなければ、新しいものは見出せない。中期的には動かして原発依存を脱却するっていうのは、曖昧だ。基本は即ゼロ。そこから新しい方針や政策が生まれてくる。

 しかし、そうは言っても、やはり即ゼロにするのは難しいという状況があるかもしれない。その時はやむを得ず次善の策として動かすという決断はあるのだろう。でも、段階的に減らしていくっていうのは、政策になりませんよ。

 どちらが前提なのかというのが大事です。段階的と言っていては、政策立案者としてはダメですよ。

――ベース電源をどうするかという問題は残ります。

 ベース電源というのは、ガスもあれば、石炭もある。最近の火力発電所は高効率だからね。それらをベースにすればいいんだよ。原発はあれだけの事故を起こして、解決不能なわけでしょう。制御できていない技術をベース電源にするんですか?

 暴走したら、誰も止められない。それに依存するのはダメでしょう。これはもう、倫理的な判断だよ。経済的な判断だけで決めるべきじゃない。

原発は中央依存の象徴的なもの
地方は自立しなければいけない

――地方自治体は、エネルギーについてどのような活動を行っていくべきなのでしょうか。

 自治体はエネルギーの自立を考えるべきだ。家庭用の電気くらいは自分のところでなんとかする。東京に送るような大容量の電気はできないけど、家庭向けくらいは自分たちで賄う。例えば東海村は1万5000世帯あるんだけど、単純計算で2.5メガワットの風力発電を8機で間に合うことになる。

 そうすれば、分散型電力市場に変わっていく。やっぱり地域独占体制ではダメなんだよね。電力供給体制を見直さないといけない。

――都知事選でも脱原発が争点になっています。ただ、原発は国の問題で、自治体の問題ではないとも言われます。

 首長というのはなかなか動きがとれない。でも意思表示をする意味の大きさはあると思う。脱原発の声明を出していくしかない。具体的にどうするかは、脱原発派の首長全員が一致して動いていくのはなかなか難しい。

 でも、そういう声を上げる地方自治体の首長が増えてくれば、原発は作れなくなるし、動かせなくなると思うよ。私は原発立地自治体ではない自治体にも呼ばれて、講演にいくんだけど、皆、中央に依存しない、地方の新しい生き方を考えている。

 原発は中央に依存する象徴的なものだと思う。原発をなくすには、地方が自立しなきゃいけない。

[DIAMOND online]

Posted by nob : 2014年02月06日 17:33

そのとおり!!!Vol.34/65歳以上の所得税は無税にすればいい!

■老後の蓄えなんて不要だ、という生き方

溝本 直人

「豊かな老後の暮らしのためには、1億円が必要」というのを見かけることもあります。「豊かな」という基準は人それぞれ違いますから、1億円でも足りないという人がいれば、5千万円で十分な人もいるわけですね。では、たくさんあればそれにこしたことはない、というのはいかがでしょうか。

「あり過ぎて困る」というのは贅沢な悩みだ、という人も多いと思います。それよりも、リタイア後の暮らしが始まって、10年、20年と経過するうちに、「やっぱり足りないよ」ということになった場合、それから挽回するのは難しいという現実のほうが問題なのかもしれません。少し先まで見据えたうえで、できる範囲のなかで暮らしていく、という当たり前のことであれば、老後に限ったものではなく現役時代を通じていえることでしょうし。

「ないと大変だ」と考えるから大変なのであって……

とはいうものの、やはり不安だといえば不安だし……。(汗)

いっそのこと、「蓄えなんてなくてもいいや」となるとどうでしょうか。そうです、リタイアしなければいいですよね、「生涯現役」という生き方です。

「いやいや、いつまでも雇ってもらえるのかどうかさえ……」という発想ではなく、今では起業して第二の人生を……、という人も増えています。趣味を生かして起業を、地域の人脈を生かしてコミュニティビジネスを……、もちろん、しっかりしたビジネスプランは必要ですが、「大もうけしてやろう」とか「一発当ててやろう」ということではありませんから、ぼちぼち食べていければそれでいいということです。……ということです、とはいっても簡単なことではありませんね。いえ、わかっているのですが……。(汗)

私自身なんかの場合には自営業者ですから、定年退職もありませんし、仕事ができる限りはずっと続けているんだろうな、というイメージです。ただし、できれば年齢とともに少しずつペースを落としながらというところだと考えています。ただし、タイトルのように貯えなんて不要だとまでワイルドに考えているわけではありません。

人生にリスクはつきものですし、とにかく「健康」が大切だということですね。保険は大切ですが、それだけですべてをカバーできるわけでもありませんし。というように、いろいろと考えていると、「体が資本」というのはそのとおりで、「休肝日は?」と言われると、返す言葉がありません。(笑)

あれこれ書いてしまいましたが、結論は、「希望する暮らしは、自分でイメージしよう」ということです。ずっと先の事だとしても、他人から決めてもらうことではありません。いろいろな意見や考え方を集めたり参考にすることはあっても、最終的に「どんな暮らしを望むのか」ということは自分自身、夫婦、家族で決めることですよね。たとえ「妄想」であったとしてもいいのです。ライフプランはそこから始まります。

[AllAbout newsdig]

Posted by nob : 2014年02月05日 12:32

確かに。。。

■オネエ精神科医のココロの整頓術
どうしてもウマが合わない人が職場に…辞める以外にどうすればいいの?/オネエ精神科医のアドバイス
TOMY

あの女が許せないの! そんなときには?

 さて、今年は午年。ウマ、ウマ、ウマ………、ちょっと待って、今何か思いつきそうだから。
あ、そうそう思い出した、ウマといえばどこにいったってウマが合わない人っているわよね?(おやじ《オバサン?》ギャグすいません)

 何しても鼻につくとか、いちいちつっかかってくるとか、何から何までかみ合わない、天敵みたいな人よ。
そういう人が一人でも学校や職場にいると、毎日ウンザリしちゃう人もいるでしょうね。
てなわけで、今回はウマの合わない苦手な人との接し方についてお話しましょう!

 では、今回はコチラのご相談よ!

Kさん(22歳、OL)からのメッセージ
「職場で敵意を持って接してくる苦手な人がいる」

 私は去年の春からOLとして新しい会社に入りました。
 同じ職場の同僚で、すごく苦手な人がいて困っています。
 その人はなぜかいつも、私に対してだけあまり話してくれないし、書類を手渡すときも、机の上にわざと「バサッ」と乱暴に置いたりするんです。
 全身で「わたしがアンタが嫌い」って言われているようです。
 私も「この人だけは無理」って感じになっていて、会社にいってもほとんど会話もあいさつもしません。

 そんな状況が毎日続くので、最近は会社に行くのもなんだか億劫です。
 どうやってこの状況を切り抜けばいいのでしょうか?

 あー、二人の間で火花が飛び散っている状況なのね。
なんだか、その様子が目に浮かんでくるようだわ。
敵意というのは結構面倒くさい代物。
原因はたいしたことじゃなくても、一旦誰かが相手に敵意をいだくと、それが態度に出てしまう。
それが相手に伝わると、相手も「なんだコイツ」と思って敵意を返してくる。

 ちょうど雪だるまを作るときのように、小さな敵意がごろごろ転がっていくうちに大きな敵意へと変わっていくのよね。
そして気がついたら、決して打ち解けられない、ウマの合わない天敵同士へと成長するの。

あいさつ職人作戦とは?

 さて、こんな状況になると、もう二人で腹を割って話し合って何がこうなってしまった原因か探る、なんてことはなかなか難しいわよね。
面倒くさいから接するのを完全にやめちゃえばいいんだけど、仕事だからなかなかそういうわけにもいかない。かといって、このままだとストレスが溜まる。

 こういうときの打開策。実はあります。
名づけて「あいさつ職人作戦!」

 やるべきことは簡単で、わざと親しげに振舞う必要もないし、媚を売る必要もない。
だけど、あいさつだけはしっかりと気持ちよく投げかける、という作戦よ。
もう感情抜きであいさつ職人にでもなったような気持ちでね。
できれば、あいさつの瞬間だけでいいから笑顔もつけて。

 人間って結構単純なもので、繰り返し笑顔であいさつされると、だんだん好意的になるものなのよ。
まあ「刷り込み」みたいなもんね。
最初は「好かない奴」と認識されていても、何度もしつこく笑顔であいさつだけされ続けると、「意外といい奴かも」と印象の上書きが可能なの。

 もしかしたら、最初のうちは相手も不気味がるかもしれない。
無視されるかもしれない。
でも、周囲からみたらあなたがニッコリあいさつしてるのに、相手が無視したら「相手がいやな人間」と映るでしょ?

 だから貴方の印象はよくなるし、繰り返していくうちに相手の態度もよくなってくる。
あなたにとって損することは一つもないわけ。

 小学校でも「あいさつは大声で気持ちよく!」って教えられるじゃない?あれって、ちゃんと深い意味があるんだと思うわ。
昔からあいさつの言霊の力って、よく知られているのよ。

 参考になったかしら?

[AM]

Posted by nob : 2014年02月03日 21:16

彼の真意がどこにあれども、、、脱原発への影響力に期待。。。Vol.32

■細川護熙元首相VS舛添要一元厚労相「原発都知事選」壮絶舞台裏

小泉氏を動かす「2つの怨念」
この舛添氏、自民党政権時には厚労相などの要職を任されたにもかかわらず、民主党に政権交代して自民党が与党の座から転落すると、下野するや後足で砂をかけるように離党。新党の代表におさまり、当時の谷垣自民党と対峙したのはご存じのとおり。
「自民党内には【あんなヤツは応援したくない】との声がいまだ根強く、石破幹事長が説得に回っています。実際、候補者選びの過程で、安倍首相は【女性都知事がいいな】と漏らし、村木厚子厚労省次官や斎木尚子外務省審議官に出馬を打診していたようです。ところが、両氏の回答はノー。候補を立てられず困っていたら、最近めっきり影が薄くなった小池百合子さんが手を挙げた。ただ、小池さんが立候補すると、彼女の抜けた議席が4月の消費税増税後に補選となる。議席を失う可能性もあり、安倍首相周辺が待ったをかけたようです」(前同)

ことほどさように、自民党が舛添氏の推薦を決めるまでには、紆余曲折があったようだ。
ちなみに、自民党都連は87年以来、都知事選に推薦候補は出していない。

03年以降は、現職で元自民党衆院議員の石原慎太郎氏と後継である猪瀬直樹氏は"支援"どまりだった。
「事前に党が実施した世論調査で、舛添さんが最有力という結果が出たため、与党の面子と勝ち馬に乗りたいという計算から、推薦を決めたというのが実情」(自民党中堅議員)

安倍自民にとって、首都決戦で与党が負けるダメージは計り知れない。
それがここにきて、強力対抗馬となる細川氏の立候補宣言で、「舛添で逃げ切る」の計算に狂いが生じてきているのだ。

一方、後出しジャンケンで、本命視されていた舛添氏との対決に打って出た細川陣営の内情はどうなのだろうか?

その命運を握るのはやはり、後見人となった小泉氏その人のようだ。
「小泉氏は、"2つの怨念"に突き動かされていると見られています」(政治評論家・浅川博忠氏)

1つは、昨年、小泉氏自身がブチ上げた脱原発。これが結局、大きなうねりとはならず消化不良に。
「負けず嫌いの小泉氏のこと、"いつの日か"と胸に秘めていたんです。そこに細川氏から脱原発共闘の話があり、リベンジのチャンスと飛びついたんです」(前同)

2つ目は、安倍首相に対する怨念だという。
先の小泉脱原発発言の際、安倍政権周辺では「現役でもないのに無責任なことを言うな」の声が蔓延。

安倍首相も「(小泉発言は)無責任だ」と、非情に斬り捨てたのだ。
「そんな安倍首相に、小泉氏は"誰がここまで引き上げたと思っているんだ"とか"先輩に対して失礼千万だ"の気持ちがありあり。それが今回の小泉氏一連の脱原発(反安倍)発言であり、細川氏との決起へと繋がったんです」(同)

「安倍憎し」の魑魅魍魎が集結
細川・小泉連合の結成をいち早くスクープした政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、こう分析する。
「巷間、小泉元首相決起の理由は諸説紛々。安倍首相に原発再稼働を翻意させるためだとか、息子・進次郎氏(現・復興大臣政務官)の将来を慮ってだとか。果ては、米国が日本に突きつけている電力自由化という規制緩和に向けて、その手先となって動いているなど、喧しいばかりです」

同氏は、そのどれも小泉決起の真相とはほど遠いと断言する。
というのも現在、小泉氏は"憲政の神様"尾崎行雄・衆院名誉議員(54年没)の「憲法のためとしあらば此堂を枕となして討死も好し」をもじって、「お国のためとしあらば……」を口癖にしているという。
「功成り名を遂げた小泉、細川の両氏は、もはやカネや権力欲には動かされないでしょう。国を憂える心境のみでの決起だと思います」(前同)

ただ、元首相コンビの高貴な理想はどうあれ、勝者がすべてを得て、敗者はすべてを失う選挙のこと。

永田町の魑魅魍魎たちが一気に群がり出したのも事実。
"春よ、もう一度"に燃える最大野党・民主党の節操のなさは、特に目に余る。

「細川、立つ!」の報に、前日まで「舛添氏は支援にふさわしい。選考基準をクリアしている。これから接触したい」(民主党都連会長・松原仁国対委員長)と明言していたのが、翌日には「細川氏を組織的勝手連で応援する」と一変。

「同党の菅直人・元首相は"(脱原発を訴える)宇都宮さん(健児・前日弁連会長)を応援したい"と言っていたのが、細川氏立候補が現実となるや、"(宇都宮氏は)社共の支持だけでは当選は難しい"と、翻意。さすが"変節菅"は健在です」(前出・自民党中堅議員)

さらに、「脱原発一本化のため、宇都宮氏は立候補を取りやめるべきだ」と、厚顔無恥にも"フィクサー"まで気取り始めたのだ。
「民主党の野田佳彦・前首相を筆頭とする日本新党(細川氏が93年結成)の残党たちも、にわかに鼻息が荒くなってきています。細川・小泉連合を利用、これと合流して自分たちの復権を図ろうとの動きがありあり」(前出・政治部記者)

小泉元首相の"忠臣"だった中川秀直・元官房長官(12年に衆院議員引退)も、かつての小泉チルドレンを従えて蠢き出したという。
「一説には、中川さんが細川・小泉連合の伝書鳩だったと言われています。彼は、いまだ政治家として成仏できず、小泉復権と同時に、あわよくばを狙っているようです」(政治部デスク)

"あの人はいま"状態から目覚めたのは、中川氏だけではない。
小沢一郎・生活の党代表も、今回の細川・小泉連合に"いっちょ噛み"しているようだ。
「今年に入って、小沢氏は細川氏と極秘に1回会い、詳細に戦略を練ったという情報もあります。ただし、自身が表立って支援に回ると"票が減る"と自覚。今回は、裏方に徹するようです」(前出・鈴木氏)

舛添・自公政権VS細川・小泉タッグに群がる野党連合。

こんな図式が見え見えなのが、今度の都知事選。
「安倍政権は中央で盤石ですが、地方での失地回復は道半ば。都知事選の勝敗は来年4月の統一地方選や、その翌年の衆参ダブル選挙への大事な試金石となる。さらには、原発政策というエネルギー戦略までが問われる。今回の都知事選は、安倍政権の命運を賭けた、一大"国政"選挙だと断言できますね」(自民党中堅議員)

永田町をも巻き込んだ都知事選は、2月9日が投開票日。
東京都民ならずとも、その行方を十分注視したいところだ。

[デジタル大衆]

Posted by nob : 2014年02月03日 21:07